片付けられる人と片付けられない人 片付け好きの人

12月も26日になりました。
あなたのこれからは、どんな過ごし方でしょうか?
私は埼玉の自宅に帰って大掃除をします。
普段留守がちなので、大掃除とともに片付けに結構時間がとられます。

何しろ夫は「片付けられない人」なのですから(泣)
「マクロ美風の家事アドバイス講座」でも書いていますが、「物には住所を与えよ」というのができない人なのです。
とにかく思いついた所に物を置きます。
ですから、忘れ物もしょっちゅうで、時には紛失もあります。
でも夫は、それがあまり気にならないらしくて、「忘れちゃった」とあまり落ち込みません。

一方私は、小学生の頃からの片付け好きで、夏休みや冬休みには頼まれもしないのに、家の中(押し入れの中まで)を片付けまくっていました。
キチッと整っている景色が好きだったんですね。
これはもう、単なる性分です。
ですから、夫と私はこれで陰陽バランスが取れているんだと、夫は勝手に言っています(笑)

 
 

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ところで、世の中には「片付けられない人」というのがいますね。
これはもう「数学が苦手」とか、「体育が苦手」とか、「音楽が苦手」というのに似ていて、生まれつきの特徴だと思います。
そもそも、どうやって片付けたらよいのか発想が生まれてこないようです。
ですから、そういう人には「方法」を教えてあげると、先に進むことができる場合があります。

しかし、その場合は時間の経過とともに、また散らかってくるので、先に書いた「物には住所を与えよ」という考え方が重要なのです。
つまり、定位置に置くということですね。
でもね、この住所を与えられない人が結構な割合でいます。
これはもう性格なので、本人が相当意識して、直すことをしない限り無理です。
まあ、性格を変えるのはそれほど難しいということです。

難しいことではありますが、やはり片付けられた方が気持ちよく暮らせるので、誰かの力を借りてでも、あるいはプロの力を借りてでも、片付けた方がいいです。
それは「氣の流れ」が変わるからです。
家の中にも、自分自身の中にも、「良い氣」が満ちてくるのが分かるからです。
そうすればご機嫌良く過ごせるので、無用なトラブルには縁遠くなります。

日本人はとても綺麗好きな国民なので、大晦日に向かって家族総出で大掃除をして、新年の初詣で氣を清めるのですが、最近はそれも薄れて来たように感じます。
旅行に行ってしまうんですね。
旅行が悪いとは言いませんが、ぜひその前にお掃除をしてから出かけましょう。
帰宅して玄関のドアを開けたとき、家の中の氣が違いますよ。

 
 

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マクロビオティックの創始者である桜沢如一先生は、お掃除をとても重要視する人でした。
なんでも磨き倒す人で、家の柱まで白くなってしまったとか(笑)
お掃除に関しては逸話の多い人です。
このブログにも過去記事として登場していますので、他の記事とともに目を通していただけると参考になるかと思います。

お掃除とは秩序をつけることである 2020.7.18
掃除とは心を掃除することである(家事アドバイス) 2014.4.26
なぜ掃除をするのか? 2009.7.15

むそう塾でも昔はお掃除のことを詳しくお伝えしていました。
1期生の頃はみんなで洗い物やお掃除をしていました。
最近はスタッフが洗い物とお掃除をするようになって、塾生さんはお料理に時間を費やすようになりましたが、ご自宅ではぜひお掃除も大事にしていただけると嬉しいです。

家の中の氣が良くなってくると、外出が減ります。
外より家にいるのが心地よくなるからですね。
過去の「家事アドバイス講座」を受講してくださった塾生さんにも、そのような変化をされている人がとても多くいらっしゃいます。
ぜひ「我が家が一番!」と思える空間にしましょう。

 
 

(教室の掛花 マクロビオティック京料理教室  むそう塾)

 
 

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2023年の授業がすべて終わりました

2023年12月24日に年内のすべての授業が終わり、25日は教室の大掃除をしました。
“あみ”さん、“ひかる”さん、“にっち”さんが、朝早くから大掃除を手伝ってくれました。
幸いにお天気もよくて、教室の隅々まで清々しい状態にしてくれました。
床も熱いスチームで拭き上げると、とても気持ちがよく、拭き掃除の大切さを実感します。
皆さんに心から感謝申し上げます。

