「北大路魯山人展」を観て感じたこと 惚れる生き方

「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを記念して、全国的に北大路魯山人展が開催されているようですが、ここ京都でも「京都国立近代美術館」で、「北大路魯山人展」が8月16日(日)まで開催されています。
京都高島屋にも魯山人の器コーナーが特設されていました。
むそう塾ではいつも伝えている内容がそのままこの魯山人展で解説してくれている感じがするので、むそう塾生にはぜひこの魯山人展を観るようにおすすめしています。

なお、館内には音声ガイド用のヘッドホンが有料で貸し出されていますので、ぜひそれを利用しましょう。
最低2時間は費やして観たいですね。
それほど学びや気づきがある内容になっています。

 
 

北大路魯山人展 京都

 
 

*   *   *

北大路魯山人展 京都2 

 
 

美しいことには誰しも憧れますが、それは単なるテクニックや上辺だけのものではなく、時間をかけてあらゆるところが結びついて、それらが美を織りなすように私は思っています。
そこには時間という陽の力がないインスタントでは、メッキのように剥がれ落ちることでしょうし、誰かの心を揺さぶることもないでしょう。
私たちの日常も同じことです。

魂のこもらない仕事はしたくない。
そんな私の生き方は限りなく陽性のエネルギーを必要とするのですが、そんな私の仕事観が、魯山人展を観ていると何だか妙に肯定されたような気がして落ち着きました。

「惚れる」
思えば私はずっと惚れながら生きて来たんだなと思います。
人に惚れ、物に惚れ、仕事に惚れ、土地に惚れ、心意気に惚れて歩んできました。
ずっと自分の手で確かめながら、つかみながら生きて来ました。
お金はかかるし(笑)、損な性格だなと思っていました。
でも、マクロビオティックを知ってみると、それは陽性な生き方であることを知って安心しました。
私に人生の進むべき道をきちんと指し示してくれたマクロビオティックの考え方に、私は心底惚れました。

そしてこの北大路魯山人展を観て、彼は持ち前の陽性さゆえにあの美の世界を創り出せたけれど、その陽性さゆえに哀しい想いもいっぱいすることになったわけで、彼の人生と陰陽を重ねあわせると、誠に面白い視点が出来上がります。
マクロビオティックがとやかく言われる時代になりましたが、普遍的に存在する陰陽二つのエネルギーは今までもこれからも変わることはありません。
その事実に自分の暮らしや心身を合わせて行く生き方をするべく、これからもこの視点を大切に生きて行きます。
陰陽に惚れた女として(笑)

 
 

カテゴリー: 京都やマクロビオティックのことなど | 2件のコメント

プロが教える鱧の骨切りマンツーマン指導と骨切りのポイント 

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上の写真は某有名料亭の鱧料理です。
とても期待していたのですが、残念ながら骨が1本舌に触りました。
通常のチクチク感とはちょっと違った感じです。
一緒に行った中川さんのお椀にもあったそうです。
中川さんによると、それは鱧の骨切りをする時のスピードが原因の骨ということでした。
骨にも色々の原因があるようです。
どうしてそのような骨が出来るかを詳しく説明してもらって納得しました。
お料理におけるスピードって本当に大切ですね。
参考のために、中川さんが麗可ちゃんにアドバイスをした骨切りのポイントの一部を記しておきます。

・前にシュッとする速度
・皮の半分まで切る
・十円玉を二枚にへぐ薄さ

*   *   *

舞ちゃんの鱧の骨切りに続いて、麗可ちゃんの鱧の骨切りがこんな感じで昨日あったそうです。
こうして一気に上達して行くのでしょうか?
麗可ちゃんは桂むきと刻みにまだ苦戦しているのですが、鱧との相性は良いようで、最初からなかなか上手です。
彼女は出汁巻き玉子ととても相性が良かったので、人はこんなふうに隠れた才能があるものなのかもしれません。
最初から「プロにしか出来ないから」とか、「中川さんでも相当練習したんだから」と諦めないで、自分にはまだ知らない能力が隠されているかもしれないと思って、挑戦してみるのも面白いですね。
では、麗可ちゃんの練習を見てみましょう。

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これで終わりです。
さあ、麗可ちゃんはどこまで上達できるでしょうか?
これから骨切りに挑戦する方々の参考になるように、中川さんと麗可ちゃんのメッセージ会話をオープンにしました。
( ゚д゚)ハッ!と気づくところが多々ありますね。
皆さんも頑張ってください!

