マクロビオティックのとり入れ方(6)

マクロビオティックを続けるために(その4)
マクロビオティックを始めてしばらくすると、体に変化が出てきます。
(以下の記述は個人的な体験です)


まず、3週間目。
私の場合は、この頃、排毒が始まっていました。
排毒といっても、恐ろしいものではなく、「好転反応」という言葉を使っている本もあります。
口の中が何だか苦くて、何を食べても苦いのです。
夫に聞いてみると、苦くないと言うので、私だけの変化だと判りました。
それから、私はもともと胃が丈夫でなかったので、胃の存在感を意識するようになっていました。
胃が玄米に慣れていないからでしょう。
二人とも、お通じの変化もありました。
そういえば?と気がついたことがあります。
何と、二人とも1週間に1キロずつ、3週間で3キロ痩せていたのです。
ダイエット目的で始めたわけではなかったので、「ヘェ?」と言う感じでした。
夫は、ゴルフに行っても下半身が疲れないので、「もっとやりたいと思うようになった」と言っておりました。
私達夫婦は、3週間でこれだけの変化があったのですが、体は、100人いれば100人とも違うので、私達の例はそのうちの一つに過ぎませんから、ご参考までに。
     *    *    *    *
マクロビオティックを始めると、最初の頃は一般的には、ストイックになっていて、精神的に疲れたり、いわゆ
る「禁断症状」のように、やたらと陰性のものを食べたくなる人が多いものですが、玄米がまずい、あるいは入らなくなってしまう人もいます。
この場合は、体が陽に傾いているので、陰陽のバランスをとって、中庸になる食事を心がけると良いです。
そもそも最近の人達は、小さい時から(いや母親の胎内でも)動物性の食べ物が入っているので、昔の人達に比べると体質が変化してきているそうです。
ですから、玄米が入らないか、美味しく感じられない人がいるらしいのです。
そんな時は、分づき米にしてもいいし、あるいは、おかずを陰性の料理法にしてもOKです。
     *    *    *    *
なお、本で勉強する時、気をつけたいことがあります。
いわゆる「食事法のピラミッド」についてです。
マクロビオティックを紹介する本などで良く見かける、二等辺三角形の図で、「マクロビオティック食事法ガイドライン」と呼ばれているものです。
あの図にある食物のバランスは標準的なものなので、年齢・性別・体質・健康状態・季節・環境・運動量などによって、加減する必要があるのです。
詳しいマニュアルがあるわけではないので、マニュアル世代の人には難しく感じるかも知れません。
でも、とても大切なことなので、ぜひ、マスターしたいですね。
     *    *    *    *
最後に、大森英櫻先生の「正食医学講座」を受講していた時のこと。
10何年も玄米を食べている人がいました。
地方で自分流に食べていたそうですが、大森先生に噛むことの重要性を教わり、早速実行したそうです。
翌月の講座で、その人は体中、ボロボロの皮膚をして現われました。
聞くと、玄米をよく噛んだらこうなったというのです。
その翌月、その人はツヤツヤのきれいなピンク色の肌で現われました。
間違いなく、10歳はサバよめる雰囲気です。
あまりにきれいな肌になったので、大森先生がみんなの前にその人を立たせ、実例として紹介しました。
みんな感激して、ワーッと、自然発生的に拍手をし、玄米の力と、噛むことの素晴らしさに、酔いしれたひとと
きでした。


 



 


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マクロビオティックのとり入れ方(5)

マクロビオティックを続けるために(その3)
<ゆるゆるについて>
“ゆるゆる”って言葉、なんだかホッとしますねぇ。
どなたが名づけたか知りませんが、いい言葉だと思います。
今の時代は、こんな感覚を求めているのでしょうね。
ところで、あなたは「マクロビオティック」をどのように捉えていますか?
この捉え方によって、「ゆるゆる」なる人が登場するので、ちょっと考えてみましょう。
  「主食は玄米で、肉・魚・乳製品・砂糖を摂ってはいけない食生活
 B 「肉や乳製品中心の食生活から、穀物や旬の野菜・海藻中心の食生活に移行して、自然体で暮らす
    生き方
の観点から考えると、いけないと思っている食品を食べることによって、罪悪感が伴ったり、「マクロビオティックをしています」と言うには、ちょっと遠慮が・・・ということで、「ゆるゆる」と言うのかも知れませんね。
あるいは、最初から「こ?んなのやれっこないわ、でも、体に良さそうだから、出来ることだけやってみよう」とか、「窮屈なのはイヤだわ」ということで、「ゆるゆる」宣言なのかも知れません。


