こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

親の役目は、子供の一番の理解者であることと、美味しいご飯を食べさせてあげること

きょうは朝から嬉しいメールがありました。
先日開催したモバ味噌講座を受講された塾生さんからです。
彼女は遠くからのご参加で、台風の中を(ある意味台風とともに)飛行機で駆けつけてくださった勇者です(笑)
一番の嬉しいことはお嬢さんのことなのですが、プライバシーに関することなのでここでは伏せておきます。
その他のことで皆さんと嬉しさを共有できればと思い、記事にさせていただきます。

<Aさんのメールより>

美風さん

おはようございます。
今朝は嬉しいことがあったのでメールします。

ー省略ー

モバ味噌講座で、お料理だけでなく、たくさんいただいたものがあったのだと感じています。
その後、お弁当を作るのも楽しくて、お弁当は四つ(夫、息子、娘、自分用)、モバ味噌三つ(息子は学校にお湯がないらしく…)作っています。
モバ味噌はとってもあたたかいものを運んできてくれました!

うまく言葉にできませんが、いつもありがとうございます(^^)
むそう塾にご縁をいただいて感謝しています。これからも頑張ります!
行ってきます。

A

 
 

<マクロ美風より>

Aさん、おはようございます。
良かったですねぇ。朝、メールのお返事を書いていて、私は涙がこぼれて来ましたよ。
息子のことで薄氷を踏む思いをしていた時期があったので、お嬢さんに対するAさんのお気持ちが痛いほど伝わって来ましたよ。
親は子供につい多くのことを望んで無言の圧力をかけてしまいますが、「生きていてくれるだけでいい」って心から思って、それを言動で示していると、子供には必ず通じますね。
子供は大人より敏感なので、親の息遣いまでも察知してくれます。
親の役目は、子供の一番の理解者であることと、美味しいご飯を食べさせてあげることかな。
それが出来たら他は多少出来ていなくてもまあまあ許されます。

一杯のお味噌汁。
そこから家族の愛が紡ぎ出され、ご家庭に幸せや健康がやって来るのですから、主婦たるものはお味噌汁に真剣に向き合ってほしいと常々思っています。
汁物の力は大きく、まさに五臓六腑に沁みわたる力を持っています。
どんなに美味しいおかず一品より力があります。
モバ味噌講座でお伝えした内容は極々一部で、中川さんの引き出しには、まだまだ沢山の愛情の込め方が入っています。
これからもお時間を作って京都までお出かけください。
ご主人やお子様が喜んでくれるだけでなく、Aさん自身が楽になれて、ホッとできる生き方が可能になりますよ。

マクロビオティックの考え方を、Aさんにこそ知ってほしいです。
環境に押しつぶされず、自分の力で前向きに生きる術をマクロビオティックが教えてくれます。

 
 

陰陽の考え方を身につけて直感力を高める 勝俣靖彦 マクロビオティック

 
 
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御法度の心を起こさず断ち切る(伊藤慶二先生の言葉より)

産婦人科医であられた伊藤慶二先生から私が教わったことで、とても印象に残った言葉があります。
それは「人の身体は常に正しくはたらく」という表現でした。
仮に病気をしても、それは体が正しく働いた結果だというのです。
すでに病気をされてしまった人にとっては、何か釈然としないお気持ちが湧いて来ることと思いますが、一つの考え方として受け止めていただけたらと思います。
そして、病気を治す方向性がそちら方面にあることを朧気にでも感じていただけたら嬉しいです。

伊藤先生によると、生命力が高まって身体の細胞が活性化して来ると、身体は早く正しく強く働くから、病気に無縁になるんですよというお話でした。
長年産婦人科医として命の誕生に向き合って来られた伊藤先生のお言葉は、当時食べ物の力を追究していた私にとって、もっと大きな視点でバックアップしてくださったように感じました。
そして、極めつけだったのは、食べ物より「想い」の方が優先順位が上だったことです。
ここで私は自分の方向性が間違っていなかった確信を得たのでした。
それは食べ物の力を過信しすぎそうになっている周りに対して、もう一つの重要なテーマを投げかけてくれたからです。
そしてそれは、マクロビオティックに対する一つの疑問点を解消してくれる視点でもありました。

