<お料理以前(2)中心軸>の続き
私はお料理って、心(氣)で作るものだと思っています。
つまり、お料理以前に心(氣)のありようが大切だと思うのです。
だから、穏やかな氣に包まれた人のお料理は、たとえおむすび一個でも涙が出るほど美味しいんですよね。
佐藤初女さんのおむすびは、その代表といえるでしょう。
お料理教室に行かなくても、文字が読めなくても、心に響くお料理を作る人は沢山いらっしゃいます。
ほら、おばあちゃんのお料理、美味しかったでしょう?
レトルトのお料理って美味しいですか?
氣を感じますか?
ですから、「プロでない人」がお料理を美味しく作りたいと思ったら、まずは心の状態を整えることが先だと思います。
精神状態が安定しなくては、心も氣も整いません。
こんなことを中川善博さんにお話ししたら、中川さんも同感でした。
あえて中川さんに数字で示していただいたら、下記のような比率になりました。
なお、プロの中川さんらしく、プロの場合の比率も教えてくださいましたが、それは別の記事でご紹介させていただきます。
* * * *
<アマチュアの場合の料理技術と心(氣)の比率>
「アマチュアにも色々な場合があるので、一概には言えませんが」と前置きされた上での数字です。
◆技術10:心0 (残りの90は違う事に向いている人)
◆技術30:心0 (お教室マニアに多い。残りの70は自己顕示欲を満たすために。)
◆技術10:心90 こんな方は幸せになれますね。
◆理想は技術30に心70なのではないでしょうか。
そして中川さんは次のように続けてくださいました。
食べる人の心もお腹も満たす料理を作れる人を育てたいです。
食べる人の存在を思い浮かべながら作るのが料理です。
誰が食べるかわからないが美味しい物を作るのが調理です。
私は調理師ではなく死ぬまで料理人で居たい。
<お料理以前(4)「むそう塾」の方向性>につづく