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現代人の腸内環境は悪すぎる ミネラルを含んだ発酵食品を摂りましょう

今、日本人の腸内環境はどんどん悪くなっていることを日々実感しています。
それは、毎月愛クラス(玄米ご飯の炊き方講座)に来られる方々を見ていると、お肌からも唇からも腸内の情報を確認できるからです。
そして玄米投稿が始まると、まともなお通じをしていない人の何と多いことか!
お顔が美人でも腸内環境が悪い人は本当の美人ではありません。
良いお通じがあってはじめて健康の土台が出来るのですから。

腸内環境が悪いと免疫力も落ちますので、感染症にもかかりやすくなりますし、アレルギー症状も増えます。
現代人が感染症やアレルギーに弱いのは、自然環境から離れた生活、特に土から離れて暮らしていることが一番の原因です。
さらに拍車をかけているのが予防接種や薬の多用ですね。
小さいときから泥んこになって遊ぶ子供が驚くほど減ってきました。
実は、あの泥には有用な微生物がいっぱい含まれているのです。
微生物こそが私達の健康を左右するといっても過言ではないほど、微生物の力は大きいのです。

人間はこの世の中で生きていくために必要なことは、全部生まれながらにして遺伝子の中に持っていますから、あとはそれらの活動を邪魔しない生き方をすれば良いだけなのです。
もっと不潔に、もっと体の力を信じて生きましょう。
中川式糠漬けは、腸内環境を調えるために凄い力を持っています。
それはたっぷりの濃い乳酸菌を含んでいるため、発酵の力で腸内環境がグンと良くなるからでしょう。

多くの先輩達がこの糠漬けに助けられて来ました。
アトピーの人がこの糠漬けでどんどん快復に向かうのを見ていると、やはりアトピーは腸内が乱れた結果の現代病だったのだと思います。
糠漬けには乳酸菌だけでなく、ミネラルやビタミンがたっぷり入っていますので、現代人に不足しがちなミネラルも補給されることによって、活力が出てきます。
むそう塾生が「この糠漬けを食べるとシャキッとする!」と実感されているのは、主にミネラルの力によるものですね。

こんなふうに良いことずくめの中川式糠漬けですが、現代の住環境で上手に漬けるのはかなりのコツが必要になるため、うまくいかない人には「教材用」として本家の糠漬けを少量お送りしています。
下記の条件に該当する方は、糠漬けのご注文ができますので、ご希望のかたは下記事項をご記入の上、中川善博までメールをお送りください。

*   *   *

【注文できる人】
① 幸せコース修了者・在籍者申込済者
②特別に必要とむそう塾で許可した人


【注文先】
中川善博
メールアドレス:order.musojuku@gmail.com
<メールの記載事項>
・お名前
・塾生番号
・パスポート番号
・郵便番号
・住所
・電話番号

【注文方法および注意事項】
1)原則として15時までにメールを受信した人はその日に発送。
2)授業のある日(原則として土日)は発送不可。(メールは24時間受付
3)糠漬けの漬かり具合を見ながら発送するため、必ず翌日届くとは限らない。

【代金の支払方法】
1)発送が済むとTwitterでお知らせ。
2)糠漬け代金:500g程度で2,000円。
3)送料の支払先:受領時にヤマト運輸へ。
4)糠漬け代金の支払先:お鍋などを買った時に振り込むジャパンネット銀行

なお、この糠漬けは教材用なので、上記の条件に該当していても、お料理教室やお店を経営されている方にはお譲り出来ませんので、よろしくお願いいたします。

 
 

 
 

(中川式糠漬け 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 2017.2.14)

 
 
カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項, 中川式糠漬け, からだ | 2件のコメント

乳歯や永久歯はいつ出来るのか? 実は胎児のときから 

ろくに歯磨きをしなくても虫歯にならない人と、丁寧に歯磨きをしているのに虫歯になる人がいますね。
私の姉は前者で私は後者です。
姉は綺麗な歯並びで、虫歯が1本もなく結婚したのですが、子供を産んでから1本虫歯ができました。
私の母は戦時中に病気をして薬漬けだったのですが、そこに父がシベリアから帰還して妊娠したのでした。
そこで医師は母の命のために子供を産まないように言ったそうなのですが、どうしても産みたいといって私を産んだそうなのです。
ですから、当然私は胎児のときから母の薬の影響を受けていたと思われます。

