間合い

話す時のスピード。
これはとっても大事ですね。
話すテーマも大事ですが、最も影響するのはこのスピードではないかと思っています。
マクロビオティックの陰陽を判断する時、陽性な人は話すスピードが速くて、陰性な人は遅いと習いましたが、これはまったくそのとおりだと思います。
特に自分の関心あるテーマになると、一人で喋り続ける人がいます。
それもちょっと早口で。
こんな時に人間は陽性になれるんですね。
これを利用して、初対面でとっても無口な雰囲気の人には、その人の興味のある分野を探りながら話を進めると、ドーンと壷にはまって面白いことになったりします。
そんな時にはもっぱら聞き役に徹します。
「聞く=受け入れる」
この行為はほど良い陰性さがないと上手に出来ません。
つい、相手の話している内容に口を挟みたくなるからです。
(口を挟むのは陽性な行為)
ちなみに、相手が息を吸った時(陽性)は、これから話す時ですから、こちらは話さないようにします。
相手が息を吐いた(陰性)のを見計らってこちら側が話すと、同じ意見を述べても相手に受け入れられることが多いです。
これは呼吸の陰陽を見定めて、話のタイミングをはずさないようにする方法ですね。
私はマクロビオティックの陰陽で会話のタイミングを書きましたが、一般的にこれは「間合い」という言い方をしますね。
スポーツの世界でも間合いは大事です。
武士の世界での間合いを想像していただければ一目瞭然ですね。
刀と刀の間合い如何では死に繋がるので、それは命がけなのです。
最近は少なくなって来ましたが、和風建築には必ず床の間があります。
これは紛れもなく、日常生活に「間」を意識して暮らしていたことの表れです。
その床の間に一幅の掛け軸をかけ、花を添える。
その空間そのものが心地よい「間」を生み出すのですね。
まさに日本文化は間の文化だと思います。
しかし今は「空気の読めない」人が増えて来ました。
「間」の存在がみじんも感じられない人がいます。
日々の暮らしぶりが話し方にも表れて来ますので、毎日を丁寧に大切に生きることは、やはり気持ちの良い会話をするための土台であると、つくづく感じています。

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コメント

  1. けみん より:

    美風さん、改めましていつもいつも的確なご指導とご助言をありがとうございます。
    ひとつ前の記事もそうですが、こちらの内容は、特にこの数日間の自分の「話し方」を振り返ると、
    まさにわが身に沁み入ります。
    そしてここでもまた、自分がいかに「あたま」だけで物事を考えようとしていたかに行き当たるのです。
    平面上や空間における間、日本文化の間について感で分かっているような「つもり」(だけ)でいました。
    人や物、出来事の「間合い」をみる・捉えることを自分の身をもって、手足体で対応するということが
    今私にとても必要なことですね。そして適切な「間」と「距離」で自分の「今現在」をみて、優先順位を決めて、進んで行こうと思います。
    先日は放課後にもお時間を取って下さり、本当にありがとうございました。敢えて「おっしゃらないこと」で、とても大切なことを示して下さいました。
    美風さんのお心のこもったたくさんの言葉と共に、
    そのことを自分なりに咀嚼しています。

  2. マクロ美風 より:

    けみんさん、こんにちは。

    けみんさんは言葉には色々な想いがおありだと思います。
    書き言葉はたくさんあっても、話し言葉はある意味で少ないように思います。
    場合によっては言葉を口にしない方が伝わることもあります。
    目を見ただけで全てが伝わることもあります。
    私は文章を書くことも好きですが、生の人間と接する方が好きかも知れません。
    ですから、毎月むそう塾でけみんさんとお会いして、言葉を交わせる今の環境がとても幸せです。
    大事にしたいひとときです。

  3. Ya(3-4) より:

    美風さん、こんばんは。

    「間合い」の記事楽しみにしていました。
    確かに仕事中などは早口ですし、お酒の席などでは口調もゆっくりですね。
    陰陽って面白いですね。(今更すみません・・・)
    今日、早速仕事で話をするとき相手の方の呼吸を気にしてみました。いつもより会話がスムーズだったように思います。

    気持ち良い会話を目指し、何事も「間」を大事に丁寧に生きていきたいなあと思います。
    ありがとうございました。

  4. マクロ美風 より:

    Yaさん、こんばんは。

    お、偉いね~。
    早速実行してくださったのですね。
    何回か実行しているうちに、段々無意識に相手の呼吸を感じられるようになります。
    つまり肌で感じる感覚、氣で感じる感覚です。
    そうなればしめたもの。
    人間関係がとっても楽になりますよ。

  5. 絹子 より:

    美風さん こんばんは。

    ありがとうございます。
    ここ最近考えていたことの答えが、
    たくさんたくさん詰まっていました。

    「聞く=受け入れる」ということについて、
    今までは相手のエネルギーに対してぐっと力を入れて構えていたせいか、自分の小さな器がすぐにいっぱいになって動揺していました。
    今は少しずつ、聞いている自分ではなく、話している相手の方に意識を拡げるようにしています。
    そうしたら、ただいろいろが流れていくだけで、
    そのことにうろたえる必要はないのだと思いました。

