マクロビオティックの指導現場から(8)乳児湿疹を考える

アトピーと乳児湿疹の違い マクロビオティック

(診断名:乳児湿疹 生後4か月)

ああ、可哀想ですねぇ。。。
赤ちゃんは不快だからよけい泣くんですよね。
新米ママがアトピーのお子さんをかかえると、それはもう戸惑いが何倍にもなります。
私も39歳で初めて産んだ子が、生後1か月からこんな状態になって、どんどん悪化して、それはそれは何年も苦労しました。
いっぱい勉強もしたし、いっぱい体験もしたし、いっぱいお金も使いました。
でも最後にたどり着いたのは、赤ちゃん自身に治す力が備わっているのだということでした。
ですから親がするべきことは、その力の邪魔をしないことと、その力を信じることです。
そうはいっても何かをしたくなるんですけどね。

ところで息子の場合、生後1か月で皮膚科に連れて行ったらお医者さんは「あ、乳児湿疹だ」と言いました。
それから皮膚科に行く度に、「アトピー性皮膚炎」と言われたり、「乳児湿疹」と言われたり、最後はアトピー性皮膚炎になりました。
それほどアトピーと乳児湿疹の見分けは難しいということです。
もちろん、いくつかポイントはあって、それに従って判断するのですが、写真の赤ちゃんは4か月なので、乳児湿疹と診断されているそうです。
もしこれがひどくなって耳に切れが生じてきたら、アトピーと診断されるかもしれません。
お顔だけでなく、胴体や手足にも出るようになると、「アトピー性皮膚炎」に変えられるかもしれません。
その際は痒みも判断の対象になります。

よく私のところには、赤ちゃんのお顔に何かができたと、大慌てでメールが届くのですが、それは大抵一過性のものであることが多いです。
赤ちゃんはお母さんの胎内から外に出てきて、凄い勢いで成長をしているのですが、まだまだお母さんからもらったものでまかなっています。
ですから、生後半年間くらいはお母さんにもらったものの影響が大きいです。
母乳を飲んでいればその影響は顕著です。
その影響されたもののうち、赤ちゃんにとって不要なものを体外に出そうとしているのが湿疹だったりアトピーだったりするわけです。
もちろん外的要因もあります。

ですから、理想をいえばその不要なものを出すお手伝いをしてあげるのが良いのですが、実際には可愛いほっぺに何かができると心配になってしまいます。
お肌はトラブルのないのが当たり前という先入観を持ってしまっているからですね。
でもこの月齢の赤ちゃんは、いつもつるんとしているというより、体中で排泄して成長しているんだと思った方が気が楽になります。
毛穴からも、汗腺からも、お口や目やあらゆる場所から排泄しているわけです。
排泄は尿や便だけではありません。

そんなことを考えると、乳児湿疹の対処はお湯で清潔にしてあげることが一番だと思いませんか?
でも一般的にはせっけんを使うことが必須のように思われています。
しかしその石鹸が肌の状態を悪化させることもありますので、私は石鹸を使わない方をおすすめします。
病院で塗り薬を渡されると、たいていはべとつきますので、石鹸できれいに洗いたくなりますが、せっかく赤ちゃんが持っているガード機能を弱めてしまうことになります。

これは大人についても言えることですが、皮膚のバリア能力を落とさないためにも、石鹸は多用しない方が良いです。
髪の毛は皮膚の延長です。
皮膚とは構造が違うだけです。
ですから髪の毛もボディも本来は同じ洗い方で良いのです。
私たちはいつからか洗剤をたくさん使う国民になってしまいました。
体は一つなのにいくつの洗剤を使い分けるのでしょう?
滑稽だと思いませんか?
洗剤会社の陰謀に騙されないようにしましょう。

ちなみに洗剤の使い過ぎは経皮毒として、生殖器にも影響を及ぼすという見解もあります。
ある意味では食べ物より怖いのです。

 


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コメント

  1. ゆりか より:

    美風さん、こんにちは。
    お写真のお子さん、本当に不快なんでしょうね。

    私自身、幼い頃の写真は顔中真っ赤っかでした。
    痒いというストレスを減らすためについ何かを使用して
    対処してしまいがちですが、長年のアトピー経験から
    辿り着いたのは
    「何もしないで自然にまかせるのが一番良い」
    ということでした。

