食べ物あれこれ」カテゴリーアーカイブ

京料理人 中川善博の干焼蝦仁(えびチリ)

京料理人  中川善博の干焼蝦仁(えびチリ) むそう塾

 
 

(干焼蝦仁 えびちり 料理:京料理人   中川善博)

中川さんが作ったエビチリを初めていただいた。
辛いのが苦手な私の好みに合わせて、ケチャップを多めにして豆板醤を少なめに調整してくれた。
エビチリは殻がついたものと殻がつかないもので料理名が変わるけれど、食べるときのことを考えると殻なしの方が食べやすいと私は思う。
口の端っこにケチャップをつけても気にせず、次々と食べ進みたいほど美味しかった!
海老のぷっくり感がやさしくて、舌触りといい、加熱の加減といい、絶妙な仕上がりだった。
添えられた白髪ネギがとてもマッチしていて、主食のご飯を食べ忘れるところだった。
お弁当のおかずにもお酒にもバッチリ合うと思う。

ところで、むそう塾の上級幸せコースメニューにあるラーメンや唐揚げは大人気だ。
このエビチリをいただいてみて、ラーメンや唐揚げと同じく中川さんのお料理力に改めて唸った。
京料理人は何でもこなせる力がないと務まらないと聞いたことがあったけど、本当だなとつくづく思った。
いつかこのお味をむそう塾生が作れるようになったら素敵だな。

 
 
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マクロビオティックの視点から玄米と雑穀料理に思うこと

マクロビオティックでは穀物の摂取を大切に考えています。
多くの人は玄米ご飯をマクロビオティックの主食としていますが、体調によっては玄米である必要はなく、分づき米でも構いません。
もっというなら、白米を楽しむこともあって良いのです。
大事なことは、食べる人の体調に合わせるということです。
その結果、玄米ご飯の方が体調の良い人が多いという結論です。
一物全体の原則に洗脳されていると、何が何でも玄米を食べなくちゃとなってしまい、そのことが体調不良につながるケースもあります。

基準はいつも「美味しく感じること」、「食事中が幸せであること」、「食事中も食後にも重さがないこと」です。
これらの感覚はとても大切で、そのことに鈍感になっていると、いつしか体調に危険信号が灯ります。
玄米を食べて美味しく感じない場合、多くは炊き方が悪いために起こります。
もし玄米が美味しく炊けていたなら、物凄く体が欲している人が実に多いと思われる現代の食生活です。
なぜなら、体には不要なものがいっぱい溜まっている人が多いので、それを排出する力のある玄米を体は求めているはずだからです。

ところで、玄米ご飯を主食にしながら雑穀でおかずを作るとどうなるか?
その場合は主食の延長がおかずになるので重く感じます。
成分的にいうと炭水化物が多くなるんですね。
ですから、この場合は主食の量を少し減らさないと美味しく感じません。
マクロビオティックのお店では、雑穀のおかずをデンとメインディッシュにしているところがありますが、おかずはやはり主食と系統の違うものの方が合います。
ですから、穀物はやはり主食系でいただいた方がバランスを取りやすいですね。

実際に食べ比べてみて、自分の体で感じてみて、納得して答えを出すのが良いので、私の記事を鵜呑みにしないで試してみてくださいね。
それまでの食生活に穀物が少なかった人は、猛烈に炭水化物を欲することもあるので一概には決めつけられない側面があるからです。
マクロビオティックにでも出会わない限り、多くの現代人は穀物の摂取が少ないように思いますから。

ところで、マクロビオティックに出会ってから、冷奴というものをまったく食べなくなった私ですが、同時に湯豆腐も食べませんでした。
お豆腐が体を冷やす現実を知ってしまうと、どうしても手が伸びなかったのです。
そんな私が先日お蕎麦屋さんで湯豆腐をいただきました。
お蕎麦屋さんで、ただお豆腐だけがお鍋に入っているのですが、京都はお豆腐が美味しいところだからでしょうか、結構美味しくいただきました。
お豆腐を絶対召し上がらなかったマクロビオティックの先輩がご覧になったら、何とおっしゃるでしょうか。

湯豆腐をいただいた結果、ゆるゆるしました〜(^^)
お食事にはそんな緩める効果も必要ですね。
ただ、誤解してほしくないのは、気持ちを緩めるのであって、体を緩めるのではないことです。
ここはちょっと難しいところですが、先述の「食べていて重く感じる」お食事は気持ちが緩みません。
バランスが悪くて楽しさがないからです。
美味しくないものを食べた時の不満感も気持ちが緩みませんね。同じです。

きょうは雑談的記事でした(^^)

 
 

湯豆腐 松葉 京都

 
 

(湯豆腐 京都駅構内 松葉)

 
 
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里芋と烏賊の炊いたん(京料理人 中川善博の料理)

里芋と烏賊の炊いたん 京料理人 中川善博

 
 

(里芋と烏賊の炊いたん 料理:京料理人  中川善博)

