風の通り道は氣の通り道 京都東山のすぐそばの風

京都に住んで二日目の朝を迎えました。
夜になっても気温がなかなか下がらない暑い夜でしたが、朝5時に起きて窓を開けると一気に涼しい風が入って来ました。
まるで体の中に血液が流れこむように。
室温27度、湿度60%、快適な朝です。

すでに気温は上がり始めていますが、このマンションの間取りのおかげで、かなり風が動くように設計されているため、爽やかな風が室内を走ります。
別に風が強い日ではないのですが。
そういえば、徒然草に「家の作りやうは、夏をむねとすべし。」というのがあって建築の定説なのですが、今では冷房が普及してマンションが多くなると、そんなことは忘れられるようになって来ました。
京都では今なおこの定説どおりの家の構造が多く見られ、マンションなのに風の通り道が組み込まれていることに感動したのでした。

このマンションで一番気に入っているところ。それは4畳半の畳の間です。
和室というほどの本格的な部屋ではないのですが、単に畳と押し入れがあって縁取りしてある空間です。
それでも畳を見るだけでホッとする私なのです。
今はまだベッドが到着しないので、しばらくはこの和室で寝ることになりますが、ベッドが来たらこの部屋は何も置かない空間にしようと思います。

マクロ美風の家事アドバイス講座では、この「家の作りやうは、夏をむねとすべし」を念頭に置いてアドバイスしていたのですが、まさに今こうして私もそのことを体感しているところです。
マクロビオティックでは氣を大切にしますが、空気がこもって風がうまく通らないところは陰性なので、レイアウトや置物の大きさを考えて風が通るようにして陽性にするとそこは陰陽が逆転します。
陰性な環境では一生懸命頑張っても効果は出にくいので、まずは環境を陽性にしてから目的に向かって頑張りましょう。

マクロビオティックの陰陽を生活に生かして、少しでも日常生活が心地よく送れること、そしてその時間のつながりが良い氣に満たされるように、むそう塾はあらゆる方法でお手伝いしています。
京都での自然を感じる暮らしが、私にもう1ページ書き加える内容を与えてくれそうでワクワクしています。
もうお気づきかもしれませんが、京都に住むことを決意した時から新しいカテゴリーを設けてあるんですよ。
「京都やマクロビオティックのことなど」
こちらもお楽しみに♪

*   *   *

人は何かわだかまりや心配事があると心がスッキリしません。
でも、それが解決すると心の中に涼風が吹き抜けたかのようにスッキリします。
いわゆる風通しの良い状態ですね。
今こうして自然の風に吹かれながら記事を書いていると、こよなく幸せでいつまでも生きているような錯覚にとらわれます。
この心地良い風は、きっと東山を吹き抜けてくる湿度をほどよく含んだ風のためかもしれません。
私の部屋からは東山がこんなにも近くに見えます。

 
 

京都 東山

(京都の朝 自宅の窓から東山方面)

今の時間帯は逆光で写真が綺麗に撮れないのですが、1本1本の木々がよく見えるので、秋にはきっと綺麗な紅葉を楽しめることでしょう。
こんなに近くに東山があるので、ここを渡った風の心地よさを満喫出来て幸せです。
朝早く起きて、小鳥の声や風が肌を撫でる心地よさに触れていると、本当に生き直している感じがします。
ありがたい時間です。
いつまでこのお部屋に住めるか分かりませんが、ご縁をいただける間はここでの時間を大切に過ごしたいと思います。

と言いながら、きょうは埼玉に帰ります。
埼玉には中一日の滞在で金曜日には京都入りですが。

 
 
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コメント

  1. より:

    美風さんこんばんは。

    京都での生活スタートおめでとうございます。
    美風さんが、生活の居を京都にもたれるということは、塾生にとって心強く感じます。
    お引っ越しされるという記事から、ずっと気持ちよく記事を読んでおりました。

    さて「家の作りやうは、夏をむねとすべし」とのことですが
    私は今、逆に冬の寒さがつらいので今の部屋から引っ越すべきではないかと考えております。
    夏の暑さは、エアコンでしのげるのですが、
    寒さについては、エアコン他の暖房では乾燥が辛く、環境を変えようと思いました。
    寒さがが堪える身体の弱さでは、この考え方で良いのでしょうか?
    ふと、気になったのでコメントさせていただきました。

