新型コロナウイルス対策としてぜひ実行したいこと 瘀血状態にしない

東京都の新型コロナウイルスの新たな感染者数が、2020年11月11日は317人だったそうです。
しかし小池知事は、「東京都に住んでおらず、来たわけでもないのに、検体だけが都内に持ち込まれて陽性と確認された人がきょうは22人いるので、実質は300人を切る数字だ」と言っているそうです。

11月10日が293人だったそうですから、連日300人前後というところでしょうか。
その中で無症状の人は100人を超えているそうです。
そもそも、PCR検査で陽性=感染者とすることに問題があるのですが、その是非は別にして、じゃあ、私たちはどうしたらいいの?という視点で書いておきます。

このブログでもいくつか記事を書いてありますし、2月からたくさんの情報に接して来た私たちは、もうそろそろ自分の頭で考えられるようになっているのではないかと思います。
それだけ私たちも学んだわけです。

しかし、そうは言っても、数字だけ見て反応する人が周りには多いでしょうから、その中でも少なくともむそう塾生にはあわてないで、しっかり体の免疫を高めるような暮らし方をしてほしいと思っています。
(できればその他の人も同調してくださるとうれしいです。)

 
 

【先天の元気 後天の元気】

寒いときというのは東洋医学的には「肺」と「脾」を侵す病気が増えますが、まさにCOVID−19も「肺」と「脾」に主な症状が現れていますね。
「脾」というのは西洋医学の「脾臓」とは少し違っていて、消化器も含む広い概念です。
私は東洋医学的な視点で記事を書いていますので、ここで使う脾臓とは、摂食・消化吸収・栄養・活動などを包含する生命力に関する機能だと思ってください。

東洋医学では生命力のことを「元気」といいますが、その元気には2種類あります。
① 腎臓が作る元気=先天の元気
② 脾臓が作る元気=後天の元気

これは望診する時にいつも思うのですが、申し分ない「先天の元気」を親からもらっていながら、「後天の元気」が得られていないために、「先天の元気」が削がれてしまっている人がかなりいらっしゃるのです。
本当に多いですよ、こういう人。

先天の元気が少なく生まれてきた私は、後天の元気で補いながら生きているのが現実なので、うらやましいお話なのですが、ご本人はそのことに気づいておられません。
ですから、私はそういう人たちに「親からはとても良い体をもらってきたのだから、それを活かすように生きようね」と言っています。

 
 

【腎臓と脾臓は陰陽の関係 瘀血状態にしない】

東洋医学やマクロビオティックを学んだ人なら、陰陽という考え方を日常的にしますが、この腎臓と脾臓の関係はまさに陰陽なのです。
言い換えると、車の両輪のようにお互いが依存しあっているのです。
そして、ここで免疫を高めているのです。

つまり、脾臓の働きが弱くなると、どんどん体力が落ちて免疫も低下してしまいますので、なんとしてもこの脾臓を元気な状態にしておきたいのです。
万が一脾臓がやられてしまうと、味覚がなくなり、重症化すると食事も摂れなくなって、栄養不足で衰弱してしまいます。

COVID−19は、高血圧や糖尿病の既往歴がある人が重症化しやすいということですが、これはそもそも「瘀血(おけつ)状態」にある人たちなので、それまでの生活状態がCOVID−19を重症化させていることになります。

ですから、私たちにできることと言ったら、瘀血状態にしないことです。
そもそも「瘀血」というのは、生活習慣が悪くてなってしまうわけですから、まず第1には食生活を改善しましょう。
① 動物性は控えめにする
② 加熱した野菜を摂る
③ 味噌汁をのむ
④ 腹八分目を守る

第2に冷えないこと。(寒邪)
第3に体に余計な水分をためないこと。(湿邪)
これだけは実行しましょう。

なお、案外知られていないのが、甘いものは体に水分を溜めてしまうことです。
つまり、体の中で水はけを悪くしてしまうんですね。
甘いもの好きな人にはぽっちゃりした人が多いでしょ?
あれは実は水太りなわけです。

 
 

まだまだ書きたいのですが、コロナがテーマだと延々と長くなりそうなので、きょうはこのへんで。

 
 


(パルスオキシメーター)

 
 

