私は常々望診をしていますから、相手を見ると日々の食べ物が想像できます。
水分量の多寡や、甘いものの好き嫌いなども手に取るように伝わって来ます。
この望診力はやはり数をこなすことで一層精度が上がりますので、塾生さんと深くおつき合いさせていただいて、何年も観察していると、食べ物の力の怖さみたいなものを感じます。
ですから、先人が食べ物に着目したのも頷けますし、水野南北の「人の運は食にあり」というのも納得できるのです。
水野南北は江戸時代の観相家ですが、彼の考え方は食養の石塚左玄にも影響を与え、当然のことながらマクロビオティックの創始者桜沢如一にも影響しているのです。
そしてまた私も、水野南北が残した人体実験や、食べ物に対する洞察には少しずつ頷けることが多くなってきました。
水野南北は食事と開運を結びつけた人ですが、今の時代にそのまま当てはめることは出来ないにせよ、少なくてもマクロビオティックの判断力とはリンクしているのを感じるのです。
あなたが口にする食べ物が、あなたの人生と運を左右すると知ったら、少しは真剣に食べ物のことを考えてみようかなと思われるのではないでしょうか。
私がむそう塾で食事日記をつけてもらうのも、塾生の皆さんが食べ物の力を知って、少しでも良い方向に歩んでいける力を自分でつけられるようになってもらうためです。
昨日も素晴らしい食事日記が送られて来ました。
主食がその人の中心軸を作ると常々思っていましたが、やはり主食がきちんと確立している人は心身両面で強いです。
特に精神面の強さを主食は育ててくれますね。
そんなことを感じながら、私の食事日記添削は延々と続きます。
結構気の遠くなる作業ですが、頑張ります!
(京都 無鄰菴)
京都はそろそろ秋の変化を見せ始めました。
これからどんどんと木々の表情が変わってきます。
私たちも同じように食べるものを変えて行きましょう。
食べ物の衣替えの季節です。
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