    歴史が積み重なった京都の陽を感じられる日々が増えるのかと思います。
    京都生活をお楽しみください。

    • マクロ美風 より:

      直ちゃん、こんばんは。

      あら、私が京都に部屋を借りることが直ちゃんにはそんなふうに感じていただけるのですね。
      ありがたいことです。

      「家の作りやうは、夏をむねとすべし」の件ですが、これは規範的な意味をもたないと解釈する人もいるので絶対ではありません。
      私もエアコンの暖房は大嫌いなので、真冬は灯油で暖房しています。
      京都の部屋はガスの床暖房がありますが、ガスストーブも使えるようになっています。

      私は家事アドバイスでも暖房はガスか灯油をおすすめしています。
      理由は灯油やガスを燃やすと水蒸気が出るのですが、エアコンなどの電気暖房ではこの水蒸気が期待できないからです。
      そんな理由があるので、気密性の高いお部屋を選ばれて「冬をむねとする」住まい方をするのも直ちゃんのご自由です。
      ただ、当然のことながら氣の流れは変わって来ますね。

      このようなサイトもご参考になさってください。
      http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/fujilabo/20131203_625990.html

      • より:

         美風さんこんばんは。
         リンク先を追加していただき、ありがとうございます。

         実家で、ストーブの上でお湯を沸かされている冬の景色がすきでした。
         お正月にはおせち料理一部作られていたり

         ただ、賃貸住宅で石油ストーブは禁止されており、ガスストーブの口はないのですが。美風さんでしたら、どうされますか?
         ガスストーブをつける工事もあるようですが。

         コメントをしてから、通気性については考えずに、少しずれていたかなと気づきました。気持ちよく空気が通る環境は、確かに良いと思います。
         1階で角部屋であるお部屋が、少し底冷えするように感じていたのです。

         暖房について考える、という視点がかけていたので、考えるが楽しそうです。

        • マクロ美風 より:

          直ちゃん、おはようございます。

          私はコンクリート造りの1階のお部屋はどなたにもおすすめしません。
          新築ならなおのこと。
          木造建築の場合はまた別ですけどね。
          ですから、私ならそのようなお部屋は借りません。
          今度は氣の良いお部屋を借りてくださいね。

          賃貸の場合はガスストーブをつける工事は賃借人として契約違反になるので、この場合はお引っ越ししかないと思います。

  2. Kaguyahime より:

    美風さん
    こんにちは!

    京都のお住まいの記事の拝読も楽しみにしています。^^
    さて
    >このマンションで一番気に入っているところ。それは4畳半の畳の間です。

    おお~!!
    学生時代にお茶を習い始めて「4畳半」は「方丈の間]だと知り
    以来結婚するまでの10年余り
    私のアパート選びはいつも「4畳半」+キッチンでした。(笑)
    狭いので勿論2面は物だらけですが(笑)
    残りの2辺は何も置かないで「茶室」として使っていました。
    そして今の我が家の茶室も4畳半
    シンプル イズ ベスト
    「4畳半」万歳です~^0^
    美風さんと「4畳半」のお付き合いを
    またお聞かせいただけたら嬉しいです。^^

    • マクロ美風 より:

      Kaguyahimeさん、こんにちは。

      おお、Kaguyahimeさんらしく「方丈の間」を連想されましたか〜。
      私ならさしずめ「四畳半襖の下張」を連想することでしょう(笑) あれれ〜
      ところで、方丈の間から金閣寺を眺めて記事にできる日は来るのでしょうか?
      忙しい中にも一瞬の京都が書けたらいいなと思っています。

      • Kaguyahime より:

        美風さん
        こんばんは!

        >私ならさしずめ「四畳半襖の下張」を連想することでしょう(笑) あれれ〜

        がはは・・・

        >ところで、方丈の間から金閣寺を眺めて記事にできる日は来るのでしょう>か?
        >忙しい中にも一瞬の京都が書けたらいいなと思っています。

        来るに決まっています!
        楽しみにしていますね~^^

        • マクロ美風 より:

          Kaguyahimeさん、こんばんは。

          京都では真面目に過ごしますლ(╹◡╹ ウフ

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