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京都文化博物館と京都中央郵便局
昨日イノダコーヒ本店に行ったついでに、近くを散策してみた。
京都文化博物館。
趣きのある建物だなぁ。
上の方はこんな感じ。
あ、足袋屋さんだ。
京都らしいなぁ。
町家だね。
山が2軒並んでその間に中庭があるほどの奥行きがある。
屋根がゆる〜くカーブしていて、優しさを感じる。
女性的な屋根だなぁ。
足袋屋さんは堺町通にあった。
京都中央郵便局。
重厚な建物っていいなぁ。
おしまい。
京都 八百一本館 屋上農場
昨日は中川さんと京都にある八百屋さんに行ってみました。
「八百一 本館」の建物は、従来の八百屋さんのイメージとは違っていて、広く明るく若い感覚でした。
品揃えもひと通り見て周りましたが、なかなか良いセレクトでした。
「お肉が主役のお弁当」「野菜が主役のお弁当」とか、「蒸し野菜」ばかり並ぶコーナーもありました。
「玄米おにぎり」や「玄米ご飯」もありましたが、見るからに硬そうです。
それでも中川さんはリサーチのために買って食べてみましたが、夜中になっても胃がシクシクしたそうです。
私はおにぎりを一口食べましたが、硬いので止めました。
玄米投稿なら45〜47点というところらしいです。
この建物は3階建てで、2階にはお酒やお菓子の材料や食器類なども並んでいました。
奥にはお食事の出来るところがあり、和食のお店が2種類のメニューを提供していました。
「きょうのおかず」という店名どおり、お惣菜的なメニューが並んでいました。
平日の1時でも「きょうの限定ごはん」は、早々と売り切れになっていました。
お味見をしてみようかなと思いましたが、「きょうのお昼ごはん」の方はあまり食べたいとは思わなかったので止めました。
3階にはレストランもあるというので行ってみました。
「SAVORY」という名前で、屋上農場が見えるようになっています。
こちらはお客さんの女性たちの話し声や笑い声があまりにも響いて、とてもお食事をする気にはなれず、覗くだけで失礼しました。
10歳未満のお子様は入店お断りになっていましたが、おばさまもお子様と同じくらい賑やかでした(笑)
さて、屋上農場に行ってみました。
「八百一の郷 六角農場」と名付けられたのは、この建物のある場所が東洞院 六角」にあるからなのでしょう。
HPに「街の都心部でこれだけ本格的かつ大規模な屋上農場は日本でもこれが初めてです。」と書いてあるとおり、ここに足を踏み入れると、一瞬田舎に帰って来たかのような錯覚にとらわれました。
歩道の脇の草花がいかにも田舎道そのものを再現しているからです。
まずは入り口には六角の石。
水がこんこんと(もちろん人工的に)湧いています。
まるで屋上にいるのを忘れそうです。
真ん中の背の高い野菜は賀茂茄子です。
右奥の暗く見えるところがレストランになっていて、農場が見渡せます。
温室もあって、ここでは可愛い苗が育てられていました。
農場の次の主役たちでしょうか。
こんなふうに空調が効いています。
とまあ、こんな感じの建物で、ここのコンセプトには、マクロビオティックの観点からも共感出来るものでした。
野菜が多くの人たちの大好きな食べ物になったら嬉しいなと思ったことでした。
最後に一つだけ気になったこと。
それは屋上農場で耳に入って来た虫や小鳥のさえずりや水の音は、バックで流しているものだったということです。
昼間は鳴かないはずの虫の声だったり、小鳥がいないのに小鳥の声が聞こえたり、ちょっと笑えてしまったのですが、車の音をかき消すには必要だったのでしょう。
それでも不思議なもので、一瞬田舎を想い出させてくれて、癒される効果はありました。
秋がスタートした京都
そういえば先週(19日)京都から帰るとき、京都駅にある「伊右衛門」のポスターがモミジに変わっていました。
