笹本恒子さんのことが過去記事にありますが、たまたま今回も笹本恒子さんの記事に出会いましたので、ちょっと書いてみたいと思います。
生き方として教えられることは多々ありますが、やはり私が一番気になるのはお食事のことです。
その部分をご紹介しますね。
ー引用はじめー
元気の秘訣を尋ねられた笹本さんの答えは「3食しっかりいただくこと」「昔のお医者さまは歳をとったら菜っ葉と豆腐を食べなさいと言ってましたが、私はそれに反して、若い頃から肉食です。そして主食はいただかないで、赤ワインをいただきます」
子供の頃から両親に言われてきたのが「食べるものが貧弱だと品性が悪くなる」「おいしいものをちょうどいい量食べなさい」という言葉。
『おしゃれな人は、食べ物にかける分を節約して高いものを着ようとする人が多いけれど、それは一番”精神が下品”な事よ』という笹本さんは、どんなに貧乏しても、自分の体をつくってくれる食事には一番贅沢をしなくてはダメだという考えなのだそうです。
旬のみずみずしい材料を手にして、その味や美しさを生かすように調理し、自然物の命をありがたくいただく――。食事は「生きよう」とする大切な時間。決しておろそかにはしたくないのです。
ー引用終わりー
* * *
笹本さんのようにお元気でご活躍されている人を知ると、多くの人はその健康法を知りたがります。
私もその一人ですが、いつも帰るところは同じです。
それは、「一人ひとりの顔がみんな違うように、その人の体内もみんな違うから、絶対これがいいという健康法はないのよね。」というものです。
Aさんに良い健康法がBさんにも良いとは限りません。
健康雑誌では次々と色々なことを取り上げていますが、「そういう人もいる」という程度ですね。
むそう塾でつぶさに塾生さんを観察していても同じような傾向を確認できます。
マクロビオティックの考え方に凝り固まって精神面まで不健康になっている人、マクロビオティックの考え方を取り入れて精神に自由さを伴った健康を手にしている人など、色々な塾生さんがいます。
笹本さんと同じ食事だけを真似すれば元気でいられるという単純なものではありません。
私が笹本さんの記事から感じることは、「お食事は精神を作ってくれるもの」として大切に向き合っておられるその姿勢です。
ご両親から言われていた言葉はそのままマクロビオティックの考え方に通じます。
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私の過去記事にある笹本さんの言葉で、
「とにかくやってみなさい」
「すぐ自信がないと言うけれど、やってみないと分からないでしょ?」
という姿勢は、誰にも当てはまります。
むそう塾では「自信がない」という塾生さんの言葉を日々聞いていますが、だからこそ「やってみる」必要があると思います。
今年も鱧の骨切りに挑戦している塾生さんが何名かおられます。
去年までは中川さんの中でも「鱧の骨切りは素人には無理」だと思っていたのですが、向こう見ず(笑)な塾生さんのおかげで、その思い込みを軽く覆してくれました。
ということは、むそう塾生はいつしかもう素人の域を出ていることになります。
幸せコースの時からコツコツと積み重ねてきた技術が、プロでも難しいとされる骨切りに挑戦できるようになっていたわけですからね。
これも「やってみないと分からない」ことでした。
それから、愛クラスの時にはヒョロヒョロして消え入りそうなほど陰性だった塾生さんが、幸せコース・上級幸せコース・満足コース・秘伝コースと進むにつれて体力がついて病気も克服して、元気に骨切りをされている姿を目にすると、彼女の「諦めない」精神力に教えられるものがありました。
最初から「あなたには無理」ではなくて、自由に挑戦させてあげて良かったと心から思います。
彼女がここまで出来るようになることは、まさに「やってみないと分からない」ことだったのです。
パソコンやスマフォの前で躊躇しているあなた。
自信がないのなら、とにかく一歩前に踏み出しましょう。
(鱧寿司 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)