京都やマクロビオティックのことなど」カテゴリーアーカイブ

我が家の洗濯機革命 Panasonicさんありがとう!

私が京都の家に洗濯機を買って、その使い勝手を家族に話していたところ、意外にも夫の口から「僕も自分で洗濯してみたいから家にも買おう」と言うではありませんか。
常々私が「自分のものくらい自分でお洗濯出来なくちゃ、私が先に死んだら困るよ〜」なんて言っていたのですが、いつも生返事が返って来ていたのでビックリしたのでした。
それで、善は急げとばかりに夫が泊まりがけでゴルフに行っているとき、息子と近くのケーズデンキに行って早速購入しました。

店員さんの話によると、「この洗濯機は売れに売れてもう1台しかないんです。モデルチェンジをするんですけど、これでいいですか?」ということでした。
(そうかあ、売れに売れているんだ。そりゃあそうだろうね〜。)
私はずいぶん引っ越しをしましたが、洗濯機置き場にお湯の配管がされているところは1軒もありませんでした。
でも、お洗濯はお湯で洗ったほうが汚れが落ちることは経験上知っているので、一戸建ての家を建てるときも、マンションを購入するときも、お湯の配管を引いてもらいました。

でも、京都のマンションにはそれがないので、お湯で洗える洗濯機を探して、Panasonicの「ななめドラム式洗濯乾燥機・NA-VX9500L/R」にしたのでした。
最初は値段の高さに驚いたのですが、こちらのブログ記事も読んで納得することが多々あったので、迷わず購入したわけです。
何と言っても液晶画面の操作パネルが楽しくて、まるでiPhoneを触っているような感じでした。
夫にこの話をしたところ、すっかり買う気になったのです。
もしかしたら、夫にとっては今までの洗濯機は操作盤がややこしかったのかもしれません。

ということで、今回めでたく夫が洗濯デビューをしました(笑)
きっと内心では、私が京都で仕事をしやすいように協力しようとしてくれたのだと思います。
(夫は口には出さないけれど、そういう思いやりの面があるから。)
なぜなら、お洗濯のために私はわざわざ埼玉まで帰っていたからです。
でもね、まだお食事のことがあります。
息子も夫もお料理ができません。
さあ〜、これからどうなりますことやら。。。

 
 

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この操作パネルが我が家にお洗濯革命をもたらしたのでした。
解説はこちら

 
 
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親とは難しいものだね

先日、息子が京都に来た。
3日間京都にいたのだけど、北大路魯山人展だけは一緒に行き、その他はただ一緒にご飯を食べてやるだけだった。
親も子も色々想うことはあっても、息子の年齢になると一言を選ぶのが難しい。
あどけなさのあるうちはもう少し気軽に話せるけれど、今は彼の意志を優先する年齢なので、親の考えを押しつけることもできない。
子育てって、内容が変わるだけで一生続くものだと思う今日このごろ。

 
 

加賀屋 京都店 とうもろこしご飯

 
 

(加賀屋 京都店)

息子が帰る日のお昼にいただいたご飯。
この三種類がしっかり作れたら人生は大きく間違わない。
息子もお料理が出来るようになってくれたらなあと心から思う。
手先は器用だけど、お料理には関心がないらしい。
車や時計には異常なほど興味を示すのに。
なかなか思うようには行かないものだ。

生きていてくれるだけでいいと思ったあのアトピーのころ。
親とは、ついつい子供に何かを求めてしまうものだ。

 
 
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マクロビオティックと七十二候

息子が北大路魯山人展を観に京都に来たので、10日から3日間一緒に京都にいました。
その間何回も外でお食事をしたわけですが、小さかった時よりグンと食べられるものが増えていて、母親としては嬉しかったです。
小さい時には好き嫌いが多かった息子ですが、今はこうしてお料理の味をともに語り合える大人になってくれて良かったなあと思いました。

下の写真はきょうのお昼にいただいたお椀です。
立秋を過ぎたので、すでに松茸が使われています。
とても良いお味に仕上がっているだけでなく、夏から秋への季節の移ろいがお椀の中に表現されていて素晴らしかったです。

加賀屋 京都店

 
 

