第203次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<203次 むそう塾 パスポート取得者>
Ka(89−3)さん

<寸評>

◆中川善博より
東京での講座の終わりにあなたをハグしたときに大泣きされましたね。
そのとき私の母の声が聞こえた気がしました。「なんとかしてあげなさい」と。
私は自分の母にしてやれなかった指導をあなたに授けました。
少しでも検査の結果が良化したのはこれ以上嬉しい事はありません。
これからも気を緩めずに消化吸収の良い中川式玄米ご飯を食べ続けてください。
ひとまず おめでとうございます。

◆マクロ美風より
愛クラスを受講されてからお引越しをして、環境もお米も変わった中での玄米投稿でしたが、よく頑張って続けられましたね。
34回に及ぶ玄米投稿指導は、中川さんがひたすらあなたの健康を願って続けたことです。
中川さんのお母様が玄米ではなく西洋医学を選ばれたため、その時にはしてあげられなかったことを今こうしてあなたに授けてくださったのは、とてもありがたいことですね。
これからは糠漬けとお味噌汁も味方に加えて、お医者さまもビックリされるような結果に結びつけましょう。
では、お味噌汁講座で再会出来ることを楽しみにしています。

 
 

魔法のメガネ マクロビオティック 桜沢如一

 
 

この本があなたの人生に大いに役立ちます。
健康へのヒントと生き直しのポイントがいっぱい書かれています。

(マクロビオティック料理教室 むそう塾 玄米炊飯指導によるパスポート取得者の過去記事はこちらから)

 
 

カテゴリー: むそう塾 パスポート発表 | 2件のコメント

マクロビオティックにおける動物性と鱧の生命力

鱧寿司 京料理人中川善博 むそう塾

 
 

(鱧寿司 料理:京料理人  中川善博)

過去に吉兆さんでいただいた「焼霜造り」が美味しくて、鱧落としは存在が薄くなった記憶がありますが、中川さんが作る鱧料理はどんなお味だろうとずっと想像していました。
それが今年の秘伝コースでは、その鱧料理を教えてくれるとなって、一番喜んだのはこの私かも知れません。
台風の影響が関西にもかなり大きくて、生きた鱧の入手にハラハラしながら当日がやって来ました。
いよいよ授業が始まって、中川さんが作ってくれた鱧料理の美味しさは、私が今までの人生で味わった鱧料理にはない世界を教えてくれました。
絶品とはこういう時に使うものだよね〜と思ったものです。

その美味しさに感動した秘伝コースの人たちが、あちこちで鱧料理の復習を始めました。
しかしどこで購入した鱧も中川さんのように「骨の存在を忘れる仕上がり」ではなかったのです。
それにがっかりしたむそう塾生たちが、それなら自分で骨切りをするしかないということになって、急遽骨切り指導をすることになったのでした。
鱧は日々成長していますから、日毎に骨は硬くなってしまい、素人が練習するには難易度が高くなってしまいます。
それで本当に急に開催日を設けて、都合のつく人たちだけが集まった骨切り講座でしたが、参加者5名なのに中川さんが用意した鱧は30匹でした(゚д゚)!

その日の様子はこちらにありますが、鱧をおろす前に大根の桂むきがあり、それを使って骨切りの練習です。
これは中川さんが編み出した練習方法で、これがとても効果的でした。
桂むきの指示が出ると、すっと桂むきが出来るむそう塾生って本当に素敵だなと思いながらその光景を見ていました。
その原点は幸せコースの最初の授業なんですよね。
基本中の基本がこんなところでも必要になります。

*   *   *

いよいよ骨切りです。
時計はすでに16時を指しています(汗)
それまでひたすら鱧をおろしていたのです。
その間にも鱧の生命力が強いことを確認して、みんなでビックリしたのですが、だからこそその強い生命力をいただいて暑い夏を乗り越えようとして、骨がいっぱいある鱧の料理方法が考え出されたのでしょう。

鰻ほど油こくなくて、白身魚のさっぱりさがありながらも陽性な生命力は、まるで京都の人のようです。
見かけや言葉遣いはしなやかではんなりとしているのですが、中には独自の芯の強さを感じます。
つまり、芯が陽性なんですね。

ところで、鱧料理をあれこれ頑張っている秘伝コースの舞ちゃんが、昨日のお弁当100点のコメントで次のような文章を書いてくれました。
鱧の陽性がジワジワと効いてきた感じですね。

鱧をいただくと、じわっと、気づいたら体力気力が続いている感じで、お肉よりも負担が少ない感じがします。

そうそう。これが同じ動物性でもお肉とお魚の違いです。
生きている時の体温が陰陽判断の一つの材料になりますが、マクロビオティックでは動物性を摂る場合はなるべく人間より遠いものを摂るように教えています。
人間より遠いというのは、学校で習った進化の歴史図を思い浮かべれば解りますね。
具体的にするため、イラストを二つご紹介します。

 
 

【資料:環境省

02_01

 
 

ヒトに至るまでの生物進化

pic_02

 
 

