玄米の炊き方講座を終えて マクロビオティックの最終目的

昨日は「玄米の炊き方秘伝(第94回愛クラス)」を開催しました。
受講者の内訳は、長野県1名・埼玉県1名・愛知県2名・京都府1名・大阪府1名・広島県1名の計7名で、再受講者3名、新人さん4名でした。
とても暖かな一日だったのですが、メンバーも穏やかな方が多くて、1月の愛クラスとは大違い(笑)の雰囲気でした。

教室で玄米炊飯をされた再受講者のMaさんは、ピピカシャンの見事な炊飯をされ、53点をもらいました。
幼いお子さんのこれからのために、美味しいご飯を炊けるようになりたいと再受講を決意されたのでした。
ご主人様が一緒に京都まで来られて、一日中お子さんの面倒をみてくれました。
最後に教室でご主人様にお会いしたのですが、すごーーーーく素敵なご主人様で、一目惚れしちゃいました♡
Maさんは宝くじに当たったような伴侶を得られましたねぇ。
亡くなったお母様がご主人様にご縁をつなぎ、お母様の生まれ変わりがお子さんです。
どうぞご主人様もお子様も大切になさってくださいね。

さてさて、新人さん4名はすでに他のマクロビオティック教室で習われていたり、玄米を何年も前から食べていたり、病気を抱えていたり、すでにマクロビオティックをご存知の方ばかりだったのですが、残念ながらそのマクロビオティックが体調の良い方向に貢献していない感じでした。
つまり、体調に合った食べ方や考え方が出来ていないんですね。

私がこのブログの最初から一貫して書き続けていること。
それは「楽しくなかったらそのマクロビオティックは間違っている」ということです。
マクロビオティックを知ってから食べ物をめぐって夫婦喧嘩をしたり、会話のない暗いお食事風景になるのは絶対間違っています。
人は体に良い食べ物を口にすると、自然に笑顔になれるからです。
これは体に良いはずだから我慢して食べるのだという食べ方では駄目です。
「良薬は口に苦し」みたいな食べ方では体は喜びません。

そもそもマクロビオティックの考え方は、人生を愉しく生ききるための考え方であって、食事制限をして修行僧のような食べ方をすることではありません。
陰陽という二つの視点で、生き方や人間関係やお仕事や社会のあらゆることとバランスを取って、やりたいことをやり抜ける生き方が出来るようにする考え方です。
ですから、もし今体調が悪いのなら、その体調を立て直して元気な体になろうよ、そして、その元気な体で人生を謳歌しようよ、という順番になるのです。

マクロビオティックの最終的な目的は、病気を治す(元気になる)ことではなく、元気になった体で何をするか? どんな人生を送るのか? ということです。
元気な体は通過点にすぎません。
しかし、その最終目的より健康法としての部分が独り歩きしているのが今のマクロビオティックの現状です。

病気治しのためにマクロビオティックの制限食を摂って、それを一生摂り続けるのではなく、なんでも食べられる体になって、バリバリとやりたいことをやり遂げる生き方のためにマクロビオティックは存在します。
その途中で制限的な食べ方が功を奏する人もいるというだけです。

あなたの認識はいかがでしたか?
私はこのことをお伝えしたくてブログを書いたり、むそう塾を運営したりしています。
むそう塾にはそのことを理解して、人生をより良く生きようとする頑張り屋さんが集まっています。
すごいパワーの持ち主も登場しています。
代表的なのはOBENTERSの皆さんです。

たった一度の人生です。
悔いのないように思いっ切り生きましょう!

