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腸内細菌を元気にしてして糖尿病を改善する方法(ためしてガッテンから)
私は常々テレビを観ないのですが、腸内細菌のことで私が読んでいた本の著者が昨夜テレビに出ていたので、久しぶりにテレビを観ました。
腸内細菌のことは私も相当勉強して、私なりの情報を得ていたのですが、昨夜の「ためしてガッテン」は、その情報を裏付ける内容で納得でした。
NHKスペシャルの腸内フローラといい、今回の「食べて糖尿病大改善! 医師も驚がく最新ワザ」といい、最近は腸内細菌の研究が進んでいるようです。
これは一般の人にとってはとても画期的な情報になるのでしょうが、マクロビオティックを知っている者の立場からいうと、「やっと西洋医学の世界がそのことに気づきだしたか」という感じです。
なぜなら、マクロビオティックでは最初から「腸造血説」を採用していたからです。
腸造血説の立場に立てば、造血器官である小腸の絨毛が重要な鍵をにぎりますので、それを前提にして腸内をいかに望ましい状態にするかがいわゆる食養指導のポイントになるわけです。
ですから、腸の状態を最高に維持することは、言い換えると限りなく健康に近づくことでもあるわけです。
ところで、むそう塾では馬鹿の一つ覚えのように乳酸菌乳酸菌と言っています。
それは糠漬けを理想的な発酵食品として、しっかり乳酸菌を腸まで届けて、腸内細菌の働きを応援する狙いがあるからです。
昨日の番組の中でも伊藤先生がおっしゃっていましたが、根菜類や大麦入り玄米ご飯や海藻もすすめられていたので、マクロビオティックと同じだなあと思った次第です。
また、腸内細菌はペットと同じで毎日エサをやらなくちゃいけないから、エサをやるつもりで「水溶性食物繊維」を含む食品を食べるようにとのことでした。
この説明は糠床の管理とまったく同じで、腸内細菌のことを正しく把握できれば、糠床の育て方も上手になるだろうなあと思ったことでした。
これはすでにむそう塾で大切にしてきたことなので、心の中で「そうでしょそうでしょ」と頷いていました。
なんだか、むそう塾がお伝えしていることを追認してもらったような気がして嬉しかったです。
腸と腎臓はほかの臓器にも影響を与えて健康の土台になることを、古来から東洋医学者は看破していたのです。
そしてマクロビオティックはその東洋医学とリンクしながら、陰陽の視点で健康を考えるのですから、昨日の腸内細菌の内容の一歩先を歩んでいたことになります。
なお、食べ方についての順序がありましたが、これも陰陽で考えると納得ですね。
最後に「根菜類の中でジャガイモなどのイモ類には糖質が多く含まれるため、注意が必要です。」という文章は、糖質と向き合う人には本当に要注意です。
お弁当に入れるおかずでも気をつけましょう。
(写真は記事から拝借 それにしても量が多すぎでしょ^^; )
なお、番組で理想的な便の移植について触れていました。
この情報も別ルートで得ていたのですが、中川式糠漬けで便の状態が変わり、お肌まで変わる人を日々見ていると、便を侮らずに玄米炊飯の指導段階から「お通じチェック」をしていて正解だったなと思います。
カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 中川式糠漬け, からだ
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健康の基本的な考え方(健康でないことこそが人間として当然である)
むそう塾では授業の後に30分間のフリータイムがあります。
中川さんや私に相談する人も多く、それぞれが本音で語り合えて私の好きな時間です。
私がよく相談されるのは体調や人間関係のことなのですが、先日もちょっとした皮膚のトラブルで相談がありました。
その時に思ったことは、「ああ、何も出ないことを良しとする思考なんだな」ということでした。
つまりそれは、体にいらないものが外に出てくる状態を受け止められない思考なんです。
いつもツルッとした皮膚にしておきたいんですね。(それは女性の本心だと思います。)
風邪をひいたら薬を飲む、痛かったら痛み止めを飲む、痒かったら痒み止めを塗る、あるいは薬を飲む、注射を打つ・・・、とにかく体に起こる症状を全部消そうとする生き方をして来たんですね。
そうではなくて、体はいろんな症状をサインとして送ってくれているのだと解釈ができたら、精神的にずっと楽になります。