虫歯も小学生の時からありましたし、歯の生え方も陰性で、歯並びに自信のない私だったので、子供の歯はちゃんとしてあげたいと、妊娠中にも気をつけたお食事をしていました。
そのおかげかどうか、歯磨きなんて真似事しかしない息子でも虫歯なしで過ごしました。
でも、大人になってから食べ方が変わって来ると徐々に変化してきて、ちょっと治療を必要とする場所が出てきました。
お口の中の環境って大きいですねぇ。

ところで、歯はお母さんのお腹の中にいる時にちゃんと土台が出来ています。
乳歯だけでなく、中切歯・側切歯・犬歯・第1大臼歯などの永久歯も胎生5か月前後で始まるというのですからビックリしますよね。
ですから、妊娠中のお食事がとっても大事なんです。
これから妊娠を希望されているかたは、妊娠前からしっかりとしたお食事をしておきましょう。
ぜひ玄米ご飯を食べましょう。
パパになる人も一緒に。

こちらのサイトに妊婦さんと歯のことが詳しく書かれています。
参考になることがいっぱいありますよ。

<乳歯や永久歯はいつ出来るのか?>

(画像は吹田市歯科医師会のサイトより)

 
 

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2年4か月ぶりに生理が再開したむそう塾生の体験談

マクロビオティックを始めてから生理が止まる人はとても多いですね。
その理由はこのブログで何度も書いていますが、むそう塾では止まった生理が復活する人も多いです。
先日もむそう塾生のMさんから「2年4か月ぶりに生理が復活しました!」と嬉しい報告がありました。
まだお若い23歳なのですが、このくらいの年齢で生理が止まっている人も多いので、同じような体調の人の参考になるから文章を書いてほしいとお願いをしたところ、気持ちよく引き受けてくれました。
この文章がきっかけになって、同じ悩みの方が一人でも多く順調になってくれますように。

 
 

<Mさんの体験>

私は2014年9月あたりから生理が来なくなり、2017年1月に再開しました。約2年4か月ぶりでした。
今年の3月で24歳になるので、21歳の身体で生理が来なくなったのでした。
再開してみて1番に思うことは、『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。
毎月生理がきちんと来ている人でも、「果たしてその血液の質はどうなのだろうか?」という観点で読み、役立てていただけたらなと思います。

最初に、私なりに生理を復活させる要因になったと思うことを以下にまとめておきます。

・ケミカルな下着類はやめ、オーガニックコットンのものに変えた(2016年7月頃〜)
・炭水化物を抜くのを辞め、毎食主食をきちんと食べるようにした(2016年9月頃〜)
・消化吸収の良い玄米ご飯を食べるようになった(2016年10月頃〜)
・外食も母の手料理も心から美味しく楽しむようにした(2016年10月頃〜)
・OBENTERS™への参加によって、早寝早起き&昼食のバランスも良くなった(2016年11月頃〜)
・動物性を毎食摂るように心がけた(2016年11月頃〜)
・むそう塾でのアドバイスにより陽性(私の場合)を意識して暮らすようにした(2016年11月頃〜)
・自分自身の心の声にしっかりと耳を傾け、自分のために人生を生きようと決めた(2016年11月頃〜)

<生理が止まるまで>
2014年(当時大学4年)の5月に、ある料理教室に3ヶ月通ったことがきっかけで食の質を考えるようになりました。
その教室はマクロビオティックの考えをベースにしたお料理教室で、無農薬のお野菜と玄米、こだわった調味料でご飯を作り、野菜中心で身体の中から綺麗になりましょう、という教室でした。
動物性は否定しませんでしたが、抗生剤や飼料の問題などのマイナス面を教えていただき、大好きだったお肉に少し抵抗を感じるようになりました。
実際に家でも、自分で調味料やオーガニックの食材を取り揃えあまり動物性は摂らないようにしていたら、お通じも肌の調子も良くなり体重も少しずつ減り(適正体重内です)、感激していました。
それと同時に、自分の食事を完璧にしたいがために外食が楽しめなくなり、だんだん母の作ってくれる料理の食材や調味料も気になって、家で食べることがストレスに感じるようにもなっていきました。
もともと甘いものが大好きだったので、白砂糖はやめてもマクロビースイーツなどはしょっちゅう作って食べていました。これも良くない行為でした。

