先日の授業でのこと。
巻き寿司のために作った酢飯が、各自の寿司桶に少し残っています。
「残ったご飯はお持ち帰り容器に詰めてくださいね〜」と私が声をかけました。
みんなバタバタと詰め終わったのですが、テーブルの端っこでまだおヘラを動かしているKさんがいました。
そばに行ってみると、丁寧にご飯粒をおヘラで集めていました。
一粒残らず。
その姿を見て、ふと昔を想い出しました。
昔はよくご飯粒を残すと将来食べ物に困るといって、お釜やお茶碗についたご飯は、一粒も粗末にしなかったものです。
時代は変わって、今ではそんなことをいう人も少なくなったのですが、気持ちはやはり食べ物を粗末にしないという大原則は生きていると思います。
私はKさんに言いました。
「偉いね〜。そういう姿をお子さんは見ているものね。」と。
Kさんはニッコリ笑って、「はい!」。
Kさんは3人のお子さんを育てているのですが、きっとお家ではお子さんにこういう姿を見せているのでしょう。
そのお子さんたちの将来を思うと、Kさんは上手に子育てをされているなぁと思いました。
たったこれだけのことなのですが、私はほのぼのとした気持ちになって、とても嬉しかったのです。
(京都 鴨川の桜 撮影:中川善博 2018.3.15)
本当はその日にすぐ記事にしたかったのですが、Kさんの素敵な心根にピッタリの写真が出るまで待っていたのでした。
そうしたら、昨日中川さんが綺麗な桜のお写真を送ってくれましたので、それを添えたいと思います。
春の日差しを受けてやわらかく咲く桜の姿が、Kさんの笑顔と重なりました。
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