マクロビオティックの指導現場からシリーズ」カテゴリーアーカイブ

最高得点の「中川式小豆玄米ご飯」とご家族や体の反応が素晴らしい!

6月17日に、「第12回 中川式小豆玄米ご飯の炊き方秘伝講座」を開催しました。
ただいまその投稿期間(6月27日まで)中なのですが、つむぎさんから素晴らしい投稿がありました。
投稿文にもコメントにも感動しました。
中川さんのブログで記事になっていますが、こちらでも取り上げさせていただきます。

 
 

<つむぎさんの投稿文より 食べた感想>

教室で「習った通りに炊けば美味しく炊ける」という安心感を得ましたので落ち着いて炊飯いたしました。
ジャーに移すときに小豆をつぶさないようにするのが一番気を使うところ…という感じです。

主人が「お米と小豆(の柔らかさ)が一体化していて今までの小豆ご飯よりずっと美味しい!」と、とっても気に入りたくさん食べております。
私は、背中がいつもずーーーーーんと痛く重かったのがものすごく楽になっています。凄いです!
引き続きもりもり食べたいと思います。

以上です。
ご指導、よろしくお願い申し上げます。
つむぎ(Sa31-1)

 
 

【玄米:ササニシキ 秋田県男鹿市産 カルガモ有機農法】

(中川式小豆玄米ご飯 料理:むそう塾生つむぎさん マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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この記事のコメント欄に次のような文章があります。(抜粋)
朝、目覚めた時からしっかり動いて、夜はぐっすり眠ることができる。
健康ってそういうことなんだなと、このご飯を食べると実感できます。

これは本当に大事なことで、健康の基本ともいえる状態です。
つむぎさんは過去に病気をされた経験がおありなので、なお一層この状態がありがたく感じたのだと思います。

なお、iMessageでこの投稿日の夜の状態を教えてくれました。
いままでと桁違いに美味しいと主人が今日の夕飯時にもまた言いながらもりもり食べてました
とのことです。
きっとご主人さまのお体にも、何かしら変化があるのではないかと、密かに楽しみにしているところです(^^)

もともとつむぎさんは、やさしい玄米ご飯を炊ける人なので、小豆玄米ご飯も美味しく炊かれていたはずなのです。
それなのに、「いままでと桁違いに美味しい」というご主人さまのお言葉が、ジェネレーション2の凄さを証明してくれていると思います。
ちなみに、57点は「中川式小豆玄米ご飯投稿」の最高得点です。

 
 

もし、まだ受講されていない方がおられましたら、10月10日にチャンスがありますよ。

 
 
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本当に美味しいお味噌汁とは? 塾生さんの食事日記より

塾生さんから提出された食事日記で、嬉しいことがありました。
それは、5月の授業で習った「一番出汁」でお味噌汁を作ったら、お味噌汁嫌いの子どもがおかわりして飲んでくれたというのです。

また、今まで何も言わなかったご家族が、「このお味噌汁美味しいね」と言ってくれたそうなのです。
そんなふうに言われると、作った者としてはすごく嬉しいですよね。
「美味しい!」という反応は、お料理をする人には最高の応援になります。

なんというか、報われるんですよね。
お料理を作り上げるまでに費やした時間が、無駄にならなかったことが嬉しいんです。

そこにあるのは、食べた人の笑顔。
作った人の笑顔。

これって、最高の空間ですよね。
良い気に包まれた空間です。

 
 

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でもね、食事日記を見ていてちょっと気になることがありました。
ものすごく具沢山にしている人が何人かいました。
お料理が苦手だと、お味噌汁に色々な材料を入れて、それをおかず代わりにしてしまう考え方があります。

しかし、それだと本当のお味噌汁の美味しさから少しズレてしまいます。
お出汁の美味しさを味わうためには、材料がいくつも入ってしまうと、その分だけお出汁の味に濁りが出てしまうのです。

よく素材の美味しさを引き出すために、出汁すら不要で、いくつもの食材のハーモニーで美味しくなるのだという考え方もあります。
それも分かりますが、多すぎるとやはり雑味が出てしまって、透き通った美味しさにはならないことが多いです。

もっと単純に、お出汁の美味しさを味わうお味噌汁。
お味噌も具材も添え物みたいなお味噌汁が、案外喜んでくれたりします。
毎日飲むものは、あんまり複雑でない方がいいのです。
その方が体が疲れません。

