Na先輩の体験談

「むそう塾」は一般のお料理教室とは異なった方法をとっているため、戸惑うことも多いかと思います。
時には中川さんの辛口なコメントに面食らうこともおありでしょう。
パスポート取得者のNa先輩もそのお一人でした。
でも、Naさんは頑張ってそれらをクリアされました。
その結果、初めて「むそう塾」に参加された時と、その後にお会いした時とでは、お顔の表情が全然違いました。
この裏では何があったのでしょう?
そんな裏話をお聞きしたくて、Naさんに体験談のご依頼をしました。
快くお引受けしてくださって、感謝しています。
素晴らしい文章をお寄せくださいまして、大変ありがとうございました。
*    *    *    *

 

美風さんから、むそう塾へ参加した体験記を書いてくれませんか?
とお話をいただきました。
私の身に起きたことが、どなたかのお役にたつのでしたらとお引き受けしたものの、
いざ書き始めようとするといったい何について書いたらよいものか迷ってしまいました。

そんなとき、昨日(12日)の朝日新聞夕刊に、
私の気持ちを代弁してくれるかのような記事が掲載されていましたので、
まずはこちらから紹介させていただきます。

花園大学の佐々木閑教授が、「信仰すること」と「信頼すること」について書かれた文章の一部です。

仏教でも「信じなさい」とは言うが、それは、
「釈迦の説いた道が、自分を向上させることに役立つ」という事実を「信頼せよ」ということである。
仏教の「信」とは、信仰ではなく信頼なのだ。この違いは大きい。
(中略)
釈迦という人物を信仰して、「助けてください」と祈るのではない。
釈迦が説いた、その道を「信頼して」、自分で歩んでいくのである。
だから釈迦が完璧な絶対者でなくても少しも構わない。
道を信頼する気持ちがあれば、それだけで仏教は成り立つのである。

私が今、むそう塾や中川さん、美風さんに対するおもいは、この「信頼する」というものです。
でも最初からこのおもいを持てていたかと言えば、振り返ってみればそうとは言えません。

今でも強く残っている中川さんのコメントがあります。
5回目の投稿のときです。
「炊く人の精神状態を映し出すのが玄米なのですが、ここまで
コワメシになるほどNaさんの気持ちは強ばっているのでしょうか?」

このコメントを読んで私はひどく落ち込みました。
確かに私の気持ちは強ばっていたのだと思います。
もっと柔らかにしなやかに生きれるようになることを切望していました。
だからこそむそう塾へ参加したのです。
美味しい玄米を炊けるようになれば、美味しい玄米を食べられるようになれば、
何かが変わるかもしれないと思ったのです。
でも強ばっている私が炊く玄米はコワメシ…
炊く人の精神状態を映し出すのが玄米なのであれば
私は一体どうしたらいいと言うのでしょうか?
「どうしたらいいのか教えてください!」
パソコンに何かを投げつけ、泣き叫びたい気持ちでした。
中川さんが私に幸せをお膳立てしてくれると思っていたのですよね。
そうはしてくれない中川さんに腹を立てていたのでしょう。

これまでの私であれば、ここで玄米投稿は止めてしまったと思います。
「中川さんは私のことが嫌いなんだ」
「どうして他の人にはやさしいのに私にはこんなひどい言葉をかけるのだろう」
「こんなおもいをしてまでむそう塾で学ぶ意味はあるの?」
「私にはむそう塾も中川さんも合わなかったのだ」etc.
止める理由はいくつも作り出すことができました。

それでも今回は止めることなく投稿し続けることができたのは、
中川さんと美風さんに“本物”を感じていたからです。

私はこれまで何事も取り繕ってばかりきました。
ピノキオの鼻のように高いプライドは取り繕い方だけはとても上手くしました。
でももうそんな自分に疲れていました。
いい加減、自分に芯がないことを認めて、一からやり直したいと思う自分もいました。
その気持ちが、中川さんと美風さんから離れてはいけないという信号を
自分の中で発信していたのではないかと思うのです。

