こころ・想い」カテゴリーアーカイブ

陣痛促進剤と無痛分娩に思うこと お産の主人公は赤ちゃん

先日、陣痛促進剤の話を塾生さんとしたところ、ちょうど今、他の人ではあるが、陣痛促進剤を投与されているTwitterのタイムラインが流れてきた。
Twitterの人はお会いしたことがないのだが、複雑な気持ちになった。
どうかご無事でありますように。

その人は陣痛促進だけでなく、無痛分娩の流れになっている。
こんな感じで。
6:49
【ラミナリア(子宮口を開くバルーン)挿入が痛すぎて、今日の朝外す時「無痛の麻酔も入れられますけどどうしますか?」と聞かれ、即お願いしました。そこに躊躇はなかったw】
6:51
【既に子宮口3センチ開らしい!陣痛促進剤1錠目飲んだので、このまま順調にいくことを祈る…。ちなみにまだ痛みゼロです。無痛の麻酔二回入れたので足が痺れてる感じのみ。】
8:09
【促進剤2錠目飲んだ!まだ痛みはなく、足のしびれとお腹の張りを感じるのみ。】
11:12
【子宮口5センチ大まできた!陣痛進めるために人工的に破水させたので、抗生物質投与だんです。お腹の張りが強くなってきた、懐かしい感覚!無痛の麻酔追加で、いまだ痛みほぼゼロです】

麻酔のあと、いきみの感覚が分からなくなったり、吐いたり、出産後も頭痛が残ったりなんていうのは良い方で、もっと重大なことになる場合もあるのだけど、とても気軽に決めているのが気になった。
19日にも、順天堂大学順天堂医院が、胎児が死産した両親に提訴されたニュースが流れたばかりだ。
無痛分娩で死産の女性らが順天堂大を提訴 一時心肺停止に陥り死産

*   *   *

私が息子を出産する時は、陣痛の間隔が短くなるまで夫の事務所で仕事をしていた。
こういう時には座っているより立っている方が痛みが和らいだので、立ちながら書類を書いたりしていた。
夕方病院に行ったら子宮口が2センチ開いていると言われ、それから分娩室に行くまで一晩かかった。
その間は陣痛室にいたわけだが、他のベッドに3人ほど妊婦さんがいて、「助けてー!」とか「パパー!」とか、大きな声を上げていた。
中にはベッドからずり落ちる人もいて、「そんなに痛くならないと分娩にならないのかなぁ?」と新米の私は真面目に思っていた。

痛みの感じ方には個人差があるので、何とも言えないが、確かにそれまで経験したことのない痛みではあった。
でも、我慢の出来ない痛みではなかった。
あとで思う。
産む時の痛みは一瞬。
育てる時の方が大変。
だから、息子を育てているうちに産む時の痛みは忘れてしまった。

*   *   *

最近特に思う。
お若い女性の体力が落ちていることが気になる。
女性というのは、妊娠と出産を乗り越えるだけの体力を備えておかなければならないのに、日々の生活に精一杯で余力がない。
これは完全に食べ物の影響が大きいと思う。
体温が低いのももってのほか。

そういうことを放っておいて、陣痛促進だの無痛分娩だのと薬に頼るのは情けない。
しかし、病院側の都合でそれらの薬を使うところが増えてきているから、そういう病院を選ばないようにしたいね。
病院によっては41週すぎても待ってくれるところもあるし、助産院ならもっと自然に産ませてくれるから、お産を管理しないで、赤ちゃんが産まれたい時まで待ってあげられたらいいね。
お産の主人公は赤ちゃんなのだから。

フランスあたりは無痛分娩の数が多いようだが、そもそもお産に対する考え方が違うらしい。
日本でも流行のように無痛分娩を望む人や、病院側でも推奨しているところが増えてきた。
しかし、無痛にすることによって増えるリスクもあるので、よく考えてからにしてほしい。
少なくてもマクロビオティックを知っている人なら、陣痛促進剤や麻酔は陰性か陽性か判断がつくだろうから、今の自分に必要かどうかを冷静に判断してほしい。

 
 

 
 

(塾生の舞さんの写真 ようちゃんとお婆ちゃん)

 
 

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カテゴリー: からだ, こころ・想い | 3件のコメント

愚直の力 

「愚直」と言う言葉がある。
若い時にはあまり好きではなかったこの言葉が、もう70歳近くになると、これが一番好きになってきた。

若い時には、もっと要領よくとか、カッコよくとか、どこかでコツコツ続けることを嫌っていた。
どこかに効果的な方法があるだろうから、それを探したいと思ってもいた。

でも、私はこの10年間、ずっと愚直の素晴らしさを見続けてきた。

塾生さんには素晴らしい人がたくさんいて、それらの人たちから学ばせてもらうこともしばしば。
たとえば、“おはる”さんという塾生さんは、苦手だったお料理に取り組んで、どんな環境にあっても練習を続けていた。
つい最近は、難易度の高い鉄火味噌が上手に作れるようになって驚いた。

