マクロビオティック京料理教室 むそう塾」カテゴリーアーカイブ

桂剥きの芯 こんなに細くなるまで剥けるむそう塾生!

桂剥き むそう塾 マクロビオティック料理教室

 
 

昨日の満足コースで塾生さんが剥いた大根の桂剥きの芯です。
一番上:舞ちゃんの芯
上から2番目:中川さんの芯
上から3番目:爪楊枝
一番下:マッチ棒

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 1件のコメント

毒消しの考え方や方法および注意点のまとめ

私はマクロビオティック料理の良いところは、陰陽で食材や料理方法を判断して、結果として体調をコントロールできるところだと思います。
日々自分の食べている物が体調を左右するわけですが、多くの人は嗜好が優先してしまう傾向にあります。
しかしこの嗜好が問題で、どうしても偏る傾向にあるのです。
その結果の極めつけが生活習慣病ということになります。

体は自分の食べたいものを発信してくれているのですが、それを「体の声」と称して食べたい物を食べ続けていると、結果として嗜好を優先してしまうことになります。
ですからここでマクロビオティックの陰陽の考え方を利用しましょう。
食べたいもの、あるいは食べたものを陰陽で分けてみます。
すると陰陽の偏りがあったり、案外と中庸ゾーンに入っていたりして、自分の食べる物を客観的に知ることが出来るようになります。

ここで大事な注意点があります。
それは食材の陰陽だけに目が行っていて、料理方法の陰陽まで気が回っていない人がとても多いので、ぜひ料理方法の陰陽をきちんと把握してほしいと思います。
大事なのは、お口に入れる段階での陰陽がどうなのかということです。
むそう塾の幸せコースでは、その点を踏まえて料理法別に陰陽を網羅してお伝えしています。

ところで「毒消し」という言葉は一般的には知られていませんが、食べ物には体に負担になる食べ物と負担にならない食べ物があります。
宇宙の秩序を陰陽で順を追って行くと、人間は陽性なので、人間の食べるべきものは植物性(陰性)が体への負担がないと考えるのがマクロビオティックです。
ですから基本的に私たち人間は植物性の物を口にして、時々陰陽バランスを取るために動物性の物を口にするくらいが調度良いということになります。

これは動物の世界でも同じことで、たとえば牛や馬でも植物性の物が餌になります。
それなのにそういう宇宙の秩序を無視して、牛に肉骨粉を与えたりするから狂牛病も発生するわけです。
繋がれて餌を自由に選択できない牛は、どんどん病気になって行きますが、人間は幸いにも自分で食べ物を選択できる自由があります。
ですからその選択の際に、ちょっと動物性と植物性の割合を気にしてくださったら、それだけでも体の調子は変わって来ます。

食べ物に毒があるなんて失礼だというご意見もありますが、体への負担とその蓄積の怖さを知ってしまうと、私はやはり結果として毒と言いたくなります。
現代人は余りにも動物性が多いことと、油脂類と甘味料の弊害で健康が蝕まれています。
ぜひそれらの摂取を減らすことと、もしそれらを摂る場合は常に毒消しになる食材と料理方法に気を巡らしてください。

ひとたび病気になってしまうと、もう元の体には戻れません。
たとえ入院して医学のおかげで元気になったとしても、それは元の自分に戻ったわけではありません。
それ以上悪化するのを止めただけです。
病気の種類や部位によっては一生つき合わなくてはいけないこともしばしばあります。
そうならないためにも、宇宙の秩序の中に生きるものとして、その秩序と同期した生き方と食べ方が最も理想的ですし、心地良いはずです。

<毒消しの考え方>
動物性蛋白質や脂肪は体内で消化されにくいことは、皆さんもお分かりですね。
それらのお料理を食べたあとはお腹がすきにくいでしょ?
そしてそれらの食べ物は体の中でエネルギーに変わるときに老廃物を出すわけです。
その老廃物は酸性毒になって体内に蓄積されますから、それを繰り返しているうちに体は酸性へと傾き始めます。
酸性に傾いたまま放置しておくと体調が悪くなってきますので、そんな人はその酸性毒を体外に排出するか、中和する方向に持っていかなければなりません。

体内にある毒を外に出す方法は昔からありますし、今ではデトックスなんて言われたりしていますが、一番手っ取り早いのは断食です。
しかし断食にも色々な方法があって、タイトなやり方だと指導者がつかないと危険なので、私たちが気軽に出来る方法は食べ過ぎないことと、意識的に食べない日を作ることです。
これらはすでに食べてしまった場合ですが、これから食べようとするなら、ぜひ毒消しをしながらいただきましょう。
毒消しをすることによって完全燃焼してくれるので、体内に老廃物を残しません。