現在、投稿をされている塾生の方の中には、
中川さんのコメントに落ち込んでいる方がいらっしゃるのではないかなと思います。
でも落ち込んでも投稿を続けてください!
むそう塾に信号を発した自分の感覚をどうぞ大切にしてくださいね。

私の最初の玄米をみてください!
http://zenemon.exblog.jp/7640464/
(上から4番目の写真)
炊く前の生の玄米ですか?と見間違うほど硬そうですよね?(笑)
こんな玄米を炊いている方はあまり見かけませんよね?
これを見れば自信を持てませんか?
こんな玄米をたいていた私でも、随分と遠回りをしましたが
中川さんの言葉を頼りに、何とかパスポートをいただけるようになりましたから!

何て書いていると、随分と偉そうですが、
パスポートをもらったところで、まだまだ駄目駄目な日々です。
筋金入りの甘いもの好きは治りません。
甘いものを止めないまま、玄米を食べる量が増えたのですから、
むそう塾へ行ってから何と体重が6キロ増えました。
でも今が転換期なのかなあという気がしています。
「大丈夫よ?」という美風さんのお言葉を信頼して、
自分で甘いものを止めていけるように、むそう塾を信頼していきたいなと思っています。
美風さん、中川さんはじめ、塾生の方々と一緒に、
まだ始まったばかりのこの道を楽しみたいです。

まとまりのない文章になってしまいましたが、
おもいをつらつらと書かせていただいたので、このまま送ることにします。
ありがとうございました!
*    *    *    *
Naさんは他にも素敵な文章を書かれています。
下記の記事も併せてご覧ください。
「むそう塾」参加者のご感想(1)
硬い心が徐々に柔らかくなってきました
ここにもNaさんが登場します。
信じる

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コメント

  1. Sa(12-12) より:

    Na先輩
    素敵で、そして素直な文章、ありがとうございます。
    励まされました。
    むそう塾に参加してから、早3日。
    まだまだ、Na先輩の境地には達していませんし、パスポートへの道のりも長そうですが、自分でもはっきりと感じられるくらい、気持ちの変化を感じています。
    たくさんの仲間ができたこと、このような門が自分の前に開かれようとしていること、感謝して進むことができそうです。
    ありがとうございました。

    美風さん
    たくさんの気づき、感謝の気持ちが、なんだかわけもなくあふれてきています。
    この気持ちは、玄米を炊くために、朝の貴重な2時間を自分のためにじっくりつかったことで感じることができたのではないかと思いました。何かに真剣に向き合う時間が、こんなにも楽しいものだと、久しぶりに感じています。
    パスポートまでは、まだちょっと長い道のりになるかもしれませんが・・・、どうか、末永く、お付き合いください。
    信じて参加して、本当によかったです。
    美風さん、中川さん、ありがとうございました。

  2. マクロ美風 より:

    Saさん、こんにちは。
    思い切ってご参加くださって、本当に良かったですね。
    私もSaさんと心が通じ合うことが出来て、とても嬉しく思っています。

    >たくさんの気づき、感謝の気持ちが、なんだかわけもなくあふれてきています。

    いいですね~。
    そのお気持が大切なんです。
    「玄米は心で炊く」。
    これを改めて意識なさってみてください。

    >何かに真剣に向き合う時間が、こんなにも楽しいものだと、久しぶりに感じています。

    これこれ。
    この繰り返しが人生なんですよ~。
    一瞬一瞬を輝いて過ごせば、その一生は輝いていると思いませんか?
    地道なことですが、日々の食事を大切にし、その日々を取り巻くすべてのことに感謝して生きる。
    幸せの基本って、こんなところにあるように思います。

    Saさんって、結構パスポートまで早いような感じがします。
    唯一邪魔をするとしたら、以前身につけた知識かも知れません。
    この際は、一時的にリセットして、真っ白な状態で中川式に没頭してみてください。
    その方が格段に早く中川式をモノにできますよ~。

  3. Ko(11-14) より:

    Na先輩、貴重なお話を有難うございました。
    ありのままの自分を出すという事は、とても勇気のいることですよね。
    それを先輩は塾生のことを想い、包み隠さずお話下さいました。
    試行錯誤している私にとって一つの指針となり、また心強く励まされる想いです。

