<断食はきちんとした指導者の下で>
まず、断食に向く人と向かない人がいます。
断食をすると、体内に溜まっている毒素を血液が処理・運搬してくれます。
しかし、もともと貧血の人は、この作業が著しく困難です。
こんな人が断食をすると、ますます体力をなくし、力も入らず、眠くてダラダラとして、回復まで数ヵ月を要する人もいます。
最悪の場合は、ここで死ぬ人もいます。
ですから、しっかりした指導者の下で行なってください。
<体の反応の判断>
断食をすると、体内の毒素が血液の中に出てくる時に、色々な反応を呈します。
陰性の症状が出てきたり、陽性の症状が出てきたりするのですが、それらを判断しながら逐一対応をするわけです。
この判断が陰陽逆だった場合、極端に体調を崩す場合もあります。
なかなか難しい判断なので、経験豊富な指導者を必要とします。
<復食は少量、絶対に少量を!>
断食をすると、たとえ3日間でも胃はグ?ンと小さくなります。
とても参考になる解りやすいサイトがありました。
「胃に食べ物どれくらい入る」(もの知り百科)
(これを読むと、あなたはいかに体を痛めつけているかを知り、ゾーっとしますよ)
これによると、空腹時の胃の大きさは握りこぶし大で、内容量は100mmℓだそうです。
となると、お椀一杯のお味噌汁が入らない大きさですね。
ですから復食は少量なのです。
ここで食欲に負けてしまうと、元の木阿弥になります。
それから、断食をすると、腸の壁は限りなく赤ちゃんのそれに近づきます。
ということは、いきなり固形物ではなく、流動的なものから始めないと、腸壁を傷つけてしまうのです。
場合によっては、ここで命を落とす人もいます。
この復食が断食の最大ポイントです!
<現代人に合った断食>
一昔前は断食中に死ぬ人はいなかったそうです。
単純に水だけを飲んで食を断っていれば、自然に体が回復して行ったそうです。
しかし、現在は違います。
体を組成している食べ物が、昔とは比べものにならないほど質が低下しています。
ですから、水断食をするとドンドン体調不良になる人が出るのだそうです。
そのために各所で開催されている断食セミナーでは、酵素やジュース、はたまた甘酒などを用いた断食を見かけるようになりました。
いずれも陰性ですね。
そして、本断食ではなく半断食が多くなりました。
体力がなくなった現代人に合わせた結果だと思います。
<断食に向いている人>
ちょっと尻込みしてしまう文章を書きましたが、これは、断食の怖さをきちんと把握して、安易に流行のように取り組まないでほしいと思ったからです。
とはいっても、私の「排毒中&断食中」の記事を読んでから、断食をしたいと思ってくださった方も多くいらっしゃいました。
その中には、どう見ても陽性の人もいらっしゃいます。
血液も良さそうな人がいます。
そんな人は、この連休中、あまり神経質にならずに、抜けるだけお食事を抜いてみてください。
空腹の心地よさを感じられたらラッキーです!
断食は苦しんでやるものではありません。
体の変化を楽しむものです。
食事を摂らないことによって、体が快調になり、神経も冴えて、断食前より気力・体力ともに充実するものです。
とても心地よいのが本当の断食です。
もし、お一人で断食に臨んでみて、精神的に苦しくなったり、体調が悪くなったら、無理しないで中止しましょう。
何事も自然体でやるのが一番ですからね!
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