具沢山のお味噌汁はたま〜にね(^_-)-☆

 
 


(アジサイ キンシバイ)


(ビヨウヤナギ)

 
 

埼玉の自宅に帰ったら、エントランスに色々な花が咲いていた。
この後にはクチナシも咲く。

 
 
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お酒は悪? 「マクロビオティックの陰陽がわかる本」の感想文より

「マクロビオティックの陰陽がわかる本」を読まれた塾生さんから感想文が届きました。
とても大事なところを読み取ってくださって、ギュッと凝縮した内容の感想文でした。
こういうのを「陽性な文章」といいます。
この文章を見て、「ああ、やはりこの人は陽性だな」と判断するわけです。

それは書いた人の肉体の陰陽ではなく、精神面の陰陽を判断しています。
陰陽を考えるときには、必ず心身両面から考えるようにしないと、正しい見方はできません。
では、塾生さんの感想文を掲載させていただいて、一緒に考えてみましょう。

 
 

<塾生さんの感想文より> 抜粋

この本を読んで、今後気をつけようと思ったのは、51頁の『陰陽を善悪と捉えないようにする』です。
そう思ったのにも関わらず、食事日記記録期間中、お酒を数日間我慢してみるという行動に出てしまいました。お酒を悪と捉えていたからです。案の定、便秘にはなるし、仕事中はなんだか覇気が無いし、夕食が楽しくないし。あ、そうか、日中かなり陽性になっているわたしは、夜の白ワインでゆるんでバランスを取っていたのかな、と考えました。陰陽を善悪で捉えない、肝に銘じます。

 
 

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この塾生さんをAさんとしましょう。
素晴らしいですねぇ。
Aさんはマクロビオティックの肝心なところを、すでに把握されています。
(私がマクロビオティックを知ったときにこのような本があったら、回り道をしなくても済んだのに……)

そうなんです。陰陽は善悪ではないのです。
でも、文字からして、ついつい陽性がよいと思ってしまうんですよね。
これは私たちに刷り込まれた善悪論が根強いからですね。
この善悪論から逃れない限り、戦争もなくなりません。

マクロビオティックはあくまで対象物を比較しながら、『中庸』の状態に近づけることを目的とします。
しかし、この中庸は『ここ』というように1点に絞られるのでもなく、固定されているのでもなく、『中庸ゾーン』を漂っているような感じです。
ここを目指して、日々陰陽をコントロールするのが具体的方法であり、楽しさでもあります。

 
 

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次はアルコールに関して。
誰しも仕事中は陽性になるものですが、Aさんは特に陽性を求められる働き方のようです。
神経を集中する度合いが強い、責任ある立場にある、失敗は許されないなどが陽性になる原因と判断できます。

ですから、帰宅して夕ご飯の時間になると、アルコールの陰性で陽性から解放されたくなるわけですね。
そしてAさんは「白ワイン」がお好きなようです。
アルコールの陰陽というのがありまして、ワインは最も陰性であり、白ワインは赤ワインより陰性です。
その極陰性でAさんの精神面はバランスが取れるようなので、相当陽性になっていますね。

こういう場合は、口から入る物で陰陽バランスを取ろうとするのではなく、人間に癒やしてもらうのが一番いいですね。
しかし、賢いAさんを癒せるだけの人がそばにいないのかもしれません。
陰陽バランスでいくと、Aさんより陽性の男性に出会えるといいのですが……

ちなみに、Aさんの肉体はそんなに強い陽性ではありません。
ですから、お酒の力を借りなくても便秘が解消して、昼間も今以上にパワフルに動ける体になることを目指しましょう。
さあ、これからこの心身をどのようにコントロールしていかれるでしょうか?
今後の変化が楽しみでもあります。

なお、過去記事に次のようなものがあります。
陰陽の考え方の参考になってくれたら嬉しいです。

お酒と陰陽(マクロ美風の体験的マクロビオティック) 2016.1.19

 
 

(マクロビオティックの陰陽がわかる本 日本CI協会)

 
 
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「マクロビオティックガイドブック」を読んで 塾生さんの感想文より

