マクロビオティックに想う(3)塩分と甘いものの関係

本当は、本腰を入れてこのテーマについての記事を書くつもりでいたのですが、相変わらず忙しくて、頂いたコメントへのお返事も書けない状態です。
そこで、とり急ぎ、塩分と甘味の関係について、ちょっと触れておきますね。
詳しくは、また、時間がとれた時にきちんと書きます。
             *    *    *    *
まず、今、動物性の食品を摂っている人は、甘いもの・アルコール・コーヒー・果物・生野菜などが欲しくなります。
動物性の塩分と蛋白質で体が締まっているために、緩めたくなるからです。
反対に、以前は動物性を摂っていたけれど、今は全く摂らない人は、理屈では甘いものやアルコールなどはいらない事になりますね。
しかし、マクロビオティックに出会って、ある日突然、動物性を一切摂らなくなっても、体の中には「古塩(こえん)」と呼ばれる塩分が残っています。
なぜ、古塩と呼ぶのか?
それは、牛や豚や魚が生きている時、それらの体の中で一度使われた血の中に含まれている塩分が、人間の体の中に入って来ているからです。
その塩分(陽性)が、まだ体の中に残っているので、今現在は動物性を食べていなくても、その対極にある陰性のものを求めるから、甘いものやアルコールが止められないというわけです。
この理屈が分かれば、簡単だと思いますよね。
体から古い塩を抜いてやれば、甘さへの欲求は減るはずなのですから。
しかし、そうは簡単に問屋が卸しません。
まず、「塩を抜く」と言ったって、完全にそんなことをしたら、死んでしまいます。
そこで、古い塩と新鮮な塩を少しずつ入れ替えてやるのです。
そのために必要なこと。
それは、薄い濃度の塩分(新しい塩分)が濃い濃度の塩分(古い塩分)を呼び寄せる手法を使うのです。
つまり、浸透圧の作用ですね。
そのためには、どんな食べ物を摂り、どんなことをすれば良いでしょうか?
マクロビオティックは、「自分で考える」ことを大切にしています。
塩に関連のある食べ物や、臓器をよく考えて、調べてみましょう。
今調べると、必ずその力は、強く深いものになります。
結論として、甘いものを止めたければ、まず、体の中の塩分を古塩から新しい塩分に置き換えれば良いわけですが、まだまだ甘いものが止められない理由は沢山あります。
その理由だけで、シリーズものの記事が書けるほどです。
でも、混乱を避けるために、今回は塩との関係だけを取り上げました。
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ここで注意です。
アレルギーのある人は、マクロビオティックを始めて急に塩分をしっかり摂ろうとすると、バーっと悪化する人がいます。

アレルギー、特にアトピーの人は、腸の弱い人が多いので、急に入ってきた塩分をうまく処理できない場合がありますから、最初は塩分を濃くしないように気をつけます。
マクロビオティックを始める前に、甘い物が大好きだった人は、その緩める力によって、胃も腸も緩んでいますから、その陰性さを少しずつ陽性に持っていかなくてはなりません。
動物性を摂らなくなっても、その塩分が体の中に残っているのと同じように、甘いものを摂らなくなっても、その糖分は体の中に残っていることを忘れないでくださいね。
そして、塩分より糖分の方が、はるかに長く長く排出のための期間を要します。
砂糖の毒消しがあれば良いとお思いでしょうが、残念ながらありません。
恩師の大森英櫻先生は、体内の砂糖分を抜くために、ごま塩をスプーンで1杯・2杯・3杯と葛湯で飲ませたお話をされておりましたが、普通の人がこんな荒っぽいことをしてはいけません。
命の保障はできませんのでね。
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今回の記事は、さーっとしか書いていないので、詳しく知りたい方にはご不満だと思います。
そこでと言ってはナンですが、下記の本がとっても勉強になりますので、ぜひぜひ、ご一読ください。
有名な方なので、すでにお読みの方も多いと思いますが、この本を読んだら、確実に「甘いもの」に対する「甘い気持ち」は吹き飛んでしまうでしょう。
そして、私の記事は、もう必要ありません。
(ウ、それも寂しいなぁ)
私は、野口整体を始めた頃、砂糖の歴史を知りたくて、図書館に行ったらこの本が目にとまり、あまりに素晴らしい内容なので、すぐ購入して吸い込まれるように読みました。
現役のお医者さんが、甘いものを止めた自らの体験を踏まえて書いた本なので、必ず参考になるはずです。
私は、20代にこの本と出会って本当に良かったと思っています。
こんな本が学校の教科書になればいいのになぁ。
◆「白砂糖の害は恐ろしい」ーこれを防ぐためにー
  甲田光雄
  定価 1,000円
  発行所 人間医学社
  一般の本屋さんやネットでの取り扱いがありません。
  日本CI協会の2階書籍コーナーで平積みになっています。
  地方の方は、日本CI協会のホームページから申し込んでください。
  ホームページの左側の「出版物のご案内」をクリックすると、色々な本が出てきます。
  しかし、「白砂糖の害は恐ろしい」は出てきませんので、ずーっとスクロールして、一番下からメールを送
  ってください。
  この本も掲載してくれるといいのに・・・。
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私は、明日(2日)から四国の高松、(3・4日)大阪、(5日)京都を回って一旦埼玉に戻り、また(7・8日)高松に行きます。
思うところがあって、スケジュール表は公表しておりませんが、個別にお問い合わせを頂いた方にだけ、スケジュールをお知らせしています。
相変わらず多忙で、3月はかなりビッシリです。
特に13日から28日は、超ハードスケジュールですが、今年は新しいことも始めたいので、今が踏ん張り時と思って、気を引き締めています。
なるべく3時間以上寝るように努力しますので、ご心配なくね。
先日も、尾形妃樺怜先生にクギを刺されました。
陽性になりすぎると死ぬわよ」。
効きますねぇ、この言葉。
そんな訳で、コメントのお返事が遅れますが、ZZZzzzだと思ってお許しくださいね。

