これはつい最近の投稿画像です
下は同じ画像を背景の色変更と露出補正をしたものです。
どちらが美味しそうに見えますか?
というより、撮影する時にはひょっとしたら撮影者には下のような玄米ご飯に見えているのかもしれません。
技術が年々進歩しているとはいえ、まだまだカメラの撮像素子や現像エンジンは人様のお目目にはとうてい叶いません。 なにしろ機械ですから。
機械の眼は四角いのです。 その四角い目の範囲に入ってくる情報(光)を総合的にまずは判断します。 それからエンジンによってはピントがあっているところの明るさや色合いを雑に判断して「こんな感じじゃ無いのん?」というオマトメを瞬時にしているのです。
そこで問題なのが最初の「総合的に判断する」という部分です。
これは民主主義的に数(面積)の多い順が判断対象になります。
上の画像ではパーシャルな色合いの茶碗や飯よりも個性の強い濃紺の四隅を強く判断して、陰性な(寒色な)画像にオマトメしてしまうのです。
下の絵は後からですが濃紺を陽性(暖色)に置換しました。 もし撮影時にこの色の背景にしたとすると、こう写るであろうとご飯の部分の露出補正もしてあります。
どうでしょう。 撮影するときのヒントになったでしょうか? ピンと来ましたか?
そしてもう一つ。
愛クラスの時に私は「撮影する時は器の1部分が構図に入っていればよいので、近づいた構図で写してください」とお願いしていますね。
あれはなるべく接写で米肌の状態を診せていただきたいのと同時に、カメラに前述の「ざっくりした勘違い」をさせないように背景を撮影時にカットしてもらう狙いがあるのです。
こんな感じですね。
背景が青でも赤でも気になりませんね。カメラも同じように背景を気にしなくなるのです。
中川善博 記
中川さん、こんにちは。
この記事には私がいつも感じていることが盛り込まれています。
カメラのいろはが解らない私は、ただ押しているだけ状態なので、使えない写真が量産されます(泣)
>そこで問題なのが最初の「総合的に判断する」という部分です。
この「総合的」というところでいつも泣かされています。
室内・逆光・動く被写体・様々な色のお洋服・瞬時。
こんな環境に拘束されながらの撮影は、なかなか難しいものがあります。
それでも皆さんの楽しい「氣」を写し取ろうと頑張っています。
これからも色々と教えてくださいね。
よろしくお願いします。
任せておいてください! がんばります!