 
 

中川式ちらし寿司 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式玄米ちらし寿司 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

【これから開催予定の講座一覧 最新版】

 
 

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「マクロビオティックの陰陽実験と個人別食べ方講座」を終えて

昨日は「マクロビオティックの陰陽実験と個人別食べ方講座」の4回目を開催しました。
この講座は1/11、1/30、2/11、2/27と4回に分けて開催し、延べ40名の方々がお集まりくださいました。
常々頭では理解したつもりになっているマクロビオティックの陰陽ですが、実際に体で目で体感していただくことを目的にこの講座を企画したので、皆さんの反応を見ていて、やはり開催してよかったなぁと思いました。

中川さんには陰陽でお料理を作っていただいて、皆さんの体がどんなふうに感じるか確認してもらいました。
こんなふうにお味噌汁も2種類用意しています。

マクロビオティック京料理教室 むそう塾 陰陽講座

 
 

(2/27のお食事風景より)

面白いことに、昨日は陰性バージョンのお味噌汁を体が美味しいと感じた人が9名もいました。
また、持参されたお味噌汁の塩分が体調に合っていない(陽性すぎる)人もいましたので、それじゃ陰性(主に甘いものや水分)をほしくなるだろうなぁと思ったのでした。

陰陽というのは頭で考えるだけではなく、こうして生活に落とし込んで行くことがとても大事です。
逆にいうなら、生活そのものが陰陽で動いているのですから、私たちがその陰陽をキャッチできる感性を磨くのがマクロビオティックの本当の活かし方だと思います。

3月21日には、4回の講座の上級編として、「最新のマクロビオティック食べ方講座  上級編」を開催します。
こちらの講座ではマクロビオティックの最新情報、食べ物にまつわる錯綜した情報の整理を中心に、日頃の疑問を解消していただくことを目的としています。
日頃はお料理を作ることを中心に時間が流れているむそう塾ですが、精神的に安定できて、希望の持てる時間(未来)を生み出すためにも、陰陽の確かな理解を土台にして情報に惑わされない自分になるためのお手伝いをしたいと思っています。

4回の講座にご参加くださいました皆様、ありがとうございました。
次は3月にウィングス京都でお会いしましょう。

 
 

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第223次「むそう塾 パスポート取得者」を発表します

<第223次 むそう塾 パスポート取得者>

Iw(93−2)さん

<寸評>

◆中川善博より
お忙しい職業婦人であったり、ちょうど転勤引っ越しと重なったりで投稿回数を稼げるか当初から心配されていましたね。
なかなか投稿が来ず、なかなか黒焦げが直らずにヤキモキしましたが最後にはとても美味しそうな玄米ご飯が炊けるようになりました。
時間を切り盛りしながらここまで工夫して学んだ炊き方やものの考え方はこれからのあなたの人生の強い味方と必ずなります。
お通じチェックをしながら末永く美味しい玄米ご飯を召し上がってください。
おめでとうございます。

◆マクロ美風より
ついにパスポートに到達しましたね。
まずはおめでとうございます。
愛クラスの後の懇親会で、あなたは物覚えの良い人だなと感じました。
それは玄米炊飯の方法をしっかり記憶されていたからです。
あとはそれをいかに実際の玄米炊飯に反映できるかにかかっていました。
愛クラス直後に転勤やお引越しがあって、なかなか玄米炊飯が出来なくて、果たして投稿期間中にパスポートが取れるのかという心配まで出てきました。
しかし、その持ち前の根性に火がついて、11回の投稿でパスポートが取れました。
それがあなたの実力です。素晴らしい!
これからは自信を持って玄米を召し上がってください。

 
 

マクロビオティック京料理教室 塾生作品

 
 

(マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生作品の玄米ご飯)

 
 

【関連記事】
「マクロビオティック京料理教室  むそう塾」の玄米炊飯指導の過去記事はこちら、パスポート取得者発表の過去記事はこちらのカテゴリーからご覧いただけます。

【これから開催予定の講座一覧 最新版】

 
 

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雛祭りのお菓子は桜餅ではない ひちぎりと京都人

関東と関西では何かと文化が異なって、それがまた面白くもあり、ややこしくもあり、お料理をお伝えするときにふと考えるところでもあります。
今月の秘伝コースでは「中川式桜餅」をお伝えしました。
その美味しさ、美しさは何とも表現しがたい世界であり、そこには艶っぽさを感じるのでありました。
しかしお下品になってはいけないギリギリのお色気。
それが中川さんの世界なんだなぁと実感したのでした。

