距離のとり方いろいろ

私は頑張るって言葉が好きです。
今は頑張らないってスタイルも流行っていますけど。。。
私の場合の頑張るは、つらいのに無理に自分を鼓舞するような意味ではなく、諦めないに近い感じです。
精神的に離れたくなってしまいそうな時、もう一押ししてみる。
それが私の頑張るかな。
ところで、頑張りすぎる人がいます。
体育会系のノリでガンガン攻める人もいます。
細かい計画を立てて、そのとおりに消化することに燃える人もいます。
でも、このような状態は長続きしませんよね。
陰陽で考えたらすぐ解ります。
頭でこのことが解っていても行動をしてしまう。
このやり方だと、一生安泰とは無縁の暮らしになるでしょう。
きっと夢を追うのが好きなんですね。
こんな人は意識して「今」を見つめるのが良いと思います。
細かい計画より「今できること」を気持ちよく軽やかにこなす。
これが一番です。
つまり、あまり遠くのことに照準を合わせないってことですね。
                  *    *    *    *
人づき合いの下手な人がいます。
性格も影響しますが、多くの場合は相手との距離のとり方が適切でないのです。
よく、つかず離れずと言います。
これが理想の距離関係ですね。
脇の下に生卵を挟んでみてください。
力を入れすぎると生卵は割れてしまいます。
しかし、氣を抜くと生卵は落ちて割れてしまいます。
生卵を落とさない、割らない力の入れ方。
これが対人関係にも当てはまります。
子育てはまさにこれに尽きます。
モッチロン! 恋愛はその典型例ですよ!
恋愛関係にない人との距離について、ある例を。
昔、作家の向田邦子さんのお店に足繁く通っていた頃がありました。
(今は閉店してしまいました)
時々彼女がお店に現れて、お話をすることがあったのですが、彼女の人づき合いは上手かったですね?。
たとえば親しい友人が、風邪をひいて何日も食事が出来ない時。
一人暮らしの友人のために、時間をかけて体が温まるスープを作ります。
そして、友人に電話をして、「今から入り口のドアの所にスープをおくから、すぐ取り込んでね」と告げます。
スープを置いたら、ピンポーンとベルを鳴らして帰ります。
これは女性なら具合の悪いときには、他人に顔を見られたくないとか、部屋のお掃除が出来ていないことを気にするとか、そんな思いに配慮した行動なんですね。
うんと親しかったら、お部屋に入ってもいいじゃないと思いがちですが、人はやはり一人の世界をキープ出来た方が落ち着きます。
原則は一人で、時々複数というのが、一番落ち着ける対人関係だと思います。
親しくても相手の私生活に入り込まない。
男性は割とこれが簡単なのですが、女性はこのさじ加減で失敗する人が多いです。
ちなみに私は、男っぽい性格のせいか、プライベートな部分にはあまり立ち入らないでおつき合いをしてしまいますね?。
いま目の前にいる人が、私生活のすべてを引っさげて来ているのだから、それでいいじゃないか。
そう思えてしまうんですね。
それ以上の情報は、相手に対する判断を誤る可能性があるから、求めないというスタンスです。
必要な情報は、必ず入って来ますので、それでいいと思っています。
               *    *    *    *
ここまで書いて、ふっと思いました。
インターネットとの距離も、これと同じだなと。
情報がありすぎると判断を誤ることがあります。
必要な情報を、必要なだけインプットできればそれでOK.。
それ以上は不安を招くだけですね。
マクロビオティックの情報も同じ。
確実な情報があれば、それ以上雑多な情報は、すでに得た情報を不安定にさせるだけです。
情報に流されるのではなく、情報を利用できるようになりたいですね。
すべての物事には、適切な距離と氣の注ぎ方があることを、今一度見直したら、もっともっと楽しい時間が増えると思いますよ。
「適切=中庸」ですね。
さあ、きょうは「幸せコース日曜Bクラス」の修了です。
京都はまだ桜が咲いています。
朝方ちょっと雨が降りました。
雨上がりの清々しい気持ちを、あなたにもポ?ン♪