伊藤先生のお話は、私に確かな道を与えていただき、今の私の土台を作ってくださいました。
今こうしてむそう塾を開いていて一番お伝えしたいのは、この「想い」の部分です。
マクロビオティックを知っている人も知らない人も、どんな想いで日々暮らしているのかということが最も大事だからです。
心のありようがそのままその人の人生を決定するといっても過言ではありません。
しかし何事も例外があるようで、そのまま当てはまらない人がおられる現実もあります。
そんな場面では一代で考えないで、もっと長いスパンで考えるんだよとも教えていただきました。

そんなことを考えると、私は自分のためだけでなく、次世代の、そしてそのまた次世代のと何代も先のことまで考える癖がつきました。
そうすると妙に心が穏やかで、気持ちの良い暮らし方ができて、何だか周りの空気も澄んだ感じがしたものです。
それは伊藤先生が御法度の心を起こさず断ち切ることを話してくださったからです。
10代の頃から宗教本に関心のあった私は、先生のおっしゃる「憎む、そねむ、ねたむ、うらやむ、怒る、心配する、不平、不満、とがめる、のろう、迷う、疑う、いらいら、せかせか」というキーワードに敏感に反応しました。

伊藤先生からこれらのことを教えていただいて、私の人生に大きな柱を作ることができました。
そしてその柱は年々弾力を増しています。
ご参考までに先生の文章を下記にご紹介しておきます。

 
 

(右頁 人の身体は常に正しくはたらく)
マクロビオティック 病気をしない生き方3

 
 

(御法度の心を起こさず断ち切ること)
マクロビオティック 病気をしない生き方2

 
 

ここで大事なのは、御法度の心を断ち切ることですね。
私たちはうっかりするとダラダラと引きずりがちになります。(陰性タイプの人はこれが長すぎる)
何かが原因で落ち込む人がいます。
しかし私は常々それを早く切り上げるように言い続けています。
人間ですから、さまざまな局面で動揺することはあっても仕方ありませんが、そこにどっぷりと浸からないことですね。
何日も落ち込んでいる人に対して、私は「暇だねぇ」と笑います。
落ち込むのは時間の浪費であり、建設的な生き方ではありません。

案外と落ち込む主原因は、自分の心のなかに上にあげたキーワードのどれかが、あるいは複数で存在しているためであったりします。
日常になにか満たされないものを感じていらっしゃる人は、これらのことを考えていただくと気持ちが楽になると思います。
この本がご参考になれば幸いです。

 
 
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肉体と精神の健康は車の両輪です 滞らないように

自分をさらけ出せないで苦しんでいる人がいます。
頑固な人、臆病な人、しっかり者タイプさん。
全部自分で抱え込んでしまって、自分でもふーふー言っています。

愚痴はこぼさない主義の人もいます。
でも、愚痴を一瞬でもこぼせたらどんなに楽になるでしょうか。
もしかして、我慢するのが美徳と思ってはいませんか?
そんなことをしていたら癌になっちゃいますよ。
ストレスで体調を崩しますよ。

肉体も精神も家の中も、そして職場も人間関係も、すべて滞りなく流れないと駄目です。
健康に生きるとは、滞りをなくして呼吸をすることでもあります。
家の中が雑然としていたり、精神的に凝り固まっていたり、不満が渦巻いているようでは、健康はおろか望ましい人間関係も保てません。

たった一人でもいい。
打ち明けられる人がいれば救われます。

ストレスは万病の元。
これはもうお医者さんも認める定説です。
とかくストレスが多くなってしまう現代社会ですが、発想の転換だけでもかなりストレスが減ります。
この世に生きている意味、生かされている意味。

それは笑顔になれれば全うできるのではないでしょうか?
笑顔になるためには、肉体も精神もその他すべてが川の流れのように順調に流れていることが必要です。
淡々と淀みなく流れること。
これが案外出来ていない人が多いですね。

まずは健康。
それから考え方。
そこで行き詰まったら誰かの力を借りましょう。

むそう塾はそんな人たちのためにあります。

 
 

ほおずき 京都 宝泉

(ほおずき 京都駅 宝泉)

 
 
