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「マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ
マクロビオティックの指導現場より 妊娠・出産・母乳・離乳食の陰陽
これから妊娠・出産・授乳・離乳を経験するであろう女性たちだけでなく、ぜひ男性たちにも知っておいていただきたいお食事のことを書きます。
一般的なお食事は空腹を満たすためと、喜びや癒しのためにいただくことが多いのですが、マクロビオティックのお食事はその他にもう一つ目的があります。
それは「質の良い血液をつくる」ことです。
この一点のために陰陽を駆使してあれこれ模索するわけです。
しかしどんな場合でも忘れてならないのはバランスであって、何かを排除することではありません。
排除の論理は正しいマクロビオティックの考え方ではありません。
女性の体はとにかく冷やさないことです。
妊娠時期は特にその意識が重要で、体を冷やす食べ物や環境は羊水が増えるだけでなく、赤ちゃんに体脂がついてしまいます。
動物性脂肪が多い場合も赤ちゃんに体脂が増えます。
いつも少し陽性になる食事を心がけますが、あまり動物性が多いと子宮口が締まりすぎて、出産の時になかなか赤ちゃんが出て来れません。
反対に陰性な食べ物が多いと、出産の際に微弱陣痛で、こちらも赤ちゃんが出たり引っ込んだりすることになってしまいます。
妊娠中にしっかり陰陽バランスを取っておけば、痛みもほとんどなく、お産に要する時間も少なく、出血も最低限に抑えられます。
そしていよいよ授乳になっても、乳腺を詰まらせる要因が少ないので、スムーズな母乳ライフが楽しめます。
この母乳を飲ませることが、実はママにとっても大変重要なことで、妊娠で大きくなった子宮を収縮させたり、ホルモンを活性化させたりして、ママ自身がどんどん美しくなるのです。
よく、子供を一人産んだくらいの女性が最も美しくて色気があるというのは本当で、出産と授乳のご褒美でもあるわけです。
授乳中は乳腺を詰まらせる原因になるようなお食事は控えるようにして、母乳の質にいつも気を配りましょう。
さて、いよいよ離乳の時期がやって来ます。
断乳なんて寂しいことは言わないで、自然にバイバイできるようになりましょう。
だいたい母乳は生後1年くらいで乳糖の分解酵素がなくなって、澱粉の分解酵素がメインになりますので、歩けるようになったら離乳完成が照準です。
それ以後の母乳はスキンシップ目的のことが多いので、さっさと授乳を切り上げても構いません。
ただしこの離乳は個人差が大きいので、月齢に惑わされないようにしましょう。
一方離乳食ですが、育児本にとらわれずに、あくまで赤ちゃんの反応を優先して進めます。
赤ちゃんは自分にとって必要な食べ物とそうでない食べ物を本能で見分けますから。
最も注意すべきは、大人より薄めの味を心がけることです。
大人が味見してちょっと物足りないくらいでも良いのです。
なぜなら、赤ちゃんは大人より陽性だからですね。
食材や料理方法も陰性寄りで構いません。
大人の感覚で動物性のものをせっせと摂る必要はありません。
陽性が過ぎると大きく育ちませんので注意しましょう。
ああ、また時間がなくなってしまいました。
きょうは愛クラス(玄米の炊き方秘伝)があります。
ではこの辺で。

カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
2件のコメント
マクロビオティックの陰陽を理解するための新しい試み

今日は「マクロ美風の陰陽落とし込み講座 各論特集」@京都を開催しました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
今回は各論に入る前に色のお話をしました。
マクロビオティックの陰陽と色は大事な基本ですので、それにチャクラを絡めてしっかり身につけていただこうと思ったのでした。
今回は赤系統のお召し物を召された方々を拝見していて、それまでの経緯に思いを馳せていました。
それぞれに陰の状態の時期があって、今はご自分を取り巻く環境の変化が陽になっています。
それがお召し物の色となって反映していることに、一人納得していたのでした。
対応するチャクラがちゃんと開いていないとき、やはりその関係を表す着方をされていることが多いですね。
色選びを陰陽で見ると本当に面白いです。
写真左下のうつむいている赤いカーディガンの人は、本人の名誉のために書いておきますが、居眠りをしているわけではありません。
レジュメに目を落としていらっしゃるのです。
