マクロビオティックの陰陽の考え方を知ってもらうために、むそう塾では幸せコースの最初に指定本を読んでいただいて、その感想文を提出してもらっています。
今回は今年10回目の記事になります。
<Yu(94-4)さんの感想文より> 抜粋 5/23提出
【指定本1】
>愛クラスを受講した後、2016年3月7日にパスポートをいただいた時、中川さんの<寸評>に「そこには宗教も動物愛護も無い、ただ宇宙の秩序にそっと寄り添うという優しさがあるのです。」と書かれていました。
>その時から、“宇宙の秩序”という言葉がずっと心に引っかかってました。当時、わかりたいという気持ちから、指定本2「マクロビオティックの陰陽がわかる本」を読んでみましたが、読んだ内容が読んだ端からすっと頭を通り過ぎていってしまい、難しいなとモヤモヤした気持ちが残りました。
>なので、今回、指定本1から読み始めてみると、何だかスイスイ読み進むことができて、最初の「陰陽入門の手引き」の後半にある、―宇宙的宗教観とは、どういうことかと言えば―(P7~)に、ずっと気にかかっていた言葉、“宇宙の秩序”のことが、とてもわかりやすく書かれていて、すごく嬉しくなりました。もちろん、理解できたと言えるにはほど遠く、書かれたいる内容が身体の表面にふんわりまとわりつくぐらいで、身体にストンと落とし込めた感覚はまったくないです。でも、この部分は何度も何度も読み返したくなります。
>この指定本1を読み、頭の中が刺激され、本に書いてあった通り、読み終えて「嬉しくなってわくわくして来ました!」(P23) ただ、一方で、もっと身体の芯からわかりたいという欲求も、すぐにウズウズとし始めました。
【指定本2】
>指定本2からは、世の中の事象や自分の行動も含めて、常に陰陽で見ること、常に問い続けることの楽しさや大切さが伝わってきました。
>その中でも、驚きを感じたのが、戦争と平和も陰陽で見ることができることです。読み進むと、戦争と平和があるのは必然なのかと、辛い気持ちになりました。
>『「戦争を無くすためにはどうすればよいか?」。マクロビオティックの大きなテーマでもあります。』と書かれています。マクロビオティックがそのことをテーマにしていること自体が、私にとっては大きな希望だと感じました。
>この本では、陰陽の見方の5つのポイントが紹介されていますが、私は、「陰陽は目的をもって見ていきましょう」というポイントが一番苦手なのかなと思っています。問いをたてたり、目的を見極めることが苦手だと感じているからです。だから、物事を陰陽に当てはめることがなかなかすっとできないのかなと思います。
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<マクロ美風より>
あなたは物事を点で見つめる癖がおありのようなので、パスポート取得時の寸評を中川さんの分と私の分をもう少し載せておきましょう。
<中川善博より 抜粋>
投稿中に想いというか感じ方が少しずつ変わってきたのを自覚されていますか?
着心地の悪いジャケットを1着脱いだような感覚があなたには今あるはずです。
それが無双原理を元に調えた陰陽料理の心身への影響です。
そこには宗教も動物愛護も無い、ただ宇宙の秩序にそっと寄り添うという優しさがあるのです。
<マクロ美風より 抜粋>
色々ご病気を経験され、もう手術は受けたくないと思って愛クラスを受講されたYuさんは、当然ですがあれこれと過敏になっておられました。
しかし人間の身体は常に正しく働くように設計されていますので、もっとご自分の生命力や身体の力を信じて、少し冒険的に生きてみましょう。
その一つがマクロビオティックの陰陽で物事を考えることと、陰陽を踏まえたお食事法です。
すでにたくさん入ってしまったお薬で身体は弱っていますので、これからは鉄火味噌や糠漬け、そしてお味噌汁や玄米ご飯で陰陽バランスを整えるようにしましょう。
いかがですか?
今から2年前、中川さんも私も、あなたの体と考え方が陰陽的に見て著しく偏っていたので、なんとか中庸に近づいてほしいと思っての寸評でした。
寸評は常に、健康になってもらうためにはどうあれば良いのか、という視点で書いていますので、あなたには考え方の偏りを和らげてほしいと思って書きました。
中川さんの文章からもそれがにじみ出てきますね。
それから2年。今はこうして宇宙の秩序を学ぶために幸せコースに通われる決意をされました。
それだけでもあなたにしてみれば勇気のいることだったと思います。
その勇気をしっかり受け止めて、「むそう塾に通って良かった」と心から思ってもらえるようにサポートさせていただきますので、ご安心ください。
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指定本2より1の方があなたに合ったようですね。
本には相性があるので、2冊ご紹介したのはそのためです。
ここでは一緒にお返事しますね。
>この指定本1を読み、頭の中が刺激され、本に書いてあった通り、読み終えて「嬉しくなってわくわくして来ました!」(P23) ただ、一方で、もっと身体の芯からわかりたいという欲求も、すぐにウズウズとし始めました。
>この本では、陰陽の見方の5つのポイントが紹介されていますが、私は、「陰陽は目的をもって見ていきましょう」というポイントが一番苦手なのかなと思っています。問いをたてたり、目的を見極めることが苦手だと感じているからです。だから、物事を陰陽に当てはめることがなかなかすっとできないのかなと思います。
身体の芯からわかりたい欲求が出て来られたのですね。
バンザーイ\(^o^)/
そんな内面の変化があっただけでも、この本を読んで良かったですね。
今が学び時かもしれません。
その一方で「問いをたてたり、目的を見極めることが苦手だと感じているからです。」と書かれていますが、そんなことはありません。
これはまだ陰陽がヨチヨチ歩きだからです。
本を1冊読んですぐ陰陽を当てはめられたら、誰でももっとマクロビオティックを理解してくれるでしょうが、馴染みのない考え方なので、すぐには当てはめられないだけです。
これから幸せコースで、色々な場面で陰陽をご説明しますから、そういう現実から陰陽を感じてみてください。
文字で理解しようとするのではなく、感じること、気づくこと。
これに尽きます!
