マクロビオティックが楽しい♪」カテゴリーアーカイブ

ヘンプ(麻)のお話

今日、「リマ・東北沢店」に行ってきました。
マクロビの食材は、いつもこのお店で買います。
ちょうど、「ヘンプ(麻)フェア」を開催していて、顔なじみのお兄さんとヘンプの
話で時間を忘れました。
概略は、下記のとおり。
 ・ヘンプは、戦前の日本ではどこにでもあって、日本人をうるおしていたが、
  敗戦とともに、大麻が取り締まられた。
 ・それは、アメリカ政府の意志によるものだが、日本の大麻草には、マリファナ
    の成分は含まれていなかった。
 ・日本を工業社会につれて行くのに、自給自足生活から引き離し、石油/科学
   産業への布石だった。
特に、最後のテーマは盛り上がりました。
本来の日本食といい、郵政民営化といい、あまりにも日本はアメリカの植民地
になってしまった。
せめて、食事だけは見直して、世界に誇れる伝統食を守り抜きたいものだ。

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マクロビにおける陰陽の思想

最近の本屋さんには、マクロビオティックの本が平積みで置かれ、
私がマクロビを始めた時とは、様変わりしました。
薄いものから分厚いものまで、たくさん並んでいるので、初めての人は
迷ってしまうでしょうね。
でも私は、本にも「相性」というものがあるし、どの本に手が伸びるかも、
後日のマクロビ生活に意味のあることなので、「紹介」は最低限に
したいと思っています。
            ◇     ◇     ◇
久司道夫先生の「マクロビオティックが幸福をつくる」は、はじめて陰陽の
勉強
をしたい人にいいかも知れません。
マクロビを始めると、多くの人が陥りやすいストイックな考え方に、ハッと
させる記述がありましたので、引用させていただきました。
            ◇     ◇     ◇
<マクロビオティックの根本にある「陰陽の思想」>
 マクロビオティックは、けっして単なる健康食ではありません。
 また、菜食主義を掲げているわけでも、禁欲的な食生活を勧めているわけでもあり
ません。
 というのも、マクロビオティックは、何ものにもとらわれ縛られないが、それでいてそ
れ自体が原理であるという「陰陽の思想」にこそ基づいているからです。
 私たちを支配し、私たちを律し、私たちを照らしだす「宇宙の秩序」は、陰陽の思想
を通じてのみ私たちの前に姿をあらわします。
 いや、宇宙の秩序とは陰陽そのものであるといえるでしょう。
                   *
 陰陽の思想は人間の欲望を肯定します。
 ただ、際限のない欲望を戒めるだけです。
 陰陽の思想は伸びやかな自由を尊びます。
 鋳型にはめた自由の観念や因習にまみれた自由の観念を正しくします。
 陰陽の思想は人間を幸福に導きます。
 幸福を他のすべての人々と共有しようとしない人間には同情するだけです。
 陰と陽は対立し、また相補います。
 小は小なるがゆえに大となり、大は大なるがゆえに小となります。
 弱は弱なるがゆえに強となり、強は強なるがゆえに弱となります。
 つねに変化してやまないこの世界の、こうしたダイナミックなありさまを明らかにする
のが陰陽の思想なら、その変転を正しく説明できるのも、また陰陽の思想なのです。
                    *
 陰陽の思想を「食」の世界に適用すれば、「正しい食」(正食)が見えてきます。
「正食」とは、私たちの生きる環境に対して陰と陽のどちらかが過剰にもならず不足もせず、この二つをみごとにバランスさせ融合させる「食」のことです。
 マクロビオティックは、この「正食」を通じて宇宙の秩序に調和するための実践であり、運動であり、思想の体系なのです。
 ですから、マクロビオティックによって心身の健康と幸福をつくるためには、私たちはいったん、陰陽の思想に降り立たなければなりません。
 そして、その深い部分を見つめると、私たちは次のことが理解できるでしょう。
                                ↓
                     「正食」が肉体と精神の調和を形づくる


     

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アトピーと食事の関係を教えてあげたいけれど

今日、デパートの食料品売り場のレジに並んでいると、一見して
アトピーの肌とわかる人が、前に並んでいました。
カゴの中には、コーラ・ポテトチップス・焼肉のお肉・牛乳・アイス
クリームなど、マクロビではギョッとするものばかり入っていました。
いつもは他の人のカゴの中なんて、目が行かないのですが、アトピー
の肌を目にしたとたん、ついカゴの中味が気になってしまいました。
案の定、これでは良くなるわけないよなぁ、と思うと同時に、マクロ
ビオティックを教えてあげたい衝動にかられました。
でも、余計なおせっかいは禁物。
でもでも、あれじゃ夜も眠れないだろうに・・・。
あの人は、いつかマクロビを知ってくれるのだろうか?
それとも、一生知ることなくつらい日々を送るのだろうか?
こんな時、私の気持ちは複雑です。
まるで、不作為犯の犯人になったような・・・。

