こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

処理能力を上げるためには断ち切り上手になろう

今のお若い人にはご法度なんて言葉は古臭く感じるかもしれませんが、何かスッキリしない気持ちのときには、必ず心の有り様が偏っています。
そのままでは実に気持ち悪いですよね。
私はそんな気持ちの状態って30分でもイヤです。
ですから、まずは受け止め方を考えます。
たまたま2年前の今日の記事にこんなのがありました。

「御法度の心を起こさず断ち切る(伊藤慶二先生の言葉より)」 2014.10.13

今読み返してみても、多くの人に当てはまることがいっぱいあるので、もう一度記事として取り上げておきます。
私は今、いつも快晴の心で毎日愉しく生きています。
息子のことだって、夫のことだって、時々ちょっと顔を合わせるだけでも意思の疎通ができるし、信頼関係は崩れていません。
だからこそ、また思いっきり仕事ができます。

その土台はやはり根底にご法度の心を起こさなくて済むような段階になっているからかもしれません。
68年も生きてきたのだから、当然といえば当然ですが(^^;)
人間は生きている限り不平不満とは縁が切れないとお思いでしょうが、大きな喜びがあると、不平不満は小さくなるのです。
喜びや満足の度合いが強いと、それまでの不平不満はあまり気にならなくなるのです。

時々塾生さんの中でも、不平不満に占領されてしまった日々を送っている人がいます。
また、趣味が心配のような人もいます(笑)
それではいけません。
占領していいのは笑顔になれるような思考です。
マクロビオティックでいうなら、中庸から陽性の思考が弾力があっていいですね。
陰性の思考は断ち切るという面で弱さを感じます。
でも、それがもっと強い極陰性になると、恐ろしい決断も出来るようになりますから、陰陽って面白いものです。

処理能力を上げるためには、断ち切り方を上手にするといいですね。
しかしこの断ち切り方が案外と難しくて、悪者になりたくないとか、嫌われたくないとか、八方美人的な考えのためにストレスを倍増させてしまっている人が多いです。
塾生さんからの相談のほとんどがそういう内容です。
何かを断ち切るためには決断力が必要ですから、その陽性さが足りないために答えが出せずに苦しんでいて、そんな自分がイヤだというスパイラルに陥っているのです。
ですから、まずは陽性的な判断をしてみましょう。
そしてそれを実行するのです。
まずはそこからスタートです。

*   *   *

ところで、私のブログは文章が読めるように大きな写真を載せてありますし、文字が小さいと思う場合はズームをすればくっきりと読めるのですが、先日の盛付け講座でパソコンの画面がズームできるのを知らない人がいました。
また、スマートフォンだけから記事を読んでいる人は、当然のこと写真も小さいので、リンクした記事の良さの半分も伝わりません。
どんなに携帯電話が便利になっても、やはりパソコンからでないと情報量は半減しますし、感動のチャンスも逃してしまいます。
小さいパソコンでもいいから、ぜひ写真も読めるようにしてブログを読んでくださると嬉しいです。

 
 

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(カマスの炊き込みご飯 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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マクロビオティックの食事日記と判断力の7段階

ただいま「むそう塾幸せコース」恒例の食事日記を添削しています。
丁寧に、実に丁寧に隅から隅までチェックしています。
それは頑張って記入してくださった塾生さんへの礼儀でもありますし、食べ物が体に及ぼす影響を現実的に確認するためでもあります。
つまり、私自身も勉強になりますし、私の望診力も上がるのです。
ですから、真剣に一字一句読ませてもらっています。

マクロビオティックではよく「食べたもののようになる」といいますが、まさにそれを実感するのがこの食事日記です。
食事日記をつけていただく目的は、ご自分でご自分の心身をコントロールする一つの方法として、食べ物の力を知ってもらうためです。

よく「変わりたい」とか、現状の不満を口にされる方がおられますが、ただ思っているだけでは何も変わりませんし、不満も解決しません。
それを誰かに変えてもらうのを待つのではなく、自分の力で変えていけることを説いているのがマクロビオティックの陰陽を用いた食べ方や考え方です。

*   *   *

例えばお酒を毎日大量に飲む人がいたとします。
人間はそんなに大量に毎日お酒を飲まなくても生きて行けるので、その理由を知ることも大切なことです。
なぜなら、毎日続けて摂るものは確実に心身に影響するからです。
楽しくてお酒を飲みたいのか?
気を紛らわせたくてお酒を飲みたいのか?
これだけでも陰陽では真逆になります。

あるいは何となく水分が欲しくて、それがたまたまお酒だったということもあるでしょう。
じゃあ、その前にどんな食べ物を食べたのかな?
すごくそれを食べたかったのかな?
それはどんな味付けだったのかな?
そんなことまで考えていくと、あなたの心の中まで透けて見えてくるんですよ。