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コメント

  1. azukki より:

    先日の「群れる→今を生きる」ともつながって、とても共感しました。

    「つかず離れず」。
    人づきあいは腹六分目で、という言葉もあります。
    私ももともと群れるのが苦手だったり、男っぽい性格のところがあったりで、年々人間関係はシンプルに、そぎ落とされてきました。
    深まる人とはより深まっていますが、立ち入りすぎないようにしています。
    お互い、必要なときに手を差しのべあえる、そんな関係でいたいと思います。

    向田邦子さんのお話で思い出しましたが、親しい友人が入院したとき、その友人はいつもきれいにお化粧をしてオシャレな人なので、お見舞いに行くと気を遣うだろうな、と思って病院には行きませんでした。
    読書が好きな人なので、自宅に本を届けてご主人に持って行ってもらいました。

    形で考えると、お見舞いに行かないと礼を失する、なんて思ってしまいますが、行かない方がお互いに気持ちよくいられることもあると思いました。

    「必要な情報は、必ず入って来ますので、それでいい」
    「確実な情報があれば、それ以上雑多な情報は、すでに得た情報を不安定にさせるだけ」
    私は幸せコースに通っている間、これを実感しました。
    むそう塾で得る情報を自分の真ん中にどーんと入れたら、他の情報は気にならなくなりました。
    自分のものさしができた感じです。

    「すべての物事には、適切な距離と氣の注ぎ方がある」
    今の私にピッタリな言葉です。
    日々のメニューがいつのまにか増えてきて、交通整理が必要でした。
    自分にとって今、本当に必要なことを見きわめる機会なんだな、と思います。
    「今できることを気持ちよく軽やかにこなす」こともここで生きてきますね。
    ありがとうございます。

    こちらはまだしとしと雨降り。
    今日も素晴らしい修了の笑顔が見られるのでしょうね。

  2. みみ より:

    とってもためになりました。
    いつも陰陽を考える,,これも大切ですね。
    焦点を遠くにするくせが子供の頃からあって,、、、、
    現実を離れることがいちばん好きだったので,考えてしまいます。
    もう一度読み直して,妹に伝えようと思います。
    おじゃましました、、、

  3. げんたろう より:

    うーん、なるほどと唸ってしまいましたが、
    距離感が保てる人は他人への気遣いが出来る、または抜群に気遣いの巧い人のようですね

    確かに距離感を保てず、土足で勝手に上がり込んで来るような人にはドン引きしますし、
    『この人、気遣いというものがあるのだろうか?』と疑問に思うような人もいました

    ただお互い、どのような気持ちでいるのかが判れば、これほど気楽なことはないし、
    最近では『気遣い出来ること=相手を尊重出来ること』と思うようになりましたね

    ワタシの場合、社交術の先生は今月6歳になる甥でして
    いつもどうやったら人の心の懐に入り込めるのだろうと感心するばかりでしたが、
    同じようには出来なくても、参考に自分なりにアレンジ出来れば良いのかなと思い、実践出来るように心掛けるようになりました

    まあ子供や幼児を先生にするのはワタシくらいかも知れませんが、これが一番参考になったので

    情報の取得については比較的早く自身のやり方を築くことが出来たと思います。

    最初は色々なものを見聞きしましたが、いずれ自身にしっくりくるものが判るようになったので。

    その上でいろいろなものの見方や考え方を見聞きすることはとても参考になると実感しています

  4. おはる より:

    美風さん、こんばんは。

    頑張ること。粘り強さ。
    雪国育ちの私には原点でもあります。
    が、計画を立てることは苦手です。
    行き当たりばったりを楽しんでます。

    そして、人との距離。
    何度か入院したり寝込んでいた時、
    昔からの気心の知れた友人は
    あえてそっとしておいてくれました。
    その優しさが、弱った身体にしみわたりました。