    私は今、コワメシから脱出する為ショック療法中です。
    最初の画像はこれです。
    (上から6つ目です。先輩に負けないかもしれません。笑)
    http://zenemon.exblog.jp/7868661/
    実はリウマチを患っているのですが、炊き上がったカチカチのご飯を前に
    「リウマチ患者が炊くリウマチご飯…」と泣きたい気持ちで食べていました。
    そして、そのご飯を食べると、顕著に体調を崩すのです。
    やっぱり自分は健康な人が炊いたご飯を頂かないと、治らないんじゃないか、
    いや、自分が炊いた責任を取って食べないと、など
    感謝の念を忘れて(ですよね?美風さん)、半ば義務のような気持ちで食べていました。

    中川さんから「Ko(11-14)さんは、もっと手も心も身体も柔らかく優しくならなければパスは遠い」
    というコメントを頂いて、翌朝炊飯しながら、
    「そんなにも自分は、手も身体も固くて優しくないのか…」という想いが募って悲しくなりました。
    そんな手で子供を6年も育て、夫に接しているのか…と。
    一方で第11回生の中では、一週間近くでパスを頂く方が何人もいらっしゃって、
    こんなガチご飯しか炊けない自分の人間性が浮き彫りになっているような気もしました。

    …でも、どれもこれも全部事実なのですよね。受け入れ難い事実。
    この事実を受け入れてこそ、道が見えてくるんですよね、きっと。

    美風さんや中川さんのアドバイスは、真実そのもので時に辛く思える時もあるのですが、
    Na先輩のお話を頂いて、私も「信頼する」気持ちを貫くことが出来る確信を得られた気がします。
    (ものすごく回りくどい表現ですね。苦笑)
    私の意識が大きく変わり、ふうわりもっちりご飯が炊けるようになる日はまだまだ遠い気がするのですが、
    私も先輩に続けるよう、一日一日地道に投稿してがんばります。

  4. Na (6-5) より:

    Sa(12-12)さん

    こんにちは。
    コメントをありがとうございました。
    “境地”なんてありませんよ~(笑)
    もしあるとしたら、Saさんと同じように、感謝の気持ちを持てるようになったことでしょうか。
    小さなことのようで、とても大きかったです。
    玄米を炊く方法を学びに行ったはずなのに、えらく大きなお土産がついてきましたよね!

    私も去年まではものすごい欲張りで、何もかも身に付けたい、手に入れたいで大変でした。
    こんなふうに休日を家でのんびりしていることなんてあまりありませんでした。
    これも予想外のお土産でした!

    Ko(11-14))さん

    こんにちは。
    Koさんこそ、率直なコメントをありがとうございました。
    私と同じように悩まれている方がいらっしゃるのですね。
    何だかホッとしました(笑)

    病気は辛いですし、時として、自分が病気の中にいるように思えてしまいますよね。
    でも私たちには病気以外のもっと多くの部分もありますから~
    Koさんはきっとやさしいお母さんで、可愛らしい奥様で、何より明るく聡明な女性ですよね!
    >「リウマチ患者が炊くリウマチご飯…」
    よりも、
    やさしいお母さんが炊くご飯、
    可愛らしい奥様が炊くご飯、
    明るく聡明なKoさんが炊くご飯
    を炊かれたらきっと美味しいですよ

    パスポート取得もどうしてもプレッシャーになりますよね。
    それが目的ではないとわかっていてもやはり辛くなりますよね。
    でも投稿指導を受けさせてもらえるのは幸せですよ~
    楽しみましょ!

