味の陰陽 性格の陰陽 心の陰陽

むそう塾でお伝えする中川さんのお料理を見ていると、私にも美味しさの秘密が徐々に分かって来ました。
その内容はお料理ごとに異なりますが、一貫しているのは味の陰陽かと思います。
味の陰陽とは、たとえば煮魚を例にとってみると、外側の味と内側の味が異なるので、お口に入れた時、この味の差が得も言われぬバランスがあって美味しく感じるのです。
あるいは食べ始めは薄い味に感じても、食べ進めるとちょうど良くなることを計算した味付けなど、随所に味の陰陽を感じます。

外で結構なお店でお食事をしても、このあたりの味の陰陽が整っていないお料理に出会うとちょっと悲しくなります。
きっとそこまでの追究がされていないか、末端まで行き渡っていないのだと思います。
小さいうちは良かったけれど、名前が売れて大きくなった途端に味が落ちるお店もありますので、それほど繊細さをキープするのは難しいのでしょうね。

ここでふと思うのです。
頑固だと敬遠していた人でも、思わぬ場面でその人の優しさや心遣いを感じた時にはとても嬉しいものです。
常々とっつきにくいと思っていた人が垣間見せる気配りに感謝することもあります。
普段から無口で何を考えているのかよく分からない人でも、お酒を呑んで語り合ってみるととても人情的な人で大好きになることも多々あります。
大胆なように見えても結構小心者だったり、豪放なように見えても案外臆病だったりと、性格にもそこかしこに陰陽が同居しています。

それと同じように心にも陰陽があります。
嬉しい時、悲しい時、困ったとき、楽しい時、甘えたい時など、それぞれが陰陽で分類できますが、それが自分にとって最も心地よい状態になっている時間が長いといいですよね。
でも人によっては心の陰陽がめまぐるしく入れ替わって、自分でも疲れてしまう人がいます。
自分で自分が嫌になるとおっしゃるのですが、そんな人は食べ物が乱れていることが多いです。
食べ物の波動がそのまま心の陰陽に反映しているからです。

そんな人はどうしたら良いのか?
新年度の「マクロビオティックの陰陽を実生活に落とし込む講座」で詳しく伝授します。

 

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