当時の私の頭の中は、「外食は身体に悪いものばかりだ」「野菜は無農薬でなければ」「調味料もオーガニックでなければ」「動物性は血液を汚すから出来るだけ食べないようにしなければ」「炭水化物は太るから控えよう」「白砂糖は食べてはダメだ」…などの制限ばかりでした。
そして通い始めてから約5ヶ月後の2014年9月に生理が止まりました。思えば生野菜中心な食事だった気がします。
いきなり動物性とお米を減らしすぎたのと、大好きだった食事がストレスになってしまったことが原因だと思っています。

一応言っておくと、私はこの料理教室に通ったことは全く後悔していませんし、出会えて本当に良かったと思っています。
この教室で食の大切さとお料理の楽しさに目覚めてなければ、今、こうしてむそう塾には出会えていなかったでしょう。
私の自己解釈により、先生が本当に伝えたいことを受け取れていなかった可能性もあります。正しく受け取れる器ができていなかったのです。
料理教室に関わらず自分が何かを教わる立場であるときは、「素直に受け取る心と翻弄されない軸」を持っているべきなのだと学んだ機会でもありました。良い経験です。

<むそう塾に出会うまで>
その後は、母に心配され婦人科に2回ほど通い薬で2回生理を来させました。しかし薬を使わずに自然に戻って来て欲しい気持ちが強かった私は、心配する母を横目に病院にも行かなくなりました。
オーガニックコットンの下着に替えたりして、「まあ、そのうち来るかな」と思いながら過ごしていましたが一向に来る気配がありませんでした。

2015年7月に、facebookでいいね!されていた麗可さんの100点弁当を発見し、あまりに美味しそうで衝撃を受け、むそう塾を知りました。
そして100点集を食い入るように見ました。トンカツや唐揚げにたっぷりの白米のような玄米ご飯。ただ純粋に「美味しそう。食べたい。」という気持ちがあることに気がつきました。
その後1年くらいは眺めているだけでしたが、ある時むそう塾のホームページの「むそう塾ができるまで」で、中川さんの過去のことを知り肺の奥の方がキュゥっとなりました。穏やかなお料理写真からは想像もつかない辛いものでした。
そして「主宰者紹介」のページでお二人がこのむそう塾にかける想いの大きさ・深さを感じて、この教室は中途半端な気持ちで受けてはいけないな、と思うと同時に「ここで料理のことも陰陽のことも健康のことも人生のこともすべて学びたい!」と強く思いました。
果たして今の自分は、お二人が伝えんとしていることを受け取れきれるだろうか?と、少し怖気付く気持ちもありました。

当初は京都という遠距離や、調理器具を揃えるお金のことを考えてなかなか申し込めなかったのですが、突然「あ、今行こう!」と2016年8月に決心しました。そして9月の愛クラスを受講しました。
陰陽について何の知識もありませんでしたが、美風さんのブログを読み漁っているうちに陰陽の世界に非常に惹かれていった感覚を今でも思い出します。
食だけではなく、人生までもが変わる予感がしたのです。
仕事や家族のことでモヤモヤしていたこともあり、この時はもう、生理が再開するのはおまけのような気持ちで生き方を根本的に変えたいと思っていました。

中川さんに出会い、美風さんに出会い、中川式玄米ご飯に出会い、私の思考と身体は少しずつ変わって行くのを実感しました。

中川さんの作るお料理の世界を垣間見て、今までの自分の料理は栄養面しか考えていなかったことに気付き、「料理というのはそれだけではない」ということに気付かされました。
主食の大切さ、家族と同じご飯を食べる大切さ、陰陽バランスの大切さ、食物の命をいただくということ、自分自身を生きる大切さ、たった一度の愛クラスでたくさんのことを学びました。
美風さんには個人的に人生相談にも乗っていただき、私の悩みもちっぽけに感じられるようになりました。

<昼食のバランスが整ったきっかけ>
2016年11月にお願いしてOBENTERS™ に参加させていただくようになりました。個人的にこれが生理の再開に大きく関係していると思います。
毎朝のお弁当を中川さんに見ていただき講評してもらうのですが、ご飯もおかずもその日の朝に作らなければなりません。
正直最初は「ヒェ〜」とひっくり返る勢いだったのですが、陰性な私は少しでも陽性な氣に触れておく必要があると思い参加しました。困難な方を選ぼう!と。
初期の頃、中川さんに
「禅宗のお坊さんが食べているようなおかずですね」
「若いあなたはもっと質の良い動物性を食べなければいけません」
「前夜外食したくらいで胃が疲れているようでは年寄りのようです  若者はもっとパワフルに!」
と言われ、自分には動物性(陽性のもの)がもっと必要だったのだ!という事実を知りハッとしました。
今までは、朝めいいっぱいまで寝て簡単におにぎりを握って持って行き、それをお昼に食べる。という生活だったので、それと比べてお昼ご飯のバランスがぐんっと良くなりました。