    そうそう、私も幼い頃からリウマチに苦しんでいました。偶然ですね!(今はほとんど良くなりましたが。)

  5. マクロ美風 より:

    Koさん、こんにちは。
    はいはい、覚えていますよ~。
    初投稿の時の硬い玄米ご飯のお写真を。
    でもね、硬かったら無理して食べなくてもいいのよ。
    胃腸の負担になるから。

    おじやにしたり、もう一度水分を加えて蒸し直して柔らかくしたり、体調に合わせた食べ方にすればいいのよ。
    臨機応変にいただきましょう。

    >この事実を受け入れてこそ、道が見えてくるんですよね、きっと。

    そうですよ~。
    自分のことはなかなか自分では分からないものです。
    良い点も、悪い点も。
    私も含めて、みんなそうです。
    他人様は相手を傷つけることは口にされないから、なおのことですね。

    でも、玄米は正直なんですね~。
    本当に深~いところを映す鏡なんですね~。
    自分の知らない自分が映し出されてショックでしょうが、ここを踏み台に頑張ってみましょうね。

    Koさんは6年間お子さんを育てて来られたと書いていました。
    そのお子さんを産んだ時の気持ちを想い出してください。
    あの時のお子さんに対する愛おしさ、無償の愛、子供を抱きしめる時のあの感覚。
    それらを想い出してください。
    涙が溢れて来ませんか?
    感謝の気持ちが溢れて来ませんか?
    その気持ちをKoさんの身体にも、手にも、心にも蘇らせてみましょう。

    たとえリウマチであったとしても、まだ元気です。
    京都まで来られたじゃないですか。
    病院のベッドに寝ているわけじゃありませんね。
    だったら、それだけでも有難いことではないでしょうか。

    リウマチの人にはリウマチの人に合ったお食事方法もありますが、何より大切なのは、やはり「心のお掃除」だと思います。
    この心の問題が、リウマチには大きな影を落としていることが多いようです。

    玄米と向き合うことによって、少しずつ心が変化して、リウマチの症状にも変化がみられることを、私は心からお祈りしております。
    私と中川さんが精一杯バックアップさせていただきます。

  6. マクロ美風 より:

    Naさん、コメントをありがとうございます。
    いいですね~。
    こうして、先輩と後輩が繋がっている。
    そこからまたご縁が作られていく。
    これが「むそう塾」の描いていた光景です。
    体験者の生の声で、そうぞ後輩を導いてください。
    よろしくお願いいたします。

  7. ok(12-2) より:

    Naさん、美風さん、こんばんは。

    Naさんの「こわめし」
    覚えがあります!!!
    シラルガンの2合炊きは難しい・・・んだ・・・
    と引いてしまった覚えがあります。
    さて・・・
    私もこのひと月ほど、ずっとこわめしです。自分ではそう思ってなかったところが怖いんですが。
    「あ~、硬くてもっちりしていておいしい・・・」と涙して食べてた私ってなんなんでしょう???
    何かに抵抗してるんですね。きっと。
    硬いご飯を噛み締め噛み締め食べることで何かと戦ってるみたいです(笑)
    中川さんのご飯を食べてなんだかほぐされてしまいました。
    今でもこわめし炊いてますが、Naさんのおっしゃること「信じる」気持ちを大切にして「気持ちがほぐれる優しいごはん」を炊きたいです。
    ありがたいメッセージをありがとうございました。

  8. Ko(11-14) より:

    >Na先輩、
    ありがとうございます。
    何と言って良いのか言葉がみつかりません。。。
    先輩の心優しいメッセージに泣けてしまいました。
    こんなお言葉をいただけて、本当に幸せです。
    この言葉を大切なお守りにして、玄米が開くその日まで、
    めげずに頑張れそうな気がします。
    どうぞこれからも、よろしくお願いいたします。
    (同じシラルガン派としても。笑)

    >美風さん
    ご返信させていただこうと思いましたが、
    あまりに重い内容になってしまいましたので(苦笑)
    メールで送らせて頂こうと思います。
    お忙しい中恐縮ですが、目を通して頂けますでしょうか。
    どうぞ宜しくお願い致します。

  9. Ko(11-14) より:

    先輩、見ていらっしゃいますか~??
    (見て頂けると良いのですが…)

    パス、取れました~!
    先輩の優しいお言葉のお陰です。ほんとうに効きました。
    先輩にお言葉を頂いく前と後の日の画像を見比べると、その違いが一番大きかったと思います。
    先輩のお陰です。
    貴重な時間を割いてコメント返して下さり、本当に有難うございました。

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