 
 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 2件のコメント

鱧の骨切り無料指導のお知らせ

鱧の骨切りに挑戦する熱心な塾生さんが登場したので、その熱意にお応えして、中川さんが特別に骨切りの無料指導をしてくれることになりました。
プロだって難しい骨切りを、小さな女性の手で挑戦しようとするその心意気に感動しての大サービス講座です。
受講者の腕が許せば、鱧のおろし方も実際にご指導できるかもしれません。
理想的な鱧を入手しにくい関東の人には最高の朗報ですね。
鱧の骨切り用包丁を購入された人で、秘伝コース受講生の方はどなたでも受講出来ます。

 
 

【日程】
8月4日(火) 11時〜

【場所】
むそう塾の教室

【受講費】
無料ですが、材料費だけ実費をご負担ください。

【申込】
この記事にコメントを書き込んでください。
(7/31  24:00までに最終意思を確定してコメントすること)

鱧の棒寿司 鱧落とし マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(鱧の棒寿司 料理:京料理人  中川善博)

 
 

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鱧の骨切り 塾生さんが練習中です

先日鱧の骨切りの記事を書いたところ、2名の塾生さんが骨切り用の包丁を購入されました。
1名はスタッフの麗可ちゃんですが、彼女は昨日京都の有次さんで購入しています。
なんと、有次さんの社長さんに直接選んでいただいたのが、中川さんの遠隔アドバイスで選んだものと同じだったとのこと。
中川さんはそれほど写真を見ただけで包丁の良し悪しが分かってしまうようです。

もう1名は舞ちゃんで、東京のデパートにはなかったので、京都からお取り寄せだそうです。
まだ包丁が届かないのですが、上級幸せコースの包丁で骨切りの練習を始めたそうです。
中川さんからのメッセージ指導で、もうここまで会得しました。
凄いですね。
東京で鱧の入手に苦労しながらも、何とかして切れるようになろうとする熱意にエールを送ります。
中川さんとのやり取りがとても具体的で参考になるので、他に練習する人のために公開してみます。

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こんな感じでメッセージ指導は止まっています。
さあ、これから先どんな展開になるでしょうか?
楽しみですね〜(^^)

 
 

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夏には汁物を多めに摂りましょう 塩の種類にも気をつけて

マクロビオティック料理教室 むそう塾 京野菜の揚げ浸し

 
 

(賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し 料理:京料理人  中川善博)

「お出汁の取り方と体調に合わせた絶品お味噌汁講座」「2015年度 夏の特別料理講座 涼麺と賀茂茄子ピザ」が終わりました。
2日間福ZENをいただいたのですが、私が真っ先にお箸が伸びるのがこの「賀茂茄子と万願寺唐辛子の揚げ浸し」です。
このお料理は上級幸せコースのメニューに入っていますが、このお料理が習いたくてむそう塾に申し込んだという人もいらっしゃるくらい美味しい一品です。

茄子も唐辛子も陰性だからといって、マクロビオティックの陰性を避けているとこの美味しさにはありつけません。
ジリジリと暑い日差しの照りつける夏(陽性)にはいっぱい汗をかいて、キリッと冷やした(陰性)お料理がとても爽やかに感じます。
これは陰陽バランスが調和するので、体も喜んでいるためですね。

長い間陰性を避けていると、夏になっても汗をかけない人がいます。
マクロビオティックでは陰性が悪いのではなく、陰陽のバランスを取ることが重要なのですが、そこを勘違いしていると体調を崩しますから要注意です。
こんなことを書くと、じゃ、甘いもの(陰性)を食べてもいいのね!と短絡的にとらえる人がいるので、これまた要注意です。

陰性は陰性でも、私は夏には汁物の陰性をおすすめします。
暑い時には噛む行為(陽性)さえイヤになることがあります。
そんな時には、ただ啜る(すする)だけの方が心地よかったりするのです。
それは噛むより啜る方が陰性な食べ方だからですね。
ですから、冷や麦や素麺が美味しく感じるのです。

こんな時には玄米を100回噛みましょうなんていうと、拷問に感じる人がいます。
特に子供はダメですね。
総じて陽性な人はよく噛むことを嫌いますので、私は塾生さんの食べ方を見学していてその人の陰陽の確認もしています。
的中率高しです(^^)

ところで、美味しそうな京野菜の揚げ浸しですが、一般的な茄子や唐辛子より陽性さを内在していますので、この食材で作る揚げ浸しはそんなに体に悪影響を与えません。
このたまらなく美味しいお汁は、飲み干していただける味付けなので、格好のミネラル補給源になります。
汗をかく季節には上手にミネラルを補わないと、一時的に鼓動が激しくなったり、脚がつったり、頭痛がしたり、ミネラル不足の症状が現れます。
汁物は細胞への浸透も速いので、先日お伝えした悶絶そうめんつゆも飲み干してしまいましょう。
そんなことをしたら塩分摂り過ぎになると思う人は、塩分に対する正しい知識をもっていません。
腎臓病でよほど塩分制限をされていない限り、この程度のことでは大丈夫です。
ただし自然塩を使うように。

 
 

涼麺 温度玉子 マクロビオティック料理教室 むそう塾

 
 

(涼麺 料理:京料理人  中川善博)

 
 

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