そうして、すぐ薬に手を出さず、少し様子を見てみようかなと思えるようになります。
不調は不意に襲って来るように思う人が多いのですが、不調になる前には何かしらの原因があると思った方がよいです。
食べ過ぎであったり、食べ物の偏りであったり、極端な冷えであったり、極端な寝不足であったり、強いストレスであったり、極端なお金の心配だったり、枚挙にいとまがありません。
健康のことをなーんにも勉強しないで、自分の体のことを他人任せ(医者任せ)にするのではなく、少しは健康の勉強をして体にあらわれる症状を観察できるようになりたいですね。
その手段はいくらでもありますが、私の場合は20代から始めた野口整体がとても役に立ちました。
今はこの協会の運営方法が様変わりしてしまったようですが、創始者の野口晴哉氏はたくさんの本を書いているので、その本を読むだけでも勉強になります。
「風邪の効用」は名著です。
子育て中の人にはぜひ読んでいただきたい本です。
野口整体では食べ物のことはある程度までなので、私はその後マクロビオティックに出会って、これで車の両輪になると思いました。
体調を食べ物でコントロールできれば鬼に金棒ですが、マクロビオティックとて万能ではありません。
マクロビオティックの考え方が合う人もいれば、合わない人もいるので、そこは人それぞれでご自分に合った考え方を採用されれば良いでしょう。
ただ、野口整体もマクロビオティックも体の自然治癒力を重要視して、その力を高めるための考え方なので、その点で両者は共通しています。
一方は身体から、一方は食べ物から入っていくので、健康という山の登山ルートが違うだけですね。
ちょっと私の前置きが長くなってしまいましたが、内海聡医師の記事で健康に対する基本的な考え方をご紹介します。
そもそも健康って何なのか?ということですね。
* * *
(転載はじめ)
<健康でないことこそが人間として当然である>
人間は常に不調を感じ、愚痴をこぼし、その不調と付き合いながら自然に生き死んでいくものである。今の時代は毒だらけの時代でもあり、こんな時代と世界の中でいつも好調であれば、そっちの方が頭も体もおかしいのだと考えられるかどうかが重要だ。セラピストなどでもとにかく症状を消してあげたいという人が多いが、そんな発想は医学者がやっている対症療法となにか違いがあるだろうか?
私自身について考えてもいつも体の不調は感じているものなのだ。何かあればここが痛い、何かあればここが変、何かあれば寝れなかったり途中で起きる、そんなことは日常的なことだ。現代の忙しい社会において、理想的な健康体などというものはどこにもあるはずはない。現代の人々は、「健康じゃなくても、生きてればいいや」とはとても思えないのである。「常に何の不調もない状態が健康」という考え方自体が、「彼ら」に洗脳されているということに気づかない。それが医療化を生み医原病を生み、さらなる不健康をもたらす。
つまり、その症状はあなたのセンサーそのものであり、生きている証明であり、なければいけないものなのだ。
たとえばあなたが下痢をしたとしよう。その時に多くの一般人は下痢を何とかしたい、止めたいと考える。しかしその下痢はばい菌を外に押し出すための防御反応であり、それを止めると病状は長引いたり悪化したりするのだ。そうではなくその症状は必然であり、その症状を大事にしながら脱水やミネラル不足や体力低下に気を付けて、下痢が自然に収まるのを待つことが、実際は最も人体の治癒にとって有効なのだ。
もちろんここでも全ての代替治療を根こそぎ否定する気はない。西洋医学でさえ救急医学や産婦人科学の一部などには大いなる価値がある。しかしどんな治療であってもこの考え方は非常に重要なのである。その症状を安易に治そうと思うからこそ医学の奴隷になる。健康と名ばかりの「症状がない状態」を追い求めるからこそ、いろいろな商法が生まれ詐欺も発生する。本来、治療の目的は病院を卒業することにあり、その不調が自然であると悟ることにこそあるのだ。
(転載おわり)
(風邪の効用 野口晴哉著)
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, 子育て・野口整体・アトピー, からだ
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睡眠の質と寝返り
睡眠については、よく睡眠時間だけ気にする人が多いのですが、それと同じくらい気にしてほしいのが睡眠の「質」です。
