食べたもののようになる」カテゴリーアーカイブ

「変なものを食べるくらいなら食べない」 塾生さんの食事日記から

連日食事日記とにらめっこしています。
3週間分の食事日記に細かく目を通すのは、結構大変な作業であり、毎年「来年はやめたい」と思うほどです(笑)

でも、食事日記をきちんと読み取ることによって、記録してくださった塾生さんの心身の「今」と「過去」を知ることができるので、これから塾生さんの健康を考えるうえで、ぜひともきちんと把握しておきたいことなのです。
これから塾生さんと二人三脚で、よりよい人生にするための陰陽バランスを考えて行きたいからです。

 
 

今日送られてきたAさんの食事日記に、面白い書き込みがありました。

●朝起きた時、顔の皮膚がしっとりしていた。思い当たるのは昨夜の参鶏湯。
●少し鼻水がでるのはアレルギーではなく、寝冷え。くしゃみなし。
●母が友だちに会うので、京都まで連れて行く。朝時間なく、昼時にお腹がすきすぎて、コンビニでパンを手に取ってしまったが、「変なものを食べるくらいなら食べない、飲み物はすぐに体に現れる」を思い出し、踏みとどまる。踏みとどまれる力がでてきた?!食事日記への見栄?我慢できたことへの爽快感。

最後のところで思わず声を出して笑ってしまいました。(失礼)
いやあ、真面目に私の話を実行に移してくださっていて、感心したのが本当のところです。
「変なものを食べるくらいなら食べない」というのは、私が塾生さんにお話しした自分の体を守るためのセオリーです。

と同時に、1食ぐらい抜いてもビクともしない体でなければなりません。
もし災害に遭って、2,3日食べられなかったとしても、なんとか切り抜けられる体であるように、常々空腹に強くなっておくようにという意味でもあります。

 
 

それから、「飲み物はすぐに体に現れる」というのは、固形物より液体は体内での吸収が早いので、すぐ体が反応することを意味しています。
これを知っていると、低血糖状態の人を助けるには、何を口に入れてあげたらよいのか分かります。
そして、今の自分は何を口にするべきかも。

ところでAさんは、朝が忙しくて朝食を摂らず、お昼も食べなかったとのことなので、少なくても低血糖ではないし、そんなに体力がないわけでもありません。
(というか、そこまで体力がついてきたというのが正直なところでしょうか)

Aさんは、よい実験をされましたね。
だんだん空腹に強くなって、食べ物に対する見方が変わったりしますよ。
それも健康への道です。

 
 

(じゅんさいの酢の物/じゅんさい 梅玉 土佐酢 生姜 鴨川青もみじ 料理;京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

今はじゅんさいが旬です。
私の大好きなじゅんさいを、中川さんが料亭仕様に仕立ててくれました。
「葉蓋」(はぶた)にするために、青もみじも用意してくれました。
葉蓋はお茶をされる人にはお馴染みでしょうが、一般の人も知っておいた方がいいですね。
梶の葉や里芋の葉も使われます。
こちらの記事に葉蓋のことが書かれています。

 
 

(梶の葉の葉蓋)

 
 
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玄米ご飯が残ったら冷凍していませんか? それは避けたいですね

先日、幸せコースの塾生さんと放課後に話していて、「あれ?」と思ったことがあるので、記事にしておきます。
かつて「玄米の炊き方秘伝講座」(愛クラス)では、炊きあがった玄米ごはんの保存方法も教えていました。

でも、一般的には冷凍する人が多いように思います。
そして、食べる時に電子レンジで温めるのが一般的、マクロビオティックの人たちは蒸す人が多いでしょう。

しかし、炊いたご飯を冷凍することで、陰陽の著しい変化がおきます。
さらに、それを電子レンジや蒸し器で温めることで、これまた陰陽の変化がおきます。
こんなふうに陰陽が乱高下する食べ物が主食であるのは、望ましいことではありません。
それに、美味しくないですしね。

 
 

***

むそう塾では炊きあがった玄米ご飯は、保温ジャーで保存するように指導しています。
フタを開ければいつでも温かい玄米ご飯が食べられる状態です。
お弁当に持参する時、ご飯とおかずが別々ならご飯を保温状態で持参してもかまいません。
ただし、ごはんとおかずが同じお弁当箱の場合は、ご飯を冷ましてから盛り込みます。

なお、美味しく炊きあがったと思ったご飯でも、冷めてしまうと美味しくないのは、まだむそう塾でお教えした炊きあがりになっていません。
本当に美味しい炊きあがりのご飯は、冷めても美味しいのです。
あなたのご飯もそんなふうに炊きあがっていますか?

