雑感

新聞やテレビなどでは毎日のように老舗ガス機器メーカーの違法改造や経年劣化による一酸化炭素中毒死亡事故の報道がなされている。
おおよその機械類は安全装置が付いていて、このガス湯沸かし器の場合も同じで、もしもの時はガスが供給されずに湯沸かし器としての機能をストップしてしまうように作られているのだ。 
自動車は故障したら走らなくなるように作られている。 止まらなくなる故障の方がはるかに危険であるからだ。
ガス機器とて同じである。 異常がおきればガスの供給をストップする。
使えない。
苦情の電話をメーカーに掛ける。
修理をする。
また止まる。
電話を掛ける。 
あまりの多さに「えーい、止まらなくしてしまえ」となったのだろう。
昔家屋内の配電盤にはヒューズというものが着いていた。 今で言うブレーカーである。規定量を超える電気を使用すると熔解してヒューズか切れ、漏電被害を未然に防ぐ役目をしていた。
電気的知識の低い家人があまりに頻繁に切れるヒューズに業を煮やし、銅線や鉄線、ようするに針金で繋いでしまったのである。 当然のように過電流が流れ、火事を起こしてしまうことがあった。 今ではブレーカーが「バチン!」とOFFになるだけである。
便利な物は使い方を間違えると危険である。 ガスも炎も。 基本的な使い方を知らない人間が増えているのではないだろうか? この近代社会で。
ガス機器を屋内で使用するには換気が必要である。そんな基本的な事さえ忘れているのではないか?
そうして・・・・
「でしょ? だから危険なんですよガスは。」
「これからはやっぱりオール電化でしょう!」
ビジネスチャンスだと思ってるんだろうなぁ。

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コメント

  1. たま より:

    写真の無い善右衛門さんのブログも、新鮮!

    生きるための基本も忘れかけているのでしょうね。何のために食べるのかということも。

    本当にオール電化住宅多くなりました。新築の県営、市営住宅はほぼ100%オール電化だそうです。
    電子レンジの箱が無い状態(むき出し)で、電磁波をストレートに浴びることになるのですよね。

    毎日使用すれば、原爆と変わらない被爆なのかもしれませんね。

    でも、もう既にオール電化にされた方は、どうしたら良いのだろう・・・。答えは簡単。電磁波に負けない身体作りをマクロビオティックで手に入れることです。

    時々開催させていただいている、四国電力の公開キッチンスタジオでの仕事は、オール電化の中での料理教室。意味のあるものと思い、続けさせていただいております。

  2. 雲雨 より:

     北海道は住宅が高気密高断熱、その上、暖房機ほか湯沸かし器なども当然「室内」に設置。今回の事故の報告ではやはり道内が多いとのこと。もっと早く事故事例とその原因を公にしていればこんなに被害もでなかっただろうに・・・。それ以前に安全装置が作動しないようにするなんて!!
     生活の上で、「便利さ」「快適さ」も求めるけれど、やはり一番は「安全」であること。利益優先ではない企業がたくさん増えて欲しいです。
     わたしは自分が出来ること、「安全を求めてるんだよぉ~」と意思表示できるよう、製品や食材を選んでいこうと思っています。

  3. みーま より:

    便利になって、なにもかもブラックボックスの中に入ってしまい、これまで見えていた仕組みが見えなくなりました。見えなくなってしまうと、人間は怠け癖があるものだから、「仕組みはどうなっているのだろう?」と考えなくなります。普段はそれでも物事が回っていくものだけれど、いったん不具合があると大変。道理がわからないものだからパニックになります。

    便利さと引き換えに、人間はどんどんアホになっていきます。どこかで意識的に脳を鍛える必要がありそうです。

    (私の生業である特許翻訳は、そういう意味ではおもしろいです。理屈っぽくなりすぎるのが困りモノですが。)

  4. paru より:

    早く治らないと(部品の取り寄せに2,3日かかる)客からクレームがくると聞きました。
    消費者も楽で便利ならいいやと考えてはいけませんね~。
    これでオール電化にする人が増える・・・それもありそう・・・
    練炭を使っている時代は一酸化炭素に注意するのは当たり前だったそうで、
    「こたつの中の猫をひっぱり出したらかちかちになっていたことがある」と親に聞かされて以来とても怖いです^^;

  5. zenemon より:

    たまさん こんばんは。
    画像が無い記事を投稿するときは私が何かを言いたいときなんですね。
    過去にも何回かありました。
    オール電化のおしゃれなガラストップコンロの上にカセットコンロを置いて玄米炊いている人も居られますね。(笑)
    工夫が大事な世の中です。

  6. zenemon より:

    雲雨さん こんばんは。
    ほんとですね。
    メーカーも消費者ももっと真剣に命を考えなければいけませんね。
    便利さが幸せを運んでくれるとは限らないのです。

  7. zenemon より:

    鍵コメさん こんばんは。
    メーカーの「隠蔽」がずるずる出てきましたね。
    10年前の事故の被害者のお宅に副社長がお詫びに行ってました。なんで副社長なんでしょう?
    JR西日本は社長が詫びてましたが。

  8. zenemon より:

    みーまさん こんばんは。
    機械物の故障はだいたいが故障箇所を含む一帯のアッセンブリー交換や基盤交換になりましたね。 電気屋さんの修理というのを見なくなりました。
    人間の臓器移植も同じ理屈なんでしょうか?(笑)
    「ママー新しい顔買ってぇー、この顔飽きちゃった」てな時代が来たらどうしましょ(笑)

  9. zenemon より:

    paru さん こんばんは。
    実際に寒い(特に北海道のユーザーなど)夜に風呂に入ろうとして湯が出ないなんて、大変な事ですものね。 気持ちはわかりますが物が燃えると言うことは危険なことだという認識が欠けていくのでしょうね。 便利に使っていると。

  10. chie より:

    電化、ガス最近いろいろ考えます。
    昨日は、ガス会社の料理教室、来週は、電力会社の料理教室。

    ガス会社は、電化より料理がしやすい、電磁波も気にならない。
    電力会社は、ガスより、フラットでスマート、直接火が出ないので安全。

    どちらも、相手より、自分の主張。

    売り込みだけに力を注いでいるような気がします。
    昨日も、料理教室で、ガスが上手くつかず、ガスの臭いがすると、「そこは使わないでいましょう」
    ってなもんです。

    けど、実際私達は、自分で火の起こし方も知らない、無知な人ばかり。
    いつでも、火がつく、料理が出来ることに感謝しなければならないです。
    だから、それを、どう上手く使うかを考えていくことが、良い人生の選択に繋がるのでしょうね。

    zenemonさんは、電化調理器について、どう思いますか?

  11. tori より:

     火を使うことや火を使って調理することは、元来危険を伴うものだったのですよね。小さいころに、父が庭で炭をおこして鮎の串焼きを焼いていたときに、火をおこすって、大変なんだな~、と思いました。
     ガスが使えて、手軽に湯をわかしたり加熱調理できるようになった現代においては、人は火を使うことの危険性に無頓着になりがちなのかもしれませんね。また、手軽に火が使えるありがたさにも・・。

     電気の普及や豊富な食料など、現代の日本では当たり前になったことに対するありがたさや、また、火そのものの扱いについてなど、生活の基本的なことにもっと目をむけて、尊重して生活できれば、もっと謙虚に、毎日の基本的な暮らしを大切にして、便利な生活そのものに感謝して心豊かに暮らせるのかなぁと思いました。(自省・・。)
     生活の基本をおろそかにして、+アルファのものばかりを追い求めると、根本的なことで足元をすくわれかねないということなのでしょうか。
    (深く自省・・・。)

  12. zenemon より:

    ちえさん こんばんは。
    私は玄米菜食を始めるときに電子レンジやIH調理器を捨てました。 加熱は主にガス火でおこなっております。 
    オーブンもガスオーブンです。 
    本に書いてあったからとか、講義で偉い先生がそう言っていたからとかは私にはあまり関係ありませんね。 使ってきてやはり身体に優しい調理をしたかったから思い切ったというのが正直なところです。
    アドバイスをするなら、これから妊娠の可能性のある女性はIH系の調理器具は使わない方が良いと思います。
    丁度女性の子宮の高さで作動しますから。
    美味しさで言うなら中心から温まった素材より、外から内にむかって熱伝導していった素材のほうが美味しい事がわかりました。
    こんなところかなぁ。

  13. zenemon より:

    tori?さん こんばんは。
    人間はどこまで家電が便利になれば満足するのでしょうね?
    メーカーが買い換え需要を起こすためにとってつけた付加価値に踊らされてレジに人が並ぶのは愚かな人間のすることです。
    必要なのか不必要なのかをしっかりと見極める目が大事ですね。
    気をつけましょう。

  14. rakubin より:

    善右衛門さん、こんにちは。
    日本でそんなニュースが流れていたこと、知りませんでした。日本の家電製品は、アメリカやヨーロッパのものと比べると、過剰なくらい便利にできていますが、安心を疑うようなものならば何の意味もありませんね。電子レンジやIH製品で調理されるものの害も明らかになっていますが、市場に出す前にわかっているはずなので、発売時にリスクについても告知しておくべきですね。

  15. minmin より:

    善右衛門さん、おはようございます。
    こちらでも○○電力が強く、最近のマンションはオール電化が多いです。その中からガス有のところを見つけて3月に引越しました。
    それでもキッチンは電磁調理器が標準装備で、10万円プラスしてガスレンジに変更しました。
    42世帯中、ガスレンジに変えたのは我が家ともう1件だけとのことです。
    まあ、高齢者も多いので仕方ないのでしょうが。
    あっ、うちも引越しを機会に電子レンジは人にあげちゃいました。
    でも今はオーブンもないのでちょっと不便で、物色中です。

  16. zenemon より:

    rakubinさん こんばんは。
    今回問題になっている湯沸かし器は、PL法などができるはるか昔に設計された原始的な機械なので、メーカーの認識も疎かったのかもしれませんね。
    今回もですが、メーカーの隠蔽がいちばん見苦しいです。
    あらたむるに遅すぎるということはないのです。

  17. zenemon より:

    minmin さん こんばんは。
    マンションのビルにガス管の基礎工事がされていて良かったですね。
    ガスさえ引けていない高層マンションがあります。
    換気に気を付けてお料理してくださいね。

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