おはるさんを見ていると、愚直の力を感じる。
来る日も来る日も頑張り続ける彼女は、もう人生に勝っているなと思う。
素晴らしいことだ。

彼女は私に大切なことを教えてくれた。
本当の力を。

 
 

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 おはるさんのお弁当)

 
 

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白髪染めをやめて3週間経った髪の状態と心境

バッサリ髪を切ってから約3週間。
なかなか短い髪は快適だ。

しかし、予想どおり、着るものがことごとく合わなくなって閉口している。
ロングの時とは正反対の印象になってしまったので、そこをどうやって内面と調和させるかが課題になる。

息子は「ショートはきつくなるからイヤ」と言っていたけど、確かに行動的には見える。
息子は「議員カットだね」という(゚д゚)!
そして、どこにでもいるヘアスタイルになってしまったと肩を落とす。
でも、ロングの時だって私は同じだから、単に見かけの問題なのだけど、息子は見かけを重要視するらしい(笑)

私はというと、胡麻塩頭でもなんとか見苦しくないように、毎朝ヘアスタイルの最終調整をするのもまた楽しい。
あれこれ微妙に調整しつつ、髪が伸びるのを楽しみにしている。

ところで、私の今の頭は、下の写真のように色々な色の髪が混ざっていて面白い。
まるで三毛猫だ(笑)

 
 

 
 

(2017.9.16撮影)

元々黒い髪、染めたけど徐々に色落ちしつつある髪、完全に白髪で生えている髪がひしめき合っている。
真ん中あたりには、染めた髪が伸びてきて白髪部分と色落ちしかかった部分が同居している髪が2本写っている。

2本だけでも少し判るけど、色落ちしかかっている部分は、伸びてきた白髪部分より髪の毛の太さが細くなっている。
ということは、髪を染めることによって髪はダメージを受けて、生えてきたときより細くなって行くようだ。
私は毎月髪にこうしてダメージを与えていたんだなぁと思う。

マイクロスコープで髪の状態や頭皮の状態を観察するのはとても楽しく、昨夜も気がついたら朝の3時近くになっていた(汗)
(観察しすぎだー!)

ヘアスタイルを変えると気持ちが変わって新鮮だ。
特に私の場合は髪染めも止めたので、気持ちがスッキリしてこれが精神的になかなか嬉しい。
素のままの自分、嘘をついていない自分、そんな感じがして、この部分の心理的影響が想像していた以上だった。
大事な髪を慈しんで行こうという気持ちになった。

周りの皆様にはお見苦しいことで申し訳ないけれど、一つの例として私の変化を楽しんでもらえたらありがたい。

 
 

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ヘアスタイルあれこれ

男性女性を問わず、服装に気を遣うおしゃれな人って、大抵ヘアスタイルも素敵にされている人が多いですね。
なぜなら、ヘアスタイルも含めてがファッションの完成だからです。

洋装には洋装に合うヘアスタイル、和装には和装に合うヘアスタイルをするのと同じように、着る物と髪型は一体となっていますから、服装選びがなかなかできない人は、髪型も決められない人が多いことを経験的に知っています。

お洋服の場合だと「自分に合う色やデザインがわからない」とか、髪型だと「自分に似合う髪型がわからない」というお話をよく聞きます。
人間って環境で育つので、育つ過程で家族や友達におしゃれな人がいて、その影響を受ける場合もありますが、多くの場合は持って生まれた感性がものをいいます。

でも、この感性は後天的にいくらでも磨けるので、まずは「素敵な自分になりたい!」と思うことですね。
そして、行動することです。

*   *   *

私が行っている美容院は、埼玉の自宅から歩いて5分ほどの所にあり、もう27年くらい通っています。
その美容室を知ったきっかけは、まず私がしたい髪型があって、ある日デパ地下で似たような髪型をしている女性を見かけたのでした。
それで、その女性のまわりを2周くらいして、「失礼いたします。あまりにも素敵なヘアスタイルなので、お声をかけさせていただきました。私も似たような髪型にしたいと思っていたのですが、差し支えなければ美容院のお名前を教えていただけませんでしょうか?」と尋ねてみました。

すると、その女性はとても喜んで、ちょうど今美容院からの帰りだと言って、ポイントカードを出して電話番号や担当美容師さんのお名前などを教えてくださったのでした。
早速私はその美容院に予約を入れて、その日からずっと現在に至るわけです。

私は若いときからずいぶんヘアスタイルを変えています。
半年に1回くらい変えていたでしょうか。
変える時にはいつも、自分で描いた髪型のスケッチを持参して、「こんなふうにしてください」と伝えていました。
その方が確実に伝わるので。