以前の彼女はかなり陰性で、とても赤いお色を着こなせないオーラが全開でした。
でも今はこんなふうに赤いお色を素敵に着こなせるようになりました。
中川さんから習ったお料理をせっせと復習して、中川さんに復習メールを送ってこられます。
まだまだこれから大化けしそうな感じなので、これからの更なる上達を楽しみにしているところです。
はっきりした色を着るには、一種の勇気のようなものがいります。
でも、それは最初の話で、一度その色を褒めていただくと次回からは好きな色の仲間入りをするようになります。
人間ってそんな単純とも思える動機で色に対するスタンスが変わるものなのです。
ということは、それで自分の陰陽も変化してくるということです。
そうしているうちに自分に自信がついて来て、目立つ色でも着こなせるパワーを持てるようになるのです。
私達の日常生活は常に衣服で身を包むわけですから、どんな色に身を委ねるかはとても大事なことなのです。
そんな背景があって、きょうの陰陽落とし込み講座の最初のテーマに選んだのでした。
まだまだお伝えしたいことが沢山ありますが、時間はあっという間に過ぎてしまうので、またブログを通じて、あるいはTwitterを通じて、日々陰陽を話せる場を作りたいなと思います。
外国語をマスターするのに最も良いのは、毎日その外国語がシャワーのように浴びられる環境に身を置くことですよね。
それならば、陰陽をマスターしようと思うなら、毎日陰陽を考える環境を整えることです。
毎日陰陽を話題に出来る環境に出入りすること。
それはマクロビオティックの本を読むことでも良いし、むそう塾のTwitter仲間と陰陽を話題にして頭を使うことでも良いのです。
そんなことをしているうちに、気がついたらすっかり陰陽頭になっていて、空気を吸って吐くうように陰陽を使いこなして行けます。
これからは私もTwitterで陰陽ワンポイントアドバイスを始めてみようと思いますので、実生活に則した陰陽をお楽しみください。
易しいテーマから陰陽に入れるようにしますので、お気軽にご参加くださいね。
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
33件のコメント
花びらのようにやわらかにマクロビオティックを取り入れましょう

ただ今変身の練習中。
どうですか?
少しは変わったでしょう?
すっぴんの健康な山形美人さんです。
これからどんどん女度をアップしますのでお見逃しなく!
マクロビオティックで中から健康を!
美味しいお料理で真の幸せを!
それを可能にするのがマクロビオティックの陰陽理論です。
この花びら生姜のように艶っぽくなってね。

(花びら生姜 料理:中川善博)
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ
20件のコメント
京料理人だからこそ語れるマクロビオティックの裏側
中川さんがいつも思っていることを伝えたいと、珍しく長い文章を書いてくださいました。
いつもお料理ばかり作っていて、なかなかこのようなお話をする機会がないものですから、公開授業として記事にさせていただきます。
むそう塾に学んでくださっている方は勿論のこと、まだ一度もお会いしたことのないあなたも、何年もマクロビオティックをされている方も、そして、マクロビオティックが初めてという方も、みんなで「家庭のお食事」を考えてみましょう。
皆さんの様々なご感想をコメント欄に残していただけたら嬉しいです。
<以下文章:中川善博>
【味付けの指向性の話】
指向性というと音や光などに使われる言葉でありますが、私は料理を考えるときに「味付けの指向性」という使い方をしています。
どういう意味かお話します。
いま、あなたが作っているお料理は誰が食べるのでしょう?
おそらくはご主人、お子様といった「家族」という社会構成の最小単位に属する人たちに食べさせるために作っているのではないでしょうか?
それに対して街へ出かけてレストランや料理屋に入ってメニューを見て注文した料理はどうでしょう?
その店のキッチンにいる人と昔から懇意にしている場合をのぞいて殆どの場合、誰が作っているか、または誰が食べるのかは判らない、ということになります。
その料理を食べてもらう対象は「お客様全員」となります。
何名、何百名、何千名かもわかりません。
商売用の味付けは昔から「10人のうち6人が美味しいと言えば繁盛する」といわれており、それほど全員に喜んでもらえる味付けは難しいのです。
この6/10の味付けを指向性の低い味付けと呼んでいます。
もっと指向性の低い味付けがあります。
なにかわかりますか?
