2017年12月31日の朝日新聞の声欄「告白」に次のような投稿がありました。
「夫の弁当どうやって作ろうか」 主婦 花岡薫(長野県 31)
実は、こんなことを投稿するのは恥ずかしいのですが、夫のお弁当を作ったことがありません。何回か作ろう!と思って、インターネットや本などで色々調べてみたのですが、いざ作ろうと思うと重たい腰が上がりません。世の中の奥様の皆さんは、どうしているのでしょうか。朝早くに起きて、お弁当を準備しているのでしょうか。それとも、前日に用意しておいて、冷蔵庫に保存しておいて、朝、仕事に出かける夫にお弁当を持たせてあげているのでしょうか。
今は100円ショップにとても可愛いお弁当のグッズなどが色々売っているので、まずは自分のテンションを上げて、お弁当を作ろうと思っています。夫の喜ぶ顔が見たいので、2018年こそは頑張ろうと思います。
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お弁当でお悩みの奥様、お母様たちはとても多いと思います。
この投稿の主婦のように、ご主人様に喜んでもらいたくてお弁当を作りたいと思っている人も多いことでしょう。
しかし、お弁当は、家でお皿に盛り付けるお料理よりも難しいのです。
時間の経過による味の劣化、汁こぼれ、食中毒などの問題があるからです。
でも、そんなことを言っていたらいつまでもスタートできないので、まずは作り始めるのがいいでしょう。
その結果、失敗を重ねながら上達していくのです。
特に男性はグッズよりもお料理そのものを求めますから、味が勝負の直球です。
普段ご家庭で作るお料理が美味しく作れるようになるのが一番ですね。
あとは愛情を詰めるだけです。
「お弁当とは自分を持って行ってもらうもの」
それは、お弁当を食べてくれる人と作り手が離れた場所にいても心は通い合っていることを意味します。
それが親子であったり、夫婦であったり、他人への差し入れであったりしても、そこにはいつも作り手が存在します。
作り手の気持ちをお料理に込めたものがお弁当なのです。
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むそう塾生のお弁当投稿は、実に素晴らしいものばかりですが、お約束として当日の朝作ったお料理しか詰めません。
玄米ご飯も朝起きてから炊きます。
ただし、お漬物や佃煮など、保存食は詰めてもかまいません。
来年からお弁当を作ろうと思われている方、あるいはお弁当が必要な環境になる方、色々でしょうが、むそう塾のお弁当投稿の写真を参考にしながら、食材の旬を踏まえてお料理されてはいかがでしょうか。
それだけでも美味しさに一歩近づきますよ。
そして、旬の食材からはエネルギーがもらえます。

(玄米稲荷寿司 料理:マクロビオティック京料理教室 むそう塾 つむぎさんの12月31日のお弁当)
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