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過去が活きてくる生き方 中川善博の場合
(万井なかがわ)
昨日、中川さんから、お母さんのお写真に挟まっていたという貴重な紙をもらってきました。
中川さんがお料理屋さんをしていた当時、ご自分でホームページを作って、ご自分でこんなリーフレットも作っていたそうです。
当時は栞(しおり)って読んでいたそうな(^^)
Macを操って地図を書いたり、英語で自己ドメインを取得したり、お仕事で忙しいのによくもまあこんなにマメに仕事をしていたものですね。
マメさは今も変わらずです。
「ごあんない」を読むと、何やら美味しそうなメニューが並んでいて、「鱧しゃぶしゃぶ」とか「万井鍋」とかがあります。
きっと「鱧しゃぶしゃぶ」は10月の秘伝コースに登場し、「万井鍋」は例の「お持ち帰り鍋」になっているのでしょう。
面白いのは鱧しゃぶしゃぶで、「完璧に骨切りし」と書いてあるところです。
いかに骨切りの不完全な料理屋さんが多いかを知ったうえで、ご自分のお料理の自信作として前面に出したのでしょう。
それがむそう塾の今の指導につながっていて、裏打ちされた技術の確かさを感じさせます。
「インターネットのホームページ」という表現が可笑しいねと言ったら、そういうふうに書かないと分かってくれない人が多かったんだと話していました。
(1980年代)
今はホテルフジタがリッツカールトンになり、京都ホテルはホテルオークラになり、万井なかがわは閉じてお住まいの方だけになりました。
30年以上も前に古いコンピューターを駆使してこんなことをしていた中川さんは、そのまま今につながってMacの前で日夜お仕事をしています。
途中で奥様がスキルス癌になったとき、何とかして助けたいと猛勉強した食養(マクロビオティック)が、今のむそう塾につながっています。
コツコツと頑張ったことがいつか役立つ時が来る生き方。
そんな生き方って地味だけど好きです。
華やかさがなくて、お若い方には魅力的でないかも知れませんが、むそう塾生ならきっと理解してくださる人がいると信じています。
「今」打ち込めるものがある生き方は素敵です。
とことん追究してみましょう。
追究するのは広さではなく深さです。
iPhone故障のその後 エクスプレス交換サービスが良かった
初代のiPhoneからずっと故障の経験なく2台のiPhoneを使ってきた私ですが、28日のお昼に突然iPhoneの画面が真っ黒になって、その後ふんともすんとも反応しなくなりました。
直前にはバッテリー60%の表示を確認していたので、バッテリー切れではありません。
その日は仕事や移動で忙しくしていたので、もう1台のiPhoneで対応して、帰宅後復元しようとしても応答なしでした。
翌日アップルのサポートセンターに電話をする前に、「エクスプレス交換サービス」を利用しようと決めて、その路線を最初から希望してみました。
その結果、近くの数店舗の電話番号を教えてもらって片っ端から在庫確認をし、最終的には在庫のあったビッグカメラ内にある「Apple製品修理サービスカウンター」で新しいiPhoneと交換してもらいました。
Appleに電話をしてから、ビックカメラへの移動時間も含めて2時間以内には無償交換が済むというスピードでした。
このエクスプレス交換サービスって、携帯電話をすぐ回復したい人には便利なサービスだなと思いました。
名前もいいね(^^)
(Apple製品修理サービスカウンターで充電中の新しいiPhone)
