なぜむそう塾では魚料理も肉料理もパンもお菓子も教えるのか?

【原理主義者だった私】

私はマクロビオティックを始めてから、動物性や白砂糖は排除し、いわゆるマクロビオティックでおすすめの食生活をしていました。
その頃の私を知る人は、原理主義者と呼んでいたものです(笑)

その食生活につき合ってくれた夫も含めて、お互いに3か月で10kg以上痩せ、その変化に驚いたものでした。
その後、体調の変化を陰陽で観察しながら調整するのは、ある種の愉しみでもあり、安心できる生活スタイルでもありました。

むそう塾を始める頃の私は40kgギリギリで、正直もう少し太りたいなと思っていました。
しかし、玄米菜食のお料理ではそんなに効果がなく、色々試す日々を送っていました。
それから何年か経って、試みに動物性も少し摂るようにしてみました。
次に、時々白米も食べてみるようにしました。

相変わらず甘いものはたま〜にいただくだけだったのですが、順調に体重が増え始め、肩のラインも丸みを帯びてホッとしました。
女性のデコルテゾーンはお顔の延長なので、あまり骨ばっていても悲しいですからね。

 
 

【精神面の変化】

では、私はなぜ太れたのか?
やはり玄米菜食だけでは、私の場合は栄養的に足りないものがあったのだと思います。
しかし、細いときと今で体調が著しく違うかというと、ちっともそんなことはなく、睡眠時間も変わりません。

一番変わったのは精神面のように思います。
原理主義者と呼ばれた頃は、完璧にマクロビオティックの食事法をしていない人を、ちょっと距離をおいた見方をしている自分が一瞬いて、それがイヤでした。

でも、何でもいただくようにしてみたら、それらの人を許せるというか、「それが普通だよね」という気持ちが生まれました。
そんな私が今でもある程度心しているのは、白砂糖に代表される甘味料です。

 
 

【むそう塾はなぜ魚料理も肉料理も教えるのか?】

私の体験からいっても、食べ方に必要なのは「毒消し」だと痛感しました。
一番よいのは「毒」を取り入れないことだと思いますが、それを前面に押し出すと食生活が寂しいものになってしまいます。

そして、玄米菜食を理解してくれない人と摩擦が起きることになります。
ですから、いかに周りの人たちと笑顔で食べられるお料理を増やすか。
美味しいねと言い合えるメニューを増やして、体に負担のない食べ方をするかが大事だと思いました。

ですから、むそう塾ではお魚もお肉も使って、とびきり美味しいお料理を教えます。
しかし、ちゃんと陰陽を考えて、体に負担にならないように、あらかじめ毒消しもしながらお料理をする方法で教えています。

 
 

【パンやお菓子もOKなの?】

パンやお菓子は小麦粉や砂糖を使うことが多いので、マクロビオティックでは避けるようにいわれる筆頭格です。
しかし、今は子供時代からそれらの食べ物に囲まれて育っていますから、それらの負担になる部分を可能な限り減らして教えています。

その作り方に皆さんが驚かれ、美味しさに二度驚かれ、ご家族の反応がメチャクチャよくて、もう外でパンを買うことはなくなったそうです。
嬉しいですね。安心で美味しいパンを自分で焼けることは、食生活に陰陽バランスが出て楽しいものです。

ただし、これが習えるのは上のクラスになってからで、最初のうちは小麦粉や甘いものを減らす食生活を体験していただきます。
そのうえで、体の変化を感じていただき、ご自分で調整できるようになったクラスで教えるようにしています。

パンやお菓子は、もう人が変わってしまうくらい皆さんが喜ばれます。
そして、作る段階からその柔らかさに癒やされています。
そんな姿を見ていると、やはり陰性の必要性を強く感じます。

 
 

【正式な京料理 楽しい日常使いの和洋中料理】

大事なことは、目的に応じて陰陽を使い分ける食生活ができること。
そのために、陽性・中庸・陰性を操れるように、玄米一辺倒ではないマクロビオティックを、むそう塾で学んでいただけたらと思っています。