お昼ごはんには、中川さんが「レバニラ炒め」と「麻婆豆腐」を作ってくれました。
今日の中川さんは中国人になったような感じです(笑)

 
 

(麻婆豆腐 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室むそう塾)

 
 

(レバニラ炒め 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室むそう塾)

 
 

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氣のこもったお料理の素晴らしさと多幸感

むそう塾生に“京子”さんという人がいます。
小学1年生と幼稚園児のお子さんを育てているのですが、ご主人を含めて毎朝3つのお弁当を作ります。
ただ作るだけでなく、お弁当の写真を撮ってXに投稿することを、毎日続けておられます。
土曜日も日曜日も休むことなく。

11月のある日の講座で、京子さんが教室に来られたとき、喉がつらそうでした。
「きのう、やばい所にいたので….」とのこと。
授業が進むにつれて、京子さんの状態はどんどん悪くなっていきます。
あの高めの声がガラガラになり、絞り出すようにしなければ話せなくなりました。
本当に辛そうでした。

京子さんが帰るときの状態を見ていたら、ああ、熱が出て寝込むだろうなぁという感じでした。
でも、その2日後の授業ではスッキリと元気に登場されるではありませんか!
そして、その間にもお弁当を作っていたのです。
なんて凄い体力!

普通なら喉だけでは収まらない状態なのに、そこで食い止める免疫力の高さに驚きました。
そこで思ったのです。
ああ、いつも召し上がっているお食事のおかげだなぁと。
何しろ京子さんのお料理は、和洋中どのジャンルを問わず凄いのです。
それらのお料理が日々体に入っているのですから、それは体力もバッチリ!というものです。

ただ空腹を満たすお食事ではなく、京子さんがご家族のために手作りしたお料理の数々は、しっかりと氣が込められていて、最強の仕上がりなのです。
ちょっとお弁当をのぞいてみましょう。

 
 

【12月22日(金)】
玄米御飯(夫:320g長女:130g次女100g、クコの実)、椎茸b、青梗菜中華スープ通、蓮根ボール甘酢餡、糠漬、みかん、夫は地鶏スープ(薄葛仕立)。盛込3つで5分29秒。

 
 

【11月4日(土)】
家族のお弁当。丹波栗入りお赤飯、糠漬、お吸い物。盛込1分29秒。

 
 

【11月3日(土)】
お寿司盛合わせ(サラダ巻、小巻2種玉子と梅紫蘇)、糠漬、お吸い物、みかん。盛込1分47秒。

 
 

【10月14日(土)】
長女への学習発表会軽食弁当。コッペパンサンド2種(ポテサラ、あんバター)。盛込13秒。

もちろん、コッペパンも京子さんが焼きました。

 
 

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いかがでしたか?
毎日3時半ごろには起きて、7時にはこのお弁当の投稿があります。
その合間に二人のお子さんのお世話もしながらなのですから、本当に目の回る忙しさだと思います。

上にあげたお弁当には、京子さんがこれから京都まで授業に出かけるので、残された家族のためのお弁当もあります。
こうして休むことなくキッチンに立ち続け、お料理を作り続けた結果が、免疫力の素晴らしいアップとなって、ご自分やご家族に還元されているのですね。

一口に「氣のこもったお料理」と言いますが、具体的に体感されたことがありますか?
普段は気づかないでお食事されているかもしれませんが、「氣のこもらないお料理」を食べてみると、その寒々しさが身にしみます。
美味しい、美味しくないとは別の味がお料理からするんですよね。
胃は満たされても心が満たされない感じです。

京子さんのお料理からは、多幸感が溢れていて、まさに良い氣を感じます。
ご家族を幸せにしてくれるお料理ですね。
そんなお料理を作り続けてくれる京子さんを尊敬しています。

 
 

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フェリチン値が低いと貧血になるので要注意!

