「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て(放射能対策編)」発売のお知らせ

「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」シリーズの「放射能対策編」が出版されました。
著者のお二人や編集者さんも存じ上げているだけに、何だか身内の本が出版されたような嬉しい気持ちです。
この「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」シリーズは、1冊目から私もずっと勉強させていただいた本で、すでに10年以上でシリーズ総数として16万部を突破するという実力派です。
マクロビオティックの本としては驚異的な売れ行きです。

放射線問題では尽きることのない心配がありますが、とにかく私たちは生きて行かなければなりません。
どんなことが起きても生きるために食べなければなりません。
その時に何も考えずに食べ物を口にするのと、ちょっとでも食べ物のことを知っていて口にするのとでは、結果は大いに変わってくると言えるでしょう。
なぜなら、それは毎日回数多く繰り返されるからです。
この回数多く繰り返すということが重要ポイントです。
原発問題は個人の力ではどうすることも出来ない面がありますが、個人でもできることはたくさんあります。
その一つが「食べ物の力を見直す」ことです。
そのためにこの本は、食べ物の持つ力をあらゆる角度から研究して書かれた良書です。
特にお子さんのいらっしゃるご家庭では、育児書としても参考になることと思います。
書名:「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」(放射能対策編)
著者:大森一慧 磯貝昌寛
出版社:サンマーク出版
 


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食べ過ぎ熱の毒消し

マクロビオティックでは動物性の毒消しとして色々な組み合わせがありますが、案外きちんと知られていないことの一つに林檎があります。
現在は何でもかんでも甘い味を消費者が好み、それに応えた品種改良がなされ、果物はおろか野菜までもが甘みを優先する時代になって来ました。
しかし林檎の場合、毒消しとして効果を発揮するのは酸っぱい種類です。
代表的なのは紅玉ですね。
解毒する肝臓の助けになるのは酸味だからです。
ところで風邪ではない熱を出す人がいます。
子供ならほっぺが赤くなります。
こんな時には食べ過ぎを疑います。
食べ過ぎて体がカッカと燃えているのですから、クールダウンさせる必要があります。
そんな時には酸っぱい林檎を食べましょう。
それでも熱が下がらなかったら、林檎ジュースです。
ジュースは液体なので腎臓に作用します。
こうして腎臓の熱を下げる方法もあります。
熱が出る時は風邪だけではなく、こんな場合もあることを参考にして、すぐ薬に頼るのではなく、体を観察しながら考えてみましょう。
マクロビオティックはそれを可能にしてくれます。
 


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糠床の塩分と糠床の表面

毎年のことですが、今年も続々と塩分不足の糠床が出てきましたね。
中川さんのところには塩分不足と思われる質問メールが後を断ちません。
面白いことに、陰性タイプの人は往々にして塩分不足の糠床にしてしまいます。
お料理の味付けと同じ傾向です。

あのね、なぜ野菜が漬かるかというと、糠床の塩分が野菜に入って野菜の水分が糠床に出ていくからですよね。
これって高校生の時に習った浸透圧の作用そのものだと気づきませんか?
この作用は糠漬けだけでなく、漬け物全般、そしてお料理中やお料理の下ごしらえでも日々体験しているはずです。
そのことをそのまま糠床に当てはめて考えれば良いだけです。
中川さんから届いた糠床に毎日野菜を入れて食べているのに、塩を入れなければ塩分の足りない糠床になるのは当然のことです。
かといって突然ドカンと塩を入れると糠床のバランスが変わってしまいます。
コツは「糠床に感づかれないように入れる」です。 
つまり、「使った分だけ足す」のが感づかれにくい方法ですね。 
私はいつもおにぎりを握る時に使うくらいの塩を手につけて、糠床の表面をひと撫でしてから野菜を取り出しています。 
こうすると著しく塩不足になるのは防げます。
そして漬けた野菜が水分の多いものなら、糠床の味見をしてもう少し塩を足します。
米糠も軽?くひとつかみ分をはらりと入れます。

これは「糠床に感づかれないため」の最小限度の補充です。
なお、糠床の表面を鏡のように平らに撫で回してペタペタと叩いてしまう人がいますが、これはいけません。
なぜなら、これでは糠床に酸素が行かないからです。
下の写真のように糠床の表面は指を立ててサラッと均(なら)しておくだけにしましょう。
これなら隙間から酸素が入ります。


 


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賀茂茄子のしぎ焼き


上の写真は中川さんが揚げた賀茂茄子。
これを旨出汁に浸けて素早く冷やしたものが「賀茂茄子の揚げ浸し」。
これがまたたまらなく美味しいのだ。
幸せコースでは中川さんが作ってくれる。 
上級幸せコースではカリキュラムに入っている。
【賀茂茄子のしぎ焼き】

急いでいる時にはこんな食べ方も美味しい。
焼いてお醤油をかけるだけ。 
陰性だからバランスを取って削り鰹を少し。
焼き方は茄子のアクを甘みに変えるのがコツ。

 


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汗の陰陽とマクロビオティック

これからは汗の季節です。
一般的にサラッとした汗は陽性でねっとりとした汗は陰性です。
子供は一年中汗をかいていたりして、このような汗は陽性です。
ふつうに健康な人はあまり汗に気遣うこともないのですが、寝汗を胸にかくような場合はあまりよろしくありません。
汗は体温の調節機能としてとても重要ですが、時には危険状態をお知らせする陰性の汗もあります。
結核患者の寝汗が代表例ですね。
寝汗は夏の暑い時期だと主に背中にかきますが、胸とか手のひらとか腋の下にかくのは塩気が足りない場合が多いです。
甘いアイスクリームを食べて喜んでいると、知らず知らずのうちに体が塩気不足になって、胸や手のひらや腋の下に寝汗をかきっ放しなんてことになりかねません。
こういう人、実に多いですよ?。
キケンキケン。
体に塩気があると一定量の水を保持できるのですが、塩気がなくなってくると水を保持できなくて寝汗になるんですね。
電車の切符が手の中でグジュグジュになってしまう人は、甘い物を摂り過ぎている人に多いです。
多すぎる塩分は体をいたずらに締め過ぎますが、適量の塩分は体の正常な働きとして必要です。
過度な減塩をして、上記のような状態が日常的にある人は要注意ですね。
適切な塩分は命を守るためにも不可欠です。
マクロビオティックを正しく理解しないまま、いい加減なやり方をしていると、思わぬところから体調不良に陥ることになります。
その肝心な部分がこの「塩分」の問題です。
これからの季節に、ぜひ汗を通じてご自分の体の陰陽を判断してみてください。
陰陽を正しくとらえて、健康や幸せのために役立つマクロビオティックであるよう望んでやみません。
  


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