ニュースを聞いていて不思議に思うことがある。
大学や高校を卒業する学生達の就職難が社会問題にもなって、それに対する支援対策も色々言われているけれど、どうも現実を反映していないような気がするのだ。
もしかして大企業ばかりを対象に考えていないだろうか?
大学生が一流企業ばかりを狙って就職活動すること自体がおかしいと思うのだ。
日本の企業は中小企業が圧倒的多数なのに、多くの学生が一流企業ばかりを目指して就職活動する姿は、高校生が一流大学を目指して受験競争に臨むのと同じ構図に思えてならない。
一流企業と二流企業ってどこで分けるのだろう?
あるいは何をもって一流企業というのだろう?
自分の周りを見渡したら、物を売っている人、物を運んでいる人、机に向かっている人、立っている人、機械を操作している人、手を動かしている人、いっぱい色んな形で働いている。
そこには一流も二流もないと思う。
みんな真剣に働いている。
ただそれだけだ。
自分も頑張って働けそうな雰囲気の職場かどうか。
それくらいが就職先選びの判断材料ではいけないのだろうか?
賃金やその他の条件を比較し出すとキリがなくなるだけでなく、大事なことが見えて来ない。
よくマクロビオティックを頭で実践する人がいる。
それと同じで就職先も頭で選ぼうとする人が大半だ。
でも私は、もっと流れを大事にしてはどうかと思う。
この世の中は人間同士のかかわり合いで成り立っている。
ならば、人として氣の流れを感じる場所で働いてはいかがなのだろう。
全員が一流を目指すのではなく、自分流を貫けたらいいのに。
* * *
金髪で改造した車を乗り回していた息子の髪が黒くなった。
髪の長さも2回に分けて短くなった。
愛車のシルビアも手放すのだそうな。
親は何も言わずにいたけれど、息子は息子なりに考えていたらしい。
きょうは息子と背広を買いに行った。
外で食事をしながらいっぱい話した。
息子と二人でこんなに話すのは久しぶりだ。
少し息子が成長したように思えた。
でも、これはほんのちょっとだけの成長。
そう、1ミリほど。
人生は長い。
日々成長しておくれ。