先日いただいた中川さんのお惣菜ですが、例によって美味しかったので記事にします。
私の作る「里芋と烏賊の煮物」はお汁が少ないのですが、中川さんの作った「里芋と烏賊の炊いたん」は、鍋を覗くとお汁がたっぷりあって、その中に里芋と烏賊が沈んでいました。
そして、器に盛りつけたらお汁をかけるのは勿論ですが、このお汁がすごく美味しくてゴクゴクと飲んでしまいました。
何度飲んでも喉が渇かないお味で、ほんのりした甘さが美味しかったです。
ちなみに、このお汁にはお出汁は使っていないそうです。
そして、これも例によってお汁が濁っていません。

つくづく中川さんのお料理はお汁を追究したお味なんだなあと思った次第です。
あの「涼麺」の悶絶麺つゆを始めとして、「うどん屋さんのだし」やラーメンスープに至るまで、「汁使いの達人」と言えますね。

 
 
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煮物は中庸のお料理方法なので心身を穏やかにします

日本料理の何が一番素晴らしいかって問われたら、私は迷わず煮物をあげます。
これは好き嫌いの問題ではなく、身体に与える影響から考えた結果です。
「煮物=ことこと」という印象がおありかも知れませんが、まさにこの「ことこと」を保つ火加減がとても良い癒やしになるのです。
炒めものや揚げ物では得られない優しい火加減と水分。
これが体の中の小宇宙と響き合って、精神的な安定感や安心感をつれてきます。

あなたが毎日召し上がる食べ物の中に、美味しい煮物はありますか?
お出汁や野菜の旨味をたっぷり含んだ煮物は、身体に優しく作用して体調を整えてくれます。
下の写真はむそう塾の幸せコースで11月にお教えした「中川式筑前煮」です。
地鶏と根菜類の旨味がグッと凝縮して、それはそれは美味しいお料理です。(お汁も飲み干す美味しさ!)
私はこの筑前煮をいただくと、お通じがとても良くなります。
根菜類の力ですね。

マクロビオティック料理教室 むそう塾  筑前煮

 
 

(中川式筑前煮 料理:京料理人 中川善博)

最近怒りっぽいな、イライラしてるな、そんな人は煮物不足を疑ってみてください。
しっとりとしたお料理は召し上がるのも良いのですが、作る人が一番その恩恵を受けます。
やさしく立ち上がる湯気を見ているだけでも心が落ち着きます。
手間をかける人の特典ですね。
ですから私はぜひ煮物を作ることをお勧めします。

むそう塾では、幸せコース・上級幸せコースを通して、たくさんの煮物がカリキュラムに入っています。
プロが作る美味しい煮物が家庭の味として自分でも作れる贅沢なコースです。
改めて煮物が精神的に及ぼす影響の強さを自覚して、穏やかな日々が送れるよう煮物上手な人になってください。
煮物は焼き物や揚げ物と違って、冷めても美味しさがキープできるのが素晴らしいところです。
日本の食文化にバンザイ!

なお、煮物はマクロビオティックの陰陽でみると、大半が中庸になります。
これで穏やかな気持ちになれるのも納得ですね。

 
 
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白米のお餅と玄米のお餅を食べ比べたことがありますか?

マクロビオティックを知ってからはお餅も玄米にしていた私ですが、なかなか美味しいお餅に巡り合わず、ある意味妥協して食べていました。
もうかれこれ9年くらい前でしょうか、マクロビオティックではお世話になっていたある社長さんがご紹介してくださったお菓子屋さんの玄米餅がとても美味しかったのですが、材料が品薄なため他に教えないとの約束でした。
そんなとき、京料理人の中川善博さんがプロデュースされた玄米の「本豆餅」が登場して、さらに「玄米餅 あもさん」も登場したのでした。

その美味しさにホッとして、それからは「京まくろび」の「あもさん」から浮気したことがありません。
昨年購入された方が次のような感想を送ってくださったそうです。
「昨年初めてあもさんをいただいて、その美しさなめらかさ伸びやかさに驚きました。今年も心待ちにしております!」

そうなんです。
玄米餅とは思えない白さとその伸びが特長なんですが、しっかりとしたコシがあるのです。そこが玄米餅である所以です。
何と言っても凄いのは白米のお餅にはない味の深みですね。
すでに召し上がった塾生さんの感想によれば、「この玄米餅を食べると白米のお餅が物足りなく感じる」とのことでしたが、まったく同感です。
先日も上級幸せコースでお雑煮を作ったのですが、皆さんが「美味しい!」と異口同音でした。
お椀の下の方にそっと鎮座している姿は、玄米であることを忘れさせますね。

マクロビオティック料理教室 むそう塾 鴨雑煮
       (玄米餅を使った鴨雑煮 料理:京料理人  中川善博)

そして、白味噌を使ったお雑煮。
まるで絹のような餅肌です。
それにしても色白ですねぇ。

マクロビオティック料理教室 むそう塾 白雑煮
       (玄米餅の白雑煮 料理:京料理人  中川善博)

ということで、私は白米より満足できる美味しい玄米餅として、この商品をお奨めします。
何だか、下の写真だと美味しさが伝わりにくいような(笑)

マクロビオティック料理教室 むそう塾 玄米餅
       (玄米餅 あもさん 京まくろびにて販売)

 
 
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