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煮麺から学ぶマクロビオティックの陰陽バランス

連日猛暑が続いていますが、むそう塾生はその中でも煮麺やカレーうどんの復習メールを送ってくれます。
暑い時に熱いものを食べるのは体に良いことです。
特に冷房でガンガン冷やされた体には、冷たい麺より温かい麺の方が体調を崩さないのでおすすめです。
でも、汗をガンガンかいた時には、あの涼麺が絶対悶絶しますよね。
(もう立秋をすぎましたが。)

ところで、煮麺の写真を見ていて思うのは、葱の青い部分が情けないことになっていることです。
もしあのままが実際の出来上がりだとしたら、葱を加熱しすぎですが、おそらく写真を撮るのにモタモタしているのだと思います。
私も教室で写真を撮るときには大急ぎでシャッターを押します。
湯気と闘いながら。
こんな湯気が出る状態で写しています。
葱がピンピンとまだ起きているのが判りますね。

煮麺(にゅうめん) むそう塾 マクロビオティック料理教室1

 
 

もう少し近寄ってみましょう。
これは13枚目の写真なので、それなりの時間は経っているのですが、まだ葱はしっかりと綺麗な緑をキープしています。
ということは、復習投稿される皆さんはおそらく盛付けがもたついているか、加熱し過ぎか、撮影に時間がかかりすぎということになります。

煮麺(にゅうめん) むそう塾 マクロビオティック料理教室2

 
 

常々むそう塾ではお料理をする際にスピードを要求します。
特に麺料理は速さが味を決めてしまうので、スピードが命です。
中川さんからは最高に美味しい割合の作り方が伝授されています。
材料も同じならあとは作る人の腕次第ということになりますが、その腕の中にはスピードが入ることを、この際しっかりと認識しましょう。
出汁巻き玉子もスピードが鍵を握ります。

速いというのは、マクロビオティックでいうと陽性なエネルギーが働きます。
ですから、いつも陰性エネルギーにどっぷりと浸かっている人は、美味しい麺料理は難しいです。
このブログでは度々書いていますが、人間は中庸からちょっと陽性寄りがちょうど良いです。
人間関係もね。

物事には落とし所というのがあって、陰陽バランスがうまく調和できる一点(幅を持たせてゾーンでも良い)があります。
自分の気持ちだけで物事を進めると、このゾーンを逸脱して緊張や悲しみや不満が出てきて、ストレスが生じます。
でも人間は自分が正しいと思いたいし、自分のスピードが世の中一般のスピードだと思い込んでしまうのです。
それは独りよがりになっているので、いずれまわりと摩擦を生じるようになります。

それを修正しようと思うなら、落とし所のゾーンまで自分が移動することです。
それは自分では見定められないことが多いので、第三者の力を借りるか、自分を客観視する必要があります。
落とし所には笑顔があって、気持ちの良い空気が流れていますから、このゾーンを知ったらきっと病みつきになります。
お料理からそのゾーンに到達できるなんて素敵でしょ?

さ、きょうも美味しくてドンピシャのお料理が作れる人でいてください。
そのためにはまず心の陰陽バランスを!
環境の陰陽バランスを!

 
 
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「私はこの会社に入るとき、プライドを捨てました。でも、この会社に入って、新しいプライドを得たんです」

私が毎週お世話になっている新幹線。
テキパキとお掃除をしてくださる人たちのおかげで快適に京都通いをしています。
7分間でこんなにも仕事をこなせるのかというほどその動きには無駄がなく、目も手も足までもフル活動です。
いつ目にしても気持ちよく、私もそのようでありたいと思わせてくれます。
おもてなしの心が伝わって来ます。

ふと、お料理のことを思ってしまいます。
無駄のある行動からは美味しいお料理は生まれません。
食べてくれる人のことを思ったお料理を作るには、動線がよくないとオタオタしてしまいます。

人は知らず知らずのうちに無駄をしています。
しかし動線を考えながら行動するようにすると、かなり無駄が省けます。
家庭でも仕事でも無駄を省くことは時間を創出することですから、ぜひ取り組まれたら良いと思います。
本も出ていますね。
新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

どんな行動でも誰かに感謝されるというのは、凄いエネルギーを生みます。
感謝はされる側もする側も良い氣を発しますので、感謝のできる場面を増やすような生き方をするといいですね。
家庭でも職場でも。

「私はこの会社に入るとき、プライドを捨てました。でも、この会社に入って、新しいプライドを得たんです」

 
 

新幹線

(新幹線から見た夕日)

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