むそう塾のお料理は、京料理人中川善博だからこそ教えられる「正統派の京料理」があります。
そのうえで、日々の食卓で大活躍してくれるお料理が、和洋中と揃っています。
たとえば下の写真は、皆さんもお好きな「回鍋肉」ですが、これが簡単に確実に美味しく作れるように作り方が細かく伝授されます。

驚きの作り方なのですが、ご自宅で教えられたとおりに再現していただくと、体に負担のない「回鍋肉」が出来上がります。
こういう技術は一生モノですから、どうぞあなたの引き出しに、むそう塾のファイルを増やしてみましょう。
きっと「京都まで行ってよかった」と思っていただけること間違いなしです。

 
 

なお、むそう塾でお教えしたお料理は、すでに600種類を超えました。
こちらに一覧表がありますので、ぜひご覧になってください。
あなたのお好きなお料理が含まれていることでしょう。
むそう塾で京料理人中川善博が教えた陰陽料理名一覧(2021/3/9現在)

 
 


(回鍋肉 料理:京料理人 中川善博 マクロビオティック京料理教室 むそう塾)

 
 

カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項, 新しいむそう塾 2022年 | コメントする

究極の健康法は? 

世の中にはいろいろな健康法が出現します。
それらは時としてブームになり、多くの人が飛びつきますが、場合によっては不健康になってしまうことがあります。
それらの多くは、「ある人には良い」けれど、「ある人には悪い」結果をもたらすことがあるからです。

その答えは簡単で、人はそれぞれお顔が違うように、体質も体調も異なるので、万人に共通の健康法はないからです。
唯一あるのは、「自分が心地よいと感じること」かもしれません。

じゃあ、誰にも共通の健康法は絶対ないかというと、実はあるのです。
しかし、それを信用するかどうかで分かれてしまうんですね。

 
 

私は、「究極の健康法は、血液をきれいにすること」だと思っています。

ですから、血液を汚すようなことをなるべく避けるようにしています。
「なるべく」というのは大事なことで、「絶対排除する」と意気込むと、その考えそのものが血液を汚すからです。

そしてまた、昔からよく言われていることも一度は疑ってみて、納得できたら採用します。
採用したら、自分を使って実験してみたらいいですね。

 
 

たとえば、食べ物はよく噛むように言われますが、よく噛まなかったらどうなるか?

これについては、野口整体の創始者である野口晴哉氏が面白いことを言っていて、丁寧に時間をかけて噛んでいると、胃袋がだんだん怠けて来るというのです。
そして、よく噛まなければ消化しなくなるとも。

私が野口整体を知った20代のとき、このことが不思議でした。
それで、かれこれ50年近く「よく噛む」ことを観察してきました。
途中からマクロビオティックを始めたので、玄米と噛むことも観察してきました。
このことは、いずれ他の記事でも触れたいと思います。

さて、あなたは何を実験し、観察されるでしょうか?

 
 

この本も参考になります。
森下敬一先生はマクロビオティックとも関係が深く、日本CI協会でも講演をされていました。
もちろん、私も拝聴しました。
2019年12月31日に91歳で亡くなりました。

 
 

血液をきれいにして 病気を防ぐ、治す 森下敬一著)

 
 

カテゴリー: マクロビオティック京料理教室 むそう塾, 食べたもののようになる, 子育て・野口整体・アトピー, からだ, 本の紹介 | コメントする

鱧納め 塾生さんの投稿より マクロビオティックの指導現場から

紅葉の季節になると、景色だけでなく、食べ物のお味も深みを増して美味しくなります。
その頃になると、鱧特訓をされていた塾生さんの鱧が入手しにくくなって、「鱧納め」をする人が出てきます。

今年も「鱧納め」の第1号投稿がありましたが、その投稿文がとても感動する内容でした。
こちらのブログでも記事を共有して、記念に残しておきます。

 
 

<Ryokoさんの投稿より>

中川さん、こんばんは。
Ta(113-2)です。

ついに!
両親と彼と4人で「鱧しゃぶ」をすることができました。
大成功でした!!

