私の信頼するOto Murataさんが、フェイスブックに次のような記事を書いておられます。
TPPのことがよく解らないという方のために、参考にしていただきたくて転載させていただきました。
私もそうですが、この問題は真剣に国の将来をかけて考えたいことです。
解らないからといってそのままにしないようにしましょう。
<Oto Murataさんの記事より>
TPPの本丸「ISD条項」は売国完了プログラムです。
TPPに関してです。24の作業部会があり、それぞれの分野で内容が話し合われているようですが、それぞれに大きな問題点はあるのでしょうが、僕がさらに絶対にこれはまずい、これは売国だと思える点が2点あります。
まずは健康と食文化に関する事です。健康と食の安全は国益の最も基本的な保障に値するところです。TPPに参加すればモンサント社はじめ穀物メジャー+FDA(アメリカ食品医薬品局)の政策をフリーパスで国内に適応させなくてはいけません。アメリカにとって食品および医薬品も他国支配の兵器です。このことによって日本の里山や奥山の自給自足あるいは地域自給の暮らしが壊滅させられ、日本人の健康保障と食文化をかなり失うことになります。ローカリゼイションすら不可能になってしまいます。
もうひとつ致命的に問題なのは「内国民待遇」と「ISD条項」です。このことによって日本人はこれから自分たちの政治経済文化=暮らしを自分たちで決める事ができなくなります。日本語すらも使ってはならないという文化粛正の危機すらあります。国会で話しているような経済的メリットデメリットなんてものは、極論すれば大した問題じゃない。つまり文化までは侵害されることはないと思える程度だということです。
穀物メジャー+FDA。例えばモンサント社はこれまで数カ国で訴訟問題を起こしています。youtubeにもいくつか映像があるのでぜひ参考に見てください。最近では映画『フード・インク』にも登場してました。日本モンサントのHPのトップにある「理念」を見てみると驚かされます。「遺伝子組み換えしてある作物」こそが安全であり、無農薬だの在来種だのは危険極まる食品だという考えです。この考えに基づき今年の1月にアメリカで「食品安全近代化法」というのが可決されています。これは来るべき人工増加社会に備えて国家は国民に安全な食品を提供する義務を負うという理念に基づいた法案です。これによって遺伝子組み換え食品以外の「危険な作物」を生産する農家は法律違反となり、逮捕されます。この模様が映画『フード・インク』にも出てきます。
TPPに参加すれば、食品添加物もこれまでのように日本独自の検査はしてはならないようになります。遺伝子組み換え食品だって何も文句は言えずにスルーしなければならない。これまでも様々な食品添加物があり、日本はその都度検査をしてきましたが、これからはどんな食品添加物という見えない薬物を注入されようが、どんな病状を発生させる遺伝子組み換え作物だろうが、ただただコントロールされ放題になるということです。植物でさえ「自殺する種子」を作っている会社です。現在はどんなところまでデザインが可能になっているのか、そら恐ろしい科学兵器です。何を混入されても異議申し立ての権利を失うのがTPPの「関税(=障壁)撤廃」です。
TPPが実際に効力を発する日がくれば、外資の法律事務所の設立も可能になるし、穀物メジャーの会社によって訴訟天国になっていくことが想像されます。アメリカは日本からお金を巻上げたくてうずうずしているのです。おそらく今頃は調べ尽くされているであろう、日本の有機無農薬農家マップ、この人たちは全員犯罪者にさせられてしまう危機を拭えません。そして遺伝子組み換え以外の種子は使ってはいけないことになり、日本の在来種はいよいよ壊滅させられる。生態系の粛正が起きるのです。
そして、本丸「ISD条項」、各国が自国民の安全、健康、福祉、環境などを自分たちの国の基準で決められなくする「治外法権」の規定です。ということですが、実際は「各国が」ではなく、アメリカ以外の8カ国の「自治権」はなくなるという意味です。これに「内国民待遇」が加わる。これはアメリカ人が日本で仕事と生活をする時にアメリカである状態と同じような状態にする義務を負うというものです。「内国民待遇」と「ISD条項」を重ねれば、例えば、アメリカ人にとって日本で仕事する際に日本人が日本語で普段話していることが理解できなくてとてもハンディがあり、仕事の障害になっているとわがまま放題を言えばそれが通用するのです。よって障壁をとるために日本人は仕事場で日本語を話したら犯罪と見なすと言えば、そのようになるのです。さらに企業が国家を訴える事もできることになります。世界中がアメリカというならず者を嫌っているのがこの「ISD条項」です。
テレビや新聞ではこのあたりのことは知らされているのだろうかと心配になります。経済的な論点だけを国民に知らせてわざと核心を伏せているところはないでしょうか。でもTPPはそんな甘っちょろい不平等協定じゃないのです。とんでもない国家侵略=売国完了プログラムです。参加したらもうこの国は最後です。文化粛正が近い将来きっと起きるだろうと思います。それでもいいですか?僕は嫌です。