アドバイスを踏まえて、玄米ご飯200gくらいにお肉かお魚、青菜のお野菜、卵、糠漬を基本としたお弁当になりました。
このようなお昼になってから約2か月後にあっけなく再開しました。もう血液を出しても大丈夫な身体になったのだなぁと実感しました。
でもそれが普通の身体の状態なのですよね。今までが普通でなかったのです。
私はまだむそう塾で玄米ご飯と糠漬けしか教わっていませんが、家族の「本当に美味しい!」という声と笑顔を見ると、心がじんわり温かくなります。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

『むそう塾は人間塾』というのは本当です。だから、お料理を習いたいだけでなく本気で自分と向かい合いたいという人にも非常に良い場です。

美風さんは、「気持ちよく毎日を充実させて生きましょう。それが良いご縁を連れてきてくれますよ。」と私に仰ってくださいました。
その時、” 私たちの魂はこの世を生きてみたくて仕方がなくて生まれてきた “ という話をふと思い出しました。
そう考えると、魂を預かっている大事な入れ物であるこの身体のことをもっと大切にしようという気持ちが湧いてきます。
その頂いた身体を心地良く愛でてあげることが「気持ちよく毎日を充実させて生きる」ことにつながるのかなと思っています。

身体に何か不調がある方は知識だけでガチガチになった頭を解放してあげて、自分の身体の現状をよく知り対応してあげることが大切になってくると思います。
「少しくらい良くない食べ物が入ってしまってもそれを排出できる!」くらいの身体作りをしていくことがこれからの時代必要になってくるのと、そのくらい軽い気持ちで構えている方がストレスを抱えずに健康に生きやすい気がします。
こんな風に柔軟な捉え方に私を導いてくださったことと、大切な生理を復活させるまでの道を作ってくださったむそう塾に心から感謝しております。

私の経験が、生理が来なくて悩んでいる方の励みになりますように。

*   *   *

<マクロ美風より>

Mさん、素晴らしい文章をありがとうございました。
あなたは本当に能力の高い人ですねぇ。
これから社会経験を積んで行くと、頼りになる人になれると思いますよ。

では、あなたの文章を読ませていただいて感じたことを書いておきますね。
まず、【『若い人は特に、主食のお米と動物性をもっとしっかり食べるべきだ』という事です。】の部分ですが、これは陰性になっていたあなたの場合は当てはまりますが、すでに動物性を摂っている人には当てはまりませんので、むしろ、「主食のお米をしっかり食べて、スイーツを減らすべきだ」とされても良いかもしれません。

あなたがパスポートを取られたのは10月4日でしたから、そこから消化吸収力のある玄米ご飯の栄養が体に注ぎ込まれたと思います。
そして、その時から動物性も摂っておけば、12月には生理が再開されたと思いますが、それでも11月に動物性を摂り始めて1か月あまりで生理が来てくれましたね。
まずはホッとしました。
そして、次の文章に心から安堵しましたし、嬉しかったです。
特に玄米キライだった父が毎日美味い美味いと食べてくれるのは、何とも言えない幸福感が湧きあがります。
そんな温かい気持ちも、私を正常な身体へと一歩近付けたのかなと思います。

あなたの文章には、マクロビオティックに出会った人が陥りがちなことが随所に出てきます。
ですから、この記事を読んでくださった人は、「ああ、私と同じ そうそう」と思ってくださることでしょう。
そんなふうにご自分の体験が誰かの人生を変えるきっかけになれば嬉しいですね。

ところで、生理が来てくれたので、しばらく経ったらがむしゃらになって動物性を摂ることを意識しなくても大丈夫ですよ。
「陽性=動物性」と考えがちになりますが、植物性であっても料理方法で陽性にすることもできますので、その辺のことを5月から始まる幸せコースでしっかりと身につけられたら鬼に金棒になります。
今後のあなたの人生がどんなふうに変わっていくのか、今から楽しみにしていますよ。

 
 

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 教室の置き花)

 
 