最後に戦争について触れておきます。
戦争は二元的(善悪)な見方をしている限りなくならないでしょうね。
しかし、マクロビオティックでは、一元的(陰陽)な見方ができると戦争はなくなると考えています。
ですから、そういう見方ができる人が増えれば良いだけなのですが、なかなか増えてくれませんね。
詳しくは「無双原理&盛付コース」で、無双原理を深く考えると理解できるようになりますよ。
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<2018年度の読書感想文>
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(9) 善悪で判断しないことが大事 2018.5.24
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(8) 子どもの陰陽を間違えないように 2018.5.23
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(7) 人は食べ物で体調がこんなに変わるのか? 2018.5.22
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(6) 無双原理より甘いものに関心が行く現実 2018.5.22
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(5) むさぼりの心が減った結果こんなことが 2018.5.21
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(4) 技術は小手先のものではなく心そのもの 2018.5.20
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(3) 日常の陰陽に気づくこと 2018.5.19
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(2) 陰陽は相対的に考えましょう 2018.5.19
・マクロビオティックの陰陽についての感想文(1) 砂糖の影響は大なり 2018.4.30
(マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会出版)
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【ご案内】
・これから開催予定の講座案内 最新版
・中川式糠床のご注文方法(2018年度の場合)
・2018年 中川式糠漬け(じゃい安Direct)のご注文方法
・中川式鉄火味噌のご注文方法
【サイト内の記事】
・マクロビオティックの盲点
・塾生のきょうの100点お弁当
・陰陽を感じる日々の暮らし
・中川善博から娘へのお弁当
・中川善博厳選!おすすめ器具と食材
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美風さん ご指導いただきありがとうございました。
最初の「あなたは物事を点で見つめる癖がおありのようなので」とのコメントに、ドキンとしました。今回、感想文を書いていて、自分自身でもそれを感じたからです。今回だけでなく、仕事を含めた生き方でも、そういう癖が出ているのかなと思います。
良い癖ではないと思いますので、こういったことも、幸せコースの中で、これから陰陽を教えていただく中で、和らげていくことができたらいいなと思いました。
美風さんからは、幸せコースに通うことや単発講座に申し込んだことに対して、「勇気のいることだったでしょう」と、受けとめていただきました。確かに勇気がいったのですが、自分以外の方にわかっていただけるとは思っていなかったので、この言葉をいただいたときに、嬉しくてとても心が震えました。私もいつか、美風さんのように、心から寄り添うことができる人になりたい、近づきたいなと思います。
幸せコースでは、中川さんのお料理、そして美風さんの座学を、「体で感じよう」と常に自分に言い聞かせたいと思います。それぐらい意識しないと私は体のことを忘れているのかしれないなとも気が付きました。陰陽の気づきを少しずつでも積み上げていきたいと思います。
また、戦争のことも書いていただき、ありがとうとございました。「「二元的(善悪)な見方をしている限りなくならないでしょう」というところは、理解できました。ただ、次の「一元的(陰陽)」な見方」がわかりませんでした。よちよち歩きなのだから、当たり前ですよね。ここでも、今は頭だけで理解しようとしている自分がいます。考えて感じて気が付いて、いつか、ストンとわかるようになりたいです。
これからもよろしくお願い申し上げます。
まきちゃん、おはようございます。
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、そういう傾向がまきちゃんにはあります。
ですから、この段階でマクロビオティックの考え方を学ぶのはとても有意義だと思うのです。
だって、「マクロ=大きい視点」ですからね。
これからは、大きな視点で考える癖をつけてみましょう。
とても楽になりますよ。
悩み事が悩みでなくなったりします。
重箱の隅をつつくことも大事ですが、隅に神経が行き過ぎて、どんな重箱だったのか、全体像が観察出来ていないと悲しいですよね。それと同じです。
意識の仕方を変えるだけですから、変わりやすいですよ。
>ただ、次の「一元的(陰陽)」な見方」がわかりませんでした。
陰陽を「陰」と「陽」と2つに分けて考えていませんか? 100:100のように。
それをすると、定理7の「絶対的陰、又は絶対的陽なるモノは存在しない。」に反することになると思いませんか?
うっかりすると「善」と「悪」のように2方面から考えがちになるのですが、「陰」と「陽」は表裏一体なので、それぞれが単独で存在しないのです。
仮に99.999….%であっても、00.0001%の割合で陰陽が混じっていることがあるのです。
ですから、陰陽は切り離されることなく、その多寡の割合が変わって行くだけです。
頭だけで陰陽を考えると、「絶対的陰、又は絶対的陽なるモノは存在する。」となってしまうので、ここは大いに気をつけましょう。
とてもとても大事な定理です。
美風さん こんにちは。
コメントへのご返信をありがとうございます。
美風さんにかみ砕いて教えていただくと、少しずつですが理解が進みます。
私は陰陽をイメージしたとき、何となく向かい合っているもののように、とらえていました。
陰陽は、単独で存在しない、混じっている、そしてこれからは表裏一体であることをイメージできるよう、意識したいです。
大きな視点とともに、大切な気づきをいただき、ありがとうございます。
まきちゃん、おはようございます。
陰陽はいつも背中合わせだと思っていてください。
そうすれば、自分のことを理解する上でも、人間関係でも今までより楽になることが多くなりますよ。