それは低価格戦略をとっている外食産業です。
堂々と特別に美味しくなくても構わないという意味で、「不味くなければ良い 安ければ」という戦略をとっている会社がありました。
私には違和感アリアリでどうしても納得できなかったのを覚えています。
「費用対効果」便利な魔法の言葉です。
【料理と調理】
味付けの指向性のお話と通じる事でもあります料理と調理の違いについてもお話しておきましょう。
大雑把ですが、不特定多数の方へ提供するものは調理、誰が食べるのか判っているものは料理、と私は使い分けています。
「調理」は、コンビニエンスストアに並ぶたくさんのお弁当、ファミリーレストランのメニュー、社員食堂の献立、学校給食などなど。
食べる人の顔が見えない判らない状態で作るので、無難で大ハズレがないように作られています。
「料理」は、この味をこの人に食べてもらいたい、このお客様は関西出身だからすこし色目を薄く仕上げて、最近子供がクラブでレギュラーになって運動量が増えたのでタンパク量を増やそう、主人は昨日飲み会だったので消化の良い陽性なものを少量で、という風に、食べる人の顔が見えている、判っている場合に使うべきだと思っています。
ですから調理師と料理人では自ずと仕事が違うのです。
もちろんどちらが上とか下とかはありません。
【陰陽料理(マクロビオティック料理)と和食】
私達は日本に住んでいて、日本人である桜沢氏が提唱したこともあり、マクロビオティックというと玄米菜食を厳しく実行することのように誤解しがちです。
しかしそれは大きな間違いで、マクロビオティックというのは生き方の事であるのです。
生きるためには「食う」ことが必須であるために、マクロビオティック実践者のための料理が重んじて語られてしまうのです。
そしていつの日かマクロビオティックという大いなる偏食が全てであるかのように、前に出てきてしまったのです。
玄米菜食が世界で一番素晴らしいのであれば、世界中で玄米菜食をすればいいのか? そんなことはありませんよね?
地球上には米が出来ない地域もありますし、野菜が育たない土地もあります。
そこに住んでいる人はマクロビオティックは実践できないのか? 変な話です。
西洋人がヨーロッパで玄米を炊いて漬物を食べて味噌汁を飲んで、それを何代も何代も続けるのでしょうか?
そうではありません。
ヨーロッパにはヨーロッパで何百年と食べ続けられてきた伝統料理があります。
その土地がもたらしてくれる作物をその土地の陰陽とその土地に住む人間の体調を考えながら料理をする。
これがマクロビオティック料理です。
むそう塾では、食べてくれる人が陰陽バランスを取りやすく、中庸からやや優しい陽性に生きていける料理をお教えしています。
これを陰陽料理と呼んでいます。
中川善博が和食の料理人出身でありますゆえに、京料理やおばんざいからの献立をお教えしていますが、陰陽料理は決して和食だけで作るものではありません。
赤道直下の国には赤道直下の環境に則した陰陽バランスがあります。
野菜も穫れないような北限南限にも、北限南限なりの陰陽バランスがあります。
日本の玄米をアラスカに持って行って梅干しで食べるのが陰陽料理ではありません。
そこを誤解しないようにしましょう。
女性が家庭を守って男性が外に働きに出て給料を持ち帰り、家族を養う。
今となっては「サザエさんのはなし?」なんて笑われるほど夫婦共働きが当たり前になりました。
共働きが当たり前になったとはいえ、ご主人が家事も共働きしてくれているご家庭はまだまだ少ないのではないでしょうか?
同じように外で働いてきた奥さんが家族の食事を準備します。
手間のかかる料理などできるわけもなく、簡単に数品を作り、あとは帰宅途中にデパ地下などで買い求めた「中食」と呼ばれる調理済みのおかずです。
それを皿や鉢に移して(へたをするとパックのまま)食卓に並べます。
タイマーで炊きあがったIH炊飯器には陰性な白米があり、保存料がたっぷり入ったパック入りの漬物には乳酸菌など在るはずもなく、あればいいというレベルで大事な食卓を満たすのです。
中食やインスタントや保存料の入ったおかずは主婦の忙しさ、時間の無さを補います。 それは言い換えれば時間を創りだしているのです。
しかしどうでしょう。
苦労して時間を創ったつもりなのに、この食べる人の事を考えていない調理品を何年もの間食べていてずっと健康でいられるのでしょうか?