私は呼吸器系がそんなに丈夫ではないので、万が一のために「安静時動脈血酸素飽和度」をすぐ計測できるように、パルスオキシメーターを用意してあります。
春には品切れだったのですが、5月すぎに豊富に出回って来ました。
時々97〜96になりますが、今晩は98でした。

 
 

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【ご案内】
これから開催予定の講座案内 最新版
中川式糠床宅配のご注文方法
中川式糠漬け(じゃい安Direct)のご注文方法
中川式鉄火味噌のご注文方法
シリットecontrol 鍋のご注文方法
むそう塾が教えている陰陽料理名一覧
【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
中川善博から娘へのお弁当
中川善博厳選!おすすめ器具と食材

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +

 
 

カテゴリー: 新型コロナウイルス, からだ | コメントする

とあるお店でのオーダーミス

昨日、デパートのレストラン街で鰻屋さんに入ったときのこと。
私より先に着席されていた後ろの方の席に、出来上がったお料理が運ばれていった。

客「え? 一人分?」
店「はい、1つのご注文なので。」
客「いや、常識的に考えてもおかしいでしょう。二人で来ているんだから・・・ 2つで注文したよ。」
店「伝票が1つになっておりました。すぐ作りますが、お時間は大丈夫でしょうか?」
客「はい。」

それから20分。
「もう出よう」という男性の声とともに、ご夫婦がお会計に行った。
奥様がお会計をする間、ご主人は「20分間、店から何の謝罪もない、こっちが悪いみたいじゃないか。」と文句を言っていた。
「もうこの店には来れないね。」という言葉とともにご夫婦は去った。

お会計の人は「申し訳ありません」を二度繰り返したが、その言葉に誠意は感じられなかった。
どうやら、オーダーを受けた店員さんはパートが終わって、次のパートさんでこの場面になったので、内心「自分のせいじゃない」と思っているのかもしれない。
しかし、誰が受けてもお店としての注文だから、もっと謙虚にならないとね。

 
 

ここで2つの疑問があった。
このご夫婦は静かすぎて、これ以外の言葉が聞こえてこなかったこと。
女性の声は一度も聞こえてこなかった。
こういう場面なら、もう少し会話の声が聞こえて来てもおかしくはないのだが・・・。

そして、お店の人が普通にお会計をしていたこと。
私がお店の人間なら、そのままお会計はできないなあと思った。
全額無料にして平謝りするか、お時間がゆるせば今出来上がるもう一つの鰻を召し上がってもらって、お代は一つ分しかもらわない。

オーダーの時点で個数を確認しないという初歩的ミスが招いたことだから、非は店側にあるからだ。
しかし、オーナーが店にいないとこういう結果になるのかな?

それから余計なことだが、後で追加することにOKを出して、そろそろ出来上がりそうだった鰻のお代はどうなったのだろう?
二人分払った?
なぞである。

 
 

(菊花蕪 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

先日の授業で添えた菊花蕪。
寒くなると蕪が美味しくなります。
蕪を酢の物にすると、独特の粘りが出てきて、なんともやさしい食感になります。

空気の乾燥する季節は、肺をいたわる食べ物を増やしましょう。
なぜなら、肺は乾燥に弱いからです。
白菜・大根・蕪・蓮根・百合根・山芋・里芋などの白い野菜は、呼吸器系にもよいので、今年はなおのことせっせと摂っておきましょう。

 
 

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【ご案内】
これから開催予定の講座案内 最新版
中川式糠床宅配のご注文方法
中川式糠漬け(じゃい安Direct)のご注文方法
中川式鉄火味噌のご注文方法
シリットecontrol 鍋のご注文方法
むそう塾が教えている陰陽料理名一覧
【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
中川善博から娘へのお弁当
中川善博厳選!おすすめ器具と食材

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +

 
 

カテゴリー: その他 | コメントする

「運動不足より感動不足」 日野原重明医師の言葉より

2017年に105歳で亡くなられた日野原重明医師は、「今の社会は運動不足より感動不足の方が深刻」ととらえて、「心の運動」を大切にされていたそうですが、先日、感動上手な場面を体験しました。

それは、京都のチェンチさんで、自由人コースの課外授業があったときのこと。
全部で4つのテーブルに分かれてお食事をするので、私は3名が座っておられた席に同席させてもらいました。