そのツールがマクロビオティックの陰陽です。
ですから私は、そのツールを活かしてご自分を知る方法を幸せコースで教えようとしているのです。
そして、ご自分でそのツールを使いこなせるように、その練習をするのが9月と10月の幸せコースの座学内容です。

ただ単に食べたいから食べるというのでは、マクロビオティックでいうところの判断力が最低のところですね。
過去記事で「マクロビオティックの判断力の7段階」について書いていますので、ご参考になさってください。
「マクロビオティックにおける判断力と食事」

もっと詳しく知りたい方は日本CI協会の「判断力の7段階」がありますが、難しいかな?
そんなに難しく理屈をこねたくない人は、ただ単に「体に良くて美味しいものを食べる」と端折ってもかまいません。
頭でっかちで食べるのはかえって悪いのでね。
しかし、むそう塾生なら、コントロール術だけは身につけてほしいなと思います。

 
 

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(蛸飯 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

陰陽をよ〜く考えて作られたこの蛸飯は、やみつきになる美味しさです。
山椒の実も陰陽を考え抜いた作り方なので、こんなに沢山載せてもOKなのです。
陰陽って凄いですねぇ。

 
 

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玄米の炊き方秘伝(第100回愛クラス)が終わりました

昨日は第100回めの玄米の炊き方講座(愛クラス)を開催しました。
むそう塾の基本中の基本講座であり、新しい人が受講できる唯一の講座です。
昨日ご参加くださったのは、青森1名・埼玉1名・東京1名・石川1名・京都1名・大阪1名、新人さん4名・再受講者2名という内訳でした。

2008年に第1回めを開催してから丸8年、多くの人がこの講座を受講してくださって、100回めを迎えることができましたことに、心から感謝を申し上げます。
受講してくださった皆さんのお顔が次々と浮かんで、皆さん、どうされているかなぁ、ちゃんと玄米を食べていてくれるかなぁと想いは尽きません。

年月とともに物事はずれていくものですが、昨日はすでにパスポートをお持ちかたがパスポートを返上して最初からやり直したいと決心して、新しい塾生番号とともにもう一度愛クラスを受講してくださいました。
帰るところがある幸せ。それを実感してくださったようで、とても心穏やかな満ち足りた時間を過ごしてくださいました。
人生の新しい展開も始まって、彼女のこれからにエールを送りたいと思います。

むそう塾のサイトはネット上に建てられたみんなの家です。
そこのお茶の間がむそう塾という教室で、語り合う手段としてマクロ美風のブログ中川善博のブログやそれぞれのTwitterがあります。
顔を見たくなったらいつでも京都の教室にいらしてくだされば良いのです。
鴨川を見て懐かしさがこみ上げてくることでしょう。
人生を考え、恋愛を考え、健康を考え、仕事を考え、人づき合いなどを考え、諸々のことを「食」という一点から調整しようとする場所です。
そこにこうして多くの方が「帰る場所」として集えることを、とても有り難く思います。

昨日再受講してくださったおはるさんは、愛クラス最多受講者ですが、何度受講されても幸せを感じてくださって、ほっこりした表情をされます。
まさに彼女にとってもむそう塾は帰る場所であり、愛クラスはその原点になっているのです。
心のすべてを共有しながら歩んだおはるさんとの8年以上の歳月を、感慨深い思いで受け止めました。
彼女の表情の何と柔和なこと。
紆余曲折を経て、あの表情が出来るようになったことを、家族の一員として安堵しています。

*   *   *

お顔はその人の領収書です。
どう生きて来たか、それが全部お顔に表れます。
一番表れるのは目ですね。
涼やかな目、吸い込まれるような笑顔、それを保証するのはあなたの血液です。
自分の体にどんな血液を流したいか。
その血液でどんな体を作り、どんな生き方をしたいか。
あなたの人生はあなたの食べ物で出来上がって行くのです。

現状に不満がある人は、まず食を見直してみましょう。
お料理が出来ない人は、まずご飯だけでも炊ける人になりましょう。
そうすればグーーーン!と世界が変わります。

すべては陰陽バランスの上に成り立っています。
物事がうまく行かない人はバランスが崩れているのですから、そのバランスを立て直せば良いのですが、その原点は陰陽の考え方を知ると嘘のようにスルスルと解決します。

むそう塾でお教えしている玄米ご飯の炊き方は、一般に伝えられている炊き方とは異なりますが、私が知る限り最も陰陽を忠実に反映した炊き方です。
なぜ中川式玄米ご飯はこんなに美味しいのかと問われたら、すぐさま「陰陽に忠実な炊き方だから」と答えます。
そしてその方法は、人生にもピタッと当てはまるのです。
陰陽に忠実な生き方。
それがあなたの健康と幸せを可能にしてくれるのです。

むそう塾のお料理はすべてマクロビオティックの陰陽で洗い直してありますので、どのお料理も陰陽に忠実に作られています。
ですから、それを召し上がった人が穏やかな気持ちでいられるのです。