 
 

【どうしても残った場合】
・冷蔵してから蒸す → 陰性が増す
・冷蔵してからチャーハンにする → 陽性が増す
・冷蔵してからお雑炊にする → 蒸すより陰性が増す

こういった陰陽の違いを意識して、ご自分の体調に合った状態にしていただきましょう。
ただし、しょっちゅうこのような食べ方をしないで、なるべくジャーから食べられる環境が望ましいです。

 
 

(中川式玄米ご飯 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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「上級幸せコース」と金平牛蒡 うれしかったこと

5月8日。「秘伝コース」の授業が始まる日の朝、嬉しいメールが届きました。
「上級幸せコース」の再受講をしたいとのこと。

彼女が受講時は、お仕事が忙しくて復習もままならない日が多かったのですが、今年は意を決して時間を作り出す決心をされたそうです。

なぜなら、上級幸せコースのメニューは、日常的にどんどん登場するお料理が多いので、これを食べると元気になれるからだそうです。

ただ元気になれるだけでなく、精神的にも満たされるので、この影響も大きいと思います。

特に「切り干し大根」や「金平牛蒡」は、お馴染みの名前ではありますが、作り方次第で美味しさと体への影響は大きく違います。
それは陰陽が変わるからですね。
この陰陽差がジワジワと健康へのあり方を作り上げて行くのです。

このことに再度気づかれて、お時間を調整された塾生さんのお気持ちがすごく嬉しかったです。

 
 

こういう過去記事もあります。
中川式金平牛蒡で泣く 2012.10.9

中川式の金平牛蒡を習いたくて、むそう塾に来られた先輩もいます。
私は、むそう塾生だけでなく、多くの人にこの金平牛蒡を味わっていただきたいほどです。

 
 

(中川式金平牛蒡 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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「食べたもののようになる」のは本当です そして効果絶大です

塾生さんからのメールに、素敵な文章がありました。

料理は、工芸品とは違って美味しい瞬間、鮮やかな瞬間をずっとそのまま残しておくことはできなくて感動は一瞬。
でもその一瞬が五感と共に記憶に刻まれていくからまた食べたいと思う。
あぁ、和食って料理ってやっぱりいいなぁと心底思います。
そして、誰からでもない中川さんから学べるんだから!と、改めて思っています。

うんうん、と頷きながら読ませていただきました。
お料理というのはどんなに美味しくても、美しく作っても、食べてしまえばお終い。
その儚さを中川さんは、マクロビオティック指導者の久司道夫先生に問うたことがあります。
久司先生の答えにいたく納得して、今も美味しくて美しくて、健康になるためのお料理を作り続けてくれる中川さんがいます。

 
 

ところで、マクロビオティックでは「食べたもののようになる」という言い方をよくします。
これは栄養的には食べたものが血となり筋肉となって、肉体を支えてくれるわけですが、私は精神面への影響も大きいと思っています。

つまり、質が悪くて粗野に作られたものばかり口にしていると、その波動のようになります。
しかし、食材の質を考え、丁寧に作られたお料理からは、荒々しい波動は受けません。
食後感も爽やかです。

ですから、中川さんは外食するのを嫌います。
なかなかお眼鏡にかなうお店が少ないから。
そして、いい加減なお料理を食べて、舌がそれに慣れてしまうことを極力嫌います。

上質の味をキープするために、常に自分の五感を研ぎ澄ませておくということですね。
といいながらも、時々ジャンクなメニューを考案してくれるところが不思議ですが(笑)

 
 

これ、また食べたい(๑´ڡ`๑)
(食べると私も丸くなるかな?^^;)

(抹茶ぼうる 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
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やさしい気持ちになれるむそう塾の豚丼 本当のやさしさとは?

2月には「おなじみ料理講座 第1回」を2回開催しました。
誰でも知っているお料理だけど、だからこそ健康に寄与する方法で食べられるようにと思って企画しました。

何回も何回も試作を重ねました。
え? おなじみなのに試作? と思われるかもしれません。
でも中川さんは、「おなじみだからこそ細かいところに差が出る」と言って試作を繰り返してくれました。

食材を厳選するのはもちろんですが、お肉の部位や厚みを少しずつ変えたり、タレになる調味料をあちこちから取り寄せて、納得できるまで試作が続きました。
そして試作のたびに中川さんは「あること」を気にしていました。

こうして1回目のおなじみ講座が開催されました。
むそう塾の最高齢(83歳)塾生さんである“康栄”さんも受講してくれました。
康栄さんは湯豆腐がお目当てでの受講だったのですが、豚丼のお肉がやわらかくてビックリ!
最近は歯が悪いのでお肉が噛めないからと、当日はお肉を減らすよう希望されていたのですが、なんと完食されました!

このことを中川さんに伝えると、「俺が噛めない料理を作るわけないじゃないか」と笑っていました。
そうなんです。
むそう塾でお料理を教えるとき、中川さんはいつも「お年寄りでも噛み切れるように」とか、「子どもでも食べられるように」と話しています。

小さいお子さんがお料理を食べないときは、単に美味しくないだけでなく、切り方に問題があることも多いので、それを改善すれば嘘のように食べてくれることがあります。

そして、お年を召して噛むことが苦手になっても、お料理方法で食べられてしまう作り方が中川式でもありました。
実際に子育てやお母様の介護をされた経験が、こんなところにも活きています。
これもやさしさだと思うのです。

 
 

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【本当のやさしさ】

外食やテイクアウトのお料理を食べたあと、胃もたれや、体が重く感じたことはありませんか?
この原因はいくつかありますが、食材の影響はとても大きいです。

その次はやはり作り方ですね。
中川式の作り方は、陰陽を考えた料理方法なので、とにかく食後の体調が軽いのです。
これが体にやさしいということですね。

本当のやさしさとは、体にやさしいお料理を作ることだと再認識した次第です。
体にやさしいお料理を食べていると、自然に人はやさしくなれると思っています。

「おなじみ料理講座 第1回」2月18日 中川ブログ
「おなじみ料理講座 第1回」2月26日 中川ブログ

 
 

(豚丼 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 
カテゴリー: 料理は呼吸と同じ, マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べたもののようになる, からだ | 2件のコメント