 
 

桜餅 マクロビオティック京料理教室 むそう塾

 
 

(中川式桜餅 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

ところで、あちこちのお料理教室で「お雛様のお菓子」として桜餅を教えるところがあります。
これはもしかしたら関東の方が多いかもしれません。
桜餅にも関西式と関東式があるので、よけい混同しているのでしょう。
しかし、日本の文化は京都を中心にして発展して来ました。
特に京都は御所を中心に文化が広がっているので、お雛祭りの歴史的背景も含めて関東とは異なることが多いです。

もう10年以上前になりますが、マクロビオティックの某先生がお雛様の飾り方について解説してくださったことがありました。陰陽を使って。
「左近の桜 右近の橘」という言葉の説明から入り、お雛様そのもののお話でしたが、その時のことを想い出しながらお雛様のお菓子のことを考えました。
中川さんによるとお雛様のお菓子は桜餅ではないと言い切ります。
では何がお雛様のお菓子なのか?
それは「ひちぎり」とのこと。

ちょっと検索してみると、面白いのがありました。
「ブランドを守る菓匠の心意気」
京都人らしいなあと思いました。
ブランドという視点は京都の人に感じるところ多々ありなので、クスッとしてしまいました。
「商売人であっても、譲れないところは譲れない。世間に迎合していては、結局その文化はすたれていく。敷居が高いと言われても、その高さがあってこその京都と違いますか」

中川さんにもそんなところを感じる今日このごろなので、きっとむそう塾生の皆さんには、そんなところが伝わっていることでしょう。
これが千年を超える文化を守り伝える京都魂なのかもしれませんし、自分の中に軸を作る時のコツのようにも思えます。
周りに振り回されないで自分を貫くための指針は、案外お雛様のお菓子ひとつとっても隠れているのかもしれません。


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歯医者さんのこと 食べ物のこと

昨日は一日中歯医者さんの診察台の上にいました。
8:45〜17:45まで何してるの?って思われるでしょうが、あるんですねぇ。
歯を守るために最後の最後まで賭けのような治療をしてくれる先生がいらっしゃるんです。
私は元々歯の質が弱いタイプだったらしくて、小学生のころに虫歯の治療をしていました。
その後何回か歯医者さんのお世話になっていましたが、その時点で4本の歯を失っていました。
マクロビオティックを通じて知り合った人のご主人様がたまたま歯医者さんで、そのご主人様は「玄米先生」と呼ばれていて、年齢も私と半年違いで、何かと親近感が湧いてその歯医者さんに通うことになったのがかれこれ10年以上前です。

当時の私は歯周病を抱えていたので、それを治したいと思っていたのですが、その先生の治療方法は歯のみならず生活全般に及ぶ指導がなされて、どれもこれも納得の行くものでした。
それでその先生に歯の治療をお任せしているのですが、生活の仕方や歯磨きがちゃんと出来ていないと、その結果として歯に異常が出てきてしまいます。
24時間のお口の中の環境のみならず、食べ方から呼吸の仕方までもが歯に影響するのですから、体って正直だなぁと思います。

ということで、私は前日に高松入りするため、夜に京都を出発しました。
その日は京都も冷え込む一日で、出発前に高松のお天気を調べると「うわ!」という気温でした。
高松も寒い模様。。。

高松夜

 
 

岡山駅でマリンライナーを待っていると、「出雲サンライズ」が。
東京から出雲までご縁を求めて旅するお若い女性が多いそうですね。
(ご縁に恵まれますように)

出雲サンライズ

 
 

やっとホテル到着。
もうすぐ24時です。
手前の黒いところは「玉藻公園」

高松2

 
 

高松1

 
 