五山の送り火が済んだばかりで、まだすご〜〜く暑くて、37度とかいっていても。
季節に合わせて敏感に着物の柄も地も反映させる意識の強い京都なら当たり前のことですが。
お洋服より和服の方が繊細で、季節を愉しむ奥ゆかしい文化があって好きです。
これから紅葉までは、京都が静かになる時です。
私たちの体も秋仕様に変えて行きましょう。
(京都 東福寺 2012年の撮影)
最後の時、食べたいものを 希望かなえるホスピス 大阪
人生最後の時、せめて好きなものを食べて死にたい。
あるいは、好きなものを食べさせてあげたい。
これは患者とその家族が誰でも思うことではないでしょうか。
常々「食」の重要性を書いていますが、こんな場面での食の可能性も追求したいなと思いました。
とかく病院の食事はまずいとか、夕食の時間が早すぎるとか不満が多いものですが、素敵な取り組みをしている記事がありました。
転載させていただきます。
* * *
ー転載はじめー
カツオとハマチの刺し身、キュウリの酢の物、ご飯、お吸い物、オレンジ。
体重は40キロをきり、頬はこけていた。それでも料理が並ぶと、松井正二(よしつぐ)さん(79)の目は光った。
一口、また一口。カツオの刺し身を力強くかみしめる。酢の物とご飯、お吸い物をゆっくり口に運び、おしまいにカツオをもう一切れ。
「好きなもん、最後に残してあんねん。漁師町生まれやし、好物は魚や。あーっ、おいしかった」
妻の喜子さん(75)は「よう食べたね。旅行に来たみたいや」と笑う。正二さんは、じっと黙った後、「そやな」とぽつり。
2日後、正二さんは昏睡(こんすい)状態になり、5月3日に息をひきとった。肺がんだった。刺し身が最後の「リクエスト食」になった。
ここは淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院(大阪市)。最後の時を過ごす患者の心のケアの一つとしてリクエスト食を打ち出した。
毎週土曜日の夕飯で患者の希望をかなえる。ちらしずし、お好み焼き、チョコレートパフェ、卵焼き、カニすき……。なんだっていい。栄養士や調理師が中心となって、患者の心に残る一皿を再現する。
そんな「最後の食事」にはさまざまな思いがこめられている。
■「刺し身がええな」
「あしたはリクエスト食ですよ。何を召しあがりたいですか」
毎週金曜日の夕刻。淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院(大阪市)の病室を、栄養士の大谷幸子さん(63)が声をかけてまわる。
「刺し身がええな。いまやったら、何がおいしいかな」。79歳で亡くなった松井正二(よしつぐ)さんはいつも刺し身をリクエストした。
正二さんのふる里は徳島県小松島市。海辺に干したじゃこが名物だ。父が失踪し、10歳で大阪の理容室に養子に出された。本当は大学に進みたかった。でも理容師になったからには、と懸命に働いた。流行したパンチパーマが得意だった。
1男1女に恵まれた。「自分の家族が持てたことが、一番幸せやった。ずっと他人の中やったから」
目が悪くなり、思ったような仕事ができないと25年前に理容師を辞め、スーパーでアルバイトをした。希望したのは鮮魚コーナーだ。
末期のがんだとわかったのは1月。夫婦で北海道や徳島に旅行しようと計画していた矢先だった。
「いろんな所に連れていってやりたかったな」
正二さんは天井を見あげ、そう話していた。
おやじはふる里へ帰りたかったんだ――。長男の威雄(たけお)さん(50)は秘められた気持ちを初めて知った。教えてくれたのは刺し身だ。
家族はその後、小松島市を訪れ、遺骨の一部を海に散骨した。正二さんの思いをのせて、風が舞った。
■「また、茶わん蒸しがええな」