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「歯科医療における小児の食事指導」講演会のご紹介

歯医者さんは歯を治すだけでなく、実は歯医者さんで糖尿病が治る時代になりました。
それは、糖尿病にはそれだけ食べ物が影響していることの表れでもあります。
内科に通っても糖尿病が治らず、最終的には人工透析に進む人がとても多い時代ですが、それは食べ物を徹底的に見直していないからですね。
私が知っている歯医者さんでも、歯の治療だけでなく食事指導をして糖尿病が治った症例が多くあり、これからその方向で診察をする準備を進めているほどです。

東京でもそのような視点に立った講演会が開催されるとのことなので、その情報をご案内させていただきます。
今子育て真っ最中の人だけでなく、ご家族に糖尿病患者を抱えている人にも参考になると思います。
歯科の現場では、驚きの治癒例がたくさんあって、その現実を蓄積された先生方がこうして新しい動きをされています。
マクロビオティックの観点からも大いに納得できる講演内容なので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
私は授業があって行かれませんが、とても良い講演だと思いますので、ご紹介させていただきます。

*   *   *

【歯科医療における小児の食事指導】

2017年2月11日(祭日)、12日() 9:20~16:40

2016年10月11日、WHO(世界保健機関)は、砂糖の入った飲料への課税を進めるように 各国に呼びかけた。いわゆる「ソーダ税」と呼ばれるものだ。アルコールやタバコと同じ扱いにする ことを勧めるものだ。それだけ、世界の肥満と糖尿病の増加は深刻になっている。日本もその例外ではない。このような時代の中、幼児期から継続通院する可能性の高い歯科医院の食事指導は極めて重 要な意味を持つようになっている。だが、これまでの歯科医療における食事指導をみると、全身(心) を忘れ、「口腔」内だけしかみない指導が目立つ。そのため、しばしば誤った指導が繰り返されてきた 歴史がある。今こそ、口腔内だけではなく、全身(心)を診る食事指導が必要な時代になっている。 小児の食事指導にかかわる歯科医療関係者の受講をお待ちします。

■講 師
黒沢誠人「小児のカリエス予防は食習慣がすべて」(くろさわ歯科医院院長・埼玉県)
徳田寿枝「沖縄の口から日本が見える」(とくだ歯科医院副院長・沖縄県)
古仙芳樹「小児歯科は予防医療の最前線」(フルセン歯科医院院長・東京都)
幕内秀夫「歯科医院における小児の食事指導」(F&H研究所代表・東京都)
■会 場 家の光会館1Fセミナールーム(東京都新宿区市谷船河原町 11)
■受講料 歯科医師(医師)23,760 円(税込み) その他 21,600 円(税込み)
■定 員 40名
■申込方法 申込書にご記入の上、FAX または、mail でお申込みください。定員の関係上、お申 し込みいただいた方に、折り返しご連絡させて いただきます。その後、1週間以内に下記銀行口座に受講料をお振込み下さい。
FAX:042-506-8637
mail:fandh-2@arion.ocn.ne.jp
■入金先 三菱東京 UFJ 銀行 国立(くにたち)支店 口座番号:(普)0795050
口座名:フーズアンドヘルス代表 幕内秀夫
*キャンセルは、1週間前までにご連絡いただいた場合、お振込み金額の 50%から手数料を差し引い た額を返金いたします。それ以降のご返金はできません(代理出席可)。
■主 催 フーズ&ヘルス研究所 TEL:042-506-8637

お申込みはこちらのPDFをご覧ください。

*   *   *

講師プロフィール、講座内容(時間)

(2 月 11 日)

9:20~10:50

「小児歯科は予防 医療の最前線」

古仙芳樹

フルセン歯科医院院長。1965 年群馬県生まれ。平成元年日本大学松戸歯学部卒 業。平成 7 年調布市国領町にフルセン歯科開院。開院当初より予防歯科に取り組み 食生活改善を柱に臨床 29 年目。「健康を創造する予防歯科」が医院理念。むし歯予 防は目的ではなく健康を創造するための手段である。
むし歯を予防するのはフッ素かキシリトールか PMTC か、はたまた母親の仕上げ 磨きなのか?そんな勿体ない予防歯科してませんか?考えてみてください。何やっ ててもむし歯になる子はなるんですよ。あなたには聞こえませんか?乳歯君が身を 挺して我々に訴えている叫びが。むし歯をつくってしまったことを「子育て失敗」 くらいに落ち込んでいるお母様に優しく語り掛けましょう。「お母さん、ここが食生 活を見直すきっかけですよ」と。歯科医院は医療機関で唯一妊婦さんから子どもた ち学生さん大人、高齢者に至るまで男女の差なく通っていただけるユニバーサルな サロンなのです。命は健康なお口から入ってきます。来院されるご家族の健康を創 造する予防歯科始めてみませんか?
11:00~12:30