写真では良さがお伝えできないのですが、実際はもっと夜景が美しくて、しばし日常の慌ただしさを忘れて海を見つめていました。
この日は大学受験の影響で、どのホテルもいっぱいだったのですが、いつも使っているカード会社経由でやっとお部屋が取れました。
深夜すぎても「夏のお弁当講座」の受付対応に追われ、パソコンとは離れられない日々です。
予約システムが混雑した影響がここにも出ていて、申し訳ないなぁと思うことしきりです。

さて、朝になりました。
外は気持ちの良い晴れ\(^o^)/
6時半から起きていたのですが、ふと外は何度だろうを思ってiPhoneから調べるとマイナス!
ひゃあ〜、ロングカーディガンを増やして来て良かったε-(´∀`*)ホッ

高松

 
 

さあ、治療開始です。
この歯医者さんは東西南北すべてに窓があるのですが、特に南側と西側の窓越しにはお庭の四季が感じられて、治療中の気分転換になります。
私が座っていた診察台の前の庭には小鳥がエサをついばむ台が設置されているので、入れ替わり立ち代り小鳥がやってきます。
昨日はメジロがつがいでみかんをついばんでいましたが、写真を撮ろうとすると1羽になってしまうのです(残念)。

高松3 メジロ

 
 

メジロ

 
 

ツグミやヒヨドリも出入りする飽きないお庭です。
こんなお庭を眺めながら昨日の治療は終わりました。
先生は精一杯の治療を施してくださいました。
さて、この歯の末路はどうなりますことやら。

治療終了後は、院長先生ご夫妻が作っている畑の見学に連れて行ってくださいました。
海を眺めながらくねくねした道を登って行き、また下り坂になった所にその畑はありました。
ぼんやりと手前に見える深い部分は溜池だった所で、高松にはこういう溜池がかつては3万箇所くらいあったそうです。
今は半分くらいになったそうですが、昔はここに水を貯めて稲を作っていたようです。
水不足が多い高松ならではの景色ですね。
遠くに岡山県の陸地が見えます。

高松 岡山

 
 

帰り際に先生が蕪を抜いてくださいました。
発酵した土壌と一日中太陽が当たる場所で育てられた生命力豊富な蕪を見て、「ああ、こんなエネルギー豊富なお野菜なら、ほんの少しで満足出来るなぁ」と思ったのでした。

そして今日はその蕪をいただきました。
洗う時にこんなにひげ根がたくさん! そして長い!
栄養分をしっかり吸収するために、自然に伸びて来るんですね。
そしてそれを可能にしてくれているのがふかふかした土壌です。
それもそのはず、ここの土壌はあの吉田俊道さんが直接指導してくださった土なのです。

 自然栽培 蕪1

 
 

しっかりした葉っぱからはエネルギーが伝わってくるようです。
自然の甘味が豊富で、スッとやわらかくなって、太陽の恵みとともに大地のエネルギーをいただいている実感がいっぱいで、ものすごく幸せな気分になりました。

自然栽培 蕪2

 
 

今はビニールハウスで栽培されたお野菜や、農薬だらけのお野菜がスーパーに出回っています。
そういうお野菜のエネルギーは必然的に低下しているので、いくら食べても「心の満足」は得られにくくなります。
ですから、その分を甘いもので手っ取り早く満足する方を選んでしまうんですね。
でも、それは波動エネルギーの低い満足であるうえ、糖分を摂っていますから、当然のことながら体調は絶好調とはいいがたくなります。

マクロビオティックに限らず、食材の旬を意識して、産地や栽培法を確認して、良質の食材をいただく食事法は、自ずから少量で満足しますので、結果として安い食事法になります。
常々そんなことをむそう塾で塾生さんに伝えながら、こうしてブログで発信し続けているのですが、今はそれを実行してくれた人たちが結果を出してくれているので、日々手応えを感じているところです。
病気が改善されたり、体力がついてアクティブにお仕事をこなされているご報告を受けると、お伝えしていて良かったなぁと思います。
これからは、息子にもそんなことを伝えて行きたいなと思っています。

 
 

これから開催予定の講座案内(2016年2月25日現在)

 
 

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