写真の整理をしていると、姿勢の指導をしている場面がかなりあります。
私から見ても、姿勢が綺麗だなあと感じる塾生さんは、大抵お料理が上手です。
その姿勢とは、目的に合う姿勢のこと。
料理店のカウンターに座わると、中の板前さんやコックさんの姿勢を見ただけで、お料理の味がわかると中川さんは言います。
それほどに姿勢はお料理の仕上がりに影響するんですね。
だからむそう塾では、立ち姿や手つきや、お箸の持ち方や、お料理のまわりの姿勢をうるさく指導しています。
でも、これをなかなか直してもらえないのが悲しいところなんですよ。
自分の今までの癖が優先してしまうんですね。
先日、桂剥き投稿中の塾生さんに、正しい刻み方の姿勢を中川さんが改めて伝えたところ、一気に上手になってビックリしました。
彼女はちゃんとしているつもりだったのですが、中川さんが求める姿勢とズレがあったのです。
その差を埋めてくれたんですね。
まず大枠の姿勢がきちんとできていないと、いくらその先の細かな動作の完成度を高めようと思っても無理なのですが、彼女は大枠の姿勢を直してくれました。
そうしたら、自然にその先の動作が楽にできるようになったのです。
(マクロビオティック京料理教室むそう塾 2021年度の幸せコースの授業より)
包丁の砥ぎ方を教えている中川さんの姿勢を、ご自分の砥ぐ姿勢と見比べてみてください。
中川さんは、この姿勢で手だけ動かして包丁を砥いでいるのです。
体幹(胴体)は一定して動きません。
中川さんは次のことを繰り返して伝えています。
長時間作業しても疲れない姿勢。
絶対怪我をしない姿勢と方法。