その席でのこと。
お料理や飲み物が運ばれてくると、みんなであれこれ言いながらワクワクしていただくのですが、“ともちん”さんがとても感動上手なのです。

ただ「美味しい!」と口にするだけでも、その場の雰囲気が明るくなるものですが、ともちんさんは体中でその美味しさを感じて、喜んでいて、「あ〜、しあわせ〜」を連発されます。
本当に、心から幸せそうな感じが隣の私にも伝わってきて、自然にこちらも幸せになります。

初めていただいたお味には、「こんなのはじめて〜」とか、「うわ〜、嬉しい!」とか、とにかく言葉と表情で感動を表現してくれます。
いいですねぇ、こういう人。
こういう人にはまたお食事をご馳走したくなります。

ともちんさんには独特の癒やしムードがあって、私はそのキャラが大好きなのですが、それはまさに人間関係をスムーズにするだけでなく、ご自分の生き方そのものを幸せな方向にできる特技のようなものだと感じました。

100か0かではなく、ファジーな部分がたっぷりあって、そこにゆとりを感じて安心できる空気をかもし出しているのです。
もちろん、人生ではきっちり決めなければいけないこともありますが、周りの人との関係では、ファジーというのは案外良好な関係を生み出します。

感動上手は生き方上手とも言える場面を久々に体験して、嬉しい一日でした。

*   *   *

あ、そうそう。
先日、チェンチさんから外に出ると、シェフがお見送りしてくださったのですが、その時シェフが仰ってくださったご感想をここに書いておきます。

「大勢なのに、一斉にお食事が進むので、とても作りやすかったです。」

それはきっと、日頃のむそう塾での教えにあるかもしれません。
お料理が出来上がったらすぐいただくこと。
お味のピークを大事にすること。
それが作り手に対するマナーでもあり、感謝の気持ちでもあるから。

ということで、感謝と感動を忘れずに日々を過ごしたいと改めて思ったのでした。

 
 


(京都 チェンチ

 
 

多くのスタッフさんがいらして、全員がテキパキと気持ちよく動いていて、気持ちの良い空間でした。
お世話になりました。
お店のますますのご繁盛をお祈りしております。

 
 

カテゴリー: こころ・想い | コメントする

自由人コース課外授業第2弾が終わりました

チェンチ

 
 

昨日は「自由人(びと)コース」の課外授業の日でした。
朝から雨だったのですが、なんとか傘がいらない程度のお天気になって、やれやれでした。
集合時刻より早く集まってくださって、みんなが笑顔、笑顔です。

定刻にスタートしました。
4つの席に分散しているため、二次会では意識的にまだ一緒になっていない人たちと着席してもらって、2クラスが交流できるようにお願いしました。

詳しくはこちらの記事からご覧になれますが、一番人気はやはり下の写真の「京地鶏のスープ」だったようです。
これを作れるようになりたいという声がたくさんあったので、中川さんにお願いしておきました(笑)
その日が楽しみですね。

 
 

 
 

なんだか、とっても楽しかったので、また「第3弾」なんてしたいなって思いました(^o^)

 
 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾 | コメントする

排毒 体の不調はすぐ消そうとしないで遡って考えてみよう

【夫の排毒症状】

少し前に埼玉の家に帰ったら、夫が体に出た赤い発疹を見てくれという。
皮膚科に行ったけど何が原因かわからないと言われたそうな。
いや、正直なお医者さんでよろしい(笑)
胸にも背中にも出ていて、あらあらこれは可哀想という感じ。

数日後、息子が夫の体の写真を撮ってメールをしてきた。
「お父さん、かわいそうだよ」って。

その写真を見て、はたと思い当たった。
排毒だ!

 
 

以前、埼玉に帰ると、夫はテレビを見ながら足をマッサージしている時があった。
なんでも官足法に興味を持ったようで、今年の夏には泊りがけで日本CI協会の講座を受けていた。
私も昔受けたことがあって、それ用の道具も家にあったのだけど、その時に夫はあまり興味を示さなかった。
でも、昨年の交通事故以来、自分の体を治すことに関心が出てきたらしく、いつの間にか官足法を習いに行っていたのだ。