魚類は人間より圧倒的な昔に出現しています。
ということで、マクロビオティックではお肉よりお魚をおすすめするわけです。
最も危険なのは同種を食べることで、いわゆる共食いですね。
ですから狂牛病はマクロビオティックの考え方からすれば、当然の結果だと言えます。

でも今の人は、動物性というとすぐお肉を連想する人が多いですね。
お値段もお魚より安いことが多いし、何よりもお魚のお料理の仕方が分からないというのが最大の理由のような気がします。
でも、むそう塾生は中川さんからお魚をおろすことから始まって、お刺身・煮魚・焼き魚・椀種にいたるまで習えるのですから、とても心強いはずです。

疲れたなと思ったり、陽性の応援がほしいなと思ったときには、上手に動物性の力を借りて陰陽をコントロールしましょう。
舞ちゃんの文章にあるように、体への負担が少なくて気力体力に陽性の力がみなぎってくるのが分かると思います。

 
 

焼き鱧 京料理人中川善博 むそう塾

 
 

(鱧の焼き霜造り 料理:京料理人  中川善博)

なお、マクロビオティックの陰陽はお料理方法についても考えなくてはなりません。
私が鱧の焼き霜造りで感じた美味しさは、鱧落としより陽性な料理方法だったことが大きいです。
ですから、そんなに量を食べるものではありません。
これから秋に向かって、もう一つ美味しい鱧の食べ方があります。
「鱧しゃぶ」
中川さんはこの鱧しゃぶもかなり美味しい方法を開発されているようなので、松茸の出回る季節を今から楽しみにしています。
この鱧しゃぶが鱧料理の中では一番陰陽バランスが取れたお料理方法だと思います。

 
 

カテゴリー: 京都やマクロビオティックのことなど, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 8件のコメント

2014年版「夏から秋の極上お弁当講座」開催のご案内

先日、塾生さんから夏のお弁当講座を開催してほしいとのご希望がありました。
昨年と同じ内容でとのことです。
お盆の真っ最中ではありますが、急遽開催することにしました。
食材や料理方法が夏向きのものがあるため、8月中でなければ旬がずれてしまうからです。
ご都合のつく方だけになってしまいますが、タイトルどおり「極上」をお伝えします。

過去記事に私がこんなことを書いていました。
自分で書いておきながら本当にそうだと思います。

お弁当は健康の父だと私は思っています。
健康の母は家庭で食べる日常のお料理ですね。
両方が揃うと鬼に金棒な感じがします。
心を込めて丁寧に作られたお弁当は、日本の文化であり愛の形でもあります。
そこには芸術に通じる美学も存在します。
そんな素敵なお弁当を中川さんから習えるって幸せですね。

*   *   *

【講座名】
2014年版「夏から秋の極上お弁当講座」

【開催日】
2015年8月15日(土)

【会場】
「なかがわ」京都市左京区孫橋町18

【内容】
◆<お弁当のおかず11品1人分の作り方をデモ>
1 小茄子田楽
2 カレー・パスタ
3 じゃがいものガレット
4 きゅうりの中華ピクルス
5 トマト時雨煮
6 椎茸ビーフン
7 小茄子ししとう揚浸し
8 水玉南京
9 青ずいき簡単胡麻酢和え
10 赤ずいきのたいたん
11 万願寺とうがらしの肉詰め
◆<昼食>
福ZEN

【タイムテーブル】
・11:00  開場
・11:30~12:15 昼食
・12:15〜12:20 自己紹介
・12:30~17:00 デモ&試食
・17:00 記念撮影・解散

【定員】
10名ほど

【受講資格】
幸せコース修了者および在籍者

【お子様】
会場が狭いため、申し訳ありませんがご同伴出来ません

【受講費】
54,000円(消費税込)

【受講費の支払期限】
仮受付メールが届いてから7日以内

【申し込み方法】
こちらの予約システムから随時受付

【締切】
定員になり次第

【キャンセル料】
・入金前:0%
・開催日の15日前~8日前:受講費の50%
・開催日の7日前~当日:受講費の100%
(ご返金に伴う振込手数料はいただきません)

 
 

マクロビオティック料理教室むそう塾 プチトマトの時雨煮 

 
 

(夏から秋の極上お弁当講座のひと品 プチトマトの時雨煮 料理:中川善博)

 
 

カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項 | 2件のコメント

鱧の骨切り講座で成長したおはるさん

鱧の骨きり1 むそう塾

 
 

(鱧の棒寿司 料理:京料理人  中川善博)

2015年8月4日は、5名のむそう塾生にとっては記念すべき日だったと思います。
今回は急遽骨切り指導日を一方的に設置したため、都合がつかなくて参加出来ない人もおられて残念でした。
でも、日にちが経つとどんどん鱧が成長して骨が硬くなってしまうため、骨切りがもっと難しくなることから、少しでも早い日程での開催が必要だったのです。
ぎっしり詰まった日程の合間をぬっての臨時指導だったため、ご都合のついた人たちだけで集まりました。