反対に、の観点から考えると、「今の自分の生き方や食事は、移行期にある」と思えますね。
マクロビオティックを始めた当初は、私もそうでしたが、がマクロビオティックだと思っていました。
でも、段々であることが理解できるようになりました。と同時に、とても楽になったものです。
長い間食べなれてきた食事は、病気でも治す目的がなければ、すぐには変えられるものではありません。
それは、以前食べたもので出来た細胞が体の中にあるので、その細胞が変わらない限り、食べ物の欲求は以前と同じようなものを求めるからです。
それでも、できる範囲でマクロビ生活を始めてしばらく経つと、体が変わってくるのが判ります。
私も夫もどんどん変わって、戸惑うほどでした。
そのうち、不思議なことに、お肉もお魚も、揚げ物も、あまり美味しいとは感じなくなって来ました。
乳製品も、卵も砂糖も、お酒もみりんも、いらなくなったのです。
この間は3ヵ月ほど。
私も夫も、たとえば体重が仲良く10キロずつ減りました。そして、そのまま現在に至っています。
ですから、自然とからに移行して、生き方としてのマクロビを楽しんでいます。
心地いいです。
そして、精神的にどこまで到達できるのか、とても楽しみな毎日です。
今の実感として、むしろ、これが「ゆるゆる」のように思えるのですが、おかしいですか?
「ゆるゆる」の語感って、とてもリラックスできるので、の方に似合うと思うのですが・・・。
      *    *    *    *
まとめとして、段階で「ゆるゆる」を自称しているかたは、とりあえず、玄米をお手本どおりに3週間食べてみて下さい。
その時、体や心がどう変わっているかを確かめて、を目指すのが楽だと思います。
ダイエット目的であっても、ライフスタイル目的であっても、3週間、白米から玄米に変えるだけで、体はあなたに答えを用意してくれるでしょう。
その時、体に導かれてあなたの着地点を決めれば良いのではないでしょうか。
ちなみに、罪悪感を伴う食べ方は、マイナスのイメージとして、体に大きな影響を与えます。
どんな食べ物でも、いただく時は「その命に感謝」して、ありがたくいただきましょう。
      *    *    *    *
   (注) では次のことに注意してほしいと思います。
       誤解なきように。


  マクロビオティックでは、何事も禁止してはいません。
  常に陰陽の理論に従って、必要なものを選べば良いのです。

      *    *    *    *
※「マクロビオティック」とは、生き方、ライフスタイル、原理、考え方、食事法など、いろいろな言葉で説明
    されますが、今風の言葉で、多くの人にわかりやすく表現するなら、「ライフスタイル」と言うのもいいか
    なぁ?と思っています。
   以上は、浅学の私が勝手に、今感じていることを正直に書いてみたものです。
   皆さんから、ご意見を頂戴して勉強させていただきたいと存じますので、ご感想、ご叱責をお待ち申し
   あげております。


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マクロビオティックのとり入れ方(4)

マクロビオティックを続けるために(その2)

私は、マクロビオティックを続けるには、次のようなことがポイントだと思っています。
 ? 「楽しい・心地よい」と感じる
 ? 「憧れの人」を見つける
 ? 質問できる環境を整える
 ? できれば、クッキングスクールに行く
 ? 基本書を決める
 ? 陰陽を常に考える 
1  まず、マクロビオティックを実践してみて、楽しいですか?心地よいですか?
  もし、NOだったら、それはどこか間違っています。
  一番多いのは、今まで食べてきたものが食べられなくて、精神的にもがんじがら
  めになっている場合です。
  これは、「」で食べようとしているからです。
  正しくマクロビオティックを理解すれば、「」で食べるようになるので、肉体的に
  も、精神的にも満たされて快適になり、楽しくなります。
  反対に、「肉・魚・卵・牛乳・砂糖・添加物」などの摂取制限を誤解して、それらの
  うちのどれかを止められないから、「ゆるゆる」と表現している人もいます。               
  この人達は楽しいのですが、ちょっとだけ問題があります。
  それは、「本能」で食べているからです。
  たまに、ゆるゆるを求めるのは良いのですが、いつもならマクロビオティックの効
  果が出るまでに、時間がかるので勿体ないです。
   この「ゆるゆる」に関しては、次回の記事を参考にして下さいね。
      
2 次に、マクロビオティックを実践している人で、素敵な人を知っていますか?
  その人は、身近であっても、会ったことのない人でもかまいません。
  「マクロビオティックを実践すると、あんな素敵な人になれるんだなぁ」
     「マクロビオティックで、私もあんな人になりたいなぁ」
     「素敵な人だと思っていたけれど、あの人はマクロビアンだったのね」
   