人生は難しく考える必要はありません。
自然に笑みがこぼれる時間を過ごすこと。
これに尽きます。

 
 

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(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室 むそう塾 2016.9.25)

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桂剥きの手の動きから人生を考えた塾生さん

8月18日・19日に開催された「包丁を泥で砥ぐことと桂剥きの面圧を理解する特訓講座」は、次の時間に1か月間の投稿期間が終了します。
・8/18受講:9/18)の21時迄
・8/19受講:9/19)の21時迄
その桂剥き投稿のメールに、昨日素敵な文章がありましたので、ご紹介させていただきます。

 
 

<Kuさんの投稿より>

包丁を上下だけさせる、と意識していて「あれ、こんなに力入れなくてもいいものなんだ」とやっと少し感じました。まだ体現できていませんが。

上下だけ、と意識していると、進もうとする自分に気づき、「ただその場で自分のやるべきことをやる」という辛抱が無い自分に気づきました。

桂剥きのような、ただ自分のやるべきことを淡々と(優しくしっかりと面圧をかけながら)やり、いつの間にか周りと調和が取れているような、必要なものだけがやってきて剥けていくのを感じられるような生き方がしたいなと思いました。

*   *   *

<マクロ美風より>

素晴らしいですねぇ。
包丁を持つ手は、上下に動かすだけ。
これが桂剥きの極意なのですが、今までの人生で包丁を上下させるだけなんて、おそらく誰もしなかったことなのです。
ですから、そこに包丁の初めての使い方である上下運動を入れて、大根を持つ手とバランスを取って進んで行くことがとても難しく感じるのです。

何が難しいかって、それは過去の自分の癖と戦うことですね。
自分の癖を捨て去り、新しい動かし方を定着させることは、思っている以上に大変です。
でも、Kuさんは、包丁の動きをご自分の人生に重ね合わせて、新しい気づきを得ておられます。
ここが偉いなと思いました。

Kuさんが気づかれた生き方ができたら、穏やかで信望も厚く尊敬される人になるでしょう。
良いところに気づかれましたね。

 
 

蓮根の桂剥き  マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(蓮根の桂剥き 剥いた人:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

蓮根の桂剥きのなんと難しいことか。
それをこんなにも美しく剥けるなんて、ただただ感動します。

 
 

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あなたにふさわしい生き方は?

なんていうのかな?
今は情報に振り回されている人や、テクニックに走る人が多いと思うのよね。
昔だったら友達や家族との日々の触れ合いの中で、なんとなく答えが出せたのに、今ではその触れ合いが少なすぎて答えが出せない人が多いね。
私のところに来るメールでも、もっと失敗して経験すれば自然に分かることなのになぁと思うものがいっぱいあるよ。
失敗したらもう人間じゃないみたいに恐れていたり、要領よく成功しなくちゃクズ人間だなんて思い込んでいたり、そりゃあもう可哀想になっちゃうよ。

学校の成績はいいのに融通がきかなかったり、機転がきかなかったり、気が利くなんていうのは死語のようになっているね。
自分のことで精一杯だから、他人のことまで気がまわらないのが現実なのかもしれない。
たま〜に、気が回る若者に出会うと涙が出るくらい嬉しい。
もちろん個人差もあるけど、そんな若者にはお爺ちゃんやお婆ちゃんがいて、その都度、こうするもんだよと教えられたという人が多かった。

誰に教えられなくても、自然に気働きが出来る人はもちろんいるけれど、昔に比べて圧倒的にその人数は減ったように思う。
日本人の精神性は、アメリカが狙ったように核家族化とともに下がってきた。
核家族化とともに団地住まいを導入して日本の文化を希釈させ続けた。
人々は環境の変化とともに精神も肉体も変化する。

*   *   *

しかし、人間はそんなに急速に変化しなくて良いと私は思う。
効率やテクニックや合理性ばかり追求しなくてもいいと思う。
だって、それらから生まれるものは一時的な効果でしかない場合もあるからだ。
せっかく何かを追求しても、その反動が来てまた元の木阿弥というのはよくある話だ。

だからといって何も努力しなくていいと言っているのではない。
人の心や体を無視し続けた競争意識の連続は、必要以上に人を萎縮させてしまう。
次から次へと新しい情報が溢れ、その中で不安になって溺れて行く人も多い。
しかし、それらの情報を要領よく駆使して富を築く人もいる。
誰しもがスキルや起業に踊らされなくても、その人にふさわしい生き方があるはずだ。
それを探し出せるか、作り出せるか、それは案外古典的なスタイルの中にあるのかもしれない。

それは、人の心を大事にするという古典だ。
そこから何かが生まれてもいいと思うのだ。

 
 

播州 揖保乃糸 ひね素麺

 
 

(播州 揖保乃糸 金帯素麺 非売品)

 
 

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