磯貝昌寛先生の大森英櫻先生に関する記事のご紹介(1)

2019年11月24日は私が無双原理の面白さを教えてもらった、大森英櫻先生の「生誕100年祭」が開催されました。
ご案内状をいただいた時、それはそれは出席したかったのですが、むそう塾の授業があって行かれませんでした。
「生誕100年祭」の後、ご出席された方々の記事がFacebookで載せられるようになりました。
それらの記事から当日の様子に思いを馳せているところです。

その中に、磯貝昌寛先生の記事があって、大森先生に関する過去の文章が掲載されています。
とても素晴らしい内容なので、こちらに転載させていただいて、多くの皆様にマクロビオティックの考え方や、大森先生や磯貝先生のことを知っていただけたらと思います。
連続記事でご紹介させていただきます。
(改行は原文のままです。)

*   *   *

<磯貝昌寛先生の記事より>

師の大森英桜先生と今生のお別れをして早いもので14年になります。大森英桜先生は1919年の生まれなので今年は生誕100年。誕生日の11月24日に宇宙法則研究会で生誕00年祭を開催できたことは、ひとつ大きな節目になりました。
私にとって英桜先生からの学びは一生の宝です。英桜先生なくして今の私は絶対に存在しません。英桜先生晩年の10年に学ばせてもらったことが私の基礎になって今の食養人生につながっています。
宇宙法則研究会で発行していた「宇宙研つうしん」に「大森英桜先生・言行録」と題したコラムを掲載していました。初期のころは石田英湾先生が担当し、後に私が担当して掲載していました。その中の一部、私が担当し解説したコラムを今回の「和道たより」とします。
今でも色褪せない英桜先生の言葉。次世代にこそ受け継ぎたい精神と実践があるように感じます。
「変わらないとは変化しているということ」
「変われば変わるほど変わらない」という諺がフランスにあります。時代が変わっても物事の本質は変わるものではない、という哲学的な言葉ですが、食養的、無双原理的に考えてもおもしろい。
マクロビオティックな生き方は、体と心にヨドミを作らないことにあります。胃腸などの臓器に負担をかけず、血液の流れを滞らせず、東洋医学で云われる「気血水」の流れをスムーズにする生活法がマクロビオティックです。
桜沢如一は健康の七大条件で「万事スマート」と云いましたが、体の中に滞りがあったら本当のスマートは実感できません。
心身ともにスマートであるということは、体の細胞の入れ替わりが順調で滞りないことを示しています。マクロビオティック実践者は年をとっても若々しい人が多いですが、体の中の細胞の変化がスムーズであるからでしょう。
年相応、あるいは年齢以上に老けて見えるのは、細胞の代謝がわるく、変わらない細胞が過剰に蓄積されているからです。フランスの諺とは逆に、「変わらないから変わってしまう」というのが老いの真相。人生は生老病死を免れることはできませんが、フランスの諺のように「変われば変わるほど変わらない」を実践するのがマクロビオティックといえます。
病気を治し、健康を増進し、平和を導くのは、根気のいることです。一朝一夕に成し遂げられるものではありません。むしろ、健康や平和は一生求め続けるものであるのかもしれません。求め続け、心身ともに変化に挑戦し続けていくことが人生の醍醐味です。病は体の中の革命です。心身の変化が病として表れているのだから、「変われば変わるほど変わらない」の序章が病です。
病に悲観することはありません。病はむしろ、健康と若さのプロローグです。この世の本態は変化です。変わらないものはありません。病は健康の入り口であるから、その入り口を閉ざすことなく、健康への道をただ黙々と歩んでいけばいいのです。    2002年10月

 
 

<連続記事>
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