妻が知っているようで知らない夫の気持ち
昨日の「夜の帰りが遅い夫の食事に妻はつき合うべきか?」の記事を読んでくださった人がご主人とお話をしたところ、「帰宅した時に奥様が寝ていてもなんとも思わない」とお返事が返って来たとメールをくださいました。
そうだと思います。当然ですね。
それが本当のご夫婦ではないでしょうか。
夫が帰宅した時に妻が待っていて、朝も早くからお料理をする妻が理想だというなら、それはさだまさしの「亭主関白」の世界であって、実のところ妻のことを従属的に考えていると思います。
実際にはそのとおりには出来ない妻がとても多く、子供がいたり、妻も仕事をもっていたりすると、そんな亭主関白な世界は無理というものです。
それでもそれを要求するような夫なら、それは妻を愛していないと言い切ります。
なんとなく良妻賢母をイメージして結婚生活を送っている妻たちも多いことでしょう。
亭主関白の歌のように。
でもね、私にはそれは自己満足のような気がします。
本物の男は妻を大事にするはずです。
少なくても会社で部下をもつ立場の夫なら、部下の体調管理にも当然気遣いをするはずですから、妻の体調管理にも気遣いをしなくては片手落ちというものです。
私は外で働く夫の立場で物事を考えているのですが、仕事で疲れて家に帰った時に、機嫌の悪い妻が起きていたり、一日の愚痴をこぼす妻が起きているより、何か簡単なお食事を用意しておいてくれて、さっさと寝てくれている方がよっぽど楽です。
もし起きているとしても、できれば帰宅して15分以内に食事をしたい。
どんなに美味しくても30分も待たせてほしくない。
こんなところが夫たちの本音ではないでしょうか。
昼間は仕事で八方に気を遣って、満員電車に揺られて帰宅するのですから、帰宅したらドーッと陰性になりたいのです。
そんな時の究極の陰性は一人になれる時間です。
一人で物思いにふけったり、お料理に舌鼓を打ったり、時にはアルコールを手にしたり、自由に出来る時間が結構貴重なのです。
女性は案外とお料理の品数を多めで量を少なくする傾向がありますが、男性は品数は少なくても気に入ったお料理をガツンと食べたい傾向が強いです。
ですから妻たる者は、夫の食の好みを細かく把握しておいて、朝の体調や最近の体調を考えて食卓を整えておけば良いのです。
決して押し付けにはならないメニューで。
夫婦というのは一緒にべったりいることが幸せなのではなく、個人としての自由を確保しながらも一番信頼し合える間柄というのが理想だと思います。
相手が帰るまで起きているとか、出来立てのお料理を食べてもらうとか、そういうことも嬉しいことであるには違いないのですが、もっと大きなところで相手に心配をさせない(=自立する)生き方も必要だと思うのです。
そのためには健康でいることが一番の条件ですね。
(病を得て初めて本物の夫婦になれる人もいますが・・・)
子育て中は色々と夫婦で協力しなければ大変なことも多いですが、子育てのない人はもっと相手を解放してあげたら良いと思います。
それはつまり、お互いに自己完成に近づく形ですね。
子供がいないからこそ出来ることがあります。
それは経済的にも時間的にも無限の可能性を持っています。
それを生かしましょうね。
マクロビオティックの陰陽をこんな時こそ使ってみてください。
「解放=陰性 自己完成=陽性」 陰陽が必要なのです。
(中川式ラタトゥイユ 料理:京料理人 中川善博)
疲れた時には汁物が心にも沁みます。
沁みるって氵(さんずい)を使うのは理由があるなあって思うこのごろです。
夜の帰りが遅い夫の食事に妻はつき合うべきか?