中川さんにおそわったように盛付したお皿は美しく華やかで
食べる前から「うわぁ~」って盛り上がりました。
食べ方をみんなにかるく説明をして~
いざ!鱧しゃぶ! ちゃんと華も咲きました!◝(⁰▿⁰)◜
(10枚落しにしたのですが、12枚・14枚くらいの方が豪華でよかったかなと思いました。)

私以外は、はじめての鱧しゃぶ!
食材のこと、お料理の事、京都の事、いろいろ話ながら~
ワイワイ楽しませていただきました♪

両親も彼も、とにかく「美味しい!」しか言わないのですが。。。。苦笑
食べっぷりをみてほんとに美味しく食べてくれてるんだな~って思いました。

鱧しゃぶを楽しんでもらっているうちに
管牛蒡巻揚げ、鱧天ぷらも準備しました。(バタバタして写真撮り忘れました。涙)
「お腹いっぱいで食べれないよ~」と言いながら、
気付いたらお皿からっぽになってて、ビックリしました。
こちらも大好評で準備してよかったです。

両親は、最近は食が細くなり食べる量が減ってきているのですが、
この日は、おかわりしてお腹いっぱい食べている様子がみれて、
とても嬉しかったし、ホッとしました。

近くのお店で手に入らない食材も沢山ありましたので、
当日に合わせて食材を準備するのは緊張しました。
食事の時間に合わせて、料理するのも緊張感がありました。

普段は、彼と2人で気楽に食事をすることがほとんどで、
家に招いておもてなしをする経験は、とてもいい勉強になりました。

そして自分の手で、美味しいお料理が作れるって、
本当に財産になるんだなぁ~って強く強く感じた日でもありました。

鱧の骨切りは、今までで一番薄くできたように思います。
その分、ミンチが飛びまくりで課題はまだまだ残っているのですが、
今、出せる最高の骨切りで鱧しゃぶできたと思います。
(ミンチの原因は角度の精度の問題でしょうか?)

*鱧はたくやさんにお願いしました。
 朝受取り、すぐにおろし・骨切しました。 
 朝受取でしたので、前回より鮮度よかったです。
 鱧しゃぶするまでは、 発砲スチロールの箱に保冷剤をいれ
 冷えすぎないよう温度管理しました。

7月から練習してきた鱧の骨切り。
今年の練習は、本日で納めたいと思います。

はじめは、おろすのに必死で、ボロボロの鱧を前に、途方に暮れる日々でした。
私の性格上、練習のたび、落ち込む事の方が多かったのですが、
中川さんからご指導いただく度、いいところ、成長したところを示してくださり、
また、改善すべき点を的確にご指摘していただき、
「はやく練習したい!」と言う気持ちにさせてもらいました。

練習のたび投稿させいただき、ご指導していただいたおかげで、
練習を続けてこれたと思います。

骨切包丁を買い、まな板を買い、グリラーを買い、鱧を買い、
練習に沢山の時間を費やし、 私はどこに向かっているのだろう。。。。。
と、疑問に感じる事もありました。

でも、やると決めた事。せっかくやるんだったら、
集中してとにかく中川さんを、そして自分を信じてやってみよう!と突き進んできました。

今までの人生、いつのころからか負け癖、諦め癖がついていて
自分の限界を低いところで決めつけてきました。
そんな自分を変えたい思いもあり、
桂剥き投稿の時から真剣に練習に取り組んできたように思います。

鱧修行も、想像以上の大変さでしたが、ちゃんと向き合う事で
諦め癖を少しは解消できたかなっとすっきりした気持ちです。

ご指導していただける環境、一緒にかんばっている仲間、
応援してくれる彼、鮮度のいい鱧を準備してくれるお魚屋さん、
全ての条件が整ってこうして練習を続ける事ができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。 

美味しい鱧料理も沢山おぼえる事ができましたし、
鱧しゃぶも最高でしたし、今思えば楽しい楽しい鱧修行でした。
3ヶ月間、本当に本当にありがとうございました。

たくさんの思いがあって長文になってしまいすみません。
本日も、ご指導宜しくお願いいたします。

 
 