人は本当に千差万別で、心身の健康面に関しても人それぞれの違いがあります。
食べたものの吸収がよい人もいれば、悪い人もいますし、体内に貯蔵するのが苦手な体質の人もいます。
その一つに「貯蔵鉄」というのがあります。

貯蔵鉄はフェリチンを検査すると、すぐ判明します。
表向きは貧血でなくても、いずれ貧血になる可能性が ある「かくれ鉄欠乏症(潜在性鉄欠乏)」までわかります。
健康診断でヘモグロビンの数値に問題がないと思っていても、このフェリチンの数値が低いと、なかなか体調がよくなりません。

実は、塾生さんでもこのタイプだと思われる人が何人かいます。
そういう人は、お食事をないがしろにすると、すぐ体調が悪くなるので「はは〜ん」となります。
ご本人は気づいていないかもしれませんが。

では、貧血で気になる症状をいくつかあげてみましょう。
疲れやすい、冷え性、神経過敏、肩こり、腰痛、背中の痛み、動悸、息切れ、湿疹ができやすい、月経の異常、注意力低下、イライラ、立ちくらみ、めまい、耳鳴りなど。
でもね、実はまだまだあるんですよ。

これは、鉄が赤血球の重要な構成要素として、酸素の運搬に関わっているからなのですが、活性酸素の消去や、神経伝達物質の生産にも関わっているからなんです。
貧血というのは、聞き慣れた言葉ですが、軽く考えないでもっと真剣に取り組んだ方がよいのです。

 
 

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ところで、西洋医学では上のように血液を数値で判断しますが、東洋医学では血(けつ)は「脾で作られると腎に蓄えられるが合わさったもの」とされています。
東洋医学での「脾」は消化器を指しますので、胃腸の働きがとても影響するのです。
そして、精を蓄えてくれる腎臓ですが、これも個人差がとても大きいです。

ということは、消化器や腎臓が弱い人は貧血になりやすいことになります。
人には生まれ持った体質というのがありますから、それと上手に付き合うしかありません。
もしご自分の体質で弱いところがあるなら、それを意識して生活すればよいので、西洋医学のようにすぐお薬で補おうとしなくても大丈夫ですよ。

腎臓は生まれつき強い人がいて、それはとても羨ましいことですが、弱い人はとにかく冷やさないことです。
特に冬は腎臓を絶対冷やしてはいけません。
家の中でも油断せずに足元を冷やさないようにしましょう。

 
 

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お食事としては、一にも二にもこの季節なら「牡蠣」がおすすめです。
冬の間中牡蠣を食べまくるくらいの感じでOKです(笑)
貝類もよいし、卵もいいですねぇ。
お肉やお魚も貧血の人にはおすすめです。

むそう塾生の皆さんは、牡蠣料理をいっぱい習っているので、困ることはないと思いますが、巷には牡蠣がキライな人が多いのです。
それは、正しい牡蠣の扱い方を知らないために、「まずい牡蠣料理」を食べた経験のある人や、牡蠣にあたったことのある人ですね。

貧血は体調不良の大きな要因になりますので、氣のこもったお食事をいただいて、元気に寒い冬を乗り切ってほしいと思います。

 
 

(京都の空 2023.12.21)

 
 

日本海側は大雪警報が出されていますが、京都はこんなにも綺麗な青空が広がっていました。
金沢にも富山にも新潟にも秋田にも塾生さんがいます。
この空をお届けしたい気持ちになってしまいました。

 
 

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これからは人生の盛り付けを! “腕”と道具を大切に!

金沢から大阪に向かっています。
美容室の予約が入っていたため、今回は金沢からの直行になりました。

昨日は雨も雪も降らず、ときおり薄日がのぞくお天気に恵まれ、無事に塾生(おはる)さんのお引っ越しが済みました。
新しい住まいに荷物が運び込まれて、荷解きされていくたびにお料理道具が出てきて、彼女の人生の主要部分がお料理だったことがわかります。

懐かしいお鍋、懐かしい道具、懐かしいお皿。
すべてが彼女の細胞の一部になっています。
お料理の“腕”は形として見えませんが、いざ作り出したら、見えない“腕”が次々と形となって来るのは、なんとも素敵なことだなと思いました。
その“腕”も、道具たちもぜひ大切にしてほしいです。

 
 

ところで、中川さんが「これからは人生の盛り付けをしなくちゃね〜」と、いかにも中川さんらしい視点からの言葉で応援してくれました。
そうです。新しい生活をスタートさせたのですから、今までとは意識を変えて、これからの人生を力強く踏み出してほしいです。
新しい環境で紡ぐ人生が、素敵な盛り付けになってくれることを、私も心から願っています。

 
 

(琵琶湖付近にて)

 
 

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