マクロビオティックのブログを書いて19年 改めて思う陰陽の力 

2005年8月15日。
この日から私はマクロビオティックのブログを書き始めました。
当時は「マクロビオティックってなに?」という感じでしたが、今では「マクロビオティックは危険」とか、「マクロビオティックは美味しくない」といって、むしろ避けられているかもしれませんね。

確かにそのような側面がマクロビオティックにはつきまとっていました。
そしてそれは、私がマクロビオティックを知る前からあったことであり、それほど正しく伝えるのが難しい内容だったのです。
特に食べ方の面での難しさが際立っていました。

その理由は、人それぞれに異なる体調と、その対処方法が画一的ではなく、医師が患者さんを診断してから薬を処方するのと同じように、「その人」「その状態」に合わせて実践する内容を含んでいたからです。

食べ方を変えて体調不良を脱する人がいる反面、健康な人が極端な食べ方をして体調不良になる場合もありました。
そのことが独り歩きして、「マクロビオティックは危険」と思われたのですが、それは実はマクロビオティックが大事にしている「陰」と「陽」の解釈が不十分なために起きたことでした。

特に、マクロビオティックは「食べ方」だと思った人に問題が発生しました。
しかしマクロビオティックの醍醐味は、「考え方」「生き方」にあるのです。

 
 

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そこで私は、陰陽を正しく理解して日常生活に活かし、美味しい陰陽料理を作れるようになるための場として、京料理人中川善博さん「マクロビオティック京料理教室 むそう塾」を始めたのでした。
中川さんがプロの腕を振るってくれることで、健康で美味しい陰陽料理が実現出来ました。

あとは皆さんに陰陽を正しく理解してもらうだけです。
本を読んでも、事例から学んでも、自分の中で常に使いこなせなければ、本物の力になりません。
この世の中は常に陰陽とともに動いているわけですから、それを意識するようにすればよいだけなのです。
その意識癖がつけば、あとは自動的に陰陽生活ができます。

 
 

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ところが、意識をする段階で、自分の陰陽を知ることがとても難しく感じる人がおられます。
そこには、陽性が良くて、陰性はダメだと思ってしまう傾向があるのです。
そして、心のどこかで「自分は陰性だ」と認めたくない気持ちが働くのです。
本当にこういう人が多くてビックリします。

「自分は陰性なんだ」という前提に立てば、改善できることがいっぱいあるのに、陰性を認めないから何年もグズグズした自分に付き合って、自分は能力がないと思ってしまいます。
一番ラクなのは「中庸」であって、必要なときに陽性になったり、陰性になったりすればよいだけなので、ぜひ自分を正しく受け入れてあげてほしいと思います。

 
 

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たとえば、今は急ぐ場面だと思えば陽性になればいいし、今は休んでいた方がよい場面では陰性になればいいのです。
これを逆にしても疲れるし、ずーっと同じモードでも疲れます。
大事なことは、「今は急ぐ場面だ」と判断したり、「今は休む場面だ」と判断できることです。

よくあるのが、急ぐ場面でも陰性モードなために、チャンスを逃すことです。
このケースが大変多いですね。
むそう塾を始めてから、こういう人を沢山見てきました。
もったいないですね。

いつも体調を最高にして、アンテナを磨いておいて、「いざ!」という場面でサッとキャッチできる人生。
それが真の陰陽生活です。

 
 

マクロビオティックの創始者である桜沢如一先生の言葉に、陰陽1日、食養3年、真生活7・9年、無双原理は丸一生よ」というのがあります。
陰陽を意識して、ぜひ無双原理の世界を楽しんでみましょう。

「マクロ美風の陰陽落とし込み講座@東京」最終回が終了 2013.10.7
マクロビオティックのブログを書いて18年 出会いと陰陽に感謝 2024.8.15

 
 


(京都の空 2024.8.15  5:31)

 
 
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