    今では顔も身体も髪も石鹸で洗っています。
    それも毎日は洗いません。(汚〜い⁈って思う方もいるかも)
    過剰なお手入れはかえって害になりえますね。

    どうかこのお子さんの湿疹が良くなりますように。

    • マクロ美風 より:

      ゆりかさん、こんにちは。

      この写真を撮ったときのお母さんのお気持ちを考えると、本当に他人事とは思えません。
      私たち母子の悪夢が蘇ります。
      息子も私もこの写真の10倍くらいひどかったから、つらい思い出しかないのです。
      一番可愛い盛りなのに、泣いている我が子の写真を撮るのは心が痛みますね。

      >それも毎日は洗いません。(汚〜い⁈って思う方もいるかも)

      いえいえ。
      私も同じです。
      石鹸は極力使いません。
      チャポンと湯船につかるだけだったりします。
      それが健康法の一つかもしれません。

  2. おはる より:

    美風さん、こんにちは。
    自分自身の体験と大きく重なってます。
    わかりやすい説明にこっくり納得です。
    写真のお子さんにも、心身共に笑顔の日々が早く訪れますように。

    そして、石鹸、シャンプー、種類によって、いろんな反応があるので、吸収してるんだな、と、感じてます。
    口にする食べ物だけではなく、とりまく環境の影響、すごいです。
    周りと共に生きてるんだなぁ、と、感じます。

    記事をありがとうございました。

    • マクロ美風 より:

      おはるさん、こんにちは。

      >そして、石鹸、シャンプー、種類によって、いろんな反応があるので、吸収してるんだな、と、感じてます。

      そうそう、吸収してるんです。
      触れただけでの反応だったら劇薬並みなので気づく人が多いのですが、使っている時に違和感がなければ安心してしまう面があるんですよね。
      ここがとても怖いのです。
      時間の経過とともにジワジワと吸収されますから。

      食べ物は口から入って出てくるまで、解毒のチャンスがありますが、経皮毒の場合はその解毒の機会がないのです。
      きっと体はそんなに有害なものを皮膚から取り込むように考えて作られていなかったんでしょうね。
      原発と同じで、この世の中には「作ってはいけないもの」があるのかもしれません。

  3. より:

    美風さんこんばんは。

    私がアトピーを患ったのは3歳以降だったと思いますが、親はそれはつらい思いをしたことでしょう。

    洗うことについて、私も「そんなに洗う必要があるの?」と思ったときがあります。
    でも、毎日外には出るし、お化粧をしたいときもあるし、汗はかくし、不衛生な場所にいることもあるし、臭いは気になるし…。

    >触れただけでの反応だったら劇薬並みなので気づく人が多いのですが、使っている時に違和感がなければ安心してしまう面があるんですよね。
     経皮毒のお話を、記事にも出していただいてありがとうございます。

     今一歩、意識して過ごします。

    • マクロ美風 より:

      直さん、こんばんは。

      アトピーは一番つらいのは本人ですが、親も本人と同じくらいつらいものです。
      本気で替わってやりたい気持ちになります。
      ですから、直さんの親御さんもおつらかったと思いますよ。

      人によって体質の差がありますので、皮膚の表面についても個人差があります。
      たとえば手に持っている携帯電話が、すぐ脂だらけになる人もいれば、私みたいにいつまでもベタベタしない人もいます。
      また、洗髪も一日しないとベタッとする人もいれば、何日でもサラサラして脂ぎらない人もいます。
      食べ物だけの影響ではなく、持って生まれた体力とも関係します。
      ですから、毎日石鹸で洗いたい人もいれば、お湯で洗うだけで良い人もいます。

      さらに、たとえ経皮毒の状態になっていても、それに打ち勝てる体力のある人もいるので、これらの問題は人それぞれの面があります。
      ですから、私はあまりギャンギャン記事にしないようにして来たのです。
      でも、何か体調に不都合があるときには、チラッと経皮毒のことを思い出しても良いかも知れません。
      気にし過ぎるとまともに生活できなくなる人もいるので、常々ご自分の体質の特徴を踏まえておかれるのが安心かと思います。
      そのうえで、自分流の暮らし方をするのが振り回されない生き方かなと思います。

  4. より:

    美風さん、すぐにお返事くださりありがとうございます。

    そうですね
    多くの方が読まれる記事に、何をどのように表現するかはとても難しいので
    考え抜かれて記事にされていることは承知しております。

    自分の体は自分だけのものであり、知識を得ながら常に自分を見つめていくような姿勢が、少しずつ慣れてきたように思います。

    • マクロ美風 より:

      再びのコメントをありがとうございます。

      記事についてご理解をいただきまして、安心しました。

      >自分の体は自分だけのものであり、知識を得ながら常に自分を見つめていくような姿勢が、少しずつ慣れてきたように思います。

      おお、それは頼もしいです。
      直さんはしっかり頭で考えてくださるので、冷静な対処ができると思っています。

  5. てんこ より:

    美風さん、こんばんは。

    息子も生後2ヶ月頃からいつもほっぺたがじくじくしていて、すれ違う方に可哀想に〜と言われたことを思い出しました。
    7ヶ月で食物アレルギーがはっきりして、いろいろなことに気を配って生活してきました。
    たくさん勉強して、たくさん苦労をしたような気もします。
    でも、今は多くの方に理解され、結局マクロビオティックとむそう塾に出会えたことを心から感謝する結果になっていることをとても幸運なことだと思います。
    今は息子も娘もお肌ピカピカで、無理矢理ほおずりして嫌がられています^^;

    経皮毒のことは、重傷の月経困難症の方を診察する機会が増えて重要な問題だと思っていました。
    どんな診断名がついたとしても、それは原因ではないのですよね。
    なぜそうなってしまったのか、どうすればよいのか。
    ご本人の自分で治ろうとする覚悟が必要なのでなかなか伝えられないのが実際です。

    少なくとも自分と娘はいつもぴかぴかの女性でいられるよう、気を配っていようと思います。

    • マクロ美風 より:

      てんこさん、おはようございます。

      ああ、息子さんのことで、そのようなご苦労がおありだったんですね。
      おつらかったでしょうが、そのことはお仕事で心のこもったご指導ができることに働き、プラス効果になっていると思います。

      経皮毒のことは、ずっとずっと気になっています。
      時間の経過を必要とするテーマなので、下手な伝え方をすると不安を煽るだけになってしまう面があって、今まで控えていました。
      でも、てんこさんのように医療の現場からなら説得力のある発信ができると思いますので、お仕事上でお感じになっていることなどを是非ここでも教えてくださったら嬉しいです。

      月経困難症は冷えの問題も無関係ではないので、お若いかたたちにお伝えしたいことがたくさんあります。
      生理のときでもへっちゃらな女性を増やしてあげたいです。
      そして元気な精子と卵子のために、知っておいてほしいこともあります。

      >なぜそうなってしまったのか、どうすればよいのか。
      >ご本人の自分で治ろうとする覚悟が必要なのでなかなか伝えられないのが実際です。

      ここを地道に発信し続けて行きます。
      一人でも多くの人に届いてほしいから。

  6. てんこ より:

    美風さん、こんにちは。

    月経困難症、つまり月経が『重い』方の多くが子宮内膜症と診断されることになります。
    そして子宮内膜症はほとんど根治できない疾患で、多くの方が鎮痛剤や低容量ピルを処方されています。
    病態は研究されていますが、原因は特定されていません。

    私は、食事による体の内側からの冷え、服装などによる外からの冷え、そしてケミカルなナプキン等による経皮毒の影響が月経困難症を増やしているのではないかと思っています。
    冷えている人に薬をどんどん投与することで根治から遠ざかって、最後は女性性器を切除する(子宮全摘、卵巣切除)とうい選択に行き着いてしまうこともあります。

    特に低容量ピルは副作用として血栓症の報告が相次ぎ、命に関わる場合があることが知られるようになっていますし、卵巣機能を押さえる作用があるので女性の本来持つ能力を押さえつけている感じに強い抵抗を感じます。
    でも、ピルを飲まないと日常生活や仕事に差し障りがあり、服用することで生活の質が向上したと(一時的にでも)感じている方がいるのも実際です。

    子宮内膜症の患者さんに、閉経までつき合っていかなければいけない疾患なんですよと若かりし日に説明した時、じゃあ医者は治せないと診断するだけなのかと愕然としました。
    今はまだ具体的で効果的なアドバイスが出来る程の経験はありませんが、いつか本当に患者さんのお役に立てる日が来るように学んでいこうと思っています。

    • マクロ美風 より:

      てんこさん、こんにちは。

      私とまったく同じお考えだったので、この素晴らしいコメント内容をもっと多くの人に知っていただきたくて、別記事を書きました。
      http://musojuku.jp/bifu-blog/?p=58096
      そちらでお返事をさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。

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