  こんな感じでいいのです。
  最初は誰かを目標にして、マクロビオティックを勉強しているうちに、今度は、自
  分が誰かの憧れの人になっている。
  そんな感じが自然ではなかろうかと思っています。
3 また、マクロビオティックは、とてもとても奥深いものなので、きちんとマスターしよ
  うと思えば、必ず質問したくなることが出てきます。
  その時、独学ではかなり大変ですし、解ったと思っても間違って理解していること
  が結構あります。
  真面目にやろうとすれば、哲学を理解するのと同じ内容を包含しているのがマク
  ロビオティックです。
  だからこそ、マクロビオティックは素晴らしいのであり、真髄もそこにあるのです。
  マクロビオティックの理論を語り合うのは、難しいことではなく、時間を忘れるぐら
  い楽しいことなのですが、お料理やお手当ての段階でも、疑問は次々出て来る
  はずですから、ぜひ、早めに質問できる環境を整えてほしいと思います。
  一番確かなのは、クッキングスクールの先生に質問することですが、それが出来
  ない場合は、ご自分の五感をフルに働かせて、信用できる人に質問してみてくだ
  さい。
  自然食品店は要注意で、マクロビオティックのことはあまり知らない経営者も多
  いので、できれば、「マクロビオティックに惚れ込んでお店を始めた」というような
  経営者がいいですね。
  今なら、インターネットを上手に利用するのもOKです。
  ただし、くれぐれも、真贋力のアンテナを働かせて下さいね。
4 ところで、お料理は、本を見ながらでも作ることは出来ますが、「香り・味」など
  は、どんなにいい本でも伝わってきません。
  やはり、自分の五感で覚えるのが一番です。


  できれば、クッキングスクールに通うのが確実な方法ですが、それが無理でも、
  マクロビオティック料理を月1回、あるいは月2回で教えてくれるところもあります
  ので、探してみてください。
  マクロビオティック料理は、材料の選び方・洗い方・切り方・加熱のしかたなど、
  すべてに理論があります。
  この理論は難しいものではなく、「目からウロコの連続」と言う方がピッタリです。
  理論もぜひ、その目・鼻・舌・耳・手で確かめてくださいね。
5 それから、基本書のことですが、本屋さんには、多くのマクロビオティック関係の
  本があって、迷ってしまいますね。
   しかし、何の勉強でもそうですが、基本書を決めて、それを補うつもりで別の本を
  買うのが良いと思います。
  似たような本を集めても、混乱するばかりですから。
     雑誌はあくまで雑誌で、マクロビオティックを正しく理解するには、物足りません。
  早く自分に合った基本書が決まるといいですね。
6 最後に、大きなテーマ、「陰陽」です。
  これは、どれだけスペースがあっても足りないほど、壮大な内容ですが、マクロビ
  オティックを続けるにあたって、最低限必要なのは次の点かなと思います。
  私達は、いつも陰陽の中で生きているので、世界(宇宙)や日常のあらゆる
  事象を、陰陽の要素で考える癖をつけて、それを日々の生活に反映させる。
  
これを続けることによって、マクロビオティックの真髄、「宇宙の秩序との調和
  に到達できるので、ぜひともマスターしたい理論です。
  
  マクロビオティックを始めると、すぐぶつかるのがこの「陰陽論」ですが、具体的に
  最も必要とされ、かつ難しいのが「体質の陰陽」です。
  これは、マクロビオティックの指導者クラスでも間違うことがあるほど奥が深いの
  で、よ?く勉強する必要があります。
  間違っても、「陰陽判定チャート」なるものに頼ってはいけません。
  それから、陰陽は常に変動していることも忘れてはなりません。
  絶対的ではないので、それを的確に把握したうえで、食べる物を判断し、体を判
  断する必要があるのです。
  ここが、マクロビオティックの最も大切なところですが、漢方で使う陰陽とは微妙
  に違う点もあるので、注意を要します。
  この判断を間違うと、健康から遠ざかってしまうので、きちんと勉強したいです
  ね。   
  
    


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マクロビオティックのとり入れ方(3)