「歯科医療におけ

る食事指導」

幕内秀夫

F&H研究所主宰。1953 年茨城県生まれ。東京農業大学農学部卒業。専門学校 の講師を務めるが既存の栄養教育に疑問を持ち退職。以後、伝統食と健康の研究を 行う。プロスポーツ選手の個人指導、保育園、幼稚園の給食改善、企業の社員食堂 の改革などを行う。病院、診療所、歯科医院などで約 30 年間食事指導を担当する。 主な著書:『粗食のすすめ』、『ドラッグ食』、『はじめよう歯科医院での食事指導』な ど多数。学校給食と子どもの健康を考える会代表。
私たちが「口」にする食べ物は口腔内にとどまっているわけではありません。食 道を通り、胃に入り腸に達します。その間に一部は消化吸収され、排泄されていま す。食生活の影響は口腔内だけではなく全身(心)に及びます。また、食事は他の 治療などとちがい、家族や社会とのかかわりにも影響します。小児の食生活の場合 は、親(母)子関係にも大きな影響を与えることになります。かつて、一部の歯科 医療関係者は、「むし歯になるから、できる限り早く断乳しなさい」と指導した時代 がありました。そのことによって、心身ともに苦しめられた母子がどれほどいたで しょうか?これは過去の話ではないように思います。今も、それと似た指導を耳に することが少なくありません。「口腔」、だけしか見ない食事指導はそれを繰り返す ことになります。歯科医療における食事指導は、「予防医療」の一環です。
13:30~15:00

「急激に変化した

食生活」

幕内秀夫

食生活は急激に変化してきたと言われる。一般には「欧米化」したことに問題が あると言う指摘が多い。しかし、現状の食生活を見ると、欧米化ではなく「工業化」 したと言うべきである。意識しなければ、私たちが口にするものは、水田や畑、森、 海、川で生産、収穫される「農産物」ではなく、工場で生産される「工業製品」を 食べるようになった。 「工業化」された食品は、自然界にはあり得ない成分の食品を作り出すことを可能 にした。その際、多用されているのは、「精製糖質」と「精製油脂」である。もはや、 加工食品業界は「美味しい食品」から、「快楽を感じる」食品を作り出すことに突き 進んでいる。「病みつきになる食品」を作り出し、ヘビーユーザーを作り出している。 その最大のターゲットは子どもたちであることは言うまでもない。
15:10~16:40

「今」、食生活の何 が問題か?」

幕内秀夫

食生活が急激に変化したことによって、何が問題なっているのか?「精製糖(砂 糖)」が増えたこと、あるいは咀嚼しなくなったこともあるでしょう。ただし、それ は大きな問題の一部を指摘しているに過ぎません。現代の食生活には大きく見たと き、5つの問題点があります。その一部だけを指摘し過ぎると、全体がおかしくな るのが食生活です。問題点をきちんと理解すれば、「提案」することは決して難しく ありません。

*   *   *

(2 月 12 日)

9:20~10:50

「子どもは何を

食べればいいか

わかっている」 幕内秀夫

「小児の食事指導は難しい」、という声を耳にすることがある。本当にそうだろう か?そのように考えている医療者は、子どもと大人の食事のちがいを理解していな いからである。「水」を飲めない子どもはいない。「麦茶」を飲めない子どもはほと んどいない。「コーヒー」を飲める子どもはめったにいない、「ビール」を飲める子 どもはどこにもいない。明らかに子どもは、何を飲み、何を飲んではいけないのか わかっているのである。しかも、幼児や乳児になればなるほどまちがわない。難し いのは大人の食事なのである。子どもの食事と大人の食事の違いを理解すれば、食 事指導は決して難しくない。
11:00~12:30

「沖縄の口から日

本が見える」

徳田寿枝

とくだ歯科クリニック副院長。1964 年埼玉県生まれ。平成元年、歯科大学卒業 後、東京都内での勤務を経て千葉県にて開業。後に結婚を機に沖縄県へ移住。歯科 医療に携わり 29 年。沖縄在住 16 年。1 児の母親。
12 歳児の虫歯罹患率がワースト 1 位の沖縄。このことは口腔内の問題だけでなく 全身の健康問題の入り口に過ぎません。沖縄では「沖縄クライシス」という言葉が 登場しています。また長寿県として全国トップを誇っていた沖縄でしたが、2000 年に男性の平均寿命が 26 位に急転落。これを「26 ショック」と呼び、県をあげて 健康対策を講じ推進して来ました。さて、その後どうなったのか?さらに衝撃の事 実をお伝えします。沖縄では何が起きているのか?一歩先を行く沖縄の健康と食生 活について沖縄生まれでない私の視点からお話させていただきたいと思います。
13:30~15:00