今はネットという便利なツールがあるので、簡単に写真で伝えることができますから、美容師さんもわかりやすくていいですね。
美容師さんは男性と女性で、また性格で仕上がりが微妙に違いますから、いかに自分に合った美容師さんを選ぶかも大事なところかと思います。

私はある美容師さんと交わしたたった一言の会話が今も忘れません。
7:3で分けていた髪の分け目が、私の希望するラインとちょっと違うので、「すみませんが櫛を貸していただけますか」と言って、自分でラインを決めました。
「すみません、勝手なお願いで」と言って櫛を返すと、「いえいえ、分け目は皆さんこだわりがありますから」と嫌な顔一つしないで、気持ちよく仕事をこなしてくれました。
その時の一言が嬉しかったので、未だにその美容院に通っています。

*   *   *

ところで、髪には体の色々な情報が含まれています。
髪の長さ分の過去の情報まで存在するので、薬物検査のときには毛髪も調べられますね。
マクロビオティックでも、毛髪を陰陽で判断して、体調判断の手がかりとします。
何十年と同じ美容師さんにお世話になっていると、髪の毛の手触りでお客さんの健康状態を判断できる場合があります。
現実にお医者さんより先に癌を指摘した美容師さんもいるくらいです。

髪の毛は皮膚の一部であり、血液の変化したものでもありますから、髪の毛は血液の状態を外部に知らせる役目も果たしているわけです。
その役目をちゃんと認識しながら、自分を素敵に演出してくれる髪型は、人生に変化と夢をもたらしてくれる好材料です。
陰性タイプの人に似合う髪型、陽性タイプの人に似合う髪型というだけでなく、もっともっと細かく分類できて、幸せ感や満足感を充たしてくれる髪型を、人生に生かさない手はありません。

むそう塾生さんのヘアスタイルを見ていても、そのヘアスタイルで損をしている人がかなりいらっしゃいます。
前髪を変えるだけでも、ガラッと変わるのですが、多くの人は変化が怖いようです。
私なんかは、その変化が楽しいのですが・・・。

あなたも変化してみませんか?
一歩前に踏み出すと、人生が変わりますよ。
陰陽が変化するからですね。

 
 


(ネットから拝借)

今の私は前髪をもう少し短くした感じです。
先月、あまりに暑いので前髪をバッサリ短くしてしまったからでした・・・。

 
 

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髪を切りました

今日髪を切りました。
そして、白髪を染めるのをやめました。
今まではホットカーラーで髪を巻いていたのですが、それも止めることにしました。

最初はこういうヘアスタイルにするつもりでした。
仕事が面白くて仕方なかった頃のヘアスタイルです。
ドライヤーとブラシでススッと形が調うので楽チンでした。
あ、そうそう、男性ウケも良かったです(笑)

(ネットから拝借)

 
 

で、今回もそれに近いスタイルにしようかな〜と思っていたのですが、なんと!
髪の一部分に強いウェーブがあって、このスタイルは無理ではないかということになりました。
昔はそんなウェーブはなかったのに、年月とともに髪の質だけでなく、頭部の部位の陰陽が変わっていたのです。
これはキューティクルの変化によるのもありますが、マクロビオティックの望診でいうなら、ある内臓と関連する部位でした。

ということは、その臓器が若い時とは強さが変わって来たということでもありますね。
やはり。
それで、そのウェーブがドライヤーで伸びればキューティクルが弱いし、伸びなければまだ髪が強いので、濡らしたりドライヤーをかけたりして実験です。
結果はウェーブが強いので、そのウェーブに見合ったパーマをかけることになりました。

最初はこのくらいでいいかなと思ったのですが、もう少し強いウェーブになりました。

(ネットから拝借)

 
 

そして、襟足ももう少し髪を多く残しました。
これはカットに反対する男性陣に配慮してのことです(笑)
一辺に白髪とカットでは可哀想かなと思って・・・。

今は過渡的なヘアスタイルなので、これから2年間かけて自分のスタイルを作って行こうと思います。
は〜、それにしても気の長い話だこと。

でもね、面白いことに、2年間でどんな自分になるのだろうと思うと、ワクワクするんですよ。
一層内面が問われるわけですから、そっちの方の意識が強くなってきて、何だかお腹に一本新しい柱が通った感じがします。
街を歩く人を見ても、電車の中の人を見ても、今までとは視点が違うのです。

自分がある決意をするだけで、今までと同じ光景でも違って見えることはよくあることですが、まさか白髪染めをやめるだけでこんな気持ちになるとは、思ってもみませんでした。

さっきも新幹線の中で、そんなことを陰陽でつらつらと考えていたら、なるほどね〜と大納得でした。
体って、人の気持ちって、本当に面白いです。
そして、正直です。

 
 
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