今できることをするって、それではあまり変わらないですよね?

多くの人からメールをいただくと、よく「今できることをします」という表現に出会います。
また、あちこちのサイトの中に「今できることをしましょう」という表現がよくあります。
もちろん、全体の文脈から判断しなければいけませんので、その文章だけで良し悪しは言えませんが、私はこの表現の仕方が陰性だなぁと思ってしまいます。

「今できることをする」というのは楽なんですよね。
でも、自分を変えたい、変わりたいと言っている人が、「今できることをする」だけに終始していると、そこに大きな変化はありませんね。
単純に時間の浪費であることが多いです。

変わるためには、もっと陽性の動きが必要なので、「今できないことでも、出来るようになろうとあれこれ工夫する」行動が必要です。
ただ漫然と同じことを繰り返すのではなく、1回1回の行動を検証して、次回はこうしようという目的意識をもって取り組まないと進化はありません。

単純に同じことを繰り返すことによって、その行為が少し早くなったり手慣れることはあるので、その範囲内では変化はあるのですが、心の問題がからむ場合は、もっと大きな進歩がなければ変化を感じないでしょう。

マクロビオティックでは「無双原理の十二定理」というのがありますが、それが理解できるできないに関係なく、私たちは陰陽エネルギーの中で生きているので、変化するためには変化できるエネルギーの使い方をする必要があります。
そんなエネルギーの使い方をできるのが、マクロビオティックの素晴らしいところですね。

そういう意味でいくと、今できることだけしていたのでは、エネルギーの変化が小さいので、ちょっと無理してでも今までしなかったことをする必要があるのです。
それなのにそれが出来ない人は、陰性な人が多いです。
臆病だったり、失敗を恐れたりするんですね。

*   *   *

これと連動するのが「とりあえず」という表現です。
大きく踏み出す勇気はないけれど、とりあえず今できることをする、とつながるんですねぇ。
でも、この「とりあえず」も曲者です。
とりあえずの連続で生きているような人もいるので、こういう怠惰な癖は一掃しましょう。

まずは確かな目標を持つこと
目標のある人生は何倍も充実します。
目標というと、大きなことをイメージして難しく考えてしまう人がいますが、身近なことでいいのです。
小さな成功体験につながればいいのです。

むそう塾生の場合は、お弁当投稿を踏み台にして激変している人が多いですね。
見ているのとやってみるのとでは全然違うと皆さんがおっしゃいます。
そうなんです。
そのギャップからスタートして、一つひとつ階段を上がって行くのです。
そこには「とりあえず」なんてありません。

そんな姿勢なら、続けていれば変われます。
でも、闇雲に続けていても変化はありません。
みずから工夫しないで、誰かに丸投げする生き方では変われません。
実際にはそういう人が多いですね。
指示待ち症候群の人も多いです。

自分の人生なんだから、自分の好きなように生きてみたいと思いませんか?
それなら、まずはそういう環境づくりから始めることです。
信頼できる人がそばにいますか?

 
 

 
 

(鱧寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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