この講座の告知をしてから塾生のおはるさんから相談メッセージがありました。
おはる美風さん、こんばんは。骨切りの件、今の自分には手を出しすぎなのか、今は包丁研ぎに専念する時なのかと自問してます。 希望しておきながら申し訳ありません。
美風おはるちゃん次第ですね。自分で決断しましょう。
私はおはるさんがご自分の意志で総合的に判断して決めてほしいと思ったので、私から具体的なアドバイスはしませんでした。
そろそろマクロビオティックの陰陽を活かした判断をしてほしかったからです。
それに骨切り包丁を買うためには5万円近い出費を伴うというのもありました。

直前まで悩んでいたおはるさんは、30日の朝突然に鱧の骨切り包丁を買ったとTwitterでつぶやいていて、正式に骨切り講座参加の意思表明をされました。
そして当日。
「緊張してドキドキなんです・・・」と不安げな表情で教室に現れたおはるさんでした。
でも、最初に桂むきからスタートしてみると、おはるさんはとても桂むきが上達していたのです。
ずっと手のアトピーがひどくて、桂むきの練習もままならない日々が過ぎていたので、ツヤツヤした大根シートを剥きあげて行くおはるさんの手元がまぶしく感じました。
と同時に、こうして桂むきに向き合える状態までアトピーが改善したことを、心から嬉しく思うと同時に、つらかった日々を想い出して、私は一人でウルウルしていました。

 
 

鱧の骨きり2 むそう塾

 
 

さあ、いよいよ骨切りですが、なかなか思うように切れません。
そりゃあそうです。骨切りは難しい技術なんですから。
でも、中川さんが丁寧にそばで指導しています。

鱧の骨きり3 むそう塾

 
 

なんとか最後までたどり着いて、写真のように骨切りした鱧を焼き上げることが出来ました。
ちゃんと流線が出ています。
やりきった表情のおはるさんにこちらも安堵の気持ちです。

鱧の骨きり4 むそう塾

 
 

最後に中川さんが作ってくれた鱧の棒寿司を試食したところ、あちこちから感動の涙がこぼれていました。
その美味しさと、もう幻で終わってしまうかもしれないと思った棒寿司を自分の手で作れると思った感動の涙です。
本当に嬉しかったのでしょうね。
おはるさんも泣いています。

鱧の骨きり5 むそう塾

 
 

*   *   *

今回のことでおはるさんは自信が一つ増えたと思います。
チャンスを活かす決断ができたこと。
最初から無理だと思わないで挑戦したこと。
鱧をおろすところが苦手で途中で離脱しそうになったけれど、最後まで頑張ったこと。
自分のおろした鱧でちゃんと合格のもらえる骨切りができたこと。

京都から夜遅い帰宅だったにもかかわらず、翌朝にはこうして鱧をおろして串を打って焼いてお弁当を作りました。
なんて素晴らしい進歩でしょうか。

鱧の骨切り 6 むそう塾

 
 

人は必ず成長する。
成長しないと思ったり諦めたりするのではなく、挑戦する心を失わないこと。
信じることができる人と密な関係を築くこと。
迷った時には後退ではなく前進を選ぶこと。

これらを可能にするにはマクロビオティックでいうところの陽性のエネルギーが必要です。
いざというときにスッと判断できて、ササッと行動出来る陽性さは傍で見ていても気持ちの良いものです。
それは食べ物や暮らし方の陰陽を意識することから始まります。
ただなんとなく生きているのではなく、陰陽のエネルギーの違いを知って、それを生活に取り入れることを提案しているのがマクロビオティックの考え方です。
そろそろおはるさんにはそのマクロビオティックの考え方が浸透してきたのでしょうか。
最近はなかなか良い氣が巡っていて、私も嬉しいです。

 
 

カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 5件のコメント

秘伝コース9月授業内容のお知らせ

秘伝コースの9月授業は外でお食事をして、中川さんからお料理のあれこれを解説してもらうことになりました。
もちろん器のお話も含まれます。
これまでいくつかのお店を候補にあげて試食してきましたが、マクロビオティックの考え方から大きくかけ離れないお店として「京都 瓢亭」さんを選びました。
お味はもちろん大切な要素ですが、人は食べることだけで生きるわけではありません。
食はその人の生き方のすべてが投入される場面であり、自分自身にも食のあり方が跳ね返ってくる大切なものです。

むそう塾の秘伝コースでは一流料亭を超えるお味をお伝えしていますが、それを外でも確認していただくための授業を9月に選びました。
今まで教わった中川さんのお味や技術とそのレベル、そしてむそう塾が本当に伝えたい食の奥深さや精神面への影響も一緒に感じていただけたら嬉しいです。
マクロビオティックでは氣をとても重要視しますが、その氣を再確認する意味でも瓢亭さんでのお食事は学びがあると思います。
当日はちょっとだけおめかししていらしてください。
服装もヘアスタイルもすべてがその人の氣につながりますのでね。
気持ちのよい一日を過ごしましょう。

【日時】
・土曜クラス 9月19日(土)
・日曜クラス 9月20日(日)
11時からお食事になりますので、10:45までにお店に集合してください。

【場所】
京都 瓢亭 本店 (別館と間違わないように)

【費用】
受講費からお支払いしますので当日は不要です。

京都 瓢亭 本館

 
 

(京都 瓢亭)

 
 

カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項, マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | 4件のコメント