    歳を重ねるにつれ、ようやく、
    距離のあるお付き合いの心地よさを感じるようになりました。
    もともと一人行動が多く、マイペースですが。。

    今回の記事、コメントに
    深いものを感じました。

    濁りのない、澄み渡った氣のあふれる人になりたいです。

  5. まうみ より:

    先日の「群れる→今を生きる」もそうですが、これも私にとって大切なお話でした。

    情報に振り回されてしまう事が私の最も大きな問題だと最近しみじみ実感して、この事について考えていた所でした。
    大事にする情報とどうでもよい情報の違いがわかっていなかったのだと思います。
    自分の自信のなさからやってしまったのだと思うのです。

    今まできちんとしてこなかったのですが、ようやくここに来て人間関係のお勉強も始めた気がします。
    上手く人と付き合えないと思っていたのは距離感の問題も大きかったのですね。
    人との距離感をきちんと取れていないと思うので、学びながらお付き合いしていこうと思います。
    適切な距離を身につける事が出来るように、もう一押しを心に止め、失敗しても諦めずに頑張ります。
    人への気遣いだと思っていたものが、自分を正当化する為のカモフラージュにならないようにしないと。
    良いお話をありがとうございました。

  6. マクロ美風 より:

    azukkiさん、こんにちは。
    お見舞いの件、私も同じです。
    私は病室の友人宛にお手紙を出します。
    読書が好きなら本を送ります。
    お会いしなくても氣を送ります。
    形や義理でのお見舞いはしたくないから。
    もちろん、会いたがってくださる場合は、病室にお邪魔しますけれどね。

  7. マクロ美風 より:

    みみさん、初めまして。
    焦点を遠くに置くのは、夢や目標を達成するために必要なことです。
    著名人にはそのような人がいっぱいいますよね。
    でも、それが余りにも自分にとって苦しい時には、ちょっと考え直すのもアリだと思います。
    ただし、苦しさから逃れよと言う意味ではありませんので念のため。
    ケースバイケースです。

  8. マクロ美風 より:

    げんたろうさん、こんにちは。
    いえいえ、幼児からヒントを得るのは多いにアリだと思いますよ~。
    子供には打算がありませんから、本能を活かしながら気持ちの良いおつき合いができる見本があるように思います。
    特にイヤなことと嬉しいことの反応が顕著で面白いものです。

    案外大人も子供もハートでつき合うと、うまく行くものです^^
    カッコや見せかけは通用しませんのでね。

  9. マクロ美風 より:

    おはるさん、こんにちは。
    あはは、計画を立てることが苦手ですか~。
    私はもの凄く計画を立てるのが好きでした。
    でも、野口整体を知ってから、長期的な計画は立てなくなりました。
    計画どおりに消化することの意味を知ったからです。
    ちなみに、計画をまったく立てられないのは、ある種の病気です(笑)
    ほどほどの計画は、効率よく物事を進めるうえで必要な気がしますけど。

  10. マクロ美風 より:

    まうみさん、こんにちは。
    そろそろ気づいてくださいましたか(笑)
    現実はすべてを物語ってくれますよね。

    >人への気遣いだと思っていたものが、自分を正当化する為のカモフラージュにならないようにしないと。

    そうそう。
    そんなことってありますよね。
    そこに気づかれるまうみさんは偉い!
    気遣いって、結構マスターベーション的な要素を含んでいるものです。
    自分本位になって、気遣っている自分に酔っているような場合があるので、気をつけないといけませんよね。

  11. おはる より:

    美風さん、ご心配おかけしました。
    おおざっぱな計画は必ずたててます。
    でないと、不安になります。
    が、一つ一つに時間がかかって
    大抵六割くらいしかこなせなくて。。
    もっともっと、動かないといけませんね。

  12. マクロ美風 より:

    おはるさん、おはようございます。
    ああ、良かった(笑)
    6割の達成率ね~。
    計画そのものの内容によって達成率は変わるから、一概に言えませんが、今までのおはるさんなら分かるような気がします(笑)
    これからは気合いで取り組んでみてください。
    ずいぶん違いが出るはずですよ~。

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