<マクロ美風より>

Ryokoちゃん、鱧修業お疲れさまでした。
よく頑張りました! 本当にお見事です。
初めて教室で鱧を習ったときには、「自分にできるとは思えない・・・」と首をひねりながら帰られました。

そして、指も切りました。
でも、めげずに7月13日から3か月あまりで、81本の鱧を練習されました。
1本1本大切に練習されて、きちんと投稿されていた姿が目に焼き付いています。

あなたの投稿文からは、あなたの真剣な生き方がいっぱい伝わってきます。
前向きに、確かな一歩を踏みしめていくあなたの生き方に、とても共感できます。
過去の記事にもそれらが溢れているので、こちらにもリンクしておきますね。

1か月間の甘いもの断ちをしてゲットした桂剥き美人のまな板 マクロビオティックの指導現場から 2018.7.18
甘いものをやめるまでの1か月の変化 マクロビオティックの指導現場から 2018.7.19

 
 


(鱧しゃぶ 料理:マクロビオティック京料理教室 むそう塾 塾生のRyokoさん)

 
 

カテゴリー: 塾生さんのメールから心に響いたこと, マクロビオティックの指導現場からシリーズ | 1件のコメント

2022年度の各コースの受講ご希望をお伺いします

そろそろ来年度(2022年度)の募集を始める時期になりました。
2021年度はコロナ禍の中、多くの塾生さんが北から南から通ってくれています。
コロナやワクチンに惑わされない考え方を身につけられるのも、むそう塾ならではの特長です。

クラス編成にあたって、あらかじめどのくらいのご希望者がいらっしゃるか、把握させていただきたいと思います。
受講ご希望者は、この記事にコメントをつけてくださるか、マクロ美風までメールをくださるか、iMessageやTwitterでご連絡をください。
正式なご案内は、11月に入ってから行います。

また、受講費のご相談なども受けております。
お気軽にご相談ください。

 
 

【2022年度のコース一覧】

・「第14期幸せコース」
・「第12期上級幸せコース」
・「第9期満足コース」 
・「第8期秘伝コース」 現在満足コースに在籍中の全員が進級とのこと
・「第3期自由人(びと)コース1」
・「第2期自由人(びと)コース2」
・「第1期自由人(びと)コース3」 ご希望があれば開講

 
 

なお、2021年度の講座内容は、下記からご覧いただけます。
・5/9〜「第13期幸せコース」
・5/15〜「第11期上級幸せコース」
・5/16〜「第8期満足コース」
・5/8〜「第7期秘伝コース」
・5/1〜「第2期自由人(びと)コース1」
・5/2〜「第1期自由人(びと)コース2」

 
 

<「自由人コース3」がある場合の2022年度日程表>

 
 

<「自由人コース3」がない場合の2022年度日程表>

 
 

カテゴリー: 講座のご案内・連絡事項 | コメントする

マスクなし、消毒なしは気持ちいいよ♪

誰しも感じているのではないだろうか?

屋外で一人で行動しているとき、マスクは不要では?

ビニールの仕切り、プラスチックのパーテーション、あれも不要では?

建物から屋外に出るときの消毒、それも不要では?

幼児のマスク、あれも不要では?

 
 

私は今、どこまでマスクなしで通過できるか実験中。

デパートも結構通過できる。

昨日、すごく奇抜なヘアスタイルに変えたら、それに店員さんの視線が行っているうちに通過可能(笑)

インパクトという陽性で乗り切るのも面白いかも(^_-)

 
 

マスクや消毒に関する情報はたくさんあるから、プラスより弊害の方もしっかりインプットしておこう。
のちのち後悔しないために。

こんな記事や、こんな記事もあるよ。
私はただ、「常在菌」や「常在ウイルス」を大事にした生活をおすすめしたい。

 
 

(京都 左京区の空 左側は東山)

 
 

きょうも新しいお試しをしてみる。

お天気もよさそうなので、気持ちも晴れやか♪

 
 

カテゴリー: 新型コロナウイルス, からだ | コメントする