人間を磨き上げる

大阪にある正食協会は、桜沢如一先生の意志を受けて、故岡田周三氏が創設されました。
そのご子息であられる岡田定三氏は1997年から正食協会の会長を務められて、昨年会長職を退かれるまでの間「月刊 むすび誌」に素晴らしい文章をお書きになっておりました。
それが5月号の同誌で特集されておりますので、その中から一つをご紹介します。
(残念ながら岡田定三氏は、今年の1月に亡くなられました。)
<遺された言葉をコンパスに> (むすび誌20Pより)
「人間を磨き上げる」
マクロビオティックは学校で習う学問とは違います。
生きた実学ですから、知識を得るだけではダメなんです。
玄米を炊くことだけでも、繰り返しが必要です。
きんぴらごぼうがうまくつくれるには、相当の稽古が必要です。
身についたものにならないと本物ではない。
だから、陰陽や望診法の勉強もいいんですが、そういう知識を得ても、その人の人格とか中身が立派になるわけではない。
人間を磨くということは知識を得ることではない。
知識も必要ではありますが、この体を使って掃除をしたり人に親切にしたり、笑顔で周囲を明るくしたり、家族のためにおいしくて健康になるような料理をつくったりと、日常の生活の中で人間を磨き上げる道ですから、易しそうですが、大変な道でもあります。

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コメント

  1. 中川善博 より:

    ありがとうございます。
    何度読ませていただいても「その通り!」と強く頷いてしまう私です。お導きに感謝致します。 

  2. マクロ美風 より:

    中川さん、こんにちは。

    中川さんにはこの文章が誰よりもご理解いただけると思っておりました。
    お互いにお互いを磨き上げる気持ちで協力し合いましょう。

  3. さっこ より:

    美風さん、こんにちは。

    繰り返し繰り返し、続けること。
    メモではなく五感を使って、身体全部で覚えること。
    その大切さを私はむそう塾で教わりました。

    お掃除をしたり、家族のためにお料理をしたり、そうした何気ない日常が私自身を磨くことに繋がるのなら、もっともっと心を込めて取り組もうと思いました。
    そして胸を張って堂々と毎日を暮らそうと思いました。
    素敵な記事を紹介して下さってありがとうございます。

  4. マクロ美風 より:

    さっこさん、こんにちは。

    つまるところ、人間は人と触れてはじめて成長するということなんですよね。
    知識偏重ではなく、人と話して笑ったり涙したり、評価されなくても黙々と作業したり、そんなことの繰り返しの中で自分を磨いていけるんですよね。

    今さっこさんはとても大切なお仕事をされています。
    次代を担う命を育てているのです。
    これはお金よりも尊いものです。
    自信を持って、胸を張って毎日を生きてください。

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