「無欲とは欲が無いのではない、無限を求める欲をいう」
正食医学セミナーや講演等でよく語られる言葉。
先生が若かりし日のある日、電車に乗っていると、合い向かいに髭を生やした老人が座っていたといいます。その老人とのやり取りのエピソードです。
先生「お歳はおいくつになられますか」老人「当ててみなさい」一緒に居合わせた一慧先生と七十歳前後よりはじめて七十五歳、七十六歳という具合に当てていくが一向に当らないというのです。老人「わしは百二歳じゃよ」と一言。その後、老人と先生との面白いやり取りが行われるのですが、老人は易を、先生は無双原理をやっていたので意気が合う所があったのかもしれません。最後に先生が長寿の秘訣を尋ねると長老はきっぱりと「無欲」と言ったといいます。
人間にはさまざまな欲があります。金銭欲、名誉欲、権力欲、知識欲など社会生活的な面の欲や、食欲、性欲などの本能的な欲があります。これらの欲が無いというのではなく、無限、神、大宇宙と一体となる欲求こそが無欲なのではないでしょうか。無限からの陰陽エネルギーを滞りなくスムースに体現することこそが無限の欲ではないか。2001年12月
<連続記事>
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