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大森英櫻先生と素麺

先日、あまり暑かったので、夕食は素麺にしました。
マクロビを知る前の素麺のつゆは、「昆布と鰹節」で、しっかり「追い鰹」も
していました。
ところが、マクロビでは鰹節を使わないので、習い始めの頃「昆布と椎茸」
で麺つゆを作ったことがあります。
すると、家族から「香りがど?も・幸せ感がない・ちょっと寂しい」などと、
評判が良くありませんでした。
私は、「昔母がつくってくれた味だなぁ」と思ったのですが・・・。
その後、いろいろな味に挑戦しましたが、結局、「昆布と鰹節」に落ち着き
ました。
リマ・クッキングスクールで、先生に個人的に教えていただいた作り方も
あったのですが、それも不評だったので、家族の希望を優先したわけです。
そんな背景があるので、素麺を一口食べたとたん、息子は、
「あ?、オイシイ!。やっぱり素麺は鰹節だよね!」
と喜んで食べていました。
          ◇     ◇     ◇
大森先生は、骨折される日の朝、素麺をお腹いっぱい召し上がったそう
ですが、先生はどんな味がお好きだったのかしら?
よく、お蕎麦のたれについては、
「柿の甘みでもイヤだから、そんな時はお醤油で食べちゃうんだ。」
と仰っていました。
これからは、「素麺」を食べるたびに大森先生のことを思い出すでしょう。



 

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温泉の効用あれこれ

アトピーと温泉療法では、温泉で我が子のアトピーが治ったことを
書きました。
では、その温泉に関してのお話を。
日本ではどこに行っても温泉があって、身近な存在ですが、泉質を
選ぼうとするとちょっと大変です。
しかし、湯治には泉質が大きく影響するので、慎重に選ばなければ
なりません。
温泉博士の書いた本なども調べましたが、全国にはそういった本にも
載っていない、本当の「秘湯」があって、案外そちらの方が効いたり
するものです。
私が行った温泉もそんな「秘湯中の秘湯」で、どこにも載っていません。
地元の人しか知らないのです。
ところが、その温泉に行ってみると、九州や四国からアトピーを治す
ために先客がいたので、ビックリ。
でも、よく話を聞いてみると、口コミの口コミでした。
その温泉の泉質は、「アルカリ性単純硫黄泉:PH10.0」で、PHの値が
とても高いのが特徴です。
さてその温泉は、前述したとおり古く・汚く・ひどい所なのですが、女将
さんの話がそのマイナス面をカバーして、3週間耐えられたと言うのが
真実です。
その女将さんはかつて、都会で働いていたのですが、病気で足の切断
を宣告され、手術日も決まっていたけれど、どうしても諦めきれず、
親戚を頼って北海道の温泉にきたそうです。
車椅子が必要だったので、3人がかりで病院から連れ出してもらい、
3人に支えられながら温泉に入ったそうです。
そうすること3ヵ月、体に変化が現われはじめ、1年後には自力で
少し歩けるようになったと言うのです。
ちょうどその頃、その温泉の経営者が高齢を理由に閉館しようとして
いたのですが、女将さんはその温泉から離れたくなくて、夫とともに
その温泉の経営を引き継いだそうです。
それが、この温泉なのです。
そんな話を聞かなければ、病人だったなんて想像できないほど、ピン
ピンしている女将さんですが・・・。
3週間も滞在していると、病気が治った多くの実例を、宿泊者本人の
口から教えてもらえます。
こんなお婆ちゃんもいました。
4人姉妹で毎月1週間湯治に来るそうですが、84歳の長女は白内障
だったけれど、温泉のお湯で一日に何回も眼を洗ったら、白内障が
治ったそうです。
◇     ◇     ◇
湯治を終えて温泉を出発するとき、女将さんとご主人に涙のご挨拶を
しました。
そして、埼玉の家に到着すると時を同じくして、温泉のお湯がポリタンク
で届きました。
「家でも体に温泉のお湯をつけると、体が温泉のお湯を覚えているから、
治りが早くなるよ」
と女将さんが送ってくれたのでした。
また涙。

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