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コメント

  1. BR_GIRL より:

    ママが玄米を頂くように必要なことをお勉強して、
    ママのことを本当に必要としてる人がいるからそこにふわーっと飛んでいくのが目に浮かびます☆

    私は過去、腎臓を悪くしているので、この一連の「塩」のお話は身にしみます。。。(おかげで20数種類も塩を買って試す結果になったのですが!)

    砂糖の毒消しがあれば良いとお思いでしょうが、残念ながらありません。
    >これ、ママにこそ、書いてもらいたかったのです。
    毒消しの重要性は十分頭にあるのですが、何でも毒消し毒消しっていっちゃうのは正直どう?と疑問に思っていたのです。なんとなく、世間の対処療法的な方法論に、私は耐えられなかったのです。今回は砂糖の件ですが、嬉しかったです。
    マクロビオティックをやっても、玄米食べてるから大丈夫!とか他人任せにするんじゃなくて、自分の持つ体の力(自然治癒力)を信じることが大事なのではないかと私は考えているのです。
    だから、花粉症も大歓迎なのです(笑)。でも、昔ほど辛くはないです♪今、なんだかふわふわしてますが、体が動きたいほうに動き始めてる気がするのですよ!
    尾形先生はあんなやさしいお顔をなさってるのに(ごお会いしたことないのですが…)、一撃な一言ですね。。。

    それから、ママ、ほどほどに~♪
    おやすみなさい~zzzzz
    (おっと、私は寝たらいかん!)

  2. 京子 より:

    先日の名マクで、M子さんが持参して下さり手元にあるのですがまだ手付かずの状態です。

    甘い物がやめられないと言う前に、早速読んでみます。

  3. Ree より:

    毎月初めは、あ~今頃どっかに風さんがおるねんなあと思ってました。
    もうぼちぼち落ち着かれると良いですねえ。超陽!やもんね。
    びゅんびゅんとびまわってる風さん達に追いつけなくて
    今はさびしいけど、いつか、一段とグレードアップした風さんの
    元気なお顔がみたいです!

  4. いちご より:

    砂糖の話は 身にしみます
    最近 ようやく 砂糖の縁が切れてきたいちごです。

    薬膳でも 春は 風邪の季節です。
    美風さんが 全国を駆け巡って いい風が吹き荒れると いいですね~~

  5. popo(mimi) より:

    塩分と甘い物の関係。
    本当にすごくわかりやすかったです。
    とても勉強になりました。
    もし宜しければ私も同じ様な記事を自分のブログで
    取り上げたいと思っていますが大丈夫ですか?
    皆さんにもどんどんそういう事を理解して
    いただきたいと思っています。

    これからも色々勉強させていただきたいです。
    宜しくお願い致します。

  6. ますみ より:

    初めまして!
    時々拝見してます。
    いつもちょこっと疑問に思うことが出てくるとこちらに来ると解決してしまいます。

    甘い物、それ程食べるわけではなく
    マクロをやり始める前からも白砂糖系はスイーツにも煮物にも使う事はほとんどありませんでした。

    ここで問題にされている「甘い物」というのは
    マクロで使われる甘味料も含めてのお話でしょうか?

    またこのお話の展開があることを楽しみにしています。

    それと、リンクさせていただきたいのですが
    宜しくお願いします!

  7. マクロ美風 より:

    BR_GIRLさん、こんばんは~。
    そっかぁ~、腎臓を悪くされたのなら、お塩の問題は深刻ですよね~。

    >何でも毒消し毒消しっていっちゃうのは正直どう?