それで息子に、「それは排毒だとお父さんに伝えて」と返事しておいた。

昨日埼玉に帰って、夫の体をチェックすると、もう赤みはなくて、少し普通の肌とちがう程度の色に落ち着いていた。
痒みもないそうだ。
やれやれ。

足の裏には体中のツボがあるから、せっせと刺激して、ちゃんと反応があって、夫もビックリしていた。
いやいや、体ってそういうものなんです。
ちゃんと反応できる体でよかったね。
まだまだ大丈夫ですから、お仕事頑張ってください!(笑)

 
 

【体の症状はすぐ消そうとしない】

ところで、足裏の刺激でも、整体でも、マッサージでも、体に刺激を与えると、それに応じた部分が反応を始める。
その反応はさまざまだが、眠くなったり、汗が出たり、痛みがあったり、皮膚に変化があったり、お小水の回数が増えたり、寒気を感じたり、熱が出たり、鼻水が出たり、個人差がいっぱいある。

長さも2,3日だったり、もっと長かったり、これも人それぞれだ。
大事なことは、それらの反応にオロオロしないことだ。
多くの人は、体に何らかの症状が現れると、すぐそれを消し去ろうとするけれど、その症状こそが体を良い方向に向かわせてくれるものであって、消すべきものではないのだ。

日常とは違う症状が体に現れた場合、その少し前には何をしたかな?と、時間を遡っていけばよいのだ。
場合によっては、何か月も何年もさかのぼる必要があったりする。
そして、体は自分の体をあるべき姿に戻そうと頑張っているのだから、その応援をしてあげるのが持ち主のとるべき態度である。

よく、病院に行ったから、整体に行ったから、あるいは鍼灸に行ったから、すぐ治したいと性急になる人がいるけれど、時間をかけて悪くなったものは、快復までに時間を要すると覚悟しておいた方がよい。

そして、体というのは常に右肩上がりに良くなるのではなく、一旦悪くなってから良くなる、つまりV字回復することが多いことを知っておこう。
つまり、その不愉快な症状は、良くなる前の状態かも知れないのだ。

世間では「日にち薬」というものが知られている。
昔と違って、今は病院も多いし、お薬も豊富だから、つい急いで治そうとするかも知れないけれど、緊急の場合を除いては、少し様子を見るくらいの気持ちがあってもいいかなと思う。

 
 

【生き方を変えなくてはいけない場合もある】

しかし、どうしても休めない、代打がいない、そんな立場の人はつらいよね。
それでも、可能な限り体を労ってあげてほしい。
今の無理は、後でなんらかの形で体を襲ってくるから。

できれば、のみ薬や注射でその症状を消さないでほしい。
体からの信号をしっかり受け止めてほしい。

受け止めたら生き方を変えなくてはいけない場合があるかもしれない。
だったら変えてみよう。
このままではもっと大きな病気をしますよ、という体からのメッセージかもしれないから。

 
 

【食べ物】

普段は体力のあるが、調子が悪いなと思ったら、動物性を減らして野菜を増やそう。
動物性は体内で分解される時に肝臓に負担をかけ、それを濾過する時に腎臓に負担をかけるので、まずは動物性の摂取を減らし、解毒を助けるために毒消し効果のある野菜や果物を多くしよう。
玄米を食べている人なら、小豆玄米ごはんがおすすめ。
体力を過信せず、毒消しをせっせとしてほしい。

普段は体力のないは、造血作用のある動物性を摂ってみよう。
もちろん、毒消しのための野菜や果物も摂りながら。
根菜類を消化しやすい状態にして摂るのもおすすめ。
なるべく体を温めるような食べ物がよい。
体力のない人には胃腸が弱い人も多いけれど、だからといって消化の良いものばかりにしなくてもよい。
体は使いながら丈夫にすることも必要だから。

 
 


(青菜と焼きキノコの酢の物 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +

【ご案内】
これから開催予定の講座案内 最新版
中川式糠床宅配のご注文方法
中川式糠漬け(じゃい安Direct)のご注文方法
中川式鉄火味噌のご注文方法
シリットecontrol 鍋のご注文方法
むそう塾が教えている陰陽料理名一覧
【サイト内の記事】
マクロビオティックの盲点
塾生のきょうの100点お弁当
中川善博から娘へのお弁当
中川善博厳選!おすすめ器具と食材

+ – + – + – + – + – + – + – + – + – +

 
 

カテゴリー: マクロビオティックの指導現場からシリーズ, からだ | コメントする