マクロビオティックを続けるために(その1)
せっかくマクロビオティックと出合ったのに、何らかの理由で遠ざかってしまう人が
います。
勿体ない。あまりにも勿体ない。
最近は、テレビや新聞・雑誌などで知る人も多いでしょう。
一種のブームとも思われますが、ブーム前からマクロビオティックを実践してきた者
にとっては、少し心配なのです。
それは、マクロビオティックを実践するには、いくつかの約束事があるのですが、今
は、それを正しく理解する「場」あるいは「人間関係」が、ブームに追いついていない
のです。
日本の家庭料理だって、核家族によって、どんどん衰退してきました。
本当はいいものなのに・・・。
マクロビオティックも、きちんと伝えなければ同じ運命を辿るでしょう。
本当は、素晴らしいものなのに・・・。
      *    *    *    *
ブログを拝見していると、「マクロビオティックは、禁止食品が多いけれど、現実には
無理だから、私はゆるゆるです」という人がかなりいます。
それも、罪悪感込みで。
これも勿体ない。
マクロビオティックは、そんな窮屈なものではないのです。
本当は自由なのです。
ところが、テレビや雑誌は一部分だけを強調しているので、残念ながら正確には伝え
きれていません。
そこで、マクロビオティックを正しく理解するには、やはりマクロビオティックを正しく知
っている人から教えてもらう必要があります。
昔のマクロビオティックは、人から人へアドバイス・指導付きで伝わって行きました。
しかし、今は違います。
ポ?ンと、“マクロビオティックの概略だけ”が、都会にも地方にも飛んでいってしま
うのです。
都会で知った人は、マクロビオティックの学校に行くことも可能でしょうが、経済的・
時間的にいって、誰でも出来ることではありません。
そこで、「マクロビオティックの本を片手に、料理に挑戦」となるわけですが、これが
なかなか手ごわいのです。
したがって、「マクロビオティックもどき」の料理を食べて、「ゆるゆる」と称する人達
がたくさん登場してくることになります。
マクロビオティックは、玄米を主に食べますが、玄米は大変力のある穀物なので、
良い方にも悪い方にも影響が出ます。
「悪い方」に向かう人は多くないのですが、体質の分類が正しくなかったり、もう玄米
を必要としていない体だったりすると、「合わない」ということになります。
その辺の見極め方は、やはり、独学では大変なので、マクロビオティックの先輩から
指導してもらった方が安心です。
でも、なかなかそばにマクロビオティックを実践している人がいませんね。
私もそうでした。
そんな時は、ぜひ、あなたのお気に入りブログの、マクロビ先輩に聞いてみて下さ
い。
そうすることによって、疑問や迷いが解決して、楽しくマクロビオティックを続けられる
ようになります。
私のブログ仲間は、「マクロビ井戸端会議」なる集まりをスタートさせて、お互いが
いい刺激をし合って、理解を深めていく喜びを味わっています。
こんなつながりを、マクロビオティックを理解したい、全国の人達と共有して、マクロビオ
ティックが一時的なブームに終わることなく、崇高な考え方であることを、後世に正しく
伝えていきたいと思っています。


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風邪?おめでとう!

風邪が流行っているようです。
風邪をひいた人に、野口整体では、「おめでとう」と言います。
こんなことを言うと?????。
頭がおかしくなったと思われるでしょうね。

 

でも、頭痛、腹痛、のどの痛み、倦怠感、鼻水、くしゃみ、咳などの症状
すべては、実はもう回復の過程なんですよ。
極めつけは熱ですね。
熱は、高いほど体力がある証拠ですから、怖がらずに熱を楽しむぐらいの
ゆとりがほしいもの。

 

これらの症状は排泄(排毒でもOK)段階なので、逆算すると、体に歪みが
来ていて、それを治そうとして起きたものです。

 

歪みとは、体が鈍って正常に機能していないことなので、風邪を引く前には、
食べ過ぎたり、働き過ぎたりする人が多いようですよ。

 

それで体が揺り戻しを求めて、発熱などを利用して元に戻るというわけです。

 

ですから、風邪には薬というより、早く熱を出してしまうお手伝いをするのが
一番です。
その点、マクロビのお手当ては理に適っていますよね。
ここまで書くと、「風邪はウィルスによるものだ」という声が聞こえてきそうですが、
それはそれで間違いありません。
問題は、風邪をひく人とひかない人が一家にもいるということです。
その差は、個々人の体の状態にあるわけです。
一般には「風邪もひかない」ことを、イコール健康の証拠として使っていますが、
本当に体が整っていて「風邪をひかない」のなら、それでOKです。
しかし、体が鈍っていて、「風邪もひけない」人は、立派な病人です。
ですから、風邪の諸症状が出る前に、「歪み」という病気になり、風邪を経過する
と、すっきり整った体に戻るので、「おめでとう」というのです。
風邪は、体を整えるチャンスなのです!
発熱は体の掃除をしてくれます。
大切です。
解熱剤に頼らず、熱を利用しましょう。
一般に「病気」と思われていても、それを活用して元気になれるんです!
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