遅かれ早かれこの家族は病院や薬の世話になっていくでしょう。
そうして、創ったはずの時間がブツッ!と切れてなくなっていることに気づくのです。
世の中にマクロビオティックスクール、マクロビオティッククッキング、などがたくさんあり、前述した不健康な食生活を悔い(喰い)改めようと、多くの女性達が毎日のように学びに通っておられます。
そこで習うのは手作りの良さ、添加物、動物性食材や乳製品の禁忌。
私の眼にはどんな体質、体調の人にも同じような一辺倒な調理法を教えているように見えてしまいます。
何%かの人にはドンピシャでマッチするので、奇跡のように体調が良くなって感謝のはがきがこんなに届きました!状態になるでしょう。
そしてそのスクールはそのはがきだけをアピールして宣伝します。
またそれを見て体調の悪い人が引き寄せられる。
必要以上に陰性に振られた体調はどんどん正氣をなくし、女性は貧血になり生理が止まり、生干しのミイラのようになります。
毎月毎月愛クラスにはそんな生干しさんが来られます。
そして美風さんのメールボックスは、まるで駆け込み寺のように生干しメールが積み上げられていきます。
そんな無責任な指導をしてるから、トンデモ理論とか、なんちゃってダイエットとか非難を浴びるのです。
桜沢氏も大森氏もそんな指導は決してしていなかったはずです。
ちゃんと1人1人と向き合って、その人オリジナルの指導をし、その結果を鑑みてさらなるフォローを重ねる。
ここまでやって初めてマクロビオティックな指導といえるのではないでしょうか。
そんな今夜もどこかで、塩を減らして肉を抜いて甘いものは止められない生干しミイラが誕生しているのです。
(むそう塾 塾長)

(寒桜 宝泉 京都駅店)
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マクロビオティックの指導現場から(10)愛ちゃんご夫妻の体験
きょう、塾生の愛ちゃんとお電話で話をしました。
ここ数日、来期のコースの選び方についてあれこれ悩んだことへのフォローの意味を込めて。
途中でインターホンが鳴ったので電話はそれでおしまいになりました。
でも、お電話からはご主人の変化を嬉しそうに語る愛ちゃんの笑顔が見えるようで、心から良かったなあと思いました。
その後、愛ちゃんからメールが届きました。
そこに書かれていたご主人の体調が、まさに陰性から陽性に向かう状態なので、皆さんにも参考になると思って、記事にさせていただきます。
なお、幸せコース前の愛ちゃんから寄せられた相談では、ご主人の体調が悪くて、今とは正反対の状態が書かれていました。
それは愛ちゃんが陰性なマクロビオティック料理をご主人に食べさせてしまったためです。
でも、幸せコースに通うようになってからの愛ちゃんのお料理で、ご主人はこんなにも体調が上向いて来ました。
嬉しいですね〜。
あの自動変換の激しい(失礼)愛ちゃんのお料理でもです!
陰陽のバランスを欠いたお料理がいかに怖いかを愛ちゃんは十分理解されたことでしょう。
このブログをお読み下さっていらっしゃるマクロビオティック実践者もお気をつけください。
間違ったマクロビオティックは百害あって一利なしです。
それだったら、無理に玄米ご飯を食べないで、白米と普通のおかずを食べて、その割合を陰陽バランスが取れるようにした方が賢明です。
マクロビオティックは素晴らしい考え方です。
しかし正しく理解しないと諸刃の剣になってしまいます。
<愛ちゃんからのメール>
美風さん
こんにちは。
愛クラスの件、ご面倒をおかけし申し訳ございませんでした。
そして、お電話まで頂き、とても嬉しいです。
美風さんとお話しできて、ホッとしました。
お言葉に甘えて、包丁砥ぎ講座を受講し、
技術向上できるよう頑張ります!!
前回は、まさかの「へぎ切り」習得!?で、とても嬉しかったです。
まだまだ厚みもバラバラですが、積み重なっていくキュウリを見ると感動します。
できることを増やしていけるように、地道に頑張ります。
ボーっとしていることが多く、手間のかかる人間ですが、
変わっていきたいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
夫は、とっても元気で生き生きとしています。
昨年は、鬱なんじゃないかと心配してくださっていた上司からも、
「元気ですよね」と言われるようになったそうです。
夕飯を食べた後、
寒い日でも、足先まであったまると言ってくれることもあります。
手のひらも、足の裏も、濃いピンクになり、
「今年の冬は暖冬だね。」と笑いながら話してくれます。
出汁を習って、あまりの美味しさに多用しているからか、
その頃から、肌のツヤが良くなって、スベスベに変わってきました。
その変化を見ていると、とても嬉しいですし、もっともっと頑張ろうと思います。
仕事は相変わらず大変のようですが、メリハリつけて私の相手もしてくれます。
昨年は、冷たい手足で、寒い寒いと言って過ごしていたので、
間違った私の認識が引き起こした怖さを思い知りました。
大反省です。
美風さんと、中川さんから、学べることに感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
愛

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