幸せコースの塾生さんから感想文が送られてきました。
誰にもあることですし、私もいつか通った道を歩んでおられました。
どうしてもなってしまうんですよね。
ここが本当のマクロビオティックを、なかなか理解してもらえないところだと思います。
記事にさせていただいて、一緒に考えてみましょう。

 
 

<塾生さんの感想文より> 抜粋

「マクロビオティックは単なる健康食や食事法にとどまらず、身体を健康にするだけではなく同時に心も健康にする事を目指す。
心身の健康を通じて人間が本来持っているやさしさ、穏やかさを取り戻し人々が幸せになり社会の平和が実現されることを目的としている」
と書かれている箇所がありました。

マクロビオティックを取り入れるようになって体調が良くなったこともあり、食事法と捉えてしまったが為に一時期ストイックな方向に走ったことがありました。
考え方や物事の見方が狭くなってしまい、心の方は不健康になってしまったように思います。
そんな自分が嫌になり、身体の声と言い訳して欲を満たすような食生活に走ってしまい今に至ります。

陰陽の表面的な部分に囚われマクロビオティックの目的・本質からかけ離れて迷子になっていましたが、これを機に気持ち新たに初心者のつもりで学び、心身共に健康であることを目指したいと思いました。

 
 

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私もストイックになっていたことありましたよ。
でも、そんなときって体調がよいので気づかないんですよね。
周りから見たら、変な方向なんでしょうけど(笑)

でも、当時はマクロビオティック関連の書物を片っ端から読んでいましたので、「どうやら食べ方だけではない世界があるらしい」と気づきました。
大事なことは、「こころ」の方はどうなの?ということです。

健康になった体と心で、どんな生き方をしたいの?
そんなところまでたどり着けたら素敵ですよね。

「人生を愉しむ」生き方。
陰陽でそんなことが実現できますよ。
大いに期待して、一緒にそんな世界を覗いてみましょう。

 
 

実はね、マクロビオティックは桜沢先生が、青少年に希望を持たせようとして説いた面もあるのです。
ですから、目的を見失っている人や、生き方に戸惑いを覚えているとき、人間関係に困っているとき、あるいは精神的につらいときなど、あらゆる場面で陰陽は生きてくるのです。

正直に言うと、私もまたこの陰陽で今も助けられています。
陰陽で物事を考えると、平和裏に座りのよいところに着地するので、心に平和が訪れるんですよ。
これがこの考え方の素晴らしいところだと思っています。

別に新興宗教ではないのですが、まるで宗教であるかのように心に響く考え方が出来るようになります。
これはこれで自分の精神面に柱が出来るので、強い生き方が出来てよいと思っています。
その結果、穏やかな日々になるのがいいなあと思います。

 
 

(マクロビオティックガイドブック 体と心をはぐくむ食養生)

 
 
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マクロビオティックでは塩分の摂り方に絶対注意すること

先日、マクロビオティックの動画を見ていたら、ある先生が「生徒から味が濃いと言われて困っている」と話しておられました。
私も過去にこのような生徒になったことがあるので、「ああ、まだ昔のままなんだなあ」と思ったものです。

私がマクロビオティックの学校で習っていたとき、先生が「気づいたことを何でも言ってください」と仰ったので、私は「お味噌汁がしょっぱいと思います」と言いました。
するとその先生は、「それはあなたの側の問題ね」と答えられて、それでおしまいでした。

私は「自分の問題」ということにピンと来なかったのですが、味付けは学校で習ったようにしなくてはいけないのだと思っていました。
その後当然ですが、私は陽性が強くなっていき、睡眠時間も減り、行動的で調子のよい状態が続いていました。
ただ、痩せすぎるのでお洋服がどんどん合わなくなって困りました。

 
 

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そんな過去を持つ私ですが、それは陰陽をまだ理解していなかった頃の話です。
マクロビオティックって何?
えっ、動物性を食べないの?
というレベルですから、まだ塩分をコントロールして体調管理するところまでは知らなかったのです。

というより、陽性になればいろんなことが思い通りになるのだといった、「陽性信仰」がありました。
私は当時熱心に桜沢先生の本を読み始めていて、それを読んでいると「陰性はダメ」というように感じたのです。
そしてまた、陽性を良しとする雰囲気が先生たちの言動から感じられたのも確かです。

しかし、マクロビオティックの勉強を進めていくうちに、もう一つのマクロビオティックの考え方を知ります。
こちらは塩分も油分も少なくて、陰性なお料理が並んでいました。
その味気なさにはビックリしました。