私が結婚した当初は、夫と一緒にお食事をするのが当たり前と思っていたので、朝晩は一緒に食べるようにしていました。
しかし夕食に関しては、夫の仕事の都合で遅くなることもあるので、時々お腹をすかせて遅くまで待っていました。
そんなある時、夫はこんなことを言うのです。
「家で待たれていると思うと落ち着いて仕事が出来ないから、待たないで先に食べてていいよ」と。
ずっと待っていた者の立場としては複雑な心境でしたが、独身時代に男性たちと一緒に仕事をしていた私としては、夫の気持ちも分かるので遅くなりそうなときには先に食べるようにしていました。
そして、遅く帰宅した夫にごはんを作って、私はお茶を飲みながら話をする感じでした。
そうこうしているうちに子供が産まれたので、それからは子供中心のお食事時間になりました。
しかしお父さんっ子の息子は2〜4歳のころ、お父さんと一緒にごはんを食べるんだと言って、父親が帰ってくる道路まで迎えに行くと言って聞きません。
仕方なく父親の車が見えやすい交差点で息子と一緒に夫を待つ日々でした。
遠くから来る父親の車を目ざとく見つけて喜ぶ息子のために、夫は残業したいのを止めて夕食に間に合うように帰宅して、朝早く出かけるようになりました。
しかし、どうしても夜のうちに片づけて安心してから眠りにつきたい仕事もあるので、夕食のために帰宅してからもう一度仕事に行くこともありました。
一日に2往復も職場と自宅を行き来するのは時間的にも肉体的にも負担なので、そんな生活を解消すべく、私は思い切って夫に職住接近を提案して、さっさとマンションを購入したのでした。
夫の職場と新しい住まいは交差点を挟んで目の前なので、お昼ごはんもスタスタと歩いて戻って来れます。
通勤時間1分の暮らしは快適で、健康と家族団らんをもたらしてくれました。
多くのサラリーマンが通勤電車に揺られながら遠くまで通う今の時代は、家族とのお食事は週末以外なかなか思うように行かないかもしれません。
でも、家族とは一緒に食事をしながら絆を深めるものだと思うので、1食でも多くご家族でお食事が出来たらいいなと思います。
ところで、夜遅くお食事を取ってすぐ眠るのは健康的ではありません。
しかしお仕事上どうしてもそうなってしまう場合は、お子さんがいないご家庭ではせめて奥様だけは健康的な時間帯に食べておきましょう。
それは奥様を病気にさせないためでもあります。
奥様がいつも健康でいてくれてこそ、ご主人様も安心して働きに行けるのですから。
(にゅうめん 料理:京料理人 中川善博)
カテゴリー: 子育て・野口整体・アトピー, その他
2件のコメント
年齢はお腹の中にいる時から数えるのがマクロビオティックの数え方
明治から日本はどんどんと日本の良いものを捨ててきました。
西洋の良いところを取り入れたつもりだったのでしょうが、今は反対に取り入れ過ぎて日本人であることを忘れてしまいそうになっています。
どんどん取り入れた結果、不都合な面も多々あって、それが原因で病気になっては意味がありません。
食生活の欧米化は大問題ですが、実は精神面での欧米化がもっと深い部分で影響を及ぼして来ます。
たとえば年齢の数え方は「年齢計算ニ関スル法律」(明治35年12月22日施行)によって、出生時に0歳、1年目の誕生日の午前零時に1歳とカウントします。
しかし、昔の数え方は誕生時に1歳、1年目の誕生日では2歳でした。
新しい数え方が浸透した現在では、私は昨日の午前零時から66歳ということになります。
でも私は法律上のカウントとは別に、受精時からカウントする昔の方が命を意識していて支持出来ます。
ですから、マクロビオティックではこちらの方法で妊娠のお話をする先生が多いですね。
妊娠中のお母さんのお食事はダイレクトに赤ちゃんに影響しますから、マクロビオティックでそのように年齢を数えるのは当然かと思います。
マクロビオティックの大御所の先生の前でうっかり満年齢を口にして、「あれ? 美風さんはそういうふうに数えるの?」なんて言われてしまったことがあります。
それは私がマクロビオティックを知っている人と知らない人の間で年齢を使い分けていたので、ついうっかり満年齢で話をしたからです。
今年もホテルのお部屋に真紅の薔薇が届けられていました。
67本の薔薇1本1本に私の人生があったんだなあと、感慨深い想いになったのはいうまでもありません。
薔薇の1枚1枚の花びらは私の月日です。
このビロードのようにこれからの人生を丁寧にしっとりと生きていきたいと改めて思いました。
贈り主と力を合わせて、より一層真の健康を追究して行きます。
カテゴリー: 京都やマクロビオティックのことなど, その他
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