    でもまだまだなので、今度動揺したときは、
    相手の呼吸に集中してみます。
    ありがとうございます。
    「間」「間合い」についてもじっくり考えてみます。

  6. ゆみ より:

    美風さんこんにちは。

    本日ちょうど、仕事上で陽性女子と体当たりしてきたところでした(笑)
    そうすると、おもしろいことにこの私が、相手が話しているそばから・・いやっ、相手の話を遮ってものを言っている。
    。。。そんな自分に気づいて、嫌な奴だな。。。と、自己嫌悪です。
    息がどんどん浅くなって、みぞおちが、きゅ~ん。。と固くなる。そんな生活は損だなぁ~とつくづく思います。

    物事に対しても、人に対しても程よく「間をとる」ということ。
    改めて、大事なことを気づかせていただきました。
    ありがとうございました。

  7. よつば より:

    美風さん、ありがとうございます。
    お恥ずかしながら、私は人と会話するタイミングを知らずに、というか意識してきませんでした。
    なのでたまに、相手が話し始めようとした時に自分が話そうとしてしまって、会話を止めてしまったり、被せて話をして気まずい空気を作り出した事があり、相手の話に耳を傾けるというより、次に自分が何を話そうかという自分本位な考え方で会話をしていたんだな、と気づきました。
    呼吸を読む。今日から実践します!

    また、職場での朝礼で所感を述べる時間が順番で回ってくるのですが、緊張してくると過呼吸になり、苦しくてむせたり、途中で息が出来なくて話せなくなってしまうのですが、これは「吸う=陽」ということは、陽性が足りないから吐く事が出来ないのでしょうか?

  8. マクロ美風 より:

    絹子さん、おはようございます。

    きっと絹子さんは相手の「言葉」を聞いていたのだと思います。
    そうすると、相手の発した言葉尻にとらわれて、大局を見失うことがあります。
    でも、相手全部を「見るように聞く」とひどく傷つくことが減ります。
    私は20代から野口整体をしていましたので、「ああ、この言葉は骨が言ってるんだなぁ」と思って聞いております。
    そうすると、相手のどんな言葉も腹が立たず、むしろ可哀想にさえ思えてしまうから不思議です。

    あまり相手をズームで見ないで、少し後ろに下がりながら見ると、見えないものが見えて来ます。
    呼吸もその一つということですね。
    お試しを。

  9. マクロ美風 より:

    ゆみさん、おはようございます。

    先日Twitterで「ぷんぷん」とつぶやいておられましたね。
    お疲れさまでございました。
    陽性女子とゆみさんが話されている光景を想像すると、微笑ましくなったりします^^
    絶対に譲れない一点がおありだったのでしょう。
    普段のゆみさんと違うゆみさん。
    その気迫を感じて陽性女子さんが気づいてくださるといいですね。

  10. マクロ美風 より:

    よつばさん、おはようございます。

    自分が話したいから話すでは、子供と同じですね。
    大人になったら、この言葉を発したら相手はどう思うかまで考えて口を開かないと、後でとんだことになってしまいます。
    つまり責任を取れる範囲で話すと言うことですね。
    会話を必要以上に難しく考えなくても良いのですが、いつも気持ち良く話せることを心がけるといいですね。

    過呼吸については、一時的に精神状態が陽性過剰になるのです。
    つまり緊張というストレス(=陽性)が高まるんですね。
    だから陰性さを補えば過呼吸は治まります。
    必要以上に失敗を恐れるあまり、緊張してしまうのです。
    大丈夫、よつばさんはその笑顔で笑ってごまかせます(笑)
    この発想は陰性なんですよ。
    どうぞ笑ってごまかしてください。
    しかし正社員はいつまでも笑ってごまかせませんから、次の作戦を実行してくださいね。

    結論から言うと、陰性だから緊張するのです。
    つまり「あがる」と言う状態です。
    もっと陽性さが出て来たら、お話に対する気持ちが変化して来ます。
    そうすると今より楽に話せるようになりますよ。
    まずは陽性化大作戦を実行なさってください。
    幸せコースの時にたくさん話しましたよね。
    陽性にもっていくコツを思い出してください。
    あとは実行あるのみです!

  11. よつば より:

    美風さん、ありがとうございます。
    この記事を読ませて頂いてから、相手の事を想いながら意識して会話を実行してみました。
    すると…不思議な事に会話が弾みました。
    さらに、職場でちょっと苦手なタイプな人にも、その人に注意を傾けてみて、目があったら微笑みかけて(心を開いて)声をかけてみました。
    すると、嬉しそうな表情をして寄ってきてくれたんです。
    苦手な人だけでなく、思いやりを持って会話をすると、自分自身も幸せな気持ちになっていることに気づきました。
    (思い切って美風さんに自分をさらけだして良かったです。長くなるので省きましたが、夫婦仲も変わりました。)
    あとは、スピーチの日にむけて、陽性化大作戦!心して取り組みたいと思います。
    本当に、本当にありがとうございました!

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