この頃には、陰陽を使って体調をコントロールすることを知っていましたが、一度染み込んだ陽性信仰は手強くて、なかなか陰性を取り入れることができませんでした。
なぜなら、体調が良いからです。
体調がよいと、現状維持で行きたくなるものですね。

でも、私の痩せ具合を見て、陰性を摂った方がよいと忠告してくれる先生がいらっしゃいました。
その頃はお洋服のサイズが、上は7→5号、下は5→3号で1号になろうかという状態でした。
でもね、しつこいようですが、元気なんですよ。

 
 

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それから何年かして、マクロビオティック実践者とお会いする機会が多くなり、体調不良のご相談を受けることが増えました。
その頃は陰性なマクロビオティックが流行っていたので、陰性による体調不良の人が多かったです。

しかし、時々陽性になりすぎた人もおられました。
今は玄米菜食をされているといっても、すごく陽性なのです。
こういう人は大抵塩分の濃いお食事をされていて、お顔の色も浅黒いのですぐ判ります。

ある人は、私の顔を見るなり、「私、ワインを飲みたいんです。でも、お酒は極陰性だからダメだし、つらくてしょうがないんです。」とおっしゃいます。
それで私は、「陰陽をコントロールするのがマクロビオティックだから、正々堂々とワインを飲みましょう。生野菜も果物もどんどん食べてね。」と言いました。

その人は陰性を摂ることに罪悪感を持っていたんですね。
よく理解できます。
私も陽性信仰者でしたから。
最後にその人は、大泣きして脱力した表情になっておられました。

 
 

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陰性の摂り過ぎで体調不良になった人は、比較的変化しやすいのですが、陽性の摂り過ぎで体調不良になった人は、変化に時間がかかります。
そこが「陽性の力」ゆえんですね。
強いものを突き崩していくには時間が必要なのです。

陽性の代表である塩は、ちょうどよいのが理想であって、多すぎても少なすぎても体調の変化をもたらします。
動物性を摂っている人は、塩分を強くしない方が良いですし、植物性が多い人でも陽性タイプの人は塩分を少なめか、2〜3日塩分なしというのも体験してみるとよいでしょう。

お料理は塩分だけで陰陽を決められるものではありません。
加熱時間や料理方法など、陰陽を決める要素はいくつもあるので、それらを総合して体調に合わせることが大事です。

ここで注意点があります。
お子さんは大人より陽性ですし、これから成長するために陰性の力も必要なので、あまり陽性にしすぎない方が、お子さん自身も楽かなと思います。
揚げ物や焼き物より、煮物のように中庸なお料理で育ててあげられたらいいですね。

しかし、焼いたり揚げたりしたものは旨味を感じやすいので、どうしても親はそちらを採用しがちです。
加えて、煮物が美味しくできないどころか、作り方を知らない人も多いことでしょう。
ぜひ、美味しい煮物を作れる人になって、ご一家の健康を守ってあげてほしいと思う日々です。

 
 

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過去にこんな記事を書いていました。
むそう塾のサイトにも転載していますが、ご参考のためにお読みいただけたら嬉しいです。

マクロビオティックの落とし穴 胡麻塩の盲信 2013.5.30

 
 

なお、この記事で引用している「日野式食養生とマクロビオティックの違い」ですが、残念ながら平成27年に松井病院での「食養内科」が終わってしまい、それに伴って記事もなくなってしまいました。
日野厚先生は、桜沢先生の直弟子ですが、当時の食養料理の塩分の強さに疑問を感じ、独自に「日野式食養生」を作られた人です。
私はこちらの塩分の方がしっくりくるので、引用させていただいた次第です。

日野先生はご実家が裕福で、甘いものを食べて陰性体質だったため、10年間は煮干しすら摂らない食生活を続けたそうです。
日野先生は京都のご出身ですから、塩分が強くて水分が少ない食生活は大変だったろうと想像します。
その後体調を崩して、甲田光雄先生の断食で体調がよくなりますが、真逆の陰性を取り入れたと他の本に書かれていました。

日野先生が残された「食養20か条」については、長くなりますので、次の記事でご紹介させていただきます。

 
 

(慢性病の食養法  日野厚著 長岡由憲編集)

 
 
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