中庸のマクロビオティックを提案したい理由

昨日は「中庸のマクロビオティック=むそう塾スタイル」という記事を書きました。
中庸のマクロビオティックというのは、むそう塾をスタートさせるとき、中川さんとしっかり話し合って決めたものです。
私はリマ・クッキングスクールの出身、中川さんはクシ・マクロビオティックの出身なので、それぞれの認識を統一させる必要があったためです。

中川さんは長い間皇室に通じる老舗の京料理の現場で培った知識と技術がありましたから、その視点から日本文化の伝統を踏まえてマクロビオティックの問題点を洗い出してくれました。
私は、何年もかけて接した多くの人達のマクロビオティックの受け止め方や、体調の現実を軸に改善点を洗い出しました。
こうして「ここ」という路線を設定したのが「中庸のマクロビオティック」だったのですが、ややこしくなるので「むそう塾スタイル」として通して来ました。

むそう塾を始めて丸8年、その間にこの「むそう塾スタイル」は確実に多くのご家庭で幸せを生み続けてくれています。
桜沢如一先生が目指した食べ物から人生を切り開いて行く方向が間違いなく実現できています。
何を食べるかも大切ですが、何のために生きるかはもっと大切です。
しかし、その生き方は健康な心身に恵まれてこそ実現できることが多いので、まずはちゃんとしたものを食べようよ、と言い続けて来たのでした。

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その間にマクロビオティックや玄米菜食を取り巻く現状は徐々に変化を始め、一方は陽性なマクロビオティック、もう一方は陰性なマクロビオティックが軌道修正しつつあります。
その双方ともに、極端な方向から中庸寄りに近づいた結果となっていますので、やはり現実はうまく揺り戻してくれたなぁと思うのです。

具体的には、陽性な玄米菜食を勧めていた人たちが塩分量を減らす指示を出したり、塩抜きメニューを提案したり、陰性なマクロビオティックを教えていた人たちの中で、動物性食材をすすめるようになったり、動物性メニューを教えるようになったところが出てきたことです。
つまり混乱しているのです。
前説を修正するのは悲しいし勇気がいります。
しかし、修正しないよりはましです。
これらの動きは、体調が思わしくない人が目の前にいる現実に動かされた結果だと思います。

先の記事で私は心身ともに弾力のない人が多くなったと書きました。
そういう人たちのために、とにかく解りやすくて実行しやすくて、確実に弾力を取り戻せる食生活のあり方を伝えるのが急務だと思っています。
それは食育なんて生ぬるいものではなく、もっとダイレクトに心身に働きかける方法が求められます。
その具体策を盛り込んだものが、食べ物の力を借りて心身の弾力を築く「中庸のマクロビオティック」です。

詳しくは次の記事でご紹介します。
きっと、なあんだこんなこと?って思われるかもしれません。
でも、その「こんなこと」が出来ていないのが今の時代なのです。

なお、「むそう塾スタイル」については、下記の記事をお読みくださいませ。
マクロビオティック料理教室としてのむそう塾スタイル 2013.11.6

 
 

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(松茸入り玄米ご飯 料理:京料理人  中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

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