・お料理の材料を刻む
・雑巾がけをする
・手で洗濯をする
・縫い物をする
・編み物をする
・アイロンをかける
・草取りをする
・植木のお手入れをする
まだまだあるけれど、今の世の中、こんな事が減ってきたようです。
デパ地下でも、コンビニでも、カットされた生野菜が売られていたり、モップで掃除したり、全自動洗濯機にお任せだったり・・・。
あ〜、手の出番が減ったね。
* * * *
私は、子供を産んだばかりで大忙しの頃、少しの間アイロンかけをしなかった時がありました。
昼も夜もない生活に疲れ果て、その上アトピーのひどい息子は、恐ろしく眠りが浅くて、すぐ泣きました。
一瞬、「子供を殺して自分も死にたい」と思った時もあったほどです。
心も身体もボロボロなのに、理想的な母親になろうと精一杯頑張っていた時のこと。
とてつもなく空虚で、泣き出したい気持ちをこらえながら、久しぶりにアイロンかけを始めました。
すると、どうでしょう?
少しずつ心が落ち着いてくるのが分かるのです。
手はアイロンをかけながら、頭は色々なことに想いを馳せて、心のお散歩をしていたのだと思います。
そして、最後の1枚をかけ終える頃には、とっても気持ちがすっきりして、身体に軽さが出たように感じました。
これと同じような気持ちになるのは、他の時にもありました。
それは、手仕事をしている時です。
* * *
多くの物が人間の手を離れて、自動的に出来上がったり、完成品として売られている時代になりました。
また、労働すらも手を使わない場面が多くあります。
でも。
だからこそ。
心が疲れて来たのではないでしょうか?
手を使っていると、癒されます。
無心になっている自分がいます。
つい、時間を忘れそうです。
* * *
息子は、手仕事が大好きで、その時の表情は、最高にイキイキしています。
ちなみに、学校では死んでいるそうです(笑)