<毒消しの方法>
基本の考え方として陽性な食材には陰性な食材を組み合わせます。
これを一般的にいうと、酸性の食材にはアルカリ性の食材を組み合わせることになります。
具体的には
①消化酵素のある食材や②香辛料やハーブを組み合わせ、③食物繊維の多いものと一緒に④良く噛むことと⑤動物性食品の量を1割程度にすることです。

文章で書けばたったこれだけのことなのですが、これがなかなか実行出来ていない人が多いのが現実です。
きっと④と⑤が無理なのだと思います。
でも消化力には個人差がありますので、④と⑤が出来ていないからと落ち込まないでください。
これは体調が悪くならないための教科書的な割合なので、①〜④だけはきちっと守ってほしいです。

次に毒消し食材の一部を列挙しておきましょう。
これは初心者用ですが、もっともっと毒消し食材も料理法もあります。
基本的考え方として、陽性度の強い食材ほど陰性度の強い食材を組み合わせます。
【肉の毒消しになる食材】
一般的にお肉の毒消しになるのは野菜全般ですが、特に椎茸、トマト、豆類、もやし、林檎、じゃがいも、ブロッコリー、ピーマン、椎茸、葱、胡椒・ニンニクなどのスパイス類、生姜、メロン、牛蒡など。

【魚の毒消しになる食材】
基本的にはお肉と同じですが、次のようなものも適しています。
みかん、茗荷、大根、生姜、本(生)わさび、酢、酢味噌、山椒、海藻など。

【乳製品の毒消しになる食材】
きのこ

【砂糖の毒消しになる食材】
基本的に砂糖の毒消しになるものはありません。
しかし、ごま塩が効果的に働く症状もあります。

【タバコの毒消しになる食材】
味噌

【酒の毒消しになる食材】
味噌、しじみ、柿などビタミンCの多いもの、梅干し、自然塩など。
肝臓を守るためにも酸味が効果的です。
お酒(酸性)+動物性(酸性)は酸性が強くなるので要注意。
お酒(陰性)+動物性(陽性)と考えて勘違いしないように。

*   *   *

なお私は、理論に走って実践不可能なマクロビオティックより、実践可能な陰陽バランスの取れたマクロビオティックをお勧めします。
それは常に現実を直視することから始まります。
食べ物なら美味しさを前面に出し、考え方なら氣の善し悪しとエネルギーを中心にして、解りやすいマクロビオティックをご紹介したいと思います。
その視点に立つと毒消しは誠に現実的で解りやすい方法です。
誰もがちょっと気をつけるだけで、簡単に健康を守るポイントを押さえられるからです。
病気を治すことに比べるとまだまだゆとりがあります。
ひとたび病気になると、嗜好なんて言っていられません。
民間療法や病院のお世話になる前に、自分で出来る最大限の健康管理をしましょう。

<毒消し関連記事>
野菜に毒消しは不要 陰陽バランスだけ考えよう
排毒と毒消しのこと
排毒の季節になりました 上手に毒消しをしましょう
ふろふき大根の柚子味噌かけ(毒消し満点のマクロビオティック料理)
なぜ毒消しをするのか? マクロビオティックの意味

マクロ美風の体験的マクロビオティック 毒消しの重要性
マクロビオティックにおける毒消し大根の食べ方
毒消しの食材と玄米ご飯の力 有害ミネラルの排出
マクロビオティックにおける毒消し
食べ過ぎ熱の毒消し
マクロビオティックだからこそ動物性の食べ方を教えるむそう塾

 
 

蛸と胡瓜の酢の物

 
 

(蛸と胡瓜の酢の物 料理:中川善博)

 
 
カテゴリー: むそう塾スタイル, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 4件のコメント

マイナスに働く癖は直しましょう 人生が変わります

むそう塾恒例の桂剥き投稿が終わりました。
ほとんどの人が自分はもっと出来ていると思っていたことでしょう。
そして自分は頑張っているつもりだったでしょう。
そう、人間って「〜のつもり」というのが多いのです。
これは悪意なくそう思うのが常のようです。

しかし、その「つもり」が生きていく上で色々厄介なことを招いてしまうこともあるのです。
経験ありませんか? 誰かに不満をもつこと。
それは相手が悪いと思いがちですが、実は非は自分にあるというのはよくあることです。
そう思っていても、それでもまだまだ足りないくらい自分のことってよく知らないものです。
その知らない部分が実は不満の根源になっていることがとても多いです。

よく「変わりたい」という人がおられます。
「自分を変えたいからむそう塾に来ました」という人も沢山おられます。
では変わるためにはどうすれば良いのか?
それはただ一つ。「今までしなかったことをする」のです。
漠然とそんなことを言われてもよく分からないでしょうから、むそう塾ではお料理を通じて「自分を知る」練習をしてもらいます。
そのトップバッターが桂剥きなのです。
もっと厳密には愛クラスの玄米炊飯の時にすでに「自分を知る」経験をしてもらっています。

