3月も中旬。
この頃になると暖かい日も多くなって、自然界はどんどん動き始めます。
と同時に、自然界の一部である私たち人間も心身ともに変化が始まっています。
それを強く感じる人、少し感じる人、まったく感じない人、それぞれだと思います。
と同時に、私のところに体調のことで気になるという相談メールが増えてきました。
ある人は強く出たり、ある人は気になる程度だったり、ある人は日常生活に支障をきたすほどだったりします。
皆さんが毒消しの知識をお持ちなので、アドバイスしやすいのですが、中には知識を持っているがゆえにそれに振り回されている人もいたりします。
私はマクロビオティックで毒消しなるものを知って、その重要性に感動したのですが、それはいつもお食事のときに「組み合わせ」として意識しています。
ですから、季節のたびに毒消しを意識して何かをすることはありません。
塾生さんからのご相談では、体調に気になることがあるので、それを解消したいという内容が多いです。
そういう場合は早くその症状を改善したいお気持ちなので、いわゆるお手当を含めたアドバイスをすることになります。
しかし、お手当というのは短期間するものであって、ダラダラと続けるものではありません。
お手当には外用的にするものと、食べ物として摂るものがありますが、お手当向きのものを日常的にせっせと摂ってしまうのはダメですね。
身体がそれに慣れてしまうからです。
身体には少し負荷をかけるくらいがちょうどよく、護りすぎても軟弱になってしまうので、お手当でかばいすぎない方がよいのです。
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中には毒消しメニューをしょっちゅう食べて、体内に毒をためないようにしようとする人がいます。
こういう人を私は「毒消しマニア」と読んでいます(笑)
つまり、潔癖症なんですね。
そんなに毒消しを意識しなくても、肝臓や腎臓ががちゃんと働いて、排尿も排便も普通にあるなら大丈夫です。
もっと自分の身体の力を信じてあげて、頭(知識)だけでコントロールしようと思わないこと。
毒消しのために何かを摂ろうと思うなら、「食べない選択」も効果があります。
いつも何かをする(作為)ことより、何もしない(不作為)ことが陰陽的にも納得できると思いませんか?
(春の京都タワー)