睡眠の質を高めるためには、寝具が大きな影響を与えます。
一つは枕の有無と種類であり、もう一つは体の下になるものの種類です。
和布団の人もベッドの人も、注目すべきは寝返りです。
寝返りはずっと同じ姿勢をしていることによって、体の一部分に負担を与えるため、無意識に体が姿勢を変えることですが、体力が落ちるほど寝返りがしにくくなります。
小さな子どもはすごく寝相が悪くて、ひどい時には360度ぐるりと周ったり、180度回転していることもあります。
反対に病床についている人は、シーツのしわでも気になって、あるいは痛いといって寝返りに影響の出る人もいます。
昼間体を偏って使ったようなときには、体は寝ている間にその偏りを調整しようとするので、その邪魔をしないような寝具が望ましいわけです。
肉付きの良い人、痩せている人、様々ですが、どんなタイプの人であっても、寝返り時に眠りが浅くなるようでは良い質の睡眠は確保できていません。
よくあるのは、ベッドが柔らかくて、あるいはヘタリがきていて、お尻の部分が落ち込んでしまうようになって、腰を痛めてしまう場合です。
寝具選びはお値段だけの問題ではなく、質とのかかわりで判断するようにしましょう。
(埼玉県 川越市 喜多院にて)
4年ぶりに自力で生理が再開しました
昨日は朝から嬉しいことがあった。
生理が来ないといってむそう塾の愛クラスに来られた方が、4年ぶりに自力で生理が再開したとメールがあった。
こんなに嬉しいことはない。
他のマクロビオティック料理教室で「あなたは陽性だから陰性なお料理を食べましょう」と言われていたそうな。
しかし、Twitterのつぶやきだけで私には「この人は陰性だ」と分かっていた。
愛クラスでお会いしてみると、案の定陰性まっただ中の状態だった。
早速彼女に合わせた食べ方をアドバイスした。
本当はもう少し早く再開してもいいはずなのだが、陰性な彼女はなかなか陰陽のチェンジが出来なかったらしい。
それはもちろん無理もないことだと思う。
慕っていた先生の仰ったことと真逆のことを実行しなければならないのだから、ためらう場面は多々あったことだろう。
でも彼女は頑張ってくれた。そして昨日の結果につながった。
おめでとう!
本当に良かった。
(教室の掛け花)
カテゴリー: マクロビオティックが楽しい♪, からだ
2件のコメント
「薬が人を殺している」内海聡著
私は体中に出ていた湿疹のために、幼い時には薬漬けでした。
当時はアトピーという言葉がありませんでしたが、今ならきっとアトピー性皮膚炎の病名をもらったと思います。
どんな薬を使っても治らなかったので、両親は私を温泉に連れて行きました。
何か月か温泉に滞在して、私の皮膚はきれいに治りました。
解毒できたのだと思います。
小学校に入る少し前の頃でした。
思春期のころのお肌はトラブルもなく、白くてスベスベでした。
しかし社会人になってお化粧をするようになると、お肌に少しずつ変化が現れ始めました。
結局その変化の原因はお化粧品だと分かったので、メーカーをあちこち変えて最終的にはお化粧をするのを止めました。
途中でマクロビオティックを知ったこともあり、食事を変えて行くと一層お肌の調子は良くなって、もう30年以上お化粧はしていません。
お薬の方はもう40年以上何も飲んでいません。
これはマクロビオティックに出会う前に野口整体をしていたので、その時から完全に断っています。
人間って案外薬なしでもやって行けますね。
息子も胎児の時から野口整体の影響を受けていますので、薬には無縁です。
場合によっては薬の力を借りる必要のある人もいるでしょうが、命を左右するほどでないなら、なるべく薬は使わない方がよいと私は思っています。
このたび、内科医の内海聡先生が「薬が人を殺している」という本を出版されました。
Facebookではお馴染みの先生ですが、ネットに無縁の人にはこの本を読んでいただいて、薬に対する認識を新たにされた方が良いと思います。
人間はどこかで薬に頼りたくなる時があると思いますが、そんな時に薬の実情を知っているのと知っていないのとでは大違いです。
さらに、病人ではないのに病人に仕立てあげられてしまう今の社会では、薬の良し悪しの前に、「自分は本当に病人なんだろうか?」と疑う姿勢も必要です。
自分の体は自分で管理することを大前提にして、お食事と解毒にポイントを置いた暮らし方で自分を守りましょう。
(薬が人を殺している 内海聡著)