    そうですね。
    控えた方がよい物を食べて毒消しするより、食べないで毒消しも不要な方がいいに決まっていますよね。
    特に砂糖は、簡単に消せないのですから、控えるしかありません。

    >玄米食べてるから大丈夫!とか他人任せにするんじゃなくて

    これも似ていますね。
    この考えだと、クスリが玄米に置き換わったかのようになってしまいます。
    原則を忘れないようにしたいですね。

  8. マクロ美風 より:

    京子さん、こんばんは。
    そうねぇ、M子さんのところなら取り扱っているでしょうね。
    お手持ちなら、早速読みましょう。
    もう、読み終わったかな?

  9. マクロ美風 より:

    Reeさん、今、大阪のホテルからこのお返事を書いているんですよ~。
    しばらくお会いしていないですね~。
    私も、本当は落ち着きたいのですが、なかなか・・・。
    どうも、自分で自分を忙しくしてしまう性格のようです(トホホ)
    大阪の井戸端会議、そろそろ開催したいですね。

  10. マクロ美風 より:

    おー、いちごさんは、砂糖との縁が切れたのですか~。
    それはそれは、素晴らしいことですね~。
    おめでとう!!!
    ぜひ、皆さんに体験談を教えてあげるといいですね。
    体験談は励みになるし、説得力もあるから。

  11. マクロ美風 より:

    popo(mimi)さん、こんばんは。

    >もし宜しければ私も同じ様な記事を自分のブログで
    取り上げたいと思っていますが大丈夫ですか?

    大丈夫ですよ。

    >皆さんにもどんどんそういう事を理解して
    いただきたいと思っています。

    そうですね。
    一人でも多くの方に、塩と砂糖の関係を知っていただけたら、嬉しいです。
    こちらこそ、どうぞ、よろしくお願いいたします。

  12. マクロ美風 より:

    ますみさん、初めまして。
    「甘いもの」は、主に白砂糖を指していますが、黒糖やメープル・甜菜糖なども同じように考えてくださって結構です。

    これらは、吸収の時間や、ミネラル分が残っているかどうかに違いがあるだけで、体を緩める作用に変わりはないからです。
    この点は、誤解している方が多いので、きちんと書くつもりでした。

    なお、リンクの件はOKですよ。
    どうぞ、よろしくお願いいたします。

  13. つづこ より:

    「白砂糖の害は恐ろしい」ですが、日本CI協会自体には、現在在庫切れ状態のようです(3/5時点で)。きっとこのマクロ美風さんのブログの影響力なのでは、と思ってます。協会の会員になっている自然食品店が近くにあるんですが、そこの書庫で探してもらっていたりします。早く読んでみたいです!

  14. うな8694 より:

    こんにちは~
    今回もわかりやすく本当にタメになります。

    砂糖中毒とは私のことです。
    甘いものがやめられないのです。
    とはいっても,平日はお菓子も食べず
    自分で調理するものに関しては一切砂糖等は使いませんので
    以前に比べれば量的には激減です。
    でも,休日のお菓子がやめられないんですよね。
    逆に言えば平日我慢できるのも休日食べるからともいえますが・・・

    マクロ美風さんのブログを読んで
    塩分との関係も考えていかなきゃと思ったしだいです。
    毎回ありがとうございます。

  15. より:

    こんばんは。こちらで「白砂糖~」に出会って、私に必要な本だと感じましたので、早速取り寄せて、読ませて頂いてる最中です。

    たまたま、今日名古屋市内のお店でこの本が並んでいるのを子供が発見してくれましたので、きっと読んでみてから買いたいと思ってらっしゃる方も多いだろう、と思いまして今日の記事にこの本を取り上げて、こちらのマクロ美風さんの記事を文中でリンクさせて頂きました。事後報告で申し訳ありません。宜しくお願いします。

  16. マクロ美風 より:

    今頃のお返事でごめんなさい。
    確かにあの時は、私のブログをみてくださった人が日本CI協会に買いに行って品切れになったそうです。
    リマのお店の人にも言われました。

    で、今はもうお読みになられましたでしょうか?

  17. マクロ美風 より:

    ごめんなさい。
    こんなに遅いお返事で。

    お菓子との関係は、1年ほど経った今ではどうなんでしょうね。
    1週間に1回程度なら、ご自分へのご褒美として、有難くいただいても良いのではないでしょうか?

    我慢はストレスになりますから、こちらも無視できません。
    止めるのではなく、減らす。
    このように考えると気持ちが楽ですよ~。

    塩分(塩だけではない)の調節がうまく行くようになると、自然に甘いものへの欲求が変わって来ますから、長い目でみることも大切ですね。

  18. マクロ美風 より:

    里さん、本のご紹介をありがとうございました。
    これで多くの人が、白砂糖の害を知ってくださると嬉しいですね。

    お子様に感謝です!

  19. […] 防ぐためにー」です。 もう40年以上前の本なので入手しにくいでしょうが、私が2007年にご紹介した時にはまだ買えました。 こんな感じの本です。 古いので読みにくいからあま […]

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