(加賀屋 京都店 お椀 清汁仕立て/海老安平 スライス冬瓜 軸法蓮草 ヤングコーン 早松茸)

マクロビオティックでは陰陽を大切にしますが、その変化は自然界でははっきりと現れ、すでに吹く風にちょっと変化を感じ始めた人もおられることでしょう。
二十四節気とか七十二候という言葉は、その季節の変化を細かく知るためにも良い目安になります。
たとえば、二十四節気では立秋ですが、七十二候では初候、次候、末候とあって、それぞれ次のように分けられます。
【初候】8/8〜8/12頃 涼風至(すずかぜいたる)涼しい風が立ち始める
【次候】8/13〜8/17頃 寒蝉鳴(ひぐらしなく)蜩が鳴き始める
【末候】8/18〜8/22頃 蒙霧升降(ふかききりまとう)深い霧が立ち込める

1年中空調を電気の力に頼っていると、つい季節の変化を見落としてしまいますが、自然界の変化と食べ物や暮らし方を同期させる生き方がマクロビオティックの考え方でもあるので、この七十二候は大切にしたいものです。
お料理をする人にとっては、これをきちんと把握しているかどうかでお料理の格が上がりますし、健康につながるお料理にもなります。

京都の自宅近くでもヒグラシがギシギシワシワシと鳴いていました。
朝や夕暮れにはヒグラシの大合唱です。
毎朝シャワーのように降ってくるヒグラシの鳴き声とともに朝を迎えていましたが、これからはどんどん鳴き声が秋の虫に変化してくることでしょう。

マクロビオティックの陰陽を意識することは、こんな季節のとらえ方をして行くことでもあります。

 
 
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マクロビオティックにおける動物性と鱧の生命力

鱧寿司 京料理人中川善博 むそう塾

 
 

(鱧寿司 料理:京料理人  中川善博)

過去に吉兆さんでいただいた「焼霜造り」が美味しくて、鱧落としは存在が薄くなった記憶がありますが、中川さんが作る鱧料理はどんなお味だろうとずっと想像していました。
それが今年の秘伝コースでは、その鱧料理を教えてくれるとなって、一番喜んだのはこの私かも知れません。
台風の影響が関西にもかなり大きくて、生きた鱧の入手にハラハラしながら当日がやって来ました。
いよいよ授業が始まって、中川さんが作ってくれた鱧料理の美味しさは、私が今までの人生で味わった鱧料理にはない世界を教えてくれました。
絶品とはこういう時に使うものだよね〜と思ったものです。

その美味しさに感動した秘伝コースの人たちが、あちこちで鱧料理の復習を始めました。
しかしどこで購入した鱧も中川さんのように「骨の存在を忘れる仕上がり」ではなかったのです。
それにがっかりしたむそう塾生たちが、それなら自分で骨切りをするしかないということになって、急遽骨切り指導をすることになったのでした。
鱧は日々成長していますから、日毎に骨は硬くなってしまい、素人が練習するには難易度が高くなってしまいます。
それで本当に急に開催日を設けて、都合のつく人たちだけが集まった骨切り講座でしたが、参加者5名なのに中川さんが用意した鱧は30匹でした(゚д゚)!

その日の様子はこちらにありますが、鱧をおろす前に大根の桂むきがあり、それを使って骨切りの練習です。
これは中川さんが編み出した練習方法で、これがとても効果的でした。
桂むきの指示が出ると、すっと桂むきが出来るむそう塾生って本当に素敵だなと思いながらその光景を見ていました。
その原点は幸せコースの最初の授業なんですよね。
基本中の基本がこんなところでも必要になります。

*   *   *

いよいよ骨切りです。
時計はすでに16時を指しています(汗)
それまでひたすら鱧をおろしていたのです。
その間にも鱧の生命力が強いことを確認して、みんなでビックリしたのですが、だからこそその強い生命力をいただいて暑い夏を乗り越えようとして、骨がいっぱいある鱧の料理方法が考え出されたのでしょう。

鰻ほど油こくなくて、白身魚のさっぱりさがありながらも陽性な生命力は、まるで京都の人のようです。
見かけや言葉遣いはしなやかではんなりとしているのですが、中には独自の芯の強さを感じます。
つまり、芯が陽性なんですね。

