サイトの「塾生のきょうの100点お弁当」コーナーに、きよさんから素敵なコメントが届きました。
その中に次のような文章がありました。
>以前、中川さんが登ってみた人にしか見えない景色があるという
>ような事を言われていたことがずっと心に残っています。
この文章を読みながら、ふと私の昔のことを想い出しました。
当時は東京の「リマ・クッキングスクール」に通っていて、このまま上のコースに進むべきか、まだよく解らない陰陽のことが解るようになるまで、もう一度今のコースを再受講すべきか、ちょっと迷った時がありました。
そこで、一番話しやすかった先生に相談させていただきました。
するとその先生は即答で、「まずは頂上を目指しましょう」でした。
その時に、「頂上まで行かなければ見えない景色がある」と言われたのです。
確かに富士山の五合目で満足していては、富士山に登ったことにはなりません。
きっと頂上まで登れば、別世界が広がっているのでしょう。
それで私は素直に頂上を目指して陰陽の勉強を始めたのでした。
思えば、最初のコースで陰陽を理解してから上のコースへと思った私は、なんて怖いもの知らずだったのだろうと笑えてしまいます。
今だって陰陽の勉強中だというのに。
中川さんが語った「登ってみた人にしか見えない景色」というのは、技術面や精神面でのお話だと思うのですが、塾生さんを見ていると、やはり秘伝コースまで進むと精神面でも変化があります。
そして、物事を深く観察できるようになっています。
またまた、ふと思いました。
本を読みかけて、途中で解らないところがあっても、そこで止めないで、最後まで読み進めると理解できることがあるように、最後まで行ってみるというのは、全体を把握してから解ることがあるよ、ということなんですよね。
むそう塾はお料理教室ですが、「技術」を学びながら「こころ」や「考え方」や「生き方」を整理できたり、見直したりできることが多いなぁと思います。
きよさんも、そんなことを感じながらお料理を作ってくれているんだなと知って、嬉しく思ったのでした。
(ローストビーフの琥珀ジュレ掛け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)
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美風さん
ブログで記事にして頂き、ありがとうございます。
おっしゃる通り、むそう塾はお料理を入り口とした、
生き方の学びの場であると感じます。
わからないものをそのまま一緒に進んでみる
という事の意味は、最近になってわかってきました。
そもそも、人生なんて、大切なことほど答えのわからない事だらけで、
後になってみてその意味がわかることが殆どですもんね。
「わからないけど、心が動いたらやってみる」
という姿勢が、新たな扉を開く鍵だなあと感じています。
きよちゃん、おはようございます。
私は元々わからないことをそのままにしておくのは嫌で、納得するまで調べるタイプでした。
でも、法律の勉強をしていた時、先生から「まず全体像をつかんでから細部に入るように」と言われました。
その学び方はある意味で王道だと思えます。
簡単でないことを手がけている時にはなおのこと。
>「わからないけど、心が動いたらやってみる」
>という姿勢が、新たな扉を開く鍵だなあと感じています。
同感です!
自分に勇気と、決断力が問われますが、これで間違いなしですね。
>そもそも、人生なんて、大切なことほど答えのわからない事だらけで、
>後になってみてその意味がわかることが殆どですもんね。
そうそう、そのとおりです。
対象によって思考も柔軟にしないとね。
簡単でないものほど、後の充実感も大きいですし。