8月9日の金曜日、肺がんで4月から入院する安東タミさん(76)はいつものを頼んだ。「また、茶わん蒸しがええな」
ふたりの子どもが小さいころ、誕生日にちらしずしと一緒に並べたのが、手作りの茶わん蒸しだった。
タミさんは長崎生まれ。洋裁学校を卒業し、仕事を求めて大阪に来た。30歳で結婚。長女(41)が小学校に入ると日本料理屋へパートに出た。稼いでおしゃれして旅行にいった。夜はカラオケ。好きな曲は美空ひばりの「悲しい酒」だ。
自分のしたいことをしてきた。私、いい母親じゃなかったかもしれへん――。
でも茶わん蒸しは、子どもと過ごした楽しい時間と重なる。「具は宝探しみたいなもん。うちは、かしわ(鶏肉)をよう入れてん」
入院中の母にかわり、実家を掃除していた長女は、戸棚の奥に茶わん蒸しの器四つと蒸し器を見つけた。「手間がかかるのに、作ってくれていたんだなって」
土曜日の夕飯。できたてのリクエスト食を調理師の高藤(たかふじ)信二さん(58)らが部屋に運んでくる。タミさんは茶わん蒸しのふたを開けて、スプーンですくった。
「ちょうどええ固さや。何が入ってるかな」
顔がほころんでゆく。「あかんなあ。うれしいことがあると、もっと長生きしたくなってくるわ」
毎回のように茶わん蒸しを頼むタミさん。今週もその日を待っている。
■食の重要性、再認識
〈緩和医療に詳しい藤田保健衛生大の東口高志教授の話〉 中身から盛りつけまで、これだけ患者の希望に沿った食事を提供する試みは全国でも珍しい。心と体はつながっており、近ごろ医療現場でも食の重要性が再認識されている。私がかかわった国の調査でも、余命1カ月の末期がん患者165人のうち96%が最後まで自分が望むものを食べたい、と回答している。このホスピスの試みは、スタッフが全力で食事を支えていることが患者さんに伝わっているのでしょう。
◇
■リクエスト92人、計285食の試み
淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院は昨年11月に開業した。大人の病棟(15床)の患者の多くは平均余命が1~2カ月の末期がん患者だ。その人らしい人生を全うできるよう援助する。「心のケアとして力を入れるのが食」と池永昌之副院長(48)。
普段の食事も6種類から選べる選択式だが、週1回のリクエスト食は病院がメニューを提示するのではなく、患者が食べたいものを出す。「命の見通しが短い患者さんがこれを食べたいという気持ちを大切にしたい」と栄養士の大谷さんが週1回の実施を提案した。食べるのが好きだった夫を肝臓がんで亡くした苦い思いが、背中を押した。
金曜に希望を聞き、翌土曜の夕飯に提供する。「生クリームがのったふわふわのホットケーキ」「そうめんをガラスの器に盛って」という味つけや盛りつけの希望もかなえる。
調理師の高藤さんは和食は得意だが、中華や洋食に自信がない。金曜の晩に家で練習し、翌朝リハーサルして臨むこともある。
これまで92人のリクエストに応え、285食を作った。厚生労働省の食事療養費の制度内でおこなうが、食材費がオーバーした場合は病院が負担している。全国的に珍しい試みのため、関係者の視察が相次ぐ。
「食は過去、現在、未来をつなぐものではないでしょうか」と池永副院長はいう。何を食べようか。誰と食べようか。患者は思い出の食を通じて人生を振り返り、あすへ希望を抱くことができる。
ー転載おわりー
(料理:中川善博)
このようなお料理をきっと喜んでくれるに違いない。
2013年6月22日の富士山
この季節にしては珍しく富士山が見えた。
きっと今朝は見えるだろうなと思っていたらバッチリ!
ああ、カメラを持っていれば良かった。
iPhoneでパチリ!
とにかく一瞬なので、構図もなにも言ってられない。
猛スピードの中でシャッターを切るのは難しいものだ。
新幹線からの撮影は電線や障害物が多すぎて、初心者の私には難易度高し。