「小児のカリエス

予防は食習慣がす

べて」

黒沢誠人

くろさわ歯科医院院長。1962 年埼玉県生まれ。
1987 年東京医科歯科大学歯学部を卒業し、1990 年埼玉県熊谷市にて、くろさわ歯 科医院を開院。2 男 2 女の父。「歯みがきによるカリエス予防効果」に疑問を感じ、 歯みがきをさせないで 4 人の子どもを育て、歯みがきによるカリエス予防効果は 限定的であることを実証した。
開業したのは「カリエス予防と言えば、まず歯みがき」という時代。あとを絶た ない「歯は一生懸命磨いているんですが、次々とむし歯ができてしまうんです」と 言う患者さんたち。でもそれはきっと、「あなたの磨き方が悪いんです!」。より良 い歯の磨き方を伝授しようと横浜歯科臨床座談会「100%磨き道場」に入門し、歯 科医師で初めて 100%磨きを達成。しかし、皮肉にも、「歯みがきによるカリエス予 防効果」に疑問を感じるように・・・。4 人の子どもたちで実験開始。「歯を磨かな いと本当にカリエスになってしまうのか」。実験からわかったこと:「歯を磨かなく ても、カリエスにはならない」。では、なぜカリエスになるのか。それはほとんど食 生活の問題。誰でも実行可能な、カリエス予防のための食生活改善 3 箇条を作成。 これこそ、カリエス予防の真髄。
15:10~16:40

「小児の食事指

導の実際&質疑応

答」

幕内秀夫

食事指導は家を建てることと似ています。家には手を抜くことができない、土台 や柱、屋根があり、手を抜いても差支えのない花瓶やカーテンなどの装飾品があり ます。食事にも土台や柱があり、装飾品があります。大切な土台や柱を伝えること は難しくありません。食事を伝えることが難しいと考える方は、たいがい装飾品を 伝えようとしています。何でも指導すればいいわけではありません。優先順位があ ります。食事指導において、手の届かない「提案」は何もするなと同じ。「提案」な き指摘は絶望感しか与えません。明日からできる歯科医院の食事指導の実際を「提 案」させていただきます。

小児の食事指導、全体に対するご質問にお答えします。

※両日とも、昼食休憩 12:30~13:30

※会場内での飲食は可能です。

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玄米とフィチン酸(IP6)情報の今昔

当たり前のことですが、時代は次々と変わって行きますね。
社会のあり方や、機械の開発や、様々な研究結果が時代の変化に影響するのは当然ですが、過去には悪いといわれたものが今では良いといわれたり、またその逆もあったりするので、何か一つを盲信してしまうのは危険を伴うこともあります。
ですから、私たちはいつも直感や自分の体の反応を細かく観察する癖をつけ、あくまでも自分の全神経で判断出来るようにしておかなければ、不本意な人生を送ることにもなりかねません。

昔、私がマクロビオティックを知った頃は、玄米に含まれるフィチン酸は体に良くないというのが主流でした。
あちこちでそれとは異なる見解もあったのですが、なかなか主流になるまでには行かず、密かに「そんなに悪いとは思えないよね」という感じだったのと、身近には良いことの方が多い印象でいたのでした。
そして、玄米に反対する人たちの格好の標的にされていたのがこのフィチン酸でもありました。

しかし、2000年9月に発行されている下の本には、次のようなことが書かれています。


天然抗ガン物質  IP6の驚異 講談社)

 
 

ー引用はじめー
フィチン酸は、自然界のほとんどの穀類、木の実、豆類、油を絞る種などに含まれています。含有量は、1パーセントから5パーセントくらいです。フィチン酸は、活性酸素阻害作用を有するほか、細胞をさまざまな有害な反応から守る働きをします。
ー中略ー
グラーフ博士は、食物繊維の効果に関する研究について論じています。
その研究によると、フィンランドの人々の食事習慣は、より穀物を中心とした食事となっています。したがって、より多くのフィチン酸を摂取していますが、これに対してデンマークの人々は食物繊維の摂取総量がフィンランドの人々の倍であるにもかかわらず、食事中のフィチン酸の摂取量は少ないのです。そして驚いたことに、フィンランドの人々の大腸がん発生率は、デンマークの人々に比べ半分です。
ー引用おわりー
※「イノシトール六リン酸」=「IP6」=「フィチン酸」