お料理には実にその人の性格や癖や生き様も表れます。
姿勢一つでもその人の暮らしぶりが伝わってきます。
姿勢って読んで字のごとく、まさにその人の勢いを表しますね。
何事にも姿勢は大事なのですが、これが一番注意しても注意しても直らないのです。
でも、写真や動画を見せるとビックリされます。
ビックリするけれど直らない。この繰り返しでしょうか。
直らない理由。それは癖を優先しているからですね。
この癖がくせものなんです。
桂剥き投稿でも癖に翻弄され続けましたね。

癖は誰しもあるものですが、その癖が原因で不都合を生み出していることにも気づきましょう。
自分で自分の癖は見つけにくいですが、第三者なら瞬時に見抜きます。
後はその癖を直す意志がどれほどあるかにかかります。
自分の人生をより良くしたいと切望するなら、まずは自分にとってマイナスに働く癖を直しましょう。
それが出来ると驚くほど人生が変わって来るのですが、なかなか現状に甘んじてしまう人が後を断ちません。

もちろん、そんなに大変なことに挑まなくても人生は送れます。
苦労なく、場合によっては懸命に努力している人より優雅に暮らしている人も沢山います。
それはご縁がうまく働いた結果ですね。
現状に満足している人は癖を改める意志が薄かったりしますが、もしもっと質の良い人生をお望みなら一念発起されてみると良いですね。
要はどれほど人生を真剣に考えているかどうかの分かれ道ということですね。

桂剥き投稿で自分の弱さや欠点を知った人は、これからがスタートです。
上手に剥くことだけが目的ではありません。
剥きながら内なる己を確認するのです。
いくらでも応援しますから、きょうから心新たに「もっと上」の自分を目指して頑張ってください。
たった一度の人生を濃密に生ききるために。

 
 

桂剥き むそう塾 マクロビオティック

(6月の桂剥き授業より)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 4件のコメント

〜速報〜 桂剥き投稿回数

本日21:00をもって2014年度の桂剥き投稿の受付を終了しました。
桂剥き投稿に関しては後日私が感想を記事にしますが、今夜は投稿回数のみ公表します。
皆さんが与えられた環境の中で精一杯頑張ってくださったと思いますが、お一人だけ0という方がおられてとても残念でした。

<土曜クラス>
1 72−2さん  8回
2 70−6さん 15回
3 66−2さん 18回
4 4−5さん   6回
5 72−3さん 11回
6 73−6さん 24回
7 62−2さん  6回
8 32−9さん 30回

<日曜クラス>
1 69−4さん 22回
2 79−2さん 15回
3 79−1さん 30回
4 24−2さん 15回
5 67−1さん 16回
6 37−7さん 13回
7 68−3さん 17回
8 22−10さん 0回

以上

IMG_1056

(24−2さんの最後の投稿作品)

 
 
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | コメントする

左利きなのに右手で出汁巻き玉子の練習!

出汁巻き玉子 むそう塾

 
 

(出汁巻き玉子 塾生作品 じゅん子さん)

むそう塾での授業の難関は二つ。
桂剥きと出汁巻き玉子です。
どちらも練習を要する内容なので、その練習でボロボロと脱落する人が出てくるからです。
でも中川さんはいつも言います。
「練習は嘘をつかない」と。
練習は「正しく」することが必要で、我流ではいくら回数をこなしても効果が出ないだけでなく、変な癖がついてかえってマイナスになります。
それを避けるため、むそう塾では動画指導をしています。

その動画指導の利点を遺憾なく発揮して、こんなに上手に出汁巻き玉子が巻けるようになった塾生さんがいますので、その上達ぶりをご覧ください。
なお、彼女は本来左利きですが、右手にお箸を持って巻いています。
ここまでの道のりの長さと努力に頭が下がります。
なお、じゅん子さんは包丁も右手に持って桂剥きを練習しています。
じゅん子さんのメールには次のような言葉がありました。
皆さんが同じ気持ではないでしょうか。
差は「やるか、やらないか」です。

動画を見ていただくと思うだけで手が震えます。でも、これが実力だと思うので慣れるまで撮り続け練習したいと思います。

[youtube width=”550″ height=”344″]

<中川より>

利き腕でも難しいだし巻き玉子の練習を左利きのあなたが右手でやると聞いて「大丈夫かいな?」と心配していたのですが、今日の動画を見て驚きました。
動きを見れば私には判ります。 ずいぶん練習しましたね。 偉かった。
頭で考えてその通りに手や身体を動かすのも大変なのに、練習を重ねてはやくも身体が覚えて勝手に焼いていくステージの入り口にまで到達しています。
細かいところはまだまだ直す箇所があります。 でもそれは美味しいをより美味しいにする僅かな箇所ですからすぐに直ります。
次の満足コースが楽しみです。 リンナイの都市ガスコンロで焼いてみましょう。 お見事でした。

 
 
カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 13件のコメント