ところで、鱧料理をあれこれ頑張っている秘伝コースの舞ちゃんが、昨日のお弁当100点のコメントで次のような文章を書いてくれました。
鱧の陽性がジワジワと効いてきた感じですね。

鱧をいただくと、じわっと、気づいたら体力気力が続いている感じで、お肉よりも負担が少ない感じがします。

そうそう。これが同じ動物性でもお肉とお魚の違いです。
生きている時の体温が陰陽判断の一つの材料になりますが、マクロビオティックでは動物性を摂る場合はなるべく人間より遠いものを摂るように教えています。
人間より遠いというのは、学校で習った進化の歴史図を思い浮かべれば解りますね。
具体的にするため、イラストを二つご紹介します。

 
 

【資料:環境省

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ヒトに至るまでの生物進化

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魚類は人間より圧倒的な昔に出現しています。
ということで、マクロビオティックではお肉よりお魚をおすすめするわけです。
最も危険なのは同種を食べることで、いわゆる共食いですね。
ですから狂牛病はマクロビオティックの考え方からすれば、当然の結果だと言えます。

でも今の人は、動物性というとすぐお肉を連想する人が多いですね。
お値段もお魚より安いことが多いし、何よりもお魚のお料理の仕方が分からないというのが最大の理由のような気がします。
でも、むそう塾生は中川さんからお魚をおろすことから始まって、お刺身・煮魚・焼き魚・椀種にいたるまで習えるのですから、とても心強いはずです。

疲れたなと思ったり、陽性の応援がほしいなと思ったときには、上手に動物性の力を借りて陰陽をコントロールしましょう。
舞ちゃんの文章にあるように、体への負担が少なくて気力体力に陽性の力がみなぎってくるのが分かると思います。

 
 

焼き鱧 京料理人中川善博 むそう塾

 
 

(鱧の焼き霜造り 料理:京料理人  中川善博)

なお、マクロビオティックの陰陽はお料理方法についても考えなくてはなりません。
私が鱧の焼き霜造りで感じた美味しさは、鱧落としより陽性な料理方法だったことが大きいです。
ですから、そんなに量を食べるものではありません。
これから秋に向かって、もう一つ美味しい鱧の食べ方があります。
「鱧しゃぶ」
中川さんはこの鱧しゃぶもかなり美味しい方法を開発されているようなので、松茸の出回る季節を今から楽しみにしています。
この鱧しゃぶが鱧料理の中では一番陰陽バランスが取れたお料理方法だと思います。

 
 
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京都 菊乃井本店 

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(京都 菊乃井本店)

昨夜、京都の菊乃井さん本店に行って来ました。
たまたま帰省中だった中川さんのお嬢さんと3人で、京都の良さをしっかりと堪能してきました。
私は京都の良さって何?と問われたら、迷わず「懐の深さ」と答えます。
たとえば、東京と同じような料亭であっても、それはただお料理を味わうという場所ではなく、生きることを噛みしめる場所だと思っています。
お料理はお腹に満足感を与えますが、料亭のお庭やおもてなしは心に栄養を与えてくれます。

菊乃井さんのご主人である村田吉弘さんは、サイトに次のように書いておられます。
『料亭にとって料理は、一部であって全てではありません。店の佇まい、しつらえの贅沢さや風情、女将のもてなしなどが、複合的に楽しめる場所が料亭で、私は「大人のアミューズメントパーク」だと思っています。』
そうなんですよね。
お料理すらも時として演出の一部になるのが京都の限りない魅力だと思っています。

美味しいお料理に舌鼓をうちながらも、調った美しさと氣を楽しみ、自分の生き方を確認し、同席した人たちから考え方の刺激を受けたりして、「明日も頑張ろう!」と思える陽性のエネルギーを注入出来る奥深さが京都の料亭にはありますね。
ちなみに菊乃井さんの女将さんはとても気さくな話し方をされる人で、一気に引き寄せられる陽性さを持ったかたでした。

今度はむそう塾生と一緒に訪れたいと思ったお店です。

 
 
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