つまり、フィンランドの人々はフィチン酸を多く摂取しているので、ガンの発生率が少ないとグラーフ博士は考えたわけです。
これは、博士が「健康に有益なのは食物繊維とフィチン酸のどちらだろう」という設問からの研究だったわけですが、日本ではそんなに知れ渡ったわけではありません。
しかし、日本では次のような調査が進んでいて、ついに次のような記事が新聞に載ったわけです。

<日本経済新聞2010年11月12日の記事>
白米のご飯を1日3杯食べる女性は、糖尿病になるリスクが1杯程度の人の1.48倍に高まるとする疫学調査の結果を、国立がん研究センターなどが12日発表した。
1990~93年に全国9市町村に住んでいた45~74歳の男女約6万人について、食事や運動などの生活習慣についてアンケートに答えてもらい、5年間追跡調査。成果は米医学誌に掲載した。
5年間で糖尿病になったのは男性652人、女性478人。白米のご飯を1日4杯食べる人は、同1.65倍糖尿病になりやすかった。ただ、男性にはこうした傾向はみられなかった。
また1日1時間以上運動をする女性では、白米の量と発症リスクの間に関連はなかった。
白米のご飯を食べると食後に血糖値が上昇しやすく、玄米と比べて食物繊維やミネラルも少ないため、糖尿病になりやすいとみられる。同様の結果は海外ではこれまでもあったが、国内では初めてという。

*   *   *

こんなふうにフィチン酸は今では体に悪いどころか、サプリメントにして発売するところまで出てきました。
確かにガンになった人が玄米を食べて治ったり、上の記事のように糖尿病が改善している例は、マクロビオティックの指導者たちがたくさん経験したことですし、実際にマクロビオティックではない指導方法でも玄米の効果は経験済みのことです。
そして徐々に時代は白米より玄米の方が病気の改善に効果的ではないかと思われるようになってきました。

しかし、世はまさにエビデンス時代のため、本にして理解を求める必要があったのでしょう。
こんな本まで出版されています。
これは昨年の2月に出版されたものですが、マクロビオティックをしている者にはあまりにも当たり前の内容なので、特別にご紹介してはいませんでした。
しかし、そろそろこの本を出典にして記事を書いても良い時代になって来たような感じがしますので、下記にご紹介しておきます。
玄米のことを詳しくお知りになりたい方には良い本だと思います。


医師たちが認めた「玄米」のエビデンス キラジェンヌ)


医師たちが認めた「玄米」のエビデンス キラジェンヌ)

 
 

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昨日玄米をすすめる歯医者さんと話をしていたら、「糖尿病を治すために新しい試みを考えているんだ」とおっしゃるので、私も遅まきながら糖尿病の人のお食事に力を入れてみようかなと思って、この記事を書いた次第です。
ご家庭に糖尿病の人を抱えている人はきっと多いはずですし、病院では今はもうお手上げ状態なのが現実ですが、マクロビオティックの視点からではまだまだすることがあります。
お食事の改善は糖尿病の人の大事なところですが、まずは主食だけでも玄米に置き換えてみましょう。
そこから陰陽バランスを考えたお食事を進めて行けば、確実に体は変化してきます。

糖尿病の改善だけでなく、がん予防にもなったら嬉しいですよね。
それが難しいことではなく、日々のお食事を美味しく改善することから始めれば良いのですから、取り組みやすいと思います。
むそう塾では美味しい玄米ご飯をお伝えし続けて9年半経ちました。
その間に病気治しを目的としたわけではないのに、結果として病気が改善された例がいくつもあります。
それは食べ物の持つ力のおかげだと思っています。
間違っていなかったと結果が教えてくれる心強さ。
そんなことをこれからも大事にして行きます。

それは、人生をより良く生きるためには、まず土台である心身の健康を実現する必要があるからです。
でも、むそう塾は玄米オンリーではなく、白米の良さや白米の楽しみ方も併せてお伝えしていますから、体調によっては白米をいただくこともアドバイスすることがあります。
まずは美味しく、そして笑顔で食べられる環境が大事だと考えるからです